• 投稿の最終変更日:7月 12, 2022
歯科助手が勉強すべき用語は?【未経験歯科助手の勉強方法】

歯科助手が勉強すべき用語は?【未経験歯科助手の勉強方法】

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新人歯科助手の人「歯科助手になったけど、覚えることがありすぎて何からやればいいのかわかりません。最初に覚えるべきことって何ですか?どうやって勉強したらいいですか?」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.歯科助手が勉強すべき用語は?【未経験歯科助手の勉強方法】

2.未経験の歯科助手が勉強する際に、知っておいた方がいいこと。

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。

24歳のときに、転職・未経験で歯科助手になりました。現在は、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手の仕事情報に関して、実体験に基づいて解説します。

NOTEにて、未経験の歯科助手さん向けにテキストの販売を始めました。第1~3章までは無料で公開中です。よかったらご覧ください。

1.歯科助手が勉強すべき用語は?【未経験歯科助手の勉強方法】

1.歯科助手が勉強すべき用語は?【未経験歯科助手の勉強方法】

結論として、歯科助手が覚えることは、本当に山ほどあります。

最初の3カ月はとにかく頑張って勉強しましょう。

なぜかというと、だいたい3ヵ月経つと、仕事も覚えてきて、仕事を覚えれば一気に楽になるからです。

■体験談:私が転職・未経験で歯科助手になってめちゃくちゃ勉強した話

具体的なお話をすると、私は24歳の時に転職・未経験で歯科助手になりました。

初めは右も左もわからず、本当に辛かったです。逃げ出したいと思うこともありました。

最初の3カ月間、ひたすら勉強し、仕事を覚えて一気に仕事のストレスが減りました。ほんとに、毎日勉強していました。

今回の記事では、未経験で歯科助手になった自身の経験を基に、歯科助手の勉強方法や手順をまとめていきます。

■未経験の歯科助手が勉強すべき用語の順番、勉強方法

①~⑥の順番で覚えていけば、頭の中も整理できて、理解しやすく、覚えやすいかと思います。

①歯式

②むし歯の種類(病名)

③むし歯別の治療方法

④治療に使う器具

⑤治療の流れ

⑥サクションの使い方など

①~⑤は勉強、⑥は実践って感じですね。

↑歯科助手向けにテキストも販売されています。1冊手元にあるだけでも、かなり心強くなれます。よかった検討してみてください。

歯科助手におすすめのテキストについて、【未経験で歯科助手】勉強におすすめのテキスト本まとめで詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

では、以下で詳しく解説していきます。

①歯科助手の勉強:歯式

歯式は、永久歯の場合、1番~8番まであり、上下左右で分かれています。8番は親知らずです。

先生がむし歯を見るときも、左上→右上→右下→左下の順にみていきます。

①歯科助手の勉強:歯式

大人の歯(永久歯)の歯式に関して。

赤:前歯
緑:小臼歯
青:大臼歯
グレー:8番は親知らず

上の前歯の間(上1番と1番の間)を正中(せいちゅう)と言います。

①歯科助手の勉強:歯式

乳歯の歯式はA~Eです。

■歯科助手の勉強:歯の面数

■歯科助手の勉強:歯の面数

上の歯の、頬っぺたに接している歯の面を頬側(きょうそく)と言います。

上の歯の内側の歯の面を口蓋側(こうがいそく)を言います。

下の歯の頬っぺた側の面を頬側(きょうそく)を言います。

下の歯の内側に接する歯の面を舌側(ぜっそく)と言います。

■歯科助手の勉強:歯の面数

上前歯1番と1番の間を「正中(せいちゅう)」と言います。

正中を中心に見て、正中寄りの面(歯と歯の間の面)をM:近心側(Mesial:ミヂオー)と言います。Mと表記します。上下ともM。

正中を中心に見て、正中から離れている面(歯と歯の間の面)をD:遠心側(Distal:ディストー)と言います。上下ともに、Dと表記します。

■歯科助手の勉強:歯の面数

噛み合わせとなる「咬合面」をOを表します。

・右3番から左3番までのくちびる側を、唇側(しんそく)といい、「B」と表記します。

・4番から8番までのほっぺた側を、頬側(きょうそく)といい、「B」と表記します。

・小臼歯から大臼歯までの噛み合う面を、咬合面(こうごうめん)といい、「O」と表記します。

・上顎の内側を、口蓋側(こうがいそく)といい、「P」と表記します。

・下顎の舌の側を、舌側(ぜっそく)といい、「L」と表記します。

※補足※
唇側はLabial(発音:レイビオ)ですが、舌側のLと同じになってしまうので、唇側は「B」と表記します。

舌側は、Lingual(発音:リンゴー)の「L」です。

■歯科助手の勉強:歯の断面図

まず、歯を断面から見ると、こんな感じで3層の構造(エナメル質・象牙質・歯髄)からできています。

■歯科助手の勉強:歯の断面図

エナメルには神経が通っていないので、痛みを感じません。

象牙質(ぞうげしつ)は、エナメル質の下にあり、ストロー状になっていて、シミや痛みを歯髄に伝えます。歯髄は、要は神経のことですね。

どのくらいのむし歯の大きさなのかで、むし歯の病名や治療方法が決まります。

むし歯のことを「カリエス」とも言います。

■歯科助手の勉強:レントゲンの見かた

■歯科助手の勉強:レントゲンの見かた

レントゲンの見方ですが、レントゲンは左右逆になっています(左右逆なのが正しい)。

そのため、レントゲンの右側は左の歯、レントゲンの左側は右側の歯、ということになります。

患者さんがレントゲンを眺めていたら、「レントゲンは左右逆なので、右部分が実際の左側の歯で、左部分実際の右側の歯になりますね」って説明してあげると親切ですね。

レントゲンに映った白い歯を見たとき、黒く影になっている部分が、むし歯です。レントゲンでは、固いものは白く映り、柔らかいものは黒く映ります。

神経や、むし歯になった部分は柔らかいので、黒く映ります。詰め物や被せ物、顎の骨は固いので、白く映ります。

レントゲン撮影のときは、ピアスやネックレスは外して撮影します。

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

むし歯には、C1<C2<C3<C4の、4つのレベルがあります。

C4に近づくほど、むし歯が大きいと言う意味になります。

C1 初期むし歯

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

エナメル質に小さなむし歯がある状態。歯の表面に黒い着色が見られます。

痛みもないので、患者さんも気づきません。

C2 中期のむし歯

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

象牙質まで虫歯が広がっている状態です。

目に見えなくても、歯の中で虫歯が大きくなっています。レントゲンを見れば黒い影になっています。

冷たいものや甘いものがシミたり、普通に歯の痛みが出たりします。

C3 後期のむし歯

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

歯髄(神経)まで虫歯が大きくなっている状態です。

むし歯が大きく、神経まで達しているので、(神経はまだ生きているので)かなり痛みが出ます。

痛くて噛めない、歯茎が腫れる、歯が浮いた感じがする…とかいう症状が出ます。

歯にボッカリと穴が開いていることも。

化膿(かのう)して腫れている場合はマスイが効きにくいので、マスイでも痛みが治まらず、治療も大変です。

C4 末期のむし歯

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

C4は、ハグキまでむし歯がすすんできた状態です。

歯の頭が大きく欠けたり、歯が折れたり、歯が溶けたり、根っこだけが残っていたりする状態です。歯の根っこの先で化膿してウミがたまっています。

残せる歯の部分が少なければ、その歯はもう救えません。

P3とP4 歯肉炎

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とか、「歯周病(ししゅうびょう)」って聞いたことありませんか?

虫歯はないけど、歯石がたまっている人に多くみられる、歯がグラグラしている症状です。

歯石は細菌の塊なので、歯に歯石がくっついていると、細菌によって歯を支えている骨が溶けて、むし歯がない歯なのにグラグラしてきます。

P3、P4は、むし歯ではなく、ハグキの病気です。ひどい場合は抜歯になります。

③歯科助手の勉強:むし歯別の治療方法

上記で、むし歯の種類がなんとなーく、分かったでしょうか?(完全に理解しなくて大丈夫です。私も最初は1か月くらい、全然理解できませんでした。)

次は、むし歯に合った治療方法を覚えていきます。

歯科医院の治療方針や治療方法、むし歯の大きさや症状によって治療内容は変わるので、絶対にこの治療法とは言い切れません。

でも、だいたいはこんな感じなので、参考にしてみてください。

■C1-CR/インレー

C1レベルのむし歯は、歯磨き指導と、フッ素塗布により経過観察することがあります。

治療で治す場合は、以下の通りです。

・CR(コンポジットレジン)

CRはComposite Resin(コンポジットレジン)の略です。

小さなむし歯なので、削って白いプラスチックで詰めて治します。1回の治療で終わります。むし歯がかなり小さければ、マスイなしでも治療可能です。

松風(しょうふう)のCRの歯科治療剤が、質が高くて人気です(アメリカでも愛用されています)。

前歯の切端面には使えません。やってもすぐとれちゃうので。切端が欠けたりむし歯の人は、被せて治します。

・インレー

③歯科助手の勉強:むし歯別の治療方法

CRで治すむし歯より、大きなむし歯。

でも、まだ小さいむし歯なので、むし歯を削って除去し、銀で詰めて治します。

①削って型どり、仮詰め ②インレーセットと、2回の通院となります。

■C2-CR/インレー/アンレー/FMC

基本的にはC1と同じ治療方法です。CRかインレーで治すことが多いです。

C1よりも大きなむし歯なので、マスイを使うことが多いです。

インレーよりも大きな、銀の詰め物(アンレー)や銀の被せ物(FMC)で治すこともあります。

①削って型どり、仮詰め ②インレーセットと、2回の通院となります。

※補足
仮詰めはくっつきやすい食べ物で取れやすいです。銀の詰め物がセットされるまでは、キャラメルやガムなどは避ける方がいいです。治療中とは反対側で食べるように気をつけましょう。

仮詰めからセットまでは約1~2週間が理想です。(たまに来なくなる患者さんもいます。)

■C3-PE/RCT/RCF

C3は、神経まで達してしまったむし歯治療なので、神経を取って根っこの治療を行います。

根っこの治療は、RCT(Root Canal Treatment:ルートカナルトリートメント)や根治(こんち)(根管治療の略)と言われたりします。

根っこの治療から、被せ物を被せるまで、5~6回通院してもらいます。

※補足
根っこの治療中は、根の中が空洞になっているので、非常に歯が割れやすい状態です。万が一、固いものを噛んで、歯が縦に割れてしまい根っこが使えなくなってしまったら、抜歯以外に治療方法がなくなってしまいます。

永久歯は抜いたらもう生えてきません。なので、根っこの治療中は、絶対に固い物(例えば、前歯だったらリンゴをかじるとか、奥歯でおせんべいをバリバリするとかNGです。)は噛んではいけません。

①PE:抜髄

②歯科助手の勉強:むし歯の種類(病名)

生きている神経を取ります。マスイが必要。

②RCT:根管治療

②RCT:根管治療

ファイルと言われる針を使って、根っこの中をきれいにします。

根の中が空洞なので、超割れやすい状態です。

③RCF:根管充填(根充と略す)

③RCF:根管充填(根充と略す)

神経の代わりとなる薬(防腐剤)を詰めます。

④コアImp(コアインプ)

RCFの後に、被せ物の土台となる「コア」を作るため、形成+コアの型どりを行います。

※「Imp」は、Impression(インプレッション)の略で、型どりの意味です。

(むし歯除去後も、歯がたくさん残っている場合はコアを作らずに、被せ物を型どりできます。)

⑤コアセット+FMCImp

⑤コアセット+FMCImp

出来上がったコアをセットし、そのコアの土台を歯に見立てて、今度は被せ物の型どりをします。

⑥FMCセット

出来上がった被せ物をセットして、やっと治療が終わります。

※保険内の被せものの種類について。前歯1~3番は表面が白いプラスチックで、裏は銀色のものがあります。奥歯4~7番はFCMと言われる丸々銀の被せ物です。

※白い被せ物(セラミックとか)もありますが、保険適用外で自費になります。私の歯科医院では1個10万円でした。

2022年5月から、歯科治療費の一部が値上げされました。詳しくは、朝日新聞デジタル「銀歯の治療費、5月から緊急引き上げ」で読めます。

■歯科助手の勉強:C3急化pulとC3急化perの違い

・C3急化pul(←病名)は、上記のC3の治療方法でご説明したとおりです。

・C3急化per(←病名)に関しては、すでに過去にRCTをしている歯で、被せ物の隙間から細菌が入り込み、根っこの先にウミが溜まっている状態の歯です。

■歯科助手の勉強:C3急化pulとC3急化perの違い

治療方法としては、過去のRCTの根充で詰めてある防腐剤を除去し、根っこの先に溜まったウミをちょっとずつ掻き出す作業です。

治療期間は、通常でも数ヵ月、長い人だと半年~1年かかる人もいます。

なぜそんなに時間をかけても根っこを救おうとするのか、という理由は、まだ使える根っこさえ残っていれば、コアを立ててまた被せ物を作ることができるからです。

1本でも多くの、自分の歯が残っている方が絶対にいいです。

入れ歯になると、痛い・かめない・味や温度が感じにくい・話しにくい・取り外しなので面倒など、デメリットしかないからです。

ブリッジで治すにも、他の健康な歯を大きく削らないといけないデメリットがあります。(入れ歯より、ブリッジの方が断然機能としてはいいです。)

通院期間が長すぎて、途中で来なくなってしまう人も多いのが悲しい現状です。また、治療期間が長すぎて、怒ったり、治療を疑ってきたりする患者さんもいました。

C3急化pulに比べて、C3急化perはウミを掻き出す作業があるので、治療が長くなりますが、基本的には治療内容は同じ感じです。

また、C3急化perは仮詰めの状態が長く続きます。

RCTの治療期間は、しっかり被せ物がかぶさるまで、固いものを噛まないように気をつけなくてはいけません。

理由は、根っこの中が空洞なので、固いものを噛んで、歯が割れて、歯の根っこが使えない状態になってしまったら、抜歯以外に治療方法がなくなってしまうからです。

※例外として、初めてのRCTだけど、すでに根っこの先にウミが溜まっている場合は、いきなりC3急化perになって、数カ月間の治療が必要な場合もあります。

■C4-抜歯→インプラント/ブリッジ/入れ歯

C4は末期のむし歯なので、痛みや腫れがひどい場合は、マスイが効きにくいです。

そのため、抜歯前に抗生物質や痛み止めを飲んでもらいます。腫れが引いた1週間後とかに、抜歯を行います。

抜歯後は、抜いた歯のスペースの補填が必要です。なぜなら、抜歯後の隙間を放置してしまうと、横の歯が寄ってきて歯並びが崩れたり、噛み合わせの上の歯が伸びてきたりしてしまうからです。

他の歯を守るためにも、抜歯後は、空いたスペースを埋める必要があります。

歯科助手の勉強:インプラント(自費)

歯科助手の勉強:インプラント(自費)
インプラントが一番理想的な治療方法ですが、保険適用外です。歯1本につき、自費で30~50万円くらいかかります。

また、顎が小さい人や、顎の骨が溶けてしまっている人は、土台となるボルトが埋め込めないので、インプラントができません。

■歯科助手の勉強:ブリッジ(保険適用内)

■歯科助手の勉強:ブリッジ(保険適用内)

銀の被せ物で、「3つの歯が、1つにつながった被せもの」です。スペースの前後の歯を削って、大きく被せる方法です。

前後の歯が健康な歯でも、削らなくては被せることはできません。

白く被せたい場合は、3本分の自費の値段がかかります。

「1本だけ白くしてほしい」という患者さんもいますが、1つにつながった被せ物なので、すべて銀か、すべて白かの2択しかありません。

■歯科助手の勉強:部分入れ歯(保険適用内)

■歯科助手の勉強:部分入れ歯(保険適用内)

ブリッジと比べて、他の歯を削らなくていい、というメリットがありますが、取り外し式なので、お手入れが面倒です。

また、口の中に固いプラスチック(入れ歯)を入れて過ごすことになるので、痛みや違和感、話しづらさやわずらわしさが付きまといます。

■【歯科助手も勉強して損はない】ブリッジと入れ歯を比較した場合のメリット・デメリット

ブリッジのメリット:取り外す必要がない。他の歯と同じような機能が期待できる。

入れ歯のメリット:他の歯を削らなくていい。

ブリッジのデメリット:左右の歯を大きく削って被せなくてはならない。被せる左右の歯に負担がかかる。

入れ歯のデメリット:取り外しが面倒。口の中に大きなプラスチックを入れるので、痛いし違和感が半端ない。バネをかける他の歯に負担がかかる。話しずらい。味や温度を感じにくくなる。

ない歯がある場合、すきまを放置しておくと、ない部分を埋めようとして、横の歯が寄って倒れてきたり、上の歯が伸びてきたりします。

将来的に歯並びがバラバラになり、かみ合わせが悪くなったり、歯磨きがしにくくなって、むし歯の原因になったりします。

抜歯でスペースがある場合は、インプラントか、ブリッジか入れ歯で補う必要があります。

ない歯が多ければ、ブリッジができる可能性も低くなります。そうなると、選択肢としては入れ歯しかありません(保険内)。

入れ歯が大きくなるほど、口の中での痛みや違和感も大きくなります。味も温度も感じにくくなるので、歯は、1本でも多く残せるほうがいいです。

総入れ歯よりかは、1本でも自分の歯が残っている方が、入れ歯をひっかけることができるので、安定して使うことができます。

総入れ歯の人(歯が1本もない人)で、顎の骨が引けてしまい、だ液の分泌も少ないような人は、入れ歯安定剤を使用しないと、入れ歯がズリ落ちてしまい、うまく使うことができません。

■P3とP4-抜歯→インプラント/ブリッジ/入れ歯

C4の治療と同じ感じです。

■歯科助手の勉強:8番の親知らず-抜歯

親知らずは、「いらない歯」と言われています。親知らずがある人もいれば、ない人もいます。

歯茎の下に埋まっていて、一生、生えてこない人もいれば、大人になってから生えてくる人もいます。

親知らずが生えてくると、奥歯にものが食べ物が詰まったり、うまく歯ブラシが届かず、むし歯のリスクが高まります。

■歯科助手の勉強:8番の親知らず-抜歯/補填なし

親知らずに関しては、痛みがある人にはもちろん抜歯をすすめます。痛みがなくても、親知らずが生えてきた人にも、むし歯予防のために抜歯をすすめます。

私も右上8番の親知らずが生えてきたので、25歳の時に抜歯しました。

痛みがなければ、特に上の親知らずの抜歯は、抜歯後も痛みもなく、腫れもしません。親知らずの抜歯後は、ブリッジや入れ歯は不要です。抜いた後のハグキも、時間が経てば自然と戻ります。

下の歯の親知らずの抜歯は、抜歯後に腫れる可能性が高いです。

■歯科助手の勉強:虫歯じゃないのに歯がシミる人

むし歯じゃないのに、歯がシミる人がいます。

原因は、年月をかけて咬合圧によってエナメル質が削られてなくなり、エナメル質の下にある象牙質が露出、冷たいものがストロー状の象牙質を通って、神経に痛みを伝えているため、シミ(痛み)が出ます。

神経を取ってしまえば、シミもなくなるのですが、神経を取ってしまうと歯が弱くなります。神経はできる限り残しておいた方が、歯の寿命が延びます。

私が勤めていた歯科医院では、以上のことを説明したうえで、患者さんにも神経の大事さを理解してもらい、治療方法を選んでもらっていました。

神経をとならい選択をした場合は、シミを防ぐコーティング剤を塗布して様子をみていました。シミに効く歯磨き粉に替えてもらうとかも、1つの方法です。

最終的に、本当にシミが治まらず、生活に支障が出るような場合はRCTで神経を取ったりしていました。

④歯科助手の勉強:治療に使う器具

治療前に、次の治療で使う器具や歯科材料を準備するかと思います。

その都度、メモを取って覚えていくしかありません。私はイラストと言葉でメモを取りまくっていました。

歯科助手ノートの作り方に関しては、【大公開】歯科助手のノートの取り方を解説。で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

歯科に使う器具は見た目がどれも似通っていて、最初は区別がつきません。また、名前も呼び方も歯科医院や先生によって異なるので、その都度覚えていきましょう。

私が作った参考動画とリンクです↓よかったらどうぞ。

⑤歯科助手の勉強:治療の流れ

治療ごとにやる内容が異なります。マスイを渡すタイミングや、サクションのタイミング、患者さんへの声掛けのタイミングなど…とにかく先生が治療しやすいように補助するのが歯科助手の仕事です。

先生が次に何を使うのか、何が欲しいのか、何が必要なのかを、治療別に、体で覚えていかなくてはなりません。

もし、先輩歯科助手の人の治療補助の様子を見学できるチャンスがあれば、患者さんの治療の口元や、先生が何をやっているのかを観察するのではなく、先輩歯科助手がどんな動きをして、どんなタイミングでどの器具を、どんな角度で、どんな風に先生に渡しているのかとじっくり観察しましょう。

先生が何をやっているのかは、自分が実際に治療に入れば、いくらでも、好きなだけ見ていられます。

でも、先輩歯科助手の治療補助風景は、新人の「今しか」見れません。理由は、将来的にはあなたがその先輩の立場になって、治療補助に入るからです。

今のうちに先輩の動きをしっかり見て、覚えておかないと、いざ自分が補助に入ったときに、「あれ?先輩はどうやっていたっけ???全然うまくできないんだけど!!」ってパニックになります。

見ておくべきは、先輩の言動です。

⑥歯科助手の勉強:サクションの使い方など

サクションの使い方は、とにかく練習・実践しかありません。先輩に聞いたり、職場にある模型を使って練習したり…。

実際に患者さんにやって、失敗して怒られながらも、やっていけばコツをつかんでできるようになります。

嘔吐反射が激しい人や、口が以上に小さい人、お年寄りとかは、要注意です。理想は口の中に水が常に溜まっていない状態です。

小まめにサクションで吸ってあげて、「大丈夫ですか?」って確認したり、声掛けしたりしてあげましょう。

万が一、水が口からあふれてしまったときは、エプロンで素早く拭いて、対応してあげましょう。

■歯科助手が毎日使う、サクションのコツ

ポイントだけ1つ、押さえておきますね。

ノドにサクションを入れてはいけません。ノドに水が溜まっているのが見えるので、「吸ってあげたい」「あの水が気になる」って言う気持ちも分かります。

でも、人間の体の構造上、ノドにサクションを入れたら確実に嘔吐反射で「オエッ」ってなります。サクションのコツは、左右の8番あたりに入れてあげることです。

2.未経験の歯科助手が勉強する際に、知っておいた方がいいこと。

2.未経験の歯科助手が勉強する際に、知っておいた方がいいこと

ここでは、歯科助手におすすめの記事をまとめてご紹介します。

未経験で歯科助手になった人で、「仕事が辛い」と悩んでいる人に読んでほしい記事はこちらです。

↓動画でも解説しています。よかったらどうぞ。

本で勉強したい方にはこちらがおすすめです。↓

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