• 投稿の最終変更日:7月 12, 2022
アメリカで歯科助手やってます。必要な英語力とは?【レジュメ公開】

アメリカで歯科助手やってます。必要な英語力とは?【レジュメ公開】

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アメリカで歯科助手を目指している人「アメリカで歯科助手をやっている人はいるのかな?アメリカ移住したけど、歯科助手の仕事が気になるな。私もアメリカで、歯科助手として働くことってできるのかな?資格や経験は必要なのかな?英語に全然自信ないけど…大丈夫かな?どうやって歯科助手の仕事を始めたの?知りたいことがいっぱいあります!!これから、アメリカで歯科助手として就職したいので、こういったキャリアにおいて「有利になる情報」を知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカ・ミネソタ州で歯科助手1年やってます。歯科助手になった経緯。

2.私がアメリカで歯科助手になった方法【歯科助手の経験があれば強い】

3.アメリカで歯科助手の仕事を得るレジュメの書き方【実際のレジュメ公開します】

4.アメリカには歯科助手に免許がある。

5.アメリカで歯科助手として働くのに必要な英語力とは?

6.アメリカで歯科助手になったら…歯科英語の勉強方法は?

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上(日本:2年4ヵ月、アメリカ:1年)。

現在は、アメリカ・ミネソタ州で、歯科助手になって1年が経ちます。歯科助手の学校にも行っていませんし、資格も持っていません。

英検は4級です。

アメリカで歯科助手として働くことに関して、実体験に基づいて解説します。

ものすごい長い記事ですが、私のアメリカでの歯科助手の情報を凝縮した記事です。

かなり参考になるかと思いますので、がんばって読んでみてください。

未経験で歯科助手になる人のために、教材を作りました。第1~3章までは無料で公開中です。よかったらご覧ください。

1.アメリカ・ミネソタ州で歯科助手1年やってます。歯科助手になった経緯。

1.アメリカ・ミネソタ州で歯科助手1年やってます。歯科助手になった経緯

結論として、英語力が低くても、日本での歯科助手としての知識・経験があれば、アメリカでも歯科助手(Dental Assistant:DA)として働けます。

なぜかというと、私自身が、3年間のブランクがありながら、歯科英語ゼロの状態でアメリカの歯科業界に飛び込み、歯科助手としてバリバリ働いているからです。

現在は、職場で1番信頼されている(スキル的にも、人柄的にも)ポジションにいます。

■体験談:歯科英語ゼロだった私が、アメリカで歯科助手になった話

具体的なお話をすると、1年前の私はアメリカ移住して半年、ミネソタ州のセントポールで就職活動をしていました。(2020年3月)

就活と言っても、インターネットで求人情報を見て、どんな仕事なら自分にできそうか見ていた感じです。

だって、渡米して半年、英語を使って仕事をするには、ぶっちゃけ私の英語はレベルが低かったからです。働くのには自信がなかったけど、お金もなかったから働かなくてはならない状況でした。

初めは、スーパーのレジ打ちや品出し、ラーメン屋さんやアジアマーケットを考えていました。

でも「どれも土日休みじゃないし…日本でやってた歯科助手の仕事が好きだから、アメリカでまた歯科助手になれたらいいな~」って思っていました。

セントポールで歯科助手になる前は、ウィスコンシン州のオークレアにいました。オークレアでは、日本食レストランでサーバーを3ヵ月経験。

マジでサーバーの仕事嫌いになりました。

理由は、チップを得るための英語力・コミュニケーション能力が必要だったこと。日本との働き方の違い、レストランなので、週末は絶対に仕事でアダム(夫)に会えない、などなど…。

私にとっては、まじでストレスしかない仕事でした。サーバーの仕事が原因で、ホームシックになったほどです。

そんな私だったので、「土日休みの仕事がいい」「また歯科助手の仕事がしたい」「歯科助手としてのスキルを活かしたい」と思うように…。

アダムやアダムの家族、友人に「アメリカで歯科助手ってどうなの?学校とか行った方がいいの?」と色々情報収集しようと試しました。

でも、誰も歯科業界の情報について知りませんでした。

まぁ、歯科業界で働いたことがなければ、みんな「患者さん」としての立場なので、歯科業界に関しては無知ですよね(日本も同じ)。

2.私がアメリカで歯科助手になった方法【歯科助手の経験があれば強い】

正直、就活中に日本語でアメリカの歯科助手について調べても、有益な情報はほぼ得られませんでした。

しかも、求人サイトには「LDAの求人」ばかり…つまり「Licensed Dental Assistant=学校に行って免許を取った歯科助手」ということ。

私はアメリカで歯科助手の学校に行っていないので、免許を持っていません。

求人サイト(Indeed)で、私は「Unlicensed DA」を探しまくりました。2,3件あった求人の中から、今の職場を選び、歯科助手として雇ってもらうことができました。

■私がアメリカで歯科助手の仕事をゲットした方法

では、どうやって仕事を得たのか、具体的にお話しします。

誰かの参考になれば、うれしいです。

①求人サイトで「Dental Assistant」と検索

②レジュメを作ろう

③歯科助手に応募する

④歯科医院から連絡が来た(もちろん英語)

⑤スクラブを買いに行く

⑥歯科助手になった

以下で詳しく解説していきます。

①求人サイトで「Dental Assistant」と検索

まずアメリカの求人サイト(Indeed)で「Dental Assistant」と検索します。その中から、Unlicensed DAの求人を探しまくります。住んでいる場所にもよりますが、1~3件くらいは、ライセンスなしでOKの歯科医院の求人が出てくるはずです。

てか、アメリカで合法的に働ける人(VISA、グリーンカード)じゃなければ、そもそも雇ってもらえないので、要注意。

■アメリカで歯科助手の求人を見るポイント

・時給$20以上の求人は、ライセンス歯科助手に向けたものなので、免許を持っていなければそもそも応募できないので、関係ありません。$12とかの求人は、ライセンスなしでOKの歯科助手の求人って感じです。

・★(スター)の数にも注目。★3.0とかだと、会社の評価が低いので、働かない方がいい会社の目安になります。★4.0以上ならいい会社かな、って期待できますね。

・アメリカの働き方には、基本的にFull TimeとPart Timeがあり、「正社員」というような概念はないようです。フルタイムは1週間の労働時間が35~40時間です。私はフルタイムで働いています。私の歯科医院では、フルタイムの人は有休がもらえますが、パートタイムの人は有休が付きません。

・High school or equivalent (Preferred)とか書いてあります。アメリカでは高校を卒業していないと仕事がもらえないことが多いです。

こんな感じで書いてあります。


High school or equivalent (Preferred):高校卒業
Dental Assisting: 1 year (Preferred):歯科助手の経験1年
Customer Service: 1 year (Preferred):接客業の経験1年
(Preferred)は「望ましいが、なくてもOK」って感じなので、心配なし。


(Required)は「絶対条件」なので、その条件に当てはまっていなかったらだめ。

CDA/RDA License Required:YESだったら、ライセンス歯科助手じゃないとだめ。NOなら、ライセンスなしの歯科助手もOKってことです。

・Oral Surgery(オーラルサージュリー)は口腔外科専門なので、抜歯がメインになります。歯科医院自体が儲かるので、ライセンスがなくても歯科助手のお給料も高いようです。でも、毎日グロイ抜歯ばかり見ることになるので、仕事内容は大変そう。

・Orthodontic(オルソドンティック)は、矯正専門の歯科医院です。私は矯正に関する知識はゼロなので、たぶん応募しても合格しない。そもそも、経験もないので働くのが怖すぎる。Orthodonticはめちゃくちゃ儲かるので、ライセンスがない歯科助手のお給料も高めです。

・Endodonticは、RCT専門の歯科医院です。(RCTをEndo:エンドと言う)特に奥歯のRCTは「難しい治療」と言われるので(日本の歯科医師は簡単そうにやっているのにな…)、RCT専門歯科医院がたくさんあります。アメリカでRCTを受けると、1本の歯につき$1200以上かかるので、歯科医院はめちゃくちゃ儲かります。なので、ライセンスがなくて歯科助手のお給料が高めです。

Glass Doorも参考にしました。(過去に従業員がった人が、会社の評価をコメントしているサイトです。就職前に、絶対に使った方がいいです。)

私も応募した職場の会社名で検索して、口コミや評価を確認しました。

②レジュメを作ろう

で、応募できそうな求人があることを確認してから、パソコンでレジュメを作りました。

(レジュメの書き方は以下で解説します。)

作ったレジュメを紙ベースで印刷。

③歯科助手に応募する

アメリカの場合、ほぼインターネットで済むので、求人サイトから求人に応募するのが一般的です。でも、私はどうしてもその仕事が欲しかった(お給料は時給$12で低いけど、どうしても歯科助手になりたかった)ので、印刷したレジュメを持って、歯科医院へ直接持っていきました。

受付の人に「I saw the job online, and I want to apply. Can I talk to a manager, please?」って言いました。

すると、マネージャーを呼んでくれて「Hello! I’m Haruka. I’m interested in working here. I was a DA in Japan for 2 years… Here is my resume, or do you want me to apply online?」って言ったら

「Oh, OK! I will talk to my dentist and I will call you soon! Thank you!」って感じで終了。

めちゃくちゃ緊張しましたが、「もう、なんとでもなれ」って勢いが大事です。マネージャーは、韓国系アメリカ人で、とてもフレンドリーで優しい男性でした。

夫・アダムも私がこんな感じで仕事を得たので、驚いていました。

④歯科医院から連絡が来た(もちろん英語)

レジュメを持って行った翌日17:40ころ、そのマネージャーから電話が来ました。「We want you to work for us!」と言って、面接なしで採用されました。

速攻で採用された理由は、私が2年間、日本での歯科助手経験があったからです。

あと、その歯科医院を運営している歯科医師がクレイジーな人だから。歯科医院ができて3年くらいしか経ってないころで、会社で言ったらベンチャー企業みたいな感じの歯科医院です。

⑤スクラブを買いに行く

レシートは捨てずにとっておきましょう。

⑥歯科助手になった

電話が来た翌日から、歯科助手として働き始めました。電話をもらったあとに速攻でスクラブを買いに行きました。

■アメリカで歯科助手になると、スクラブを買ってもらえる

余談ですが、私の場合、面接がなかったことと、ちょうどコロナがアメリカに直撃するタイミングだったので、誰が私を採用したかがあやふやになりました…採用されて受け取るはずのメールも一切もらわず。

インターネットでの応募事項に「採用後、1着スクラブ無料」ってあったのですが、私はシステムをイマイチ理解していなくて…。

採用の連絡を受けたとき、「明日から出勤だけど、○○って色のスクラブ、用意できたら買ってね。もし無理なら私服で来ていいよ~」って言われました。

採用の電話を受け取った時点で、スクラブを売っているお店が夜18時で閉まっていて、新品を買えませんでした。

でも明日から出勤なので、大型スーパーを何件もめぐりました。指定された色が売っていなくて。最終手段でリサイクルショップ(good will)に行ったら、超大きなサイズで発見!上下で800円。

私服で行くよりかはマシか!と思って、購入(下の写真)。

ちなみに、スクラブを新品で買えば、上下で4,000~6,000円くらいします。

↑アダムの友人の両親の実家の留守番で、2カ月間タダで住まわせてもらっていた家の地下室で撮影。私もアダムも当時は金なし、仕事なしでした。

で、コロナで職場がカオスな状態になっていて、「スクラブ1着無料」のことなんて、すっかり忘れてしまいました。

働き始めて3ヵ月経ったころ、新しい歯科助手がスクラブのお金・レシートのことについて話していたのをきっかけに、「え、私スクラブ買ってもらってないけど?」ってなって。

みんな買ってもらっていてズルいので、ボスに訴えまくって、2,000円をもらいました。「レシートまだある?」って聞かれましたが、3か月前のリサイクルショップのレシートなんて保管しません。

そもそもレシートを渡せば1着分全額もらえると知っていたら、なんとしてでも新品のいいスクラブを買ったのに…。

羽振りがいい歯科医院やクリニックは、新規採用時に2着も無料で買ってくれるそうです。もしアメリカで歯科助手になったら、スクラブのレシートは保管しておきましょう。

通常なら、最初のスクラブは買ってもらえるので、レシートを会社に渡せば、チェック(小切手)をもらえます。

2着目以降はすべて自腹ですが、みんな3着以上スクラブを持っています(体型が変わる人も多いので、太って着れなくなったとか)。

3.アメリカで歯科助手の仕事を得るレジュメの書き方【実際のレジュメ公開します】

3.アメリカで歯科助手の仕事を得るレジュメの書き方【実際のレジュメ公開します】

海外で仕事を探すのに欠かせないのが、レジュメ(resume)です。レジュメとは、履歴書のことですが、日本の履歴書と比べるとちょっと違います。

レジュメでは、とにかく自分のスキル・経歴を具体的に、コンパクトに説明する感じです。

ここでは、レジュメの作成方法を詳しく解説していきます。

私は、日本で2年4ヵ月の歯科助手経験があるので、とにかく過去の経験、スキルをアピールしました。

■アメリカで歯科助手に応募する、レジュメ作成のコツ(歯科助手経験者向け)

①自分の歯科助手の経験・スキルを把握
②英語に訳してみる
③レジュメ作成
④添削してもらう

以下で詳しく解説します。

①自分の歯科助手の経験・スキルを把握

まずは、日本での歯科助手経験について、自分がやっていた仕事内容をすべて紙に書き出しましょう。違法なことをやっていたとしても、アメリカでの就活にはもう関係ありません。しかも、違法だったとしても、そのスキルはすでにあなたが持っている武器です。

使える武器はすべて使って戦いましょう。

例えば、治療のアシスト(CR、RCT、インレー、FMC、抜歯…)、接着剤を練る、入れ歯の調整、クリーニング、印象、レントゲン撮影、印象に石こうをつぐ、在庫管理、技工指示書作成、予約の電話対応、インプラント、矯正、歯磨き指導、歯磨き粉などのセールス、患者さんに治療内容の説明、器具の滅菌・消毒、洗濯、掃除など…

(うーん、本当は隠したいところですが、今回だけぶっちゃけてしまうと、わたしは日本で歯科助手だったとき、業務の一線を越えた仕事もたくさんやっていました。レントゲン撮影とか、スケーリングとか、超普通でした。)

(アメリカでも、免許を持っていなければ、これらは違法ですが、アメリカにはライセンス歯科助手がいるので、普通の歯科助手が違法なことをやらされることはありません。)

(しかしながら、日本で得たそれらの違法なスキルが、アメリカではめちゃくちゃ評価されます。スキルはスキルだから。そして、アメリカで歯科助手の免許を取る際は、持っているスキルがマジで役立ちます。

②英語に訳してみる

日本語で紙に書き出したものを、ネットでググりながら英語に直していきます。

英語で調べると、もうすでに専門用語のオンパレードになるので、ここで不安が募ります(笑)。

レジュメ作成のために調べている英単語でわかるのはRCT, EXT, Implantくらいです。

レジュメだけでもわからない英語だらけなのに、「こんな仕事に応募しようとしている自分って、まじすげぇな」って自分で自分に引きました。

でも、アメリカで歯科助手になりたいなら、やらなきゃならないことです。

③レジュメ作成

日本語から英語に直した歯科英語を、レジュメの型にハメていきます。私は夫・アダムと一緒に就活していたので、アダムが作ったレジュメの型枠をそのまま使わせてもらいました。

レジュメは履歴書みたいなものですが、日本とはかなり違います。そもそも、顔写真を貼らないし、年齢を書く必要もありません。

日本は顔や見た目、年齢で合否を判断している会社がかなり多いですが、アメリカでそんなことしたら違法です。

アメリカでは、スキル・経験が1番重視されます。

④添削してもらう

レジュメを作ったら、ネイティブスピーカーに添削してもらいます。

私は夫・アダムに添削してもらいました。そのあと、アダムの友人にも添削をお願いしました。

旦那さんがアメリカ人、またはネイティブスピーカーなら、旦那さんに添削をお願いするだけで十分だと思います。

もしチャンスがあるなら、家族や友人に見てもらって、アドバイスをもらってもいいですね。

歯科医院に直接持っていくなら、紙ベースで印刷しましょう。

実際に私のレジュメもお見せしますね。

↓私が2020年3月に作成して、実際に勤務先に持って行ったレジュメ(個人情報は隠しています。)1枚のA4サイズにまとまる内容です。

■アメリカの就活にはカバーレターが必要

本当は、レジュメだけではなく、「カバーレター」も書いた方がいいです。カバーレターとは、自分をアピールするものです。

具体的に言うと「なぜ私が、なたの会社にとって有益なのか」や「自分の性格」などについてアピールするチャンスなのが、カバーレターです。

日本人の真面目な人柄・性格も、アメリカでは武器になります。

実は、私はカバーレターを書きませんでした。

履歴書のカバーレターを書かなかった理由は、単純に「面倒くさい」「レジュメ作成が大変だったから、カバーレターは書きたくない」というものでした。

私は真面目な性格ですが、結構怠け者です。

しかも、近年のアメリカでは、インターネットでの応募のせいで、カバーレターを作成するのに、キーワードを狙って書かなくてはならないようで…(夫・アダムが就活で超苦戦していました)

キーワードがマッチしていないと、そもそもコンピューターに弾かれてしまい、レジュメを見てもらうこともできないとか…。

歯科助手の求人はそんなことないんだろうけど、大企業はそんな感じみたいです。

本来であれば、まずはインターネットから応募するのですが、私は対面が好きなので、思い切ってオフィスに足を運び、直接レジュメを手渡しました。←効果ありです。(レストランでサーバーになったときも、実際にレストランに行って「仕事を探しているんだけど…」と言いました。)

■よくある疑問:資格がなくても、アメリカで歯科助手になれますか?

「アメリカには歯科助手の資格・免許があるけど、いらないの?」という疑問があると思います。

そういった疑問もあると思いますが、アメリカで歯科助手として働くのに資格は不要です。

なぜなら、求人件数自体は少ないですが、歯科医院によってはライセンスなしでも雇ってくれるところがあるからです。

実際に、私はライセンスを持っていませんが、セントポールのダウンタウンにある歯科医院で歯科助手として働くことができています。

私のほかにも、3人、免許なしのアメリカ人の女の子が働いています。

しかも、アメリカの歯科医院では、日本製の歯科治療剤が人気です。日本で使っていたクラウンの接着剤や松風のCRレジン、オムロンの血圧計、モリタのRCTの根の長さを測る器械など…

「日本でも同じの使ってたから、使い方わかる!」と言えば、めちゃくちゃいい歯科助手のポジションが取れます。(周りから認めてもらえるし、信頼され、昇給しやすい)

実を言うと、オークレアに住んでいたとき、サーバーの仕事が嫌すぎて、歯科助手の求人を見つけて、職場に話を聞きに行ったことがあります。「ネットで求人を見たんだけど、Applicationもらえますか?」って。

「ライセンスがないけど働けるか?」「インプラントとかやるのか?」「1日に何人の患者さんを診療するのか?」「受付業務や電話対応もするのか?」とか、ネットの求人には載っていないことを質問しました。

時給$15で、ライセンスなしでOK、歯科医師が2~3人いて曜日で決まっているので、歯科医師によっては1日15人ほど診察すること。インプラントもやっていること。受付と歯科助手で分かれているので、電話対応はしなくてOKなことを教えてもらいました。

メールアドレスを教えて、アプリケーション(応募用紙)を送ってもらいました。結局「英語も全然できないのに、こんな自分が歯科助手で時給$15なんて無理だよな…」って弱気になってしまい、応募しませんでした。

対応してくれたマネージャーも、バリバリのキャリアウーマンみたいな人だったのも、応募しなかった原因の1つです。

■未経験なら、アメリカで歯科助手はおすすめしない理由

■未経験なら、アメリカで歯科助手はおすすめしない理由

もしも「未経験だけど、アメリカで歯科助手になりたい」と考えているなら、いきなり歯科業界に飛び込むのは、あまりおすすめはしません。

理由を以下で説明します。

・アメリカの歯科医院には、日本のような「新人教育」がないから

日本では、未経験でも先輩が色々教えてくれますが、アメリカには「先輩・後輩システム」がないので、「先輩から教えてもらう」っていう機会はないです。

診療で忙しくて、他のスタッフに質問もできないことも多いし、質問しても歯科英語で説明されるので、そもそも難しくて理解できない。

(私は、初めのころは、英語での歯科知識はゼロでした。でも、日本での経験があったので、治療内容、治療の流れや、症状などは頭の中で日本語で理解していました。器具の使い方、先生が次に何を使うのか予測する…など、いろいと対応できたから乗り切れました。)

・アメリカでは、歯科助手になった当日から患者さんと接する

未経験で歯科助手になったアメリカ人も、歯科助手になった初日から患者さんを診療台に誘導。問診して、カルテ作成をしなくてはなりません。

ネイティブスピーカーのアメリカ人でさえ、未経験で歯科助手になったらヒーヒー言っています(しかも、彼女たちは歯科専門学校の学生たちです)。

アメリカでは、マジで実践あるのみです。できなくても、失敗しても、やるしかないのです。未経験で、アメリカで歯科助手になるには、相当の勇気と覚悟が必要です。

・必死に仕事を覚えないと、数週間でクビになる可能性が高いから

私は1年間今の職場で働いてきて、10人以上の歯科助手が辞めたり、クビになったりするのを見てきました。とりあえず、最初の1~3週間で必死こいて仕事を覚えないと、簡単にクビにされます。

私はとにかく、必死でメモを取りまくりました。

逆に言うと、多少英語ができなくても、歯科助手をしてのスキルと経験、やる気と根性があれば、クビにはされません。

・英語力があっても、歯科医院で働きながら歯科知識を学ぶのは大変だから

もし未経験の場合、歯科医院で歯科に関する知識を学びながら覚える、ってのはかなり大変だと思います。理由は、日本人が、日本の歯科医院で歯科助手になるのでさえ大変だからです。

私は、日本で歯科助手になったとき、最初の3ヵ月で必死に勉強して仕事を覚えました。覚えることがありすぎて、辛くて逃げ出したくなるほどでした。

歯科助手の仕事って、マジで覚えることがたくさんあります。

歯科助手の仕事に関する参考記事はこちら↓

日本もアメリカも、歯科助手の仕事内容や覚えなくてはならない知識は、基本的に同じです。たとえ英語力に自信があっても、歯科について勉強するのはかなり大変。

しかも、アメリカの歯科医院では、日本の歯科医院みたいに、細かく色々教えてくれません。「1回教えたから、覚えて当然」くらいの厳しさです。(まさにアメリカの働き方っぽいですね。)

アメリカで、未経験で歯科助手を考えている人は、コミュニティカレッジに行って、しっかり勉強して、歯科助手の免許を取得してから歯科助手になった方が、ストレスが少ないかと思います。免許があれば、LDAは求人が多いので仕事探しも楽になるし、お給料も倍です。

・歯科助手としての、治療補助スキルも必要になるから

歯科助手になると言うことは、治療の補助に入ったり、ユニット(診療台)を消毒したり、器具の滅菌をしたり…本当にいろいろな業務をしなくてはならないです。未経験で、アメリカで歯科助手になったら、かなり苦労しそう。

めっちゃいい職場で、いい人に恵まれれば、教えてもらったり、サポートしてもらったりできるかもしれません。でも、実際はアメリカも歯科業界ってサバサバしている人が多いので、「スキルなし、歯科の知識なし、英語もできない、何もできない」ってなると、そもそも雇ってもらえません。

歯科医師は日本でも世界でも、変人で神経質な人が多いので、要注意。

・歯科学校に通っているアメリカ人の子でさえ、歯科知識・スキルがないので、ヒーヒー言いながら働いている

私の職場には、歯科の専門学校の学生が2人います。それぞれ、ライセンス歯科助手・歯科衛生士を目指す2年生。歯科の学校に通っているので、「歯科の知識が豊富で、スキルもちょっとあるのかな」っと勝手に期待していました。

実際は、歯式の番号すら知らないという…未経験と同じでした。超びっくり。

・歯科学校に通っているアメリカ人の歯科助手でも、歯科に関する知識・スキルはかなり低いので、ミスが多くて毎日怒られたり注意されたりしているから

私以外の歯科助手(ライセンス歯科助手を除く)は、みんな歯科の学生ですが、未経験と同然なので、カルテにミスが目立ちます。ミスするたびに、歯科医師やマネージャーから注意されまくっています。

一方で、私は歯科の知識があるので、カルテ内のスペルミスや英語表現が変な感じは毎回あるのですが、ほぼ注意されません。

理由は、私は歯の症状や治療内容の知識があり、ちゃんと理解したうえでカルテを作っているので、カルテ内容がほぼ正しいからです。

私の職場では、カルテ1つ1つ、歯科医師が最終チェックします。そのときに、ミスや間違いを歯科医師が直します。内容が大体あっていれば、間違っているところをチョロっと直したり、足りない部分を追加したりするだけで、歯科医師の仕事が少なくなります。

歯科助手が作ったカルテの内容がハチャメチャだと、歯科医師の機嫌がマジで、超悪くなります。(ちなみに、私の歯科医師は、普段は超優しくておしとやかな32歳の女性です。)

もし、カルテや同意書の歯の番号が間違っていたら、マジでやばいです。

上記のことは、日本で歯科助手の経験があるとかなりカバーできます。アメリカでは、本当に「経験」が役に立ちます。そして、スキルがあると尊敬されます。石こうが上手に盛れるだけで、マジで重宝されます。私は自分の過去の経験を頼りに、ここまで突き進んできました。

4.アメリカには、歯科助手に免許がある。

日本では、歯科医師と歯科衛生士だけに国家資格・免許があります。アメリカでは、歯科助手にも国家資格・免許があります。

学校に通って、ライセンスを取得すれば、ライセンス歯科助手(LDA)になることができます。

資格なしの歯科助手のお給料が、大体時給$12~15(時給1,500円くらい)なのに対して、ライセンス歯科助手はミネソタの場合、時給$28(時給3,000円くらい)と、ほぼ倍になります。

もし、1年間の学校(学費200万円)に行って、歯科助手の免許を取って働けば、時給3,000円ほど稼げるので、1年間の学費200万円は結構早めに回収できますね。

ちなみに、1年間の歯科助手コースのコミュニティカレッジは、持っていないとならないクラスの単位など、条件があります。

■未経験だけどアメリカで歯科助手になりたいなら、学校で免許を取ろう

上記の理由より、アメリカで、未経験だけど歯科助手を考えている人は、まずは歯科の学校に通うことをおすすめします。

学校でしっかり歯科の知識を勉強できますし、先生もいるので質問もできます。また、クラスには20~30人の生徒がいるので、友だちもできるし、一緒に頑張れます。

歯科助手の免許を取るには、最低でも1年は学校に通わなくてはなりません。持っている単位や、通う学校によっては2年、4年かかります。

■アメリカの歯科助手の専門学校に関して

私はアメリカで学校に行っていないので、詳しいことは分かりません。でも、職場の人が色々情報を教えてくれるので、知っている限りでご紹介します。

まず、インターネットで「dental assistant school」で検索すれば、色々な学校のホームページを見ることができます。

14週間や9カ月で歯科助手の免許の試験に挑戦できるコースを打ち出している学校もあります。が、そういう学校は、対象者は「すでに〇〇の授業受講者で…」などの条件付きになっています。私は「1年で免許が取れるなら挑戦しようかな!」なんて思っていましたが、軽く考えすぎていました。

私はアメリカで授業を受けたことがないので、何も単位を持っていません。そういう人は、4年間学校に行かないとなりません。もしくは、必要な単位のみをコツコツ受講していって、その学校に行ける「対象者になる」感じです。

4年間学校に通うことに関して。私の職場の女の子が4年制の学生で、現在2年目。LDAを目指しています。最初の2年間は、数学や生物学など、一般知識を勉強しなくてはなりません。それらの授業単位を取れたら、3,4年目でやっと歯科の勉強を始めることができます。歯科衛生士も同じ感じです。

私の職場の子が通っている学校は、ミネソタ州にある「Century College」です。アメリカでは歯科業界はとても人気なので、競争率が高いです。Century Collegeに入学するには、200人の応募のうち、たった40人が入学できます(職場の子がこの競争倍率でした)。高校の成績順で合否が決まるそうです。

Century Collegeは、「歯科衛生士になるには、まず、ライセンス歯科助手の免許を取得しなくてはならない」というカリキュラムだそうです。その子はとれなかった単位があるので、歯科衛生士になるには、合計で6年かかる模様。

一方で、もう一人の歯科助手で、歯科衛生士を目指している子は、別の学校に通っています。その学校は、LDAのライセンスを取らなくても、ストレートに歯科衛生士になれる4年間のカリキュラムだそうです。

取得しようとしているライセンスは、歯科助手も歯科衛生士のライセンスも、同じ国家資格です。なのに、どの学校に通って、どのコースで勉強するかによって、同じ免許を取るのにかかる時間もお金も、全然違います。意味わからん、アメリカ。

アメリカの歯科医院って基本は土日休みで、診療時間も9-17時とかです。大きな病院の中に入っている歯科医院に勤務する歯科衛生士は、時給$60がスタートのお給料って聞きました。LDAはミネソタ州だと、時給$28が一般的です。

せっかく4年間も歯科学校に行くなら、頑張って歯科衛生士の方がいいのかな、って。

アメリカの歯科医院って基本は土日休みで、診療時間も9-17時とかです。大きな病院(総合病院みたいなやつ)の中に入っている歯科医院に勤務する歯科衛生士は、時給$60がスタートのお給料って聞きました。LDAはミネソタ州だと、時給$28が一般的です。

せっかく4年間も歯科学校に行くなら、頑張って歯科衛生士の方がいいのかな、って。

日本語で歯科の内容を理解しつつ、英語でも学んでいく方が、もっと理解が深まるし、楽だと思います。もし、未経験だけど歯科助手やってみたいな、って人はこちらの本がおすすめです。

歯科助手におすすめのテキスト本に関しては、【未経験で歯科助手】勉強におすすめのテキスト本まとめで詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

私の職場にいる歯科助手に関して書いておきますね。

・フィリピン人のLDA:4年間通った。(40歳くらいで免許取得、現在50歳くらい)

・歯科助手①:Century college(ミネソタ州)-4年間(現在学生2年目で歯科助手の免許を取りたい)

・歯科助手②:4年間(現在学生2年目で、歯科衛生士を目指している)

・歯科助手③:ダコタ・テクニカル大学(ミネソタ州)-7年前に、1年間学校に通った。歯科助手免許の1回目のテストに不合格で免許を取れなかった。テストは2回目まで受けられるけど、2回目で不合格になったらまた1年間、学校に通いなおさなくてはならない(また学費を払わなくてはならない)。学費1年間で200万円くらいだそう。

こんな感じです。

歯科助手③に関しては、歯科助手の学校には通っていたので、歯科の知識や多少のスキルはあった感じでした。

でも、態度が悪くて1週間でクビになりました。本人も歯科助手の仕事を嫌々やっていた感じだし、人から教えられるのが嫌いみたいで、めっちゃ不機嫌になっていました。何か指示すると、文句のオンパレードの人だった。

■よくある疑問②:アメリカで歯科助手として働くのに、どのくらいの英語力が必要ですか?

ここまで読んで「資格・免許なしでも歯科助手になれるのは分かったけど、英語ができないとダメでしょ…?」と思う方もいるかもです。

もし、歯科助手としての経験・知識・スキルがあれば、あとは基礎英語と、勇気と度胸でなんとかなります。

以下で詳しく説明しますが、1年前、私が歯科助手になったときの私の英語力は決して高くはありませんでした。そもそも、元々私は英語が大嫌いで、中学生のときに取った英検4級しか持っていません。

5.アメリカで歯科助手として働くのに必要な英語力とは?

5.アメリカで歯科助手として働くのに必要な英語力とは?

歯科助手としての日本語での知識と治療の補助スキルがあれば、ぶっちゃけ英語力は低くてもいけます。

なぜなら、アメリカでは英語力よりもスキル・経験の方が重要視され、評価されるからです。仕事がしっかりできれば、英語がおぼろげでも大丈夫です。私は日常英会話がチョロッとできる英語力で、1年前の2020年3月19日に、歯科助手として働き始めました。

■アメリカで歯科助手なるのに求められる英語

私の職場では、受付と歯科助手で分かれているので、電話対応や保険関係の業務は一切やらなくていいです。マジで助かっていいます。英語での電話対応がマジで嫌いなので…。念のため、就活の面接時に、電話対応や保険関係の業務の有無を確認したほうがいいですね。

歯科助手の英語に関連した記事は、歯科助手は英語でDA。歯科助手の仕事について、英語で表現しよう。です。よかったらご覧ください。

私がアメリカで歯科助手をするうえで、使っている英語は以下の感じです。

・患者さんの名前を正確に発音できること

これは必須ではありませんが、患者さんによっては、発音が悪かったり、読み方が間違っていたりすると怒る人もいます。

私は発音できないことがよくあります。患者さんの名前が読めないことが多いので、他のスタッフに確認してから、患者さんの名前を呼ぶようにしています。

・患者さんをユニットに誘導して、ちょっと日常会話

患者さんを席に誘導したら、「Hello! How are you today?」は絶対に言う。スモールトークができたら最高。

(私は最初の1ヵ月は、スモールトークなんてできませんでした。やっていくうちに、できるようになります。)

・問診で、患者さんの症状を把握すること

どこが、いつから、どのように痛いのか、薬は飲んでいるのか、薬のアレルギーはあるのか、抜きたいのか、入れ歯がほしいのか、治療費が払えるのか、とかを理解すること。基本的な内容をざっくり把握して、歯科医師に伝えなくてはなりません。

患者さんの英語は、難しいアクセントや方言、クセがあって大変なときも多いです。ネイティブスピーカーじゃない人もたくさん来院します。でも、歯が痛くて来院する患者さんの症状や訴えは、基本的には日本人と同じです。日本での歯科助手の経験があれば、英語が理解できなくても、簡単な英語で聞き直して、予測できます。

・歯科医師と患者さんとの会話を理解してメモ

歯科医師と患者さんの会話をカルテに書かないといけないので、めっちゃ集中して内容を聞いて理解します。メモしておかないと、カルテを作るのに苦労します。しかも、歯科医師はマスクしているのに声が小さくて、モゴモゴ話すので、まじで聞き取れない。

とにかく訓練あるのみ。

わからなかった内容、聞き逃した内容は、あとでしっかり確認し、カルテに書かないと、「カルテちゃんと書いて」って注意されます。

歯科英語のオンパレードで、最初はマジでパニックになります。できる限りメモしますが、初めのころは意味が分からなくても、カタカナでひたすらメモして、あとで他のスタッフや歯科医師に確認してカルテを作っていました。

・歯科医師が必要としている器具や物を、パッと理解して差し出すこと

歯科医師が言っている英語を、大体でいいので理解する能力が求められます。歯科医師としっかりコミュニケーションが取れないと、治療もスムーズにいきません。歯科恐怖症の患者さんも多いので、歯科助手がオロオロしていたら、患者さんの恐怖心をあおってしまいます。

歯科助手の経験があれば、歯科医師が要求しているものを(英語がわからなくても)予測できるので、本当に助かります(過去の自分に感謝)。

・次回の予約をパソコンに入力する

パソコンのシステムもすべて英語です。治療後、次回の予約を取るのも歯科助手の仕事(←最近、職場で追加された仕事で、まじでめんどい)です。

勤務先の歯科医院が提携・導入するシステムを理解して、使いこなす能力も必要になります。

(最初は分からないので、とにかく使い方を聞きまくってマスターする。システムは結構シンプルなので、難しくはないです。)

・カルテを作成する基礎英語が必須

カルテ作成は歯科助手の仕事です。もちろんすべて英語です。私は、難しい英語表現なんて知らないので、とにかく基礎中の基礎の英語で、全力を尽くしてカルテ作成をします。

患者さんの虫歯が多くて、治療内容が複雑なときや、患者さんの要望が多いとき、保険が絡んできたときなど、1つのカルテを作るのに20分くらいかかるときもあります。

でも、私の職場には、基本的には「6分でカルテを作成しなくてはならない」という謎のルールがあるので、パパっと終わらせなくてはいけません。

ちなみに、私の会社のカルテは、テンプレートがいくつもあって、治療内容に応じてそれらを使う(クリックで内容を選択できる感じ)だけなので、CRやシーラント、入れ歯系は2分くらいでカルテを作ることができます。

私は主にRCTの治療に入りますが、RCTだけは歯科医師がカルテを作ってくれるので楽です。

■アメリカで歯科助手の私が作成するカルテ

私が作成するカルテの内容をちょっと紹介します。アメリカのカルテはすべてデータ情報なので、パソコンに打ち込んでいきす。

これはアメリカで歯科助手になって1年経った今だからこそ書ける英語であって、1年前はマジでダメダメでした。

でも、「1年経てば、これくらいのカルテは書けるようになるんだな~」って目安にもなりますね。

■私が作ったカルテの一部

赤の部分は、私が自分で書きました。黒い部分はテンプレートで選択できる。

O/A:Findings / Dx: Caries: #21-F5, 28-F5/O, Crown Caries: #4, 5, 7, 9, 11, 12. Severe perio/mobility: #24, 25. Retained root tip: #1, 6, 29, 32. Missing Crown: #8.

P: Plan Hopeless tooth– Extraction indicated: #1, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 24, 25, 29, 32.

Additional notes: Dr. recommended getting New Crowns for #4, 5, 7, 9, 11, 12 due to Crown Caries and #8 due to Missing Crown. But Pt wants EXT’s for all her upper teeth because Pt spend a lot of money getting a Bridge 2 years ago, but they fell out. Pt will
go to Nebada 5/15/2021.

Referral given to MN Dental Surgery for EXT’s #1, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 24, 25, 29, 32.

After EXT’s Pt will call us back for Fillings for #21-F5, 28-F5/O and Impression for full upper denture and lower partial.

■歯科医師が添削したカルテ

↓赤い部分が、私のカルテを歯科医師が直した箇所です。ほぼ訂正箇所がないので、いいカルテと言えると思います。

O/A:Findings / Dx: Caries: #21-F5, 28-F5/O, Recurrent Caries under exsisting crown: #4, 5, 7, 9, 11, 12. Severe perio/mobility: #24, 25. Retained root tip: #1, 6, 29, 32. Missing Crown: #8.

P: Plan Hopeless tooth- Extraction indicated: #1, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 24, 25, 29, 32.

Additional notes: Dr. recommended getting New Crowns for #4, 5, 7, 9, 11, 12 due to Recurrent Caries and #8 due to Missing Crown. But Pt wants EXT’s for all her upper teeth because Pt already spend a lot of money getting crowns and Bridges 2 years ago, but they fell out. Pt will be leaving for Nevada 5/15/2021.

Referral given to MN Dental Surgery for EXT’s #1, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 24, 25, 29, 32.

After EXT’s Pt will call us back for Fillings for #21-F5, 28-F5/O and Impression for full upper denture and lower partial.

自分が作ったカルテで、歯科医師の訂正箇所が少ない、または、ほぼなければ「カルテをしっかり作れている」という証拠になります。

もちろん、1年前の私はこんなカルテ作れませんでした。日本語では書けるけど、英語じゃ無理…って感じでした。

歯科医師が言った「Recurrent Caries under exsisting crown」が聞き取れなくて、とりあえず「カレントクラウン」とメモしました。歯科医師が口腔内を見ているときに、クラウンを指して話していたので、「きっと被せ物の下で、また虫歯ができちゃったんだろうな~」と予測。

まさに予測的中でしたが、なんて英語で言えばいいのかわからなかったので、「Crown Caries」と表記。歯科医師が添削したカルテを後で確認して「Recurrent Caries under exsisting crownって言うのか」って感じで、新し知識を1つ1つ学んでいきます。

1年経った今でも、日々新しいことを学んでいます。(上記の例のカルテは、4/1/2021に作ったものです。)

私は毎日、平均5名くらいのカルテを作成します。多い時には10名くらい。カルテ1つ1つに、歯科医師が添削していくので、添削されたものを確認して「歯科医師がどこを直したのか」「自分のカルテのどこが間違っていたのか」「正しい英語表現」などを学んでいきます。

1年前の私は、上記のようなカルテは作れませんでした。もっとシンプルな感じで、短いものを作っていました。

でも、歯科の症状や治療内容って、結構パターンが決まっているので、繰り返しカルテを書くことで、自分の英語表現がだんだん出来上がっていきます。あとは、歯科医師が使う英語表現を吸収して、自分のものにする感じです。

■私がアメリカで歯科助手になりたてのころの話

ちなみに、1年前の本当に歯科助手になりたてのころ…最初の1カ月は超きつくて、正直「なんで歯科助手になったんだろう…」「英語マジでわかんない」「やばい…」って毎日思っていました。

だって、コロナが直撃したころ(2020年3月19日から勤務)だったので、普段は10人以上いるスタッフが、私含めて3人。

私は新人、もう一人の歯科衛生士の子も、私と同日にスタートしたので、カルテの書き方のルールとか、歯科医院のシステム、器具の場所とか一切わからない感じ(初めての職場だから、当たり前ですよね)。

もう一人の子は、歯科助手兼院長の秘書みたいなポジションの子で、時間があれば歯科助手になるけど、基本的には他の仕事がある。そんな感じの3人態勢で、9-16時まで、月~日曜日の診療をしていました。(私は週5~6日勤務していた)

教えてもらうにも、聞ける人もいないし、忙しすぎて毎日、目が回るくらいでした。

院長も、最初、私が全然カルテが書けなかったので「Haruka, I think you are doing… OK, for now…」って言われました。本当に辛くて大変な日もあって、正直、仕事に行きたくない日もありました。

でも、1度休んだら、もう行きたくなくなってしまいそうだったので、辛くても、とにかく職場に行きました。

当時スタッフが少なかったことと、院長が日本大好きでアニメオタクだったことが功を奏して、私はなぜか院長に好かれていて、クビになりませんでした。

私の歯科医院の院長は、まじでcoolな変人です。

6.アメリカで歯科助手になったら…歯科英語の勉強方法は?

6.アメリカで歯科助手になったら…歯科英語の勉強方法は?
結論、歯科助手になって職場で、実践から学んでいくことが最短の近道です。 なぜなら、本気で必死になるから。

また、いくら歯科英語が分からないとしても、歯科に関わりのないアメリカ人に質問しても、意味ないです。相手も「?」って感じになって終了。歯科に関わりのない日本人に「歯周病がさ~」とか「根幹治療」とか言ってもイマイチ、ピンとこない感じと同じです。

私は診療中に出てきたわからないことは、カタカナでもいいからメモしまくって、診療が終わったあとで、仲良くなったスタッフに英語の意味やスペル、発音を聞いて勉強していました。

アメリカ人はみんなフレンドリーで優しいので、質問すれば親身に教えてくれます。また、頑張っている人を応援してくれるので、「できなくて恥ずかしい」よりも、「もっと質問して頑張ろう」という姿勢でいた方が得ですし、自分も成長します。

■アメリカで歯科助手になるなら、このサイト

アメリカで歯科助手になると、器具や病名など、さまざまな歯科の専門用語を英語で覚えなくてはなりません。私は怠け者なので、ガッツリ英語の勉強はしませんでした。

それでも、参考にしたサイトは以下の通りです。

Quizletの使い方は、surchの欄に「dental instruments」や「dental」で検索すると、英語で色々出てきます。誰かが自分の勉強のために作った英語の歯科知識が、単語カード形式でたくさん出てきます。

無料でもかなり使えるサイトです。まじでおすすめ。歯科以外にもいろいろ勉強できます。

≫DENTAL INSTRUMENTS PACKET ってのも便利です。参考になります。

アメリカで歯科助手になると、日々面白いことばかりです。もちろん大変なことが多いですが、仕事は楽しいです。一緒に働いているスタッフもいい人ばかりです。挑戦したいと思っているなら、挑戦してみて、たくさん失敗すればいいと思います。

アメリカで歯科助手になると、マジで英語力が上がります。日本人の歯科助手のスキルは、海外に通用しますし、活きます。

失敗してもまた立ち上がればいいのです。

思い切って飛び込んでみましょう。がんばってくださいね!

質問があれば、なんでもどうぞ。

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