• 投稿の最終変更日:3月 31, 2023
【歯科助手の体験談と対処法】歯科助手を辞めたいと思う理由8個。

【歯科助手の体験談と対処法】歯科助手を辞めたいと思う理由8個。

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歯科助手を辞めたい人「歯科助手をしているけど、仕事が大変だし、人間関係もあんまりよくないから辞めたいな。」

こういった疑問に答えます。

もくじ

1.歯科助手を辞めたいと思う理由8個

2.歯科助手を辞めたい人の対処法【歯科助手経験が長い人】

3.歯科助手を辞めたい人の対処法【歯科助手経験が短い人】

4.歯科助手を辞めた人たちの体験談

5.歯科助手を辞めたい人が、辞める前にやっておきたいこと

この記事を書いている私は、24歳のときに、転職・未経験で歯科助手になりました。

転職で入った歯科医院が超ブラックで、1年働いた時点で「辞めたい」と伝えたらダメと言われ、結局合計で2年4か月働く羽目に…。

その後、国際結婚してアメリカに移住。経験を活かして、アメリカでも1年以上歯科助手として働きました。歯科助手経験歴は、日本とアメリカ合計で3年半です。

歯科助手を辞めたいことに関して、実体験に基づいて解説します。

1.歯科助手を辞めたいと思う理由8個

1.歯科助手を辞めたいと思う理由8個

歯科助手をやっている人で、「辞めたいな…」と思ったことがある人は、非常に多いかと思います。

実際に私も歯科助手だったころは、何度も辞めたいと思いました。結果としては、歯科助手を2回も辞めていますしね(日本とアメリカで)。

歯科助手の仕事は楽しいと思うことも多いですが、はっきり言って大変です。

なぜかというと、「高卒・未経験でもOK」という誰にでも開かれている仕事ですが、覚えることが山ほどあるし、雑用が多いし、人間関係が複雑だし、人手不足だし、立ちっぱなしで疲れるし…もう、大変なんですよね。

■歯科助手を辞めたい理由8個

①人間関係

②仕事内容が覚えることばかりで大変

③お給料が安い

④教育係がいないのに、治療補助に入れられる

⑤違法行為をやらされる

⑥社風や院長の方針に合わない(パワハラも)

⑦労働時間、シフトが不満

⑧立ちっぱなしで、体力的にキツイ

歯科助手を辞めたいと思う理由は、上記のような理由が多いかと思います。私が辞めたいと思っていた理由もこんな感じでした。

以下で詳しく解説していきます。

■歯科助手を辞めたい理由:①人間関係

歯科医院の場合は基本的に、歯科医師以外は女性だという職場が多いです。そのため、人間関係がギクシャク…。

これは日本もアメリカも同じで、「歯科助手=女性」が圧倒的に多く、男性歯科助手は見かけません。

✓歯科助手を辞めたくなる原因:院長

歯科医院の院長って、マジで変な人が多いです。

上から目線で威圧的、

気分屋で神経質、

自分のミスは認めない、

患者さんには優しいのにスタッフに厳しい、

スタッフを監視している感じ…

などなど

優しくて穏やかな歯科医師に出会うのが、どれほど大変なことか。

先生があんなんじゃなかったら、ずっと歯科助手の仕事続けたかったな~なんて思うことも。

また、チェーンの歯科クリニックの場合、院長も雇われの身で、歯科従事者とはまったく無関係の「経営者のおっさん」とかがいたりすると、それもまた厄介なんですね。

✓歯科助手を辞めたくなる原因:威圧的で上から目線の歯科衛生士

経験が長い歯科衛生士さんが働いていたりすると、威圧的な態度を取られたり、歯科助手の仕事をバカにしてきたりする人もいるようです。

歯科衛生士さんは専門学校を出て国家資格も持っているので、誰でもOKな歯科助手の仕事の辛さや、お給料の低さを理解できないんでしょうね。

本来なら、学校出てて専門知識があるのだから、歯科助手にいろいろ教えてくれてもいいと思うんですが…苦笑

✓歯科助手を辞めたくなる原因:院長の奥さん

院長の奥さんが「事務受付」として働いている歯科医院もあります。「実は奥さんの方がもっと怖かった…」なんてことは多々あります。

夫婦喧嘩している日の仕事なんて、やりにくかったですね、ほんとに。

✓歯科助手を辞めたくなる原因:ほかのスタッフ

女の職場なので、いろいろなスタッフがいます。

スタッフが少ない職場で、そのスタッフたちが全然優しくなかったら最悪だし、スタッフが多い職場で派閥争いでバチバチ…それも嫌ですね。

精神的に相当きついようなら、無理して続ける価値はありません。

■体験談:私が歯科助手を辞めたいと思った原因

私が日本で働いていた歯科医院では、歯科医師(院長と1人の歯科医師)以外は全員女性でした。

スタッフ同士のもめごとを避けるために、職場では常に私語厳禁でした。

同僚スタッフに関しては、苗字を知っているくらいで、毎日90分間もある昼休みは、寝るかスマホか…10人以上いたスタッフみんなが無言でした。

「辞めたい」と院長に伝えてから退職日までの1年2か月間は、院長にいびられ、いじめられ、最終的には最後の3か月間は無視され続けましたよ。

やっぱり無視されるのが一番メンタルにきますね。こんな私でも、当時はうつ状態に近かったです。

■歯科助手を辞めたい理由:②仕事内容が覚えることばかりで大変

歯科助手の仕事は、とにかく覚えることだらけです。特に未経験で歯科助手になった場合、本当に覚えること・やることが多すぎて超大変です。

歯科助手になりたての特に最初の1週間、1か月、2か月は本当に辛かった。

仕事内容も全然覚えられないし、「こんなんでお給料もらっててスミマセン」って思っていました。

✓歯科助手を辞めたくなる原因:教育係がいない

このブログを通して、いろいろな歯科助手さんから相談やメッセージをいただきました。

そんな中で多かったのが、

「教育係がいない」

「教えてもらっていないのに、いきなり治療補助に入れられる」

「一度で覚えないとならない」

「質問できるような環境じゃない」

「1か月後に先輩が辞めるので、スタッフが私だけになる」

など…

✓研修がないから歯科助手を辞めたいのは、あなたのせいじゃない

まず、教育係がいない・研修がないような職場は、アウトだと思います。歯科助手の仕事が未経験でOKなのは、研修・教育をしっかりやってくれることが前提です。

新人教育・研修がしっかりしている歯科医院、スタッフがいろいろ教えてくれる職場もたくさんあります。

もしも、未経験で入社して上記のようなひどい職場だったら、全然辞めていいと思います。

関連記事

✓歯科助手を辞めたい理由(仕事内容に関して):血が苦手、先端恐怖症など

歯科助手を辞めたいと思う理由の一つとして、生理的なものもあります。

歯科助手をしていると、抜歯の補助で血を見たり、抜いた歯(歯肉がついていたり、歯が溶けていたり)を見たり、注射を見たりします。

血を見るのが生理的に無理で、気を失ってしまいそうになるなんて場合は、辞めることも考えていいでしょう。

私も血を見るのが苦手でしたが、この仕事を通して慣れました(歯科で見る血や歯は平気になった)。

・歯科医院独特の臭い

また、歯科医院独特の臭いもあります(使用する薬の臭いなので仕方ない)。

これも、働いているうちに慣れて、最終的には特に感じなくなります。

・先端恐怖症の人

歯科器具は、先端がとがっているものがほとんどです。

もしあなたが先端恐怖症だったら、歯科助手の仕事はできません。

■歯科助手を辞めたい理由:③お給料が安い

歯科助手のお給料は、はっきり言って安いです。私のお給料は、手取りで約14万円でした。

日本の歯科助手には国家資格がないため、お給料も安いし、昇給も期待できません。

歯科助手のお給料に関しては、【元歯科助手が暴露】お給料っていくら?お給料を上げる方法5つの記事で解説しています。よかったらご覧ください。

✓体験談:私が歯科助手を辞めたいと思った理由

ちなみに、私の歯科医院では1分でも遅刻したり、早退したり、風邪やインフルエンザで休んだら、その月のお給料から1万円も引かれました。

そして、振込手数料をカットするために、毎月現金手渡しでもらっていたし、残業代未払い、有休取得ゼロ、希望休取れない環境でした。

■歯科助手を辞めたい理由:④教育係がいないのに、治療補助に入れられる

歯科医院によっては、教育係がいない・研修がないのに、未経験歯科助手をいきなり治療補助に入れる先生もいるようです。

先生が優しくて、実践補助を通していろいろ教えてくれたりサポートしてくれるならいいのですが、そうでなければ大変すぎます。

✓歯科助手を辞めたいと、相談をくれた人もいる

今までもらった相談の中で、この内容の相談が何件かありました。

こんな大変な状況でも、本人たち(未経験)は歯科助手の仕事が気に入っていて、「仕事は好きだし、できれば歯科助手は続けたい」と言っていました。

結構メンタルをやられてしまっていて、本当に辛そうでした。結局、その職場は辞めて、ほかの歯科医院で採用してもらったようです。

彼女たちがブラック企業を辞めた後で、こんな感じのメッセージをいただきました。

Aさん:「最高の職場を見つけました!ランチも会話が楽しいし、昼休みは診察台で昼寝です。みんな優しくて色々教えてくれます。」

Bさん:「ネットのホームページを見て、スタッフ募集はしていなかった歯科医院だったけど、自分から電話して面接までこぎつけ、とりあえずパートから働かせてもらえるようになりました!」

Cさん:「最悪だった歯科医院は辞めて、残念だけど歯科助手はあきらめようと思ったんです。辞めたあと、次の歯科医院もまた変な職場だったらどうしようって、不安も大きくて…。でも、歯科助手の仕事は自分に合っていたし、こんなことで辞めなきゃならないことが悔しかった。だから辞めてからまた、ほかの歯科医院で面接を受けて、今は歯科助手として働いています!みんな優しくて最高です。」

こんな感じ。

歯科助手として働くのに、1番大事なのは優しい先生やスタッフ、整った職場環境です。

もし、未経験で辛い思いをしているけど歯科助手の仕事は好き…そんな人がいたら、めげずにほかの歯科医院の面接・見学をたくさん受けてほしいです。

歯科助手の見学に関しては、【重要】歯科助手の面接時の見学で、職場の雰囲気を見極めろ!の記事が参考になります。よかったらご覧ください。

■歯科助手を辞めたい理由:⑤違法行為をやらされる

歯科助手は資格も免許もないので、医療行為は禁止です。

患者さんの唇に触れることも違法行為だし、レントゲン撮影でボタンを押すのもダメ、スケーリングや歯ブラシ指導も違法行為となります。

日本は全国的に歯科衛生士不足なので、歯科助手に歯科衛生士の仕事内容を違法にさせている歯科医院も、少なくありません。

✓歯科助手の違法行為は、私たちも処罰の対象に

違法行為だと知らなかった場合でも、私たち歯科助手もまさかの処罰対象とされます。

とんだとばっちりなので、違法行為を強要してくる歯科医院は言語道断、すぐに辞めてOKです。

(※当時の私は、違法行為だなんて知らなかったので、超いろいろやらされていましたよ~。そもそも歯科衛生士がゼロ人だったし。この経験のおかげで、アメリカでもバリバリ働くことができたんですが…。)

歯科助手を辞めたいのに辞めさせてもらえない場合は、退職代行サービスという手もあります。
知っておいて損はないので、一緒に読んでおきましょう。参考記事は退職代行サービスのメリット・デメリットとは?リスクも解説。です。

■歯科助手を辞めたい理由:⑥社風や院長の方針に合わない(パワハラも)

個人経営の歯科医院は、院長によって大きく左右されます。

院長の方針や社風、スタッフへの対応がひどい歯科医院は、「辞めたい」と思うのが普通ですよね。

一生懸命働いてるのだから、誰だって認められたいのは当然です。

✓歯科助手の立場は弱い

私の職場は、体育会系だったので大きな声であいさつや返事が要求され、一分一秒を争うような感じの診察でした。スタッフが院長に気に入られれば、お給料はうなぎ登り。

私は辞めたいと伝えたので、昇給なし、ボーナスなし、退職日までとことんいじめ抜かれました。

■歯科助手を辞めたい理由:⑦労働時間、シフトが不満

歯科医院によっては、夜8時まで診察していたり、土日祝日も、年末年始もお盆もできる限り診察している…なんて歯科医院があります(私の職場がそうでした)。

歯科医院はスタッフが少ない場合も多く、休めない、希望休も取れない、有休消化させてくれないなんてこともよくあります。

若い時はいいのかもしれないけど、家庭や子供をもつ女性にとっては辛いです。

■歯科助手を辞めたい理由:⑧立ちっぱなしで、体力的にキツイ

歯科助手の仕事は、1日中立ちっぱなしです。

治療補助に入ると、どうしても猫背になりがちだし、ずっと同じ姿勢で立っていると腰も痛くなります。夜には足がむくんでパンパンに…。

生理痛で辛いときでも立って仕事しないとならないし、トイレのタイミングだって、治療スケジュールを考慮しないとならないし。

✓歯科助手の足のむくみに、麺棒を!

私が歯科助手をしていたときは、足(特にふくらはぎ)がよくむくみました。

そんなときにおすすめなのが、パンやクッキーの生地を伸ばす「麺棒」です。100円ショップで買えます。

麵棒をフローリングに置き、足の裏でゆっくりと転がしながら、自分の体重をかけて「痛気持ちい」場所を重点的にほぐします。

これを寝る前にやるだけで、翌朝スッキリしますよ!

2.歯科助手を辞めたい人の対処法【歯科助手経験が長い人】

では、歯科助手を辞めたいと思っている人の対処法を解説します。

■歯科助手を辞めたい思う人の対処法

まずは、以下のことを試してみましょう。

・何がイヤで辞めたいのか、すべて紙に書きだしてみる

・決断の前に、辞めるリスクを考える

・どれくらい歯科助手の仕事が好きか考える(転職して別の歯科医院でまた働きたいのか?)

・姉妹や友人に相談してみる

・情報発信している人(私とか)にメッセージを送って相談してみる

・精神的に病んでいるなら、自分の健康を第一優先に!

・転職を考え、どんな仕事があるか見てみる

・院長やスタッフからのパワハラやいじめなどが原因なら、さっさと辞めよう

■歯科助手を辞めたい【半年】

半年も歯科助手を続けるなんて「本当にすごいこと」です。

覚えることは山ほどあるし、その辛さを半年間も耐えて乗り越えたのだから、この先も大丈夫だと感じます。

もしあなたが正社員で、教育係がいた場合、半年も続ければ仕事内容はほとんど覚えているはずなので、もったいないかも。

なんで辞めたいのか、しっかり原因を突き止めましょう。

■歯科助手を辞めたい【1年】

1年も歯科助手を経験すれば、一人前のはず。

「1年やったけど、やっぱり仕事が合わなかった」とか「ほかの仕事でもチャレンジしてみたい」など、辞めたいと思う理由をはっきりさせましょう。

1年も経験があれば、ほかの歯科医院でも活躍できますよ。

私は、1年経ったときに辞めようと決めました。

理由は、院長の方針(ブラック企業)に合わなかったから。でも歯科助手の仕事は大好きでした。

■歯科助手を辞めたい【正社員】

在職中に転職活動をしたり、勉強して資格を取ってほかの分野(IT系とか)でも活躍できる(お給料を伸ばせる)可能性もあります。

せっかく正社員で歯科助手になったのに…と「正社員」にしがみついているのは、ちょっともったいないかも。「正社員」という響きが、世間的にいいと感じるだけです。

歯科助手の仕事が好きなら、ほかの歯科医院に移って正社員として雇ってもらえる可能性もありますし。

3.歯科助手を辞めたい人の対処法【歯科助手経験が短い人】

では、歯科助手になってまだ間もない人や、試用期間中の人はどうでしょうか。試用期間中でも、バックレはダメです。

■歯科助手を辞めたい【初日】

初日で歯科助手を辞めたいと思って、行動に移せる人はなかなかのつわもの…。

制服とかあるし、さすがにバックレはダメ…。

初日で辞めたいと思っても、とりあえず1週間だけ頑張ってみませんか?

✓初日に歯科助手を辞めたいと思うのは、当然

特に未経験の場合、歯科助手になって初日で辞めたいと思うのは当然です。

たぶん、100人中100人が、「なんで歯科助手なんかになっちゃったんだろう…覚えることがありすぎて、私には無理。家に帰りたい。」って思ってます。

私も、最初の1週間、1カ月は毎日ひたすら仕事中に後悔していました(笑)。

✓歯科助手を初日で辞めていい場合

・初日なのにスタッフがあなたしかいない

・院長のパワハラが度が過ぎている

・違法行為をさせられる

・歯科助手はグローブなし

など、こういうヤバい職場は初日で辞めてOK。

でも、バックレはダメですよ。実際に私の職場で初日だけ来てバックレた子がいました。やっぱりイメージよくないですね。

避けたい仕事の辞め方に関しては、仕事を辞めたい人が知っておきたい、最悪な辞め方を避ける方法。の記事で解説しています。よかったらご覧ください。

■歯科助手を辞めたい【1週間~2週間】

精神的にも、体力的にも辛いですが、ここが踏ん張りどころです。

初日も辛いですが、最初の1週間、2週間ももっと辛いです。

どんどん新しく覚えることが増えていくし、量が多すぎて覚えられない…。タイミングが悪く、メモを取れなかったら不安で仕方ない。

毎日立ちっぱなしで、もうクタクタ。帰宅後はごはん、お風呂、寝る、それだけ。…それでいいと思います。私も最初はそうでした。

できれば取ったメモを見返したり、ノートにまとめたりできればいいですが、とにかくめげずに職場に行くことが大事です。

✓歯科助手の勉強は、休日にがんばろう

予習・復習は休日にがっつり行いましょう。ここで頑張っておけば仕事を早く覚えられるし、仕事を早く覚えればその分「本物の休日」が早く来ます。

仕事以外の時間に、仕事のことを一切考えなくてすむって、最高ですよ(^^)

歯科助手の勉強に関しては、以下の記事が参考になります。よかったらご覧ください。

■歯科助手を辞めたい【1カ月~3カ月や試用期間】

未経験で歯科助手になって、最初の1カ月、2か月くらいまでは「辞めたい」って思っていた記憶があります。

辛いですが、「歯科助手の仕事、意外とけっこう好きかも」とちょっとでも感じている人は、必死にしがみつきましょう。

日本での経験があった私でも、アメリカで歯科助手になって最初の3カ月くらいは、結構毎日のように「辞めたい」「辛い」と思っていました。英語が全く喋れなかったので…。

✓試用期間中に歯科助手を辞めるのは、アリ

歯科助手の使用期間って1カ月~3カ月くらいです(歯科医院によって違う)。試用期間中に辞めるのは、アリだと思います(あくまで、私の見解です)。

試用期間を経て、せっかく社員になったのにそこで「やっぱり…」と辞められるよりかは、試用期間の方がいいですよね(保険証の手続きとかの前の方がお互いに楽です)。

試用期間中に辞めれば、別に次の転職先にわざわざ伝えなくてもいいし。

そりゃ辞めないに越したことはないんですが、どうせ辞めるならお互いに早い方がいいですよね。

■歯科助手を辞めたい【ただ辛いから辞めたい人】

ただ仕事が辛いから辞めたい人…なぜ辛いのか考えてみましょう。

✓なぜ歯科助手を辞めたいの?

・仕事が覚えられないから→がんばれば解決できる可能性が高い

・スキル不足→経験を積むことで前進できる

・1年以上働いたけど、やっぱり合っていなかった→別の方向性を考えてOK

・お給料が低いから→今後、昇給の可能性はどれくらいあるのか?

・人間関係がやばすぎて、もう無理→人間関係は改善がほぼ不可能

など、「辞めたい」と思う原因を突き止め、改善できるのかできないのか考えてみましょう。

✓歯科助手の仕事はどれくらい好き?

今は辛いけど、将来的に「あのとき辞めなくてよかった…」と思う日が来るかもしれません。

1度歯科助手の仕事を身につけてしまえば、日本中どこでも仕事を探すことができます。私は本当に辞めなくてよかったと思っています。

最初のころは、ストレスで眠れない日もありました。

あんなにブラック企業でしたが、今ではあの職場で知識や経験、スキルやメンタルを得られて感謝しているくらいです。

どんな仕事も始めは大変で辛いです。仕事を覚えて慣れてくると、その辛さは自然と軽減されます。

4.歯科助手を辞めた人たちの体験談

参考までに、私や私の知り合いの歯科助手がどうやって歯科助手を辞めたのか、具体的な話を載せておきます。

■私の体験談:歯科助手を2年4か月で辞めた

私は歯科助手になって1年2か月経ったときに、「海外に行こうと思っているので、7か月後に辞めたいです」と院長に伝えました(当時実際には、海外に行く計画なんて立てていなかった)。

結果的に、院長に「いや、それは困る。来年の3月まで働いてもらわないとならない」と言われ、退職の意向を示した日からさらに1年2か月間も働く羽目に…(10人以上もスタッフがいたので、私が辞めても絶対に困らないのに)。

「ただ辞めたい」では辞めさせてくれないとわかっていたので、海外に行く、とウソをつきました。(それでもすんなり辞めれなかった。)

院長からのパワハラといじめに耐えながらも、何とか退職最終日まで勤め上げました。

↑こういう歯科医院の場合、退職代行サービスを使ったほうがいいです。

✓歯科助手を辞められなかったことがキッカケで、夫に出会えた?

辞めると伝えたときに、辞められなかったストレス発散として、英会話教室に通い始めました。

英会話教室で夫・アダムと出会い、北海道に移住。27歳で未経験の事務に就職。

2019年にアメリカ移住して、ミネソタ州でレストランのサーバー→歯科助手→スーパーの店員→カジノのホテルでベッドメイキングを経験しました。現在は専業主婦で、ブログで情報を発信しています。

自分の人生がまさかこんな感じになるとは、想像もしていなかったです。

英会話でもワーキングホリデーでも、英語は人生をいい方向に変えてくれます。

■歯科助手経験5年で辞めた人、東京でまた歯科助手に。(当時27歳)

歯科助手を5年間も続けた人がいました。大のディズニー好きで、年パスで静岡から、ほぼ毎週ディズニーに通っていたレベル。

そんな彼女は東京の歯科医院で、また歯科助手として働き始めました。おそらく、在職中に就職先を決めていました。

退職後は東京に引っ越し、仕事終わりでもディズニーに行ける環境に。彼女が勤務する東京の歯科医院は、「4日フルで働いて、3日休み」というシフトだそう。

また、チェーンの歯科医院に勤めたのでボスがいない分、私の歯科医院のような「院長からのいじめなどのストレスはない」と言っていました。

「そんな働き方もあるのか!」と当時の私は驚いたものです。

■歯科助経験3年以上。辞めてオーストラリアにワーホリした人(当時25歳)

彼女の場合、私が英会話に通い始めたことで、英語や海外に興味を持つように。

在職中に英会話に通って英語を勉強し、貯金と海外に行く計画を立てながら、タイミングがいいところで退職(会社の規定により、退職までは半年以上かかる)。

今でもオーストラリアで、ワーキングホリデーをしています。ワーホリで出会った台湾人の彼と結婚予定だとか。結婚したら台湾に引っ越すそうです。

30歳までなら、あなたもワーホリで海外で挑戦できます!

ワーホリに関してはワーホリとは、海外に住んで働けるビザが取れる最高の制度!の記事で解説しています。よかったらご覧ください。

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■歯科助手経験9年、結婚で寿退社して辞めた人(当時30歳)

私の職場で当時1番長く働いていた、院長お気に入りの人が結婚で退職しました。私の職場では「寿退社で辞める場合のみ、院長から認められる」ようです。

まさか9年も勤めるなんて、思っていなかったそう。

何度も辞めたいと思ったそうですが、「お給料が良すぎて辞められない」と言っていました。

■コロナの影響で希望退職して辞めた人

2020年10月に「コロナで歯科医院の経営が苦しくなった」とのことで、希望退職者を募ったそうです。3名のスタッフが希望退職で辞めました。

そのうちの1人は、33歳の人。なんだかんだで、6年くらい勤務していたのかな?彼女は歯科助手を辞めて、2か月後の2020年12月にはもう転職して、生命保険の営業で働いていました。

■最後は、まさかの集団で辞めた話!

コロナになって歯科助手の「安全」が脅かされました。そんな中、「コロナだから、仕事をするのが怖いです。」ってスタッフみんなで団結して、院長と奥さんに相談したそうです。

院長の理解・同調は得られたものの、奥さんの素っ気ない態度にみんな不信感。

極めつけは、医院に届く奥さん宛てのブランド品の数々の受け取りと、「コロナで経営不振だから、ボーナスなんてないに決まってるでしょ?笑」の奥さんの一言だったそう。

みんなブチッと切れて、全員で一斉に辞めたそうです。(今はスタッフなしで、完全予約制で働いているようです。)

辞めたうちの1人は、その後エステ系の仕事に就いて、新しい職場で有給や希望休を出せることに感動しながら、仕事を楽しんでいました。

5.歯科助手を辞めたい人が、辞める前にやっておきたいこと

最後に、歯科助手を辞める前に、やっておいた方がいいことをまとめます。

■歯科助手を辞める前にやっておきたいこと

・ほかの歯科医院に移る場合、職場で実績を作る

・転職できそうな仕事を探してみる

・今後のキャリアを考える

・希望職種の資格を取る

・周囲に相談してみる

・学ばせてもらったことに感謝の気持ちで、退職日までがんばる

■歯科助手を辞める前に:ほかの歯科医院に移る場合、職場で実績を作る

今後もほかのクリニックで歯科助手を続けたい場合、今の職場で実績を作っておくと転職活動で、アピール材料にすることができます。

「辞めたい、このクソ」という気持を抑え込み、積極的に後輩に仕事を教えたり、ほかのスタッフのサポートをしたり…。

歯科助手の仕事しか知らない人は、受付スタッフに仕事内容を聞いておくのも今後、役に立つかもしれません。

✓素晴らしい歯科医院も、世の中には存在する

歯科助手の仕事が好きな人なら、別の歯科医院を探してみるのも一つの手です。

その際に、実際にその歯科医院に通っている人・働いている人に話を聞けるのがベストですね。

歯科医院の中には、昼休み中に休憩室で寝っ転がって昼寝ができるような職場もあると聞いています。

仲のいい歯科医院には、社員旅行の写真などがアルバムになって待合室に置いてあったりするようです。(そういう職場は、みんな仕事を辞めないため求人募集がなかなか出ないです。)

求人募集が出ていない場合でも、ホームページを見て電話をしてみましょう。「もしかしたら…」の可能性もあります。

■歯科助手を辞める前に:転職できそうな仕事を探してみる

自分が興味のありそうな分野や転職できそうな仕事は、どんなものがあるのか探してみましょう。

受付業務の経験があるなら、医療事務とかもあります。転職サイトは、登録も利用も無料なので、辞める前に「ふーん」程度で見ておくだけでも違います。

✓歯科助手からの転職先は、美容系が多い気がする

私の知っている元歯科助手で、2人も美容系に転職した人がいます。エステ系は美容に興味があれば、経験がなくても雇ってもらえます。

■歯科助手を辞める前に:今後のキャリアを考える

仕事を辞める前に、今後のキャリアについて考えましょう。今後も伸びていくと考えられる業界は、やはりIT系です。

現在も将来的にも「エンジニアの数が足りない」と言われているため、20代30代のうちから未経験で雇ってくれる企業に就職すると、今後のキャリアの可能性が格段に上がります。

※私の知り合いで、10年間「事務員+週4日の掛け持ちバイト」を続けた人が30歳で退職し、半年間学校に通ってプログラミングを勉強して、エンジニア転職をしました。

現在はエンジニアの仕事だけで、「事務員+バイト」以上のお給料を稼げているそうです。ちなみに、高卒です。

✓転職エージェントなら、あなたに合う仕事を無料で探してくれる

無料で利用できる「転職エージェント」に相談してみるのがおすすめです。

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「転職エージェントって何?」って思った人は、【転職者必見】転職エージェントとは?初心者向けに簡単解説。の記事が参考になります。よかったらご覧ください。

■歯科助手を辞める前に:希望職種の資格を取る

資格があると、転職活動で有利になることが多いです。

「こんな仕事やりたいな」「何か資格がほしいな」とちょっとでも思っている人は、無料の資料請求から始めてみましょう。

↑資料請求は無料です。どんな資格があるか見ておくだけでもOK。

■歯科助手を辞める前に:周囲に相談してみる

一人で抱え込んでいても、気がめいってしまいます。なるべく周囲の信頼できる人に相談しましょう。

長い付き合いの友人、姉妹、恋人、家族…あなたのことを大切に思っている人に相談して、第三者の視点から「客観的な意見」をもらいましょう。

※私も歯科助手に関する相談に乗っています。なんでも相談してください(^^)

■歯科助手を辞める前に:学ばせてもらったことに感謝の気持ちで、退職日までがんばる

いくら憎い院長やスタッフでも、その職場で得た経験値はあなたにとってはプラスです(悪いことも含め)。仏になったつもりで、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

なんていったって、あなたは頑張っている、すごい人なのですから!

歯科助手の仕事は、個人的には最高だと思います。ただ、いい院長・職場に出会えないのが残念。

歯科助手を辞めても、転職は可能です。仕事はいくらでもありますよ。

人生はいくらでもやり直せます。相談や質問などあれば、お気軽にどうぞ。できる限り力になります(^^)

以上、参考になればうれしいです。

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