【環境問題】ヴィーガンは、環境破壊が進む地球を救えるのか?
ヴィーガンに興味がある人「ヴィーガンと環境問題は、どんな関係があるのですか?ヴィーガンになると環境保護につながるって聞いたことがありますが、本当ですか?具体例とか知りたいです。」
という疑問に答えます。
✓もくじ
1.ヴィーガンと環境問題の関係とは?
2.【環境問題】ヴィーガンは、環境破壊が進む地球を救えるのか?
この記事を書いている私は、アメリカ在住歴2年。家族や友人に5人以上のベジタリアン・ヴィーガンがいます。
勤務先のスーパーでは、ヴィーガン食品を多数取り扱っています。
現在は、ベジタリアンにかなり近い食生活を送っていますが、肉を拒否するわけでもなく、ヴィーガンを否定するわけでもなく、中立の立場に立っています。
ヴィーガンと環境問題に関して、ヴィーガンと過ごしてわかったことや、英語の文献調査に基づいて解説します。
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1.ヴィーガンと環境問題の関係とは?
「ヴィーガンは、環境にやさしいライフスタイル」なんて言われることがあります。
(特にヴィーガン本人が、そうやって主張していることが多いです。)が、実際には、ヴィーガンの人口が少なすぎるので、「地球環境を救うまでの規模(力)には値しない」のが現状です。
■ヴィーガンとは?
ヴィーガンについてよく知らない、という人もいるかと思います。
簡単にヴィーガンのことを説明すると…
食事や衣服、生活のすべてから、あらゆる動物性のものを取り除いたライフスタイルのこと。現在は、肉や卵など、動物由来の食材を一切食べない人のことを「ヴィーガン」だと認知している人が多いが、実際にはもっと奥が深い。
ヴィーガンの人たちは「自分はヴィーガンだから、地球環境を守っている」という主張をする人が多いです。
もちろん、肉を食べないヴィーガンのライフスタイルそのものは、「環境を破壊しません」。
が、ヴィーガンの「肉を食べる人たちへの軽べつや、上から見下す態度」はいかがなものかと思います。
■【ヴィーガンと環境問題】家畜が、環境を破壊している話。
ここ数年で、世界的に起こっている洪水や大干ばつ、ハリケーンや台風、地震、森林火災などすべて、地球環境が破壊されていることに起因しています。
■【ヴィーガンと環境問題】なぜ家畜=環境破壊なの?
なぜ、「家畜=環境破壊」なのかを、以下で説明します。
✓ヴィーガンの敵!家畜は環境問題と直結している。
エサとなる穀物を育てるためには、広大な土地と土、水などが必要です。
森林伐採をして土地を広げます。水はとても貴重で、限りある資源です。
限りのある、貴重な資源をバンバン使っているため、もう、環境破壊しまくりなのです。
これを今後ずーっと続けていくのは、不可能なのです。
(日本は水に恵まれているので、実感がわきにくいですが、水は何よりも価値のあるものです。)
■牛のゲップ・オナラは、環境問題の悩みの種。
また、大量の牛を育てることで、牛が出すゲップ(=二酸化炭素)やオナラ(=メタンガス)が地球温暖化を助長しています。
以下のランキングは、アメリカの全州のうち、人口と家畜(牛)の数を比較したものです。
1位~5位までを表にしました。これは、家畜の牛だけの数です。
豚、鶏、羊やヤギ、ターキー(七面鳥)は含まれていません。
サウスダコタ州は人口の4.32倍もの牛がいます。やばいですよね。
1つの州の中に、人間より牛のほうが4倍も多く暮らしているって…。
アメリカの9つの州で、牛の数が州の人口の数を上回っています。
どんだけ広大なんだ…。
■環境問題を考えるヴィーガンの主張「人間に肉は不要」を裏付けている
食用肉を得るために、
・大量の穀物
・大量の穀物を育てるための広大な土地
・貴重な水が大量
に使われています。
それにも関わらず、それらの肉は、人間にとって必要なエネルギーの「たった18%」を占めるだけなのです。
ヴィーガンの中には「人間が生きていくうえで、肉は必要ない」と主張する人もいますからね。
■環境問題は人間のせい。
人間がこのまま肉を食べ続ければ、近い将来、地球は環境破壊のため死んでしまいます。
もし、人間が必要な分だけの肉を生産し、すべてを消費(地産地消が理想)すれば、すでに破壊された地球環境に対する修復(治癒-ちゆ)の時間を、少しですが、稼ぐことができます。
2.【環境問題】ヴィーガンは、環境破壊が進む地球を救えるのか?
■環境問題のために、ヴィーガンになる必要はない。
需要と供給のバランスが非常に大事です。
■【環境問題】アフリカにはベジタリアンが多い。理由は?
アフリカ大陸にある多くの国は、現在も野生動物がたくさん暮らしています。
そして、それらの野生動物は、政府の決めた法律によって保護されています。
✓アフリカのベジタリアンは、環境保護が理由
食べるために野生動物を殺せば、政府に捕まって有罪です。
そのため、多くの人々はベジタリアンです。(ベジタリアンになりたくてなったわけではありません。)
■カウチサーファーから、アフリカでの体験談を聞いた。
私が出会ったカウチサーファー(旅人)から聞いた話ですが、彼女がアフリカにある小さな国を訪れ、バスに乗っていたときのこと。
バスが立ち往生して発進しないので、なにかと思って外に出てみたときのことです。
野生のゾウが車とぶつかって死んだため、道をふさいでいました。すると、村中の人が集まってきたそうです。
みんな一輪車(押し車)や斧などを持ってきていて、死んだゾウの死体を解体し始めました。ゾウの死体は全部きれいに、村人に回収されていきました。
・アフリカの人たちは、肉がとても貴重
アフリカに住む人たちにとって、「肉を食べられる機会」というのは、こういう状況だけなのだそう。
✓命を大切にし、感謝する大切さ
「ゾウの肉って…」って思ってしまいますが、彼らにとっては「とても貴重な肉であり、ごちそう」なのです。
肉を食べるだけではなく、ゾウの死体のすべてを利用します(北海道のアイヌや、アメリカのインディアンと同じ感じ)。
ちなみに、ゾウの牙は政府が没収します。
・食べている肉となった動物に、感謝しなくてはならない。
先進国をはじめとする多くの国で、肉は結構簡単に、比較的安く(一般人が買える値段で)売られています。
食べ物を無駄にするのは本当によくないことですし、肉を食べる場合、生き物の「命」をいただいているのです。
✓肉を食べるなら、環境問題にも目を向けよう
あなたが食べる肉のために死んでいった動物たちの、命や死が無駄にならないように、また、それらの死と同じくらいの感謝と幸福感を持って、肉を食べなくてはいけないと思います。
なので、日本の手を合わせて「いただきます。」という風習は、本当に素晴らしいのです。
(アメリカには「いただきます。」がありません。「アーメン」もキリスト教なので、意味合いがちょっと違います。)
■【環境問題を考える】ヴィーガンは肉を買わない=家畜業に投票しない。
ほとんどの人が、スーパーに行って食品を買うと思います。
そのときに考えてほしいことは、「商品を買う=その商品を作った企業に投票する、支持している」のと同じだということです。
「商品を買うのが投票?どういうこと?」って思う人が多いと思います。
✓消費者がいるから、生産されるのである
「商品」を「家畜」に当てはめてみます。
消費者が肉(ビーフやチキン)を買う(=投票する)
→売れれば、企業は家畜をもっと生産する。
このサイクルが延々と続いており、環境破壊へとつながっているのが、今の地球の現状なのです。
■ヴィーガンがヴィーガンになった理由。環境問題以外にも。
私の友人のヴィーガンの子に、ヴィーガンになったきっかけを聞いてみました。
彼女は過去13年間ずっとベジタリアンだったそうです。
2年半前にあることをきっかけに、ヴィーガンになったそう。
そのきっかけとは、彼女が「農家から、殺される家畜の動物を保護するグループ」に参加したこと。
・【ヴィーガンになったきっかけ】家畜業は残酷。けど仕方がないこと。
よくよく話を聞いてみると、アメリカの家畜のファーマー(農家)の多くは、牛や豚、鶏など、家畜が病気(ただの風邪でも)になったり、ケガをしたときは、処置もせずにすべて殺すそうです。
家畜ファーマーも、利益のため(生計を立てるため)にやっていることなので、病気になった家畜を救うためのお金を、ねん出するのは無理なこと(意味がないこと)です。
・殺される動物を救う仕事。
家畜ファーマーから、「今すぐに来なければ、この牛を今殺す。」ってな内容の電話を受けるそうで…。
連絡を受けたら、家畜保護グループのメンバーが現場(家畜農場)に急行。
殺される寸前の動物(牛や豚や鶏や羊などの家畜)をレスキュー(保護)するのです。
保護された動物たちは、保護施設で暮らします。
アメリカの動物愛護団体の仕事って、まじで精神的にきつそうです。
・「悪」は、ファストフードなどの大企業。
そして、こんな状況(すぐ殺す)になってしまうのは、利益追求に貪欲すぎる大企業が1番の原因なのです。
(家畜農家にものすごい圧力やプレッシャーをかけて、脅している感じなので、家畜農家だけを責めることはできない。)
やっぱり、ファストフードなどは食べないのが正解です。健康にも悪いですしね。
・日本だって、やっていることは同じ。
ちなみに、規模は小さいけど、日本もやっていることは同じです。
例えば、オスのニワトリは、価値がないので殺されます。オスのヒヨコは、ヒヨコの時点で殺されます。
ヒヨコの段階では、メスとオスの区別が難しいため、たまにオスが混じってしまいます。
で、大人のニワトリになったときにオスだと判明→「カゴをかぶせて、上から重しを置き、餓死するのを待つ」って…残酷すぎます。
ニワトリのオスに関する真実を知りたい人は、HOPE for ANIMALSの記事が参考になります。
■【ヴィーガンの敵】環境問題の原因は、ファストフードの大企業?
スーパーだけでなく、ファストフード(特にマクドナルドやケンタッキー、タコベルなどなど)でも考えてほしいのです。
多くの消費者が安いバーガーを買って食べるので、企業はもっと生産します。
逆に、消費者が一切の商品を買わなくなれば、商品が売れないので、大企業でも倒産します。
もし、これらの大企業がなくなったら、ものすごく大きな割合で、環境破壊を食い止めることができるでしょう。
■実はヴィーガンも、環境問題と関係している。
✓ヴィーガンの食生活も、環境問題を助長
例えば、ヴィーガンは、ナッツやアボカドを大量に消費します。
アーモンドやアボカドを育てるためには、大量の水を必要とします。
また、ヴィーガンになると、フルーツや野菜をたくさん消費します。
もし旬のものでない野菜やフルーツを食べる場合、遠い地域や外国から輸送されたものを食べるしかありません。
その輸送の過程で排出されるガスなど、やはり、ヴィーガンであっても環境破壊は避けられません。
肉の消費者を責めるヴィーガンも、実際のところは似たようなもの(環境破壊を後押ししている)なのです。
人間である以上、避けられないことなのかもしれません。特に今のような世の中では…。
なにごとも、偏りすぎず、バランスよく食べ、バランスよく暮らしていくことが大事だと思います。
この記事は、植物ベースの食生活の栄養リスクについて評価したり、指摘したりすることを意図した記事ではありません。
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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