• 投稿の最終変更日:8月 12, 2022
未経験で歯科助手なら、覚えが悪いのは当然【辛いけど目安は3ヵ月】

未経験で歯科助手なら、覚えが悪いのは当然【辛いけど目安は3ヵ月】

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新人歯科助手の人「未経験で歯科助手になりました。仕事の覚えが悪すぎて、本気で困っています…。教えてもらったことは頑張って覚えたり、メモしたりしていますが、覚えることが多すぎて、器具を置く場所や片づけ方など、全然覚えられません。他のスタッフにも迷惑かけてるし、院長にも怒られるしで、本当に辛いです。ストレスとプレッシャーがすごいです。自分には向いてないのかな…もう仕事に行きたくないと思ってしまいます。どうすれば仕事を早く覚えられますか?未経験で歯科助手になった人は、どのくらいの期間で仕事を覚えましたか?アドバイスや体験談があれば知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.未経験で歯科助手なら、覚えが悪いのは当然【辛いけど目安は3ヵ月】

2.未経験の歯科助手で、覚えが悪い対処法【仕事を覚えるコツ】

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。

24歳のときに、転職・未経験で歯科助手になりました。現在は、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手の仕事情報に関して、実体験に基づいて解説します。

NOTEにて、未経験の歯科助手さん向けにテキストの販売を始めました。よかったらご覧ください。≫未経験の歯科助手ライフ-高校生もOK!ゼロからのスタートを切るために-

1.未経験で歯科助手なら、覚えが悪いのは当然【辛いけど目安は3ヵ月】

結論として、未経験で歯科助手になって、仕事の覚えが悪いのは当然です。

なぜかというと、歯科助手になって覚えなくてはならないことが、山のようにあるからです。

しかも、歯科専門の知識や器具なので、今まで聞いたことないもの、見たことないものばかりです。

そんなの1~2週間で覚えられないに決まってます。 なので、心配しなくて大丈夫です。

■【当たり前】新人歯科助手で、仕事の覚えが悪い原因とは?

新人歯科助手で、仕事の覚えが悪いのにはいくつか原因があります(下で解説)。

仕事の覚えが悪いのは、ほぼ本人のせいではありません。自分を責めてはいけません。

というか、新人歯科助手、全員が同じような辛い経験をして、乗り越えて、一人前の歯科助手になっていきます。

仕事でのプレッシャーに関しては、仕事のプレッシャーを感じやすい人の特徴とは?5つの対処法。で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

■歯科助手が仕事の覚えが悪い原因

・覚える量が半端ないから

・歯科専門の知識で、未知の領域だから

・歯科器具とか、見た目がめっちゃ似ているので、最初は区別できないから

・治療の流れとか、薬品名とか1回で覚えられるはずがないから

・歯科医師が優しくないから

・他のスタッフが厳しいから

・厳しい先輩で、質問しにくいから

・院内のスタッフが足りず、全員忙しいので、教えてもらえる時間がないから

・忙しくて質問する余裕も時間もないから

・患者さんの前で失敗したり怒られるとめっちゃストレスで、自信がなくなるから

・何か紛失したり、間違っていたりすると、すべて新人のせいにされるから

・1日中立ちっぱなしの仕事なので、慣れるまでは肉体的にもげっそり疲れてしまうから

などなど…上記は私が実際に、新人歯科助手だったときに体験してきたことです。

歯科助手の仕事がきつい理由に関して、【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

私は、日本で1つの歯科医院にしか勤務していないので、他の歯科医院のことはあまりわかりません。でも、私の勤務していた歯科医院は、かなり厳しいほうだったと思います。

ぶっちゃけブラック歯科医院でした。

新人歯科助手になって、ミスしたり、覚えられなかったり、怒られたり…マジで自信がなくなります。

「歯科助手なんてならなきゃよかったのかな…?」と思ったり、逃げ出したい、出勤したくない、と思うこともたくさんありました。

これ、新人歯科助手10人中、10人が同じように思うはずです。

そして、私は今アメリカの歯科医院で働いていますが、アメリカ人の新人歯科助手も、日本と全く同じ状況・経験(覚えられなくて大変、注意される)をしています。

未経験で新人歯科助手になると、「世界中どこでも、最初は辛いんだな」って実感しました。

なので、悩んでいるのはあなただけではありません、安心してください。

しかも、アメリカの場合は、仕事ができないと数週間でクビになります。

日本はクビになるようなことはないので、仕事の覚えが悪くても、本人のがんばり次第で歯科助手の仕事を続けていくことができます。

そして、仕事を続けていけば、必ずできるようになる日がきます。

■体験談:私も、仕事の覚えが悪い新人歯科助手だった話

■体験談:私も、仕事の覚えが悪い新人歯科助手だった話

具体的なお話をすると、24歳で私は転職・未経験で歯科助手になりました。

院長からの期待も厚く、教育係だった先輩歯科助手が物凄くプレッシャーを感じていたくらいです。

■歯科助手になって、仕事の覚えが悪いので、ストレスがハンパなかった

私自身も「早く仕事を覚えなきゃ!!」って焦っていたこともあり、当時のストレスは半端なかったです。

歯についての知識なんてゼロだったので、最初は右も左もわからず…歯の病気や治療内容についても、理解するまでにかなり時間がかかりました。

私は、早く仕事を覚えたかったので、家に帰っても自分なりにノートをまとめて、勉強していました。

歯科助手ノートの作り方に関して、【歯科助手ノート大公開】歯科助手のノートの取り方を解説。コツは?で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

■仕事を覚えたいけど、わからないことが分らない。

初めは「わからないことがわかいらない」状態だったので、先輩に「質問ある?」と聞かれても、質問すらすることができませんでした。

歯科の病気の違い(pulとper)が理解できず、同じことを何度も聞いて、先輩がキレ気味になったこともあります。

歯科器具だって、初めはすべて同じに見えました。

私は、CR(白いつめもの)に使うコンポジットレジンをすべて床に落としてしまい、1人で1本1本消毒して拭いたのも、はっきり覚えています。

10人も歯科助手がいた歯科医院ですが、誰も拾うのですら助けてくれませんでした。

※もしも、勤め先の歯科医院がこんな感じで冷たい職場ならすすめします。天国のような歯科医院では、お昼休憩中にユニットチェアでお昼寝できますよ。

■よくある疑問:私は仕事の覚えが悪い方ですが、どれくらいで歯科助手の仕事を覚えられますか?

■よくある疑問:私は仕事の覚えが悪い方ですが、どれくらいで歯科助手の仕事を覚えられますか?

「仕事の覚えが悪いけど、みんなどれくらいで仕事を覚えるの?私は遅い方?」という疑問があると思います。

そういった疑問もあると思いますが、未経験で歯科助手になった場合、だいたいの仕事を覚えるまでに約3ヵ月かかると思ってくれればいいでしょう。半年も経てば、新しく覚えるようなことはなくなります。

なぜ3ヵ月かというと、歯科医院によって、先輩がしっかり教えてくれる場合もあるし、そうでない場合もあるからです。

私が勤務したいた日本の歯科医院では、1人の先輩が「教育係」のポジションだったので、みっちり教え込まれました。

職場に教育係がいなくて、自力で独学の場合は、半年以上かかることも…。

歯科助手が覚えなくてはならない知識に関して、いろいろなテキスト本が売られています。【未経験で歯科助手】勉強におすすめのテキスト本まとめで解説しているのでよかったらご覧ください。

■アメリカの新人歯科助手は、覚えが悪ければクビ

しかし、アメリカの歯科医院では、教育係なんていないので、完全にゼロから、自力ですべて覚えなくてはなりません。

私たちも治療で忙しいので、新人歯科助手が、向こうから質問してこない限り、わざわざ教えるようなこともありません。

■どんなに覚えが悪くても、3ヵ月も経てば歯科助手としてやっていける

仕事を覚える目安としては、教えてくれる人がいて、自分でも勉強を頑張った場合、「早くて3ヵ月、遅くて半年」と思ってください。

歯科助手になってまだ1週間とか、1ヵ月とかなのに「仕事が覚えられなくて困っています」というのは、歯科助手をしている全員が、同じように体験してきているということです。まったく心配ありません。

仕事が覚えられないプレッシャーがあるからこそ、必死で覚えようとするので、結果的に3ヵ月くらいで覚えられます。

大事なことは、焦りすぎないことと、自信をなくして落ち込みすぎないこと。

■よくある疑問②:歯科助手になって間もないのに、覚えが悪いので歯科医師に怒られます。普通ですか?

ここまで読んで「みんなも歯科医師に、結構怒られているのかな?」と思う方もいるかもです。

歯科医師に怒られたり、注意されたりするのは普通です。 なぜなら、歯科医師は神経質で短気な人、完璧主義者が多いからです。

私の歯科医師もとにかく細かくて、うるさい人でした。

サクションを定位置に戻すときに「ガチャっ」って音を立てただけでにらんできました。器具を落とした日には、もう、1日中怒られるターゲットにされます。

正直、スタッフ全員、ミスをしないようにおびえる日々を過ごしていました。

でも、インターネットを読む限り、中にはとても優しい歯科医師の方もいるのだと知りました。私もそういう歯科医師に出会いたかった…。

もし、あなたの歯科医師が「ゆっくり覚えていけばいいよ~」って言ってくれるような人であれば、超ラッキー。その歯科医院は、辞めない方がいいと思います。

歯科医師が優しければ、働いているスタッフも優しくなります。

なので、歯科医師に注意されまくるのは、案外普通です。モノを投げてきたり、蹴ったりするような歯科医師であれば、さすがにその歯科医院は辞めた方がいいかもしれません。

2.未経験の歯科助手で、覚えが悪い対処法【仕事を覚えるコツ】

>2.未経験の歯科助手で、覚えが悪い対処法【仕事を覚えるコツ】

結論、家で復習することと、質問しまくることが、仕事を早く覚える1番の近道です。

なぜなら、家で復習すれば、覚えなくてはならないことを頭の中で整理できるからです。

家で復習したり、ノートをまとめたりすると、わからないところが出てくるので、そこをピンポイントで質問することができるからです。

■覚えが悪い歯科助手だけど大丈夫…?→いつかはゴールが来ることを知っておく

初めは覚えることが多すぎて、「やばい、こんなに覚えられないよ。自分大丈夫かな?どうしよう」って焦ります。

私もそうでした。でも、歯科助手の仕事で覚えなければならないことには限度があります。

永遠に学習を続けなくてはならない訳ではありません。1度仕事を覚えてしまえば、家での復習も必要なくなります。仕事中に注意される回数も減っていきます。

それでも、やっぱり覚える量が多いのは事実です。

■星の数ほどいる歯科助手。覚えが悪い人でも大丈夫。

日本全国でたくさんの若い女の子たちが歯科助手の仕事をしています。歯科医院の数はコンビニより多いと言われています。みんなできたんだから、あなたにもできます。

何度も言いますが、仕事を覚える目安は3ヵ月~半年です。焦りすぎず、家でコツコツ復習して明日の仕事に備えましょう。

■覚えが悪い歯科助手を助ける、ノートの取り方

歯科助手の仕事を早く覚えるには、家での復習が大事です。

もちろん、「仕事は仕事」と切り分けることも大事ですが、最初のたった3ヵ月だけがんばれば、3か月後以降はストレスがかなり減ります。

それを考慮すると、家での復習もありかな、と私は思います。

私は、歯科助手になった最初の3カ月間は毎日家でノートをまとめていました。

歯科助手の勉強に役立つ記事はこちら

・「仕事の覚えが悪い...」と困っている歯科助手におすすめの本

こんな本もあるので、ちょっと高いですが、買ってみると役に立つでしょう。

歯科助手ノートを作るのって、本当に大変です。

ハンドブックが手元に1冊あるだけでも、気持ちが楽になります。

(未経験歯科助手は、わからないことがわからない状態なので、ノートをまとめるのが困難なんですよね…)

↑私も、この本を持っています。歯科助手に関するブログ記事を書くために、日本から取り寄せて買いました。

器具や薬などのイラストがたくさんあって、けっこうわかりやすかったです。(歯の病名については、あまり解説されていません。)

歯科助手が覚えなくてはならない知識に関して、いろいろなテキスト本が売られています。【未経験で歯科助手】勉強におすすめのテキスト本まとめで解説しているのでよかったらご覧ください。

・「仕事の覚えが悪い...」と困っている歯科助手におすすめのアプリ

歯科助手の仕事に関するクイズ形式の無料アプリもあるので、昼休みとかにおすすめです。

■仕事で覚えが悪いと悩む、新人歯科助手へのアドバイス

歯科助手の仕事が好きで、3年以上の歯科助手経験を持つ私から、新人歯科助手さんへのアドバイスをさせてください。

アドバイスなんて言ったらおこがましいですが、新人歯科助手だった過去の私に向けたメッセージでもあるので、書いていきます。

・器具を落とさない
・嘘をつかない
・わかったふりをしない
・休まない

以下で解説していきます。

・器具を落とさない

歯科器具は、とても高価です。

タービンは1本10万円以上しますし、大きな滅菌の器械とかは100万円を軽く超えます。レントゲン撮影機は1,000万円とか…。

それだけ高価なので、うっかり床に落としてしまうと、歯科医師がマジで不機嫌になります。

壊してしまったらすぐに弁償できるような金額でもないので、とにかく細心の注意を払って、器具など落とさないように気をつけましょう。

院長が近くにいなくても、落とした時の音で、みんなわかります。(歯科従事者は音に敏感な人が多いです。)

・嘘をつかない

未経験で歯科助手になったら、最初はみんなミスや間違いだらけです。それは仕方ありません。

しかも、新人歯科助手は何かあったら、真っ先に疑われる対象です(悲しい事実)。

例えば、「これもう消毒した?」とか聞かれて、本当はまだ拭いていないのに、「仕事が遅いとか思われたらどうしよう…」とか、心配するあまり「はい、やりました」って言ってしまうパターンです。

目には見えない唾液や血液がついている可能性もあります。うそはつかずに、「まだ拭いてません」ってはっきり言いましょう。

みんなを感染症から守ったり、あなたの信頼度を高めたりすることにもつながります。

「仕事が早くても、実は消毒していない」よりも、「仕事が遅くてまだ拭いていない、けどこれからちゃんと拭きます」の方が絶対にいいです。

というのも、アメリカの歯科医院で働いていると、マジでたくさんこの状況に遭遇します。明らかに拭いてないくせに「もう拭いた」っていう新人さんが多すぎて…。

他のスタッフは分かっているので、嘘をついても実はバレています。歯科助手の仕事は信頼度もかなり大切です。歯科助手の仕事ではうそは、ダメ。

・わかったふりをしない

歯科助手になってわかったふりをすると、後々自分を苦しめます。

わからないことは分からないで、いいんです。だって未経験で新人なんだから。素直に質問しましょう。

「自分にはここがわからない」と伝えることで、教えてもらいやすくなります。「わからなくて当たり前」という態度でいればOKです。

・休まない

歯科助手になって、仕事を覚えてくるまでの間、マジで仕事に行きたくなくなります。私も何度も逃げ出したかったです。

でも、1回でも休んでしまうと行きづらくなるし、自分の自信もなくなってしまいます。

とりあえず、いくら辛くても最初の3ヵ月間は休まずに出勤しましょう。

もし3ヵ月経っても状況が変わらないようなら、「本当に自分は歯科助手のまま仕事を続けていきたいのか」を考えてみましょう。

「辞めたいけど、院長が怖くて言えない。」「引き留められて、辞めさせてもらえない」などの状況になった場合は、退職代行サービスも検討してみましょう。いざとなったときに、心強いでしょう。

特徴:労働組合で交渉可能、最安値。24時間対応

利用料金:24,000円(税込)

退職代行サービスに関しては、【仕事辞めたい】退職代行サービスとは?メリット・デメリットも解説。で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

以上、歯科助手で覚えが悪くても大丈夫な話でした。がんばってくださいね。

この記事の解説動画を作りました。よかったらどうぞ。↓

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