• 投稿の最終変更日:12月 10, 2022
【元歯科助手】アメリカ・保険なしで親知らず抜歯【費用:$669】

【元歯科助手】アメリカ・保険なしで親知らず抜歯【費用:$669】

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アメリカで親知らずの抜歯を考えている人「親知らずが生えてきてたまに痛むなぁ...。アメリカで親知らずを抜くと、どのくらい費用がかかるんだろう...。歯科の保険に加入していないから、高額な費用がかかりそうで心配。けど、このままじゃ痛いし、将来的には、いつかは抜かなきゃならないし。しかも、今はコロナだから日本の一時帰国も難しそう。 アメリカで、保険なしで親知らずの抜歯をしたら、いくらかかるのか知りたいです。あと、英語でいろいろ不安だし、海外で抜歯なんてもっと不安だから、治療の流れなど、詳しいことも知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.「保険なし」アメリカで1本、親知らずの抜歯。【費用は合計$669!】

2.アメリカで親知らずを抜歯する、費用の内訳とは?

3.アメリカの歯科で、初診~抜歯までの流れ。

4.アメリカで抜歯すると費用が高すぎるので、親知らずは放置しないこと。

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上(日本;2年以上、アメリカ1年以上)の経験があります。

2年前から生えてきた親知らずが腫れて痛みだし、2021年7月に保険なしで、アメリカで1本抜歯しました。

アメリカで、保険なしで抜歯する費用・情報に関して、実体験に基づいて解説します。

1.「保険なし」アメリカで1本、親知らずの抜歯。【費用は合計$669!】

結論として、歯科治療は、日本で保険を使って治療するのがおすすめです。
なぜかというと、アメリカで保険なしで治療や抜歯をすると「費用がマジで高いから」です。

■体験談:私がアメリカで、保険なしで親知らずを1本抜歯した話。

具体的なお話をすると、2021年6月23日(水)の朝、右下親知らずの周りの歯茎が腫れました。腫れた日から、ちょうど2週間後の7月6日(火)に、無事に抜歯してもらいました。

実は、2年前から、その親知らずが生え始めそうだったのですが…

ちょうどアメリカへ移住する直前だったことや、まだその親知らずがほとんど生えていなかったことから、なぜか抜歯をせずに渡米した私。本当にバカでした。

私はアメリカで歯科の保険に入っていないため、今回の親知らず1本の抜歯だけで、$669もかかりました。

まあ、日本に帰ったとしても、保険に入っていないので、費用自体は同じくらいになるのかな…。しかも、飛行機代より安いし、今はコロナで帰国できないだろうし。無事に抜歯できたので、お金のことは気にしないようにしています。

■よくある疑問:なぜアメリカの歯科の費用は、そんなに高額なの?抜歯だけでも数百ドルって...

「アメリカの医療費はめちゃくちゃ高額だって聞くけど、なんでそんなに高いの?」という疑問があると思います。

そういった疑問もあると思いますが、アメリカの医療が基本的に「自由診療」だからです。

腕のいい先生に診てもらうには、それだけのお金がかかります。アメリカでは、すべてがビジネスです。医療もビジネス。保険もビジネス。医師たちのお金への貪欲(どんよく)さには驚かされるほどです。

ちなみに、日本では国が医療費を管理・コントロールしていることや、国民全員に保険への加入が義務化されていることなどから、あくまで良心的な医療費価格になっています。

日本は、医師の腕のよさには関係なく、一律の医療費ですね。

■よくある疑問②:アメリカで、抜歯する費用を抑える方法ってあるの?

ここまで読んで「アメリカで、保険なしでも、歯科の医療費を安く抑えられるのかな…?」と思う方もいるかもです。

■よくある質問②:アメリカで、抜歯する費用を抑える方法ってあるの?
アメリカの場合、歯科医院によっては「家族・友人は半額」とかがあります。私はアメリカ・ミネソタ州で歯科助手として働いていました。私の職場では、従業員やその家族・友人なら、職場で受ける歯科治療はすべて半額になるサービス(従業員割引)がありました。

私が働いていた歯科医院の場合、保険なしの医療費は、初診の検診(パノラマレントゲン・バイトウィング、2PA、口腔内すべてのチェック)で$100です、従業員・家族・友人割引なら、$50になります。

抜歯は、普通の抜歯なら$199、難抜歯(外科的な抜歯)や親知らずの抜歯は$299なので、それらも半額になります。

セラミックの白い被せものも、通常なら1本$1200ですが、割引を使えば、$600になります。

ちなみに、なぜ私が自分の職場で抜歯をしなかったかというと、私の職場では、口腔外科の治療をやっていないからです。私に必要だったのは、「水平埋伏抜歯」という、親知らずが横に生えていたり、ほとんどがハグキに埋まっている状態の抜歯だったからです。

もし私の職場で抜歯できていれば、もっと安く、しかも半額ですんだのに…。

なので、可能であれば、「歯科の医療関係者と友人になって、その歯科医院で治療を受ける」というのが、アメリカで歯科医療費を抑える方法と言えます。

その歯科医院で働いているスタッフなら、誰でもOKです。歯科医師、歯科衛生士、ライセンス歯科助手、歯科助手、マネージャーなど、たくさんいます。

問題は、どうやって出会うか、ですが。

また、アメリカでは、交渉次第で結構値段を下げてくれることもあります。保険がないと、歯科医療費は超高額です。「高すぎるから、なんとか費用を抑えるやり方はないのか?」と、歯科医師に相談・交渉してみるのも、アメリカでは1つの手です。

親知らずの抜歯なら、眠らない方法を選べば費用はグッと抑えられます(数百ドル)。

ガスを使わずに、通常の局所マスイだけにすれば、ちょっと安くなります。

とにかく、誓約書にサインする前に、歯科医師に交渉してみることです。

2.アメリカで親知らずを抜歯する、費用の内訳とは?

結論、アメリカの歯科医療費は異常です。(まあ、日本も保険なしで実費なら、同じくらいかかることもあるけど。)

ここでは、私が右下の親知らずを1本抜くのにかかった費用の、内訳を解説していきます。

■アメリカの歯科の初診費用【抜歯してほしいだけなのに...】

・【D0140】Limited Exam(初診料みたいなもの) $85

・【D0220】PA(部分的なレントゲン) $37

合計 $122

これが、1回目に歯科医院にかかったときの料金です。

【やったこと】

・部分的なレントゲンを1枚撮影

・右下親知らずの状態を、先生が確認

・抜歯したほうがいいよ、というアドバイスをもらう

これだけで、$122です。本来ならパノラマという大きなレントゲンと、バイトウィングという歯の咬合面を見るレントゲンなど、いろいろ撮影して、口全体の検診をします。

が、私の場合、2か月前まで歯科助手をしていたこともあり、2か月前にレントゲンを撮影したばかりだったので、撮影しませんでした。結果的に高くついた気がする…。日本なら数千円ですむのに。

■アメリカで、親知らず1本を抜歯した費用

■アメリカで、親知らず1本を抜歯した費用

・【D7240】Remove Impacted Tooth $530

初診で撮ったレントゲン$37を割引してくれたので、$493

・N2O(笑気ガス) $54

合計 $547
※Impacted Toothと言うのが、埋まっている歯のことです。

【やったこと】

・笑気ガス(N2O)の吸引

・局所マスイ(デンマという、深いとことに刺すやつ)

・歯の分割

・歯の除去(抜歯)

・縫合2回

朝9時に診察が始まって、9;40には、歯科医院の外にいました。30分くらいでやってもらった感じです。

アメリカで「親知らずの抜歯が、30分で終わった」というと、みんなに「めっちゃ早いね!」ってびっくりされますが、私が日本で歯科助手をしていたときは、難抜歯・水平埋伏抜歯に30分は普通だったので、特に驚きませんでした。

が、私を担当してくれた歯科医師は、めちゃくちゃ腕のいい人(歯科助手の経験から、すぐにわかります)だったので、かかった費用は高かったけど、超満足です。

■アメリカで親知らずの抜歯をして、薬局で薬を買う費用

■アメリカで親知らずの抜歯をして、薬局で薬を買う費用

ここでは、処方箋や薬について書いていきます。

・アメリカで抜歯のために、抗生物質を買う費用

1回目の診察で、抗生物質の処方箋(しょほうせん)を出してもらいました。

私は、保険がないので、歯科医院がクーポンをくれました。

近くの薬局(CVS)に行き、抗生物質(Amoxicillin 875mg)を5日間分で$7.59でした。

・アメリカで抜歯のあとに、痛み止めを買う費用

2回目の診察で抜歯を受け、念のため痛み止めの処方箋を出してもらいました。こちらも、保険がないので、歯科医院が発行しているクーポンをお願いしました。

「ジェネリック薬品の方が安いから」と、気の利く受付の人。

Hydrocodoneという強い痛み止め、10錠で$$7.41でした。薬剤師さんが「この薬、めっちゃ依存性が強いから、本当に必要なときだけ飲んでね。」とアドバイスをくれました。結局、今回の抜歯後では使わずに済みました。
アメリカの痛み止めに関しては、【アドビル】アメリカのおすすめ頭痛薬。知っておくと便利な薬まとめで解説しています。よかったらご覧ください。

3.アメリカの歯科で、初診~抜歯までの流れ。

3.アメリカの歯科で、初診~抜歯までの流れ。

ここでは、私がアメリカで、親知らずを抜歯するまでの流れを解説していきます。今後、誰かがアメリカで、歯科にかかって抜歯するときの参考になればうれしいです。

2019年ころ、右下親知らずが生えてきそうな気配に気づく(まだ生えてきていない)

2019年9月 渡米(渡米後、だんだん生えてくる)

2021/6/23(水)朝 半埋没状態の、右下親知らずと、親知らずの隣の歯のハグキが腫れる。とにかく痛い。歯ブラシも当てられないし、噛めるけど、ハグキが痛いので食べるのも気が引ける感じ。「そのうち腫れも引くかな?」と様子を見る。※抗生物質を服用しないとハグキの腫れは引きません。

6/25(金) 腫れも痛いも引かないので、家の近くの歯科医院に、予約を取りに行った。→歯科医院が休み。歯茎の腫れが引かないので仕方なく、持っていた抗生物質を服用(Amoxicillinを1日1回、3日間服用)。

6/27(日) 抗生物質のおかげで、ウソのように腫れも痛みも引いた。

6/28(月) やっと歯科医院へ行って、予約を取れた。予診票をくれたので、帰って家で記入。

6/29(火) 午後1;20の予約で歯科医院にかかる。小さいレントゲンを1枚撮って、先生に親知らずを診てもらう。10分くらいで診察終了。抗生物質の処方箋をもらって、近くの薬局へ行く。ちょうど7/4(アメリカの独立記念日)の週末をかぶったため、次回の抜歯予約は7月6日。

7/6(火) 朝9;00に診察開始。
まず最初にお会計を済ます。$547、バイバイ…(T。T)/~~~。

すぐに診察台へ呼ばれ、先生が登場。歯科助手に、表面マスイをぬってもらう。

laughing gas(ラーフィング・ガス)と呼ばれる笑気ガスのカップとチューブを鼻にかぶせ、深呼吸。最初は酸素が出てきて、すぐにN2O(laughing gas)が出てきます。

深呼吸しているうちに、2,3分でだんだんと体がしびれる感じに…。

先生がマスイ注射を開始。正直、かなり痛いです。局所マスイでも、デンマと言われる太い注射針で深く刺す注射の、「不快感」は半端ないですね。

初体験だったので、これで患者さんの痛みと気持ちがよく理解できました。

先生がとがった器具でツンツンつつき、マスイが完全に効いていることを確認。

バイトブロックを口に入れてくれるので、「口を開けていなきゃ」と心配する必要もありませんでした。

まずは、器具を使って、歯とハグキを剥離(はくり)させます。

歯を削る器械を使って、歯を分割していきます。

テコの原理を利用して、歯を掘り出していきます。痛くはないけど、かなり圧迫感を感じますね。パキパキと、歯が砕ける音も聞こえます。

何度か歯を削って、頭の部分を除去。

根っこの部分も、テコの原理でスポッと抜けました。

根っこの部分を抜くときに、アゴが動かないように手でロックされました(アゴを下から抑えられる)。

治療中、パキパキと音がして、歯とハグキが、剥離(はくり)されているのがわかりました。

歯が全て除去され、2回縫(ぬ)ってもらいました。

当の私は、というと、笑気ガスでボディハイになっているので、体がフワフワ浮いている感じで、頭の中はハッピーなことばかりを考えていました。マスイが痛かったので、お金がかかっても、ガスを吸引してよかったと思いました。

無事に抜歯が終わり、抜いた歯をもらい、処方箋をもらって院外へ。あっという間の40分でした。

■アメリカでは、親知らずの抜歯翌日に、歯科医師が電話をくれた

■アメリカでは、親知らずの抜歯翌日に、歯科医師が電話をくれた

私が受診した歯科医院の歯科医師は、抜歯の翌日に「術後の調子はどうか?」と確認の電話をくれました。

私が働いていた職場では、口腔外科はやっていないので、歯科医師がわざわざ患者さんに確認の電話をいれる、なんてことはありませんでした。

だから、ちょっとびっくり。

■親知らずの抜歯で縫ったものは、自然に取れる

親知らずを抜歯し、2回縫ってもらいました。

縫った糸は、「術後2~3週間で自然にほどけてなくなる」とのことです。

つまり、「術後2~3週間は、そのままハグキを縫合(ほうごう)していてほしい」ということです。この糸がハグキをくっつけてくれます。

■アメリカで親知らずを抜歯する人へ、アドバイス

アメリカで親知らずの抜歯を検討中の方へ、私の経験からアドバイスです。

・アメリカで親知らずを抜歯するなら、笑気ガスを使おう

歯科医院で使われるlaughing gasは、アメリカでは「治療に必要」なため、「合法的にボディ・ハイになれる」と、アメリカ人の間では、めちゃくちゃ人気です。

私が歯科助手をしていた職場にはなかったのですが、歯科助手をしていたときは、本当に多くの患者さんに「ガスはある?」って聞かれました。「うちにはガスはないんだー。」と伝えたときの、患者さんのがっかり感。

ちなみに、日本の歯科医院でも「笑気ガス」といって、使っている歯科医院があるようです。

ガスを使うことで、不安感が緩和(かんわ)され、リラックスすることができます。吸引することで、肺からすぐに全身へ行きわたり、数分で効果が表れます。

効果の持続は、吸引中のみなので、治療終了後、ガスが止まればあっという間に、体のフワフワ感は消えていきます。

そのため、笑気ガスを使った直後でも、運転できます。

私は徒歩5分の場所だったので、抜歯直後に買い物をして、歩いて帰宅しました。

・アメリカでは、抜歯でもらえる処方箋・薬はもらっておく

アメリカで、処方箋が必要な薬は、どれもかなり強いものです。薬局では、処方箋なしでは買うことができません。そして、処方箋は、病院で医師にもらうしかありません。

使う・使わないに限らず、もらえる処方箋・薬はもらっておきましょう。いざとなったときに、いつかその薬に助けられる日が来るかもしれません。特に、抗生物質は持っていると心強いですね。

※薬の服用方法の知識を身につけておくと、アメリカで役立ちます。

・アメリカで親知らずを抜歯したときの食事

アメリカで親知らずを抜歯して、痛くて食べられないときにおすすめな食べ物があります。それは、牛乳にマフィンやパン、ドーナツを浸して食べることです。牛乳をちょっとだけ温めると、さらにおいしく食べられます。

このパンは、めっちゃ柔らかくて、甘くておいしいので、おすすめです。

私は抜歯後、指1本分しか口が開かず、痛みで柔らかいものしか食べられませでした。

ティースプーンが小さいので、開かない口でも使えます。バナナの皮を1回だけむいて、ティースプーンで薄い輪切りにして、1口ずつたべていました。

・アメリカでは、歯科医院によって抜歯の費用が全然ちがう

アメリカでは、自由診療なので、歯科医院によって治療方法や治療にかかる費用が、大きく異なります。特に歯科の保険に加入していない人には、死活問題です。

私も、2年前、渡米前に日本で抜歯していたら、今回7万円も支払わずに済んだのに…。

家の近くに歯科医院が何件かあるはずなので、電話で問い合わせてみて、保険なしのクリーニングとチェックアップの基本料金を確認してみるのもいいでしょう。

私が働いていた歯科医院は、比較的低価格な設定でしたから。($50~$100が目安かな?歯科医院によります)

ちなみに、抜歯の基本料金を聞いても、「先生がレントゲンを見てからじゃないとわからない」と言われることが多いです。

・アメリカでは、口腔外科の抜歯をやっていない歯科医院も多いので注意

アメリカでは、歯科医院は、そこに勤務している歯科医師が行う治療内容に限られます。アメリカでは、専門的に診療している歯科医師が多いです。

例えば、「この先生は根の治療とかぶせ物しかしない」とか、「この先生は通常の抜歯しかしない」とかです。外科的な抜歯が必要なのに、根の治療しかしない先生に診てもらっても、結局紹介状を書いてもらって、他の歯科医院にかからなくてはなりません。

親知らずが痛いときは、初めから、口腔外科を行っている歯科医院を探してから診てもらった方が、時間もお金もセーブできます。「Oral Surgery」をやっている歯科医院を探しましょう。電話で「Do you do Oral Surgery?」と聞いてもOKです。

・アメリカで、上の親知らずの抜歯なら、局所マスイだけでOK

上の親知らずの抜歯は、下の親知らずの抜歯に比べて、痛みが出たり腫れたりすることが少ないです。

なので、まっすぐに生えている場合、わざわざ高いお金を払って全身麻酔をしたり、ガスを使ったりする必要はないかな、と思います。私は日本で右上の親知らずの抜歯をしましたが、平気でした。アメリカで歯科医師がすすめてくる治療内容を、丸々うのみにする必要はありません。

ちなみに、私が歯科助手をしていた職場が提携(紹介状を書く)している口腔外科は、全身麻酔を希望すると、費用は$400かかります。

抜歯の費用に$400の加算は大きいですね。

・アメリカは、生えていない親知らずの抜歯をすすめてくる

アメリカで歯科助手として働いて、驚いたのが、生えてもいない、痛みもない親知らずを抜歯することです。

アメリカでは、生えていない親知らず(生えてもいないし、痛くもない)に対しても、バンバン抜歯をススメます。

歯科医師が言っていることをうのみにせず、自分でリサーチすることも大事です。アメリカの歯科医師は、とにかくお金を儲けたいのです(笑)

歯科医師が言っていることをうのみにせず、自分でリサーチすることも大事です。

アメリカの歯科医師は、とにかくお金を儲けたいのです(笑)

・生えていない親知らずは、痛みがなければ、とりあえずそのままでも大丈夫

日本で勤務していた歯科医院では、「親知らずは、生えてきたら抜歯する」「生えてこない親知らずは、痛みがなければそのままでいい」という治療方針でした。

特に、まだ埋まっている親知らずは、痛みがなければそのままでも問題ありませんよ。

ただし、生えてきたらすぐに抜きましょう。

4.アメリカで抜歯すると費用が高すぎるので、親知らずは放置しないこと。

4.アメリカで抜歯すると費用が高すぎるので、親知らずは放置しないこと。

上記で解説したように、アメリカで抜歯すると高額な費用がかかります。特に、親知らずは生え方によっては口腔外科での治療になってしまうため、注意です。

・理想は、アメリカではなく、日本で親知らずの抜歯をすること

もし、日本で抜歯が受けられるのであれば、日本で抜歯したほうがいいでしょう。渡米前に、むし歯の治療と親知らずの抜歯ですね。

ビザの申請をした時点で、1度歯科医院に行った方がいいでしょう。

むし歯が多い人の場合、すべての治療が終わるまでに、半年~1年も治療にかかってしまうこともあります。

・アメリカでも、日本でも、親知らずは、生えてきた時点で抜歯しよう

とはいっても、私のように、アメリカ在住で、日本でも保険に加入していない人や、金銭的に一時帰国が難しい人、コロナなど…事情はさまざまです。

親知らずは、生えてきた時点で抜きましょう。

特に、下の親知らずは、痛みが出てからの抜歯の方が痛みが強いです。親知らずが生えてきた時点で、まだ痛みが出ていないのであれば、時間に余裕があるときに、歯科医院にかかりましょう。

痛みが出てからだと「早く抜かなきゃ…」と時間にも気持ち的にも余裕がなくなります。いつまた腫れて痛みが出るかもわかりません。親知らずは、痛みが出る前の方が、抜歯の痛みが少ないです。

・上の親知らずの抜歯は、痛くないし、腫れない

歯科助手をしていた経験から言うと、上の親知らずの抜歯は、痛くありません。

下の親知らずに比べて、上の親知らずなら、抜歯後も腫れることも少ないですし、痛みが出ることも少ないです。

私も、右上の親知らずが生えてきたので、4年前に日本で抜歯しました。抜歯後、痛みもほとんどなく、腫れることもありませんでした。

親知らずは、抜歯するのが基本的な治療方法です。それは、日本でもアメリカでも同じです。生えてきたら、痛くなる前に抜きましょう。(生え始めた親知らずが、最大限にまで生えてから抜いたほうが、抜歯もラクです。)

・下の親知らずは抜歯後、痛いし腫れるし、つらい

私も今回、アメリカで右下の親知らずの抜歯をしました。特に下の親知らずは、抜歯後2~3日間は、腫れたり痛みが出たりするのが普通です。

私も抜歯後、数日間は腫れて痛かったです。

必要に応じて痛み止めを服用し、抗生物質を3日間服用しました。

抜歯直後はマスイが効きまくっていて、6時間くらいはめちゃくちゃしびれていました。抜歯直後は、laughing gas の鼻カップの跡が残っていますね。

抜歯翌日は、見事に腫れました。めちゃくちゃ痛いです。

下の歯の抜歯後は、口も大きく開けられないし、柔らかいものしか食べられず、生きた心地がしませんでした。舌を動かすのも痛い。しゃべると痛い。縫合した糸が気になるけど、舌で触ると抜歯した周辺がめっちゃ痛い。歯みがきもおっくうになる。ブクブクも痛い。

抜歯後は、とにかく全部痛いです。抜歯日当日と、翌日は仕事を休みにして正解でした。

・下の親知らずが腫れているとき、抜歯はNG

下の親知らずのせいで、ハグキが腫れて痛い場合、マスイが効きません。その場合は、まず抗生物質で腫れを引かせます。腫れが引いたところで、抜歯となります。

もしも、万が一、アメリカで歯科にかかって、腫れて痛いのに「今日、抜歯できるよ」と言われても、断った方がいいです。

腫れていて、マスイが効きませんからね。抗生物質、超大事です。

・生えてきた親知らずは、抜歯しないと他の歯のむし歯の原因になる

斜めに生えている、下の親知らずは、特に歯ブラシも届きにくく、フロスもできないため、隣の歯のむし歯の原因になります。歯ブラシも届きにくいため、食べ物のカスがたまりやすく、結果的にむし歯になるリスクも超高いです。

生えてきたら、痛みが出る前に抜歯することが賢明です。

・生えていない親知らずも、他の歯に悪影響なので、抜歯することも

ハグキの下に埋まっていて、生えていない親知らずもあります。ハグキに埋まった親知らず(特に下の歯)は、他の歯を押して歯並びに悪影響を与えたり、ハグキが腫れて痛みが出る可能性やリスクもあります。

だからアメリカでは、埋まっている親知らずも、すべて抜歯します。

私の夫・アダムも、高校生のときに全身麻酔で4本すべての親知らずを抜歯しています。抜歯した親知らずはすべてハグキの下に埋まっていたそうです。

以上、いかがでしたか?

今まで、歯科助手の仕事を通じて、何百人もの患者さんをみてきましたが、親知らずのハグキが腫れる痛みを知りませんでした。こんなに痛いのか、と。…本当に痛いです。また、埋まっている親知らずの抜歯後の腫れ・痛みも、今回の自身の抜歯を通して知りました。

親知らずが生えてきたら、抜歯です。この記事が、アメリカで親知らずが生えてきて、抜歯を検討中の人や、すでに痛みが出てしまった人の参考になればうれしいです。

アメリカ生活で持っていると、役立つものをご紹介しています。

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