• 投稿の最終変更日:5月 7, 2023
ヴィーガンのメリット・デメリット5つ。健康的なヴィーガンの始め方。

ヴィーガンのメリット・デメリット5つ。健康的なヴィーガンの始め方。

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ヴィーガンに興味がある人「最近、ヴィーガンが人気・注目を集めているみたいですが、ヴィーガンになるメリットはなんですか?ヴィーガンの始め方とかあれば知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.【健康的?】ヴィーガンのメリット5つとは?

2.【体に悪い?】ヴィーガンのデメリット5つとは?

3.ヴィーガンの始め方【メリットに着目して、まずはベジタリアンから】

この記事を書いている私は、アメリカ在住2年。

家族や友人に5人以上のベジタリアン・ヴィーガンがいます。勤務先のスーパーでは、ヴィーガン向けの食品を多数取り扱っています。

ヴィーガンに関して、ヴィーガンと一緒に過ごしてわかったことや、英語の文献調査に基づいて解説します。

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ベジタリアン・ヴィーガン食では補うのが難しい栄養素を、ヴィーガン向けのプロテインで摂取することができます。

1.【健康的?】ヴィーガンのメリット5つとは?

1.【健康的?】ヴィーガンのメリット5つとは?

ヴィーガンに関して、賛否両論あるので、とりあえずメリットをまとめてみます。

■ヴィーガンとは?

ヴィーガンについてよく知らない、という人もいるかと思います。

簡単にヴィーガンのことを説明すると…

食事や衣服、生活のすべてから、あらゆる動物性のものを取り除いたライフスタイルのこと。現在は、肉や卵など、動物由来の食材を一切食べない人のことを「ヴィーガン」だと認知している人が多いが、実際にはもっと奥が深い。

■ヴィーガンのメリット①:健康的

ベジタリアンの期間を経て、ヴィーガンになった人で、何年もヴィーガン生活を続けている人の多くは、「ヴィーガンになってから、体が軽くなった」「体の調子が整うようになった」と言います。

私の友人もそう言っていました。

ヴィーガン生活を続けて、慣れてくれば、体の調子や生活リズムを整えることができるようです。

(もちろん、個人差があり、ヴィーガン食が体に合わない人もいます。)

■ヴィーガンのメリット②:生活習慣病リスクが低い

ヴィーガンは、肉をはじめとする、動物性由来の食品を一切排除します。

植物ベースの食品で生きていくため、心臓にかかる負担や消化するときの胃への負担が、肉を食べる人と比べて少ないといえるでしょう。

また、ヴィーガンは基本的に自炊生活なので、濃い味付けやカロリーの高いものは避け、シンプルな食事をとります。

結果的に健康につながりますね。

・ヴィーガンはエクササイズを欠かさない

また、アメリカのヴィーガンは、日常的にランニングやヨガをしています。

「健康的に生きたい」と思う気持ちが強いため、運動やエクササイズにも意欲的に取り組む人が多いです。

(→日常的に運動することで、生活習慣病のリスクはグッと下がります。)

■体験談:ヴィーガンとは正反対の生活は、デメリットしかない。肉しか食べないアメリカ人もいる話。

2020年春から、友人と3人で暮らし始めた私たちですが、彼と一緒に暮らしてみてわかったことが1つ。

アメリカ人の中には、とんでもない食生活を送っている人もいることが判明しました。

彼の食生活の基本は「肉」です。ビーフ、ポーク、チキン、ラム(羊)がメイン。肉と一緒に米かトウモロコシを食べるだけです。

現在、一緒に半年間住んでいて、彼が野菜(セロリ1本と玉ねぎ1個)を買ったのは2回だけ。しかも買った野菜の半分も食べていません。

彼は毎日、100~500gの肉を摂取しています。40歳でめちゃくちゃお酒を飲みます。

運動やエクササイズは、ほぼゼロ。体臭も、ものすごくキツイです。

私からしたら、何事もなく生きているのが奇跡なくらいです。

が、実際には生活習慣病のリスクだらけだし、いつ心臓発作が起こってもおかしくないくらいです。

彼は、お肉が大好きなので、ヴィーガンには断固反対。「ヴィーガン」という言葉も好きではありません。

■ヴィーガンのメリット③:環境問題に配慮している

食用肉を育てて、食卓へ運ぶまでには、様々な工程があります。

そして、その工程すべてが環境破壊につながっています。

例えば、牛肉1kgを得るためには、大量の穀物(エサ)と土地、大量の水が必要です。

輸入した肉であれば、輸送のためにガスを排出しています。

ヴィーガンは肉を食べないので、食用肉を得るために行われる環境破壊に関係を持ちません。

■ヴィーガンのメリット④:動物を殺さない(動物愛護)

■ヴィーガンのメリット④:動物を殺さない

人間が食用肉を得るために、毎日、想像もつかないくらいの生き物の命が奪われています。

ヴィーガンは動物性由来の食品を利用しないので、直接的にも、間接的にも「動物を殺す」ことは一切ありません。

・【ヴィーガンになる理由】毎日2億の動物が殺されている。

世界規模で考えたとき、1日で2億の動物の命が失われていると言われています。

牛、ニワトリ、豚、ヤギ、ヒツジ、ウサギ、七面鳥などが、合計で2億。毎日2億です。

昨日も2億、今日も2億、明日も2億分の動物たちが殺されているのです。

1日当たり2億なんて…動物の命の重みなんて、あってないようなものです。ひどすぎます。

もしも、世界中のすべての人がヴィーガンになれば(←無理ですが)、動物たちは殺されずに済みます。

■ヴィーガンのメリット⑤:体臭が減る

ヴィーガンになって肉を食べなくなると、体臭が減ります。

事実、肉しか食べない友人の体臭は耐えられないくらい臭いですが、夫・アダムの体臭はほぼ気になりません。

アダムはヴィーガンではありませんが、ベジタリアンに近い食生活で、チキンを月に2回程度食べるだけです。

(10年前、日本に移住して以降、あまり肉を食べなくなり、体臭が減ったと、本人が言っています。)

・海外では、制汗剤について学校で学ぶ

日本人は体臭で悩む人は少ないですが、海外(特に欧米)では、思春期になると学校で「デオドラント(制汗剤)」の使い方や、マナーについて授業で習います。

そのくらい、アメリカ人は肉を食べるし、体臭も強さも遺伝子に組み込まれている感じなのです。

2.【体に悪い?】ヴィーガンのデメリット5つとは?

2.【体に悪い?】ヴィーガンのデメリット5つとは?

上記では、ヴィーガンになるメリットを5つ解説しました。下記では、デメリットを解説します。

■ヴィーガンのデメリット①:生活に慣れるまで大変

ベジタリアンを何年もやっていた人であっても、ヴィーガンになるということは相当な負担が体にかかります。

ベジタリアンなら、卵や牛乳、魚などから質のいい栄養をたくさん摂取できますが、ヴィーガンはできません。

ヴィーガンになって、体が慣れるまでは、疲れやすかったり、力が入らなかったり、貧血気味になったりと、いろいろな体の不調や弊害が発生することが多いようです。

・ヴィーガンの食生活では、栄養素が摂れない

また、ヴィーガンの食生活では、大人が1日に必要な栄養素やエネルギーを摂るのが大変です。

特に、ビタミンB12は、ヴィーガンの食生活では摂取不可能と言ってもいいくらい大変。

すべてのヴィーガンに、ビタミンB12のサプリメント服用がススメられています。

↑ヴィーガン向けのサプリメント。

↑B12が取れるスプレーです。口腔内にシュッとするだけの、手軽なアイテムです。

フルーツ味なのでおいしいです。(私も以前、使ったことがあります。)

■ヴィーガンのデメリット②:健康維持のために日々勉強で大変

「ヴィーガンになる=肉を食べない」というような、単純で簡単なものではありません。

ヴィーガンになると、動物性由来の食品から得られるエネルギーや、良質で多量の栄養素を摂れなくなるのです。

つまり、それらの栄養素を、植物性由来の食品から摂取らなくてはならないのです。

ヴィーガンになる前は、好きなものを食べて、バランスの良い食事を心がけていれば(たとえベジタリアンでも)、案外健康的に暮らせていたはずです。

しかし、ヴィーガンになったらそうはいきません。

・ヴィーガンのメリットを得るためには、栄養素の勉強が必須

栄養素の本を読んだり、インターネットで検索したりして、自分で栄養素について勉強し、知識をつけて実践。

それの繰り返しにより、「ヴィーガンとしての健康的な生活」を手に入れられるのです。

勉強しないヴィーガンや、ただ肉を食べないだけのヴィーガンは、健康的とは言えません。むしろ超不健康で、そのうち栄養失調で倒れます。

↑栄養学の基礎を学びましょう。

■ヴィーガンのデメリット③:成分表を毎回確認して、神経質に。

ヴィーガンになると、食べ物の成分表を、毎回チェックしなくてはなりません。

もちろん、ヴィーガン生活に慣れてきたり、その商品の成分内容を覚えたりしてしまえば、多少は楽になります。

が、ヴィーガンになりたてのころは、特に神経をとがらせなくてはならなりません。

・栄養が足りないので、ヴィーガンはイライラしている?

ヴィーガンになりたてのころは、栄養素も十分に足りていないはずだし、体もヴィーガンに慣れていないです。

イライラしたりむかついたり、(ヴィーガンを批判してくる)周りの人に攻撃的になったりすることが多くなるようです。

■ヴィーガンのデメリット④:食費が上がる、調理の手間

■ヴィーガンのデメリット④:食費が上がる、調理の手間

・ヴィーガンはオーガニック食品を食べる

アメリカのヴィーガンは、オーガニック食品を食べる人がほとんどです。

ヴィーガンは、健康を意識していることや、遺伝子組み換えに反対しているので、結果的にオーガニックを選択する感じです。

「アメリカのセレブや有名人がヴィーガンだから、自分もヴィーガンになる」という日本人が多いようですが、セレブはお金があるので、ヴィーガンになるのも簡単なのです。

専門のシェフを雇えばいいので、一般庶民とは違います。

・ヴィーガンレストランも、ヴィーガン食材も高い

ヴィーガン向けのレストランもメニューも、ほかの食事より値段は高いです。お店の数自体も少ないし。

自炊するにも、アメリカでは、キノコ(マイタケ)はなぜか高級品。

私のスーパーでは、オーガニックのマイタケ1パックで600円です。日本なら150円くらいなのに。

ヴィーガンにとってキノコは欠かせない食材なので、本当に食費がかさみます。

・ヴィーガンの食事は、手間がかかる

そして、ヴィーガンの食事の調理もいろいろ面倒。

「ミート」ボール(肉を使わない)を作るための材料は、オーツ麦、キノコ、クルミ、ひよこ豆缶の煮汁です。

つなぎとなる卵が使えないので、ひよこ豆缶の煮汁を泡立てて、メレンゲにして、卵の代わりとして使います。

材料をフードプロセッサーに入れて攪拌(かくはん)。「ミート」ボールのタネを作ります。

ヴィーガンでなければ肉も卵も使えるので、超簡単なのになー。

↑ヴィーガンが使える、卵の代替品。

■ヴィーガンのデメリット⑤:ヴィーガン以外の人と暮らすのは無理

ヴィーガンがヴィーガンではない人と一緒に暮らすのは、お互いにとても難しいことです。

ヴィーガンは冷蔵庫の中に肉や卵を置いてほしくない、一方で、ヴィーガンでなければ、肉を食べるのは普通だし、「ヴィーガン」を理解し、受け入れるのはとても大変なことなのです。

実家暮らしで18歳以上の人が、ヴィーガンになるのであれば、1人暮らしして自立するのが筋ですね。

3.ヴィーガンの始め方【メリットに着目して、まずはベジタリアンから】

3.ヴィーガンの始め方【メリットに着目して、まずはベジタリアンから】

現在ヴィーガンとして暮らしている人は、ほぼ確実に「はじめはベジタリアンから」スタートしています。ベジタリアンの期間が、少なくとも1年以上の人が多いです。

私の周りのヴィーガンも、ベジタリアン期間が1年の人が1人、残りの2人は10年以上ベジタリアンです。

ベジタリアンの期間を経て、「動物性のものを、すべて排除しても(=ヴィーガンになっても)いけそうだな」と思ったときに、ヴィーガン生活を始めています。

■あこがれだけで、急にヴィーガンになるのは危険。メリットよりもデメリットのほうが大きい。

思い立って、急にヴィーガンになるのは、体への負担も大きく、健康上危険なので、やらないほうがいいです。

アメリカ人は、そういう点で、本当にスマートだと思います。

日本人だと「ヴィーガンってかっこいい、おしゃれ。私も動物や地球を守りたい」って気持ちだけで、知識もないまま始めるので、不健康まっしぐらな人が多いです。

■ヴィーガンの前に、ベジタリアンになってメリットを実感しよう

ヴィーガンになる前に、まずはベジタリアンとして生活してみましょう。

ベジタリアンにもいろいろなグループがあり、ビーフとポークは食べないけど、チキンと魚はOKなんて人もいます。

それなら結構簡単に、挑戦できると思いませんか?

家族と一緒に住んでいたとしても、牛肉を使った料理は自分だけ食べないで、避けることも可能です。

ベジタリアンとして、生活してみて、数か月単位で、ベジタリアンのルールを厳しく(レベルアップ)してみるのがいいと思います。

以上、ヴィーガンのメリット・デメリットをまとめてみました。

参考になればうれしいです。

この記事は、植物ベースの食生活の栄養リスクについて評価したり、指摘したりすることを意図した記事ではありません。

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