• 投稿の最終変更日:7月 7, 2023
アメリカの小さい人参【ベビーキャロット】とは?おやつやケーキにも。

アメリカの小さい人参【ベビーキャロット】とは?おやつやケーキにも。

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アメリカの野菜に興味がある人「アメリカのにんじんって、小さいのはなんで?なにか種類とかが違うからサイズも違うのかな?にんじんを使った、アメリカで人気のレシピとかあれば知りたいな。」

という疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカのにんじん。小さい【ベビーキャロット】とは?

2.【ベビーキャロット】アメリカのニンジンが小さい理由!

3.アメリカではベビーキャロット=おやつ

4.アメリカで人気のにんじん、ベビーキャロットを使ったレシピ

この記事を書いている私は、アメリカ在住歴2年半、ミネソタ州に住んでいます。

夫・アダムは大のニンジン好きで、いつもポリポリ食べています。現在の私は、スーパーの青果売り場で働いています。

アメリカのにんじんに関して、実体験・英語の文献調査に基づいて解説します。

1.アメリカのにんじん。小さい【ベビーキャロット】とは?

アメリカでは「ベビーキャロット」というニンジンが人気です。

アメリカ在住の人であれば、1度は買ったことがあるはず。

今回は、アメリカのにんじんについて、解説していきます。

■アメリカの小さいニンジン【ベビーキャロット】

ベビーキャロットは、アメリカのスーパーなら絶対に売っているニンジンの1つです。

ベビーキャロットは、1つ1つが小さいので食べやすく、料理もしやすいので便利なにんじんです。

私の勤務するスーパーでは、にんじんはオーガニックしか取り扱っていません。

ベビーキャロットは、実は加工品です。

細長いにんじんが小さくカットされ、皮むきまでされています。

■アメリカの小さいにんじん【ベビーキャロット】の味

アメリカのにんじんって、日本のにんじんと比べて味が濃い気がします。

私のように、にんじんの味が苦手な人にとっては、生のにんじんをボリボリするにはちょっと不向きかもしれません。

調理してしまえば、にんじん臭さは消えます。

■ニンジンの歴史について

何千年も昔は、にんじんの緑の葉っぱの部分が食べられていました。

現在私たちが食べているオレンジ色の部分(根っこの部分)は、食べられていなかったそうです。

おそらく、大昔は根っこの部分(現在の食用部)が小さく、食べるところがあまりなかったはず。

ちなみに、現在でもニンジンの葉っぱは食べられますよ。

■アメリカのにんじん【有名な産地】

にんじんの産地で有名なのが、アメリカ・カリフォルニア州です。

テキサス、ウィスコンシン、ミネソタも、たくさんのにんじんを育てています。

毎年、約875,000トンものニンジンが、アメリカで生産・消費されています。

2.【ベビーキャロット】アメリカのニンジンが小さい理由!

2.【ベビーキャロット】アメリカのニンジンが小さい理由!

ベビーキャロットは、もともと小さい品種というわけではありません。

カット加工されているから小さいニンジンで、「ベビーキャロット」と呼ばれています。

■アメリカのベビーキャロットが小さいのは、長いにんじんをカット加工しているから

ベビーキャロットは、細長いにんじんを小さくカットし、皮をむいて加工しているのであのような大きさや形になっています。

↓カット前のにんじんはこれ

■アメリカのベビーキャロットが小さいのは、長いにんじんをカット加工しているから

↓ベビーキャロットができるまでの工程が見れます。

■ベビーキャロットの加工工程で出る端くれは、キャロットジュースになる。

工場で、ベビーキャロットを作る加工の工程で出る余分なニンジンの端くれなどは、キャロットジュースに加工されます。ムダなく消費されています。

職場でもキャロットジュースを売っています。

飲んでみましたが、まさにニンジンの味、超健康的です。

アダムはニンジンが大好きなので、キャロットジュースも好きです。

■アメリカにはベビーキャロット以外にも、ふつうのニンジンはある。

アメリカには、ベビーキャロット以外に、普通のデカいにんじんも売っています。

私の職場でも、超巨大な袋(25Lb:約11kg)で売られています。

アメリカで野菜や食料品、何でもかんでも大きな袋、大量で売っているのには、ちゃんと意味があります。

アメリカには超田舎に住んでいる人や、馬を飼っている人、スムージー屋さんを経営していてニンジンが足りなくなった人、犬におやつとして与える人など…日本とは全く異なる客層がいます。

そういう人たちが、にんじんを大量に買っていきます。

スーパーで働いていると、アメリカ人の生活事情がうかがえて、とてもおもしろいです。

■ベビーキャロット以外の、アメリカのにんじん事情。

ベビーキャロット以外で、加工されていない普通のにんじんの「種まき→収穫時期」まで、約4か月かかります。

その後、冷蔵庫で3か月前後はもつと言われています。

確かに、職場で売っているニンジンの袋も、ベビーキャロットや千切りニンジンの袋には消費期限が書いてあります。

が、加工していない皮付きのニンジンの袋には、消費期限の記載はありません。

■アメリカのにんじんはカラフル!色付きベビーキャロットも。

■アメリカのにんじんはカラフル!色付きベビーキャロットも。

アメリカのニンジンはとてもカラフルです。

にんじんの色

・オレンジ

・白

・黄色

・赤

・マゼンタ

・紫色

カラーキャロットの場合、見た目の色と中身の色が同じではないこともよくあります。

例えば、紫色のニンジンを切ってみると、中は白やオレンジ、赤だったなんてことも。

カラーにんじんを使うだけで、料理がカラフルになるのでアメリカ人に人気です。

■アメリカの「カラーにんじん」について。

カラーにんじんは、種はどれも同じです。

にんじんの色に違いが出る理由は、以下の通りです。

・種まきの時期

・育った天候や温度

・土壌

・太陽

・水

上記の条件が異なることにより、できるニンジンの色が変わるのです。おもしろいですよね。

ちなみに、色ごとに味が異なります。

味は、生で食べると違いを比べることができます。

料理したら味の違いはわかりません。アダムは生で食べる白いニンジンは、あまり好きではありません。

白いにんじんは、にんじんの味はあまりしません。

3.アメリカではベビーキャロット=おやつ

3.アメリカではベビーキャロット=おやつ

アメリカでは、おやつとしてニンジンを食べる人がとても多いです。

カロリーも低く、砂糖によるむし歯の心配も少ない、安くて手軽で健康的なおやつなのです。(英語でおやつ=スナックと言います。)

■ベビーキャロットはおやつにぴったり!栄養素・βカロテンが豊富。

ニンジンに多く含まれる栄養素「βカロテン(ベータカロテン)」は、体の中で生成することができません。

ニンジンは、βカロテンを豊富に含んでいるので、濃くて鮮やかなオレンジ色をしています。

βカロテンは、皮ふや粘膜の健康維持、抗酸化作用などの効果が期待されます。

βカロテンは体内生成はできずとも、ニンジンから摂取すれば簡単です。

子どものおやつにぴったりです。夫・アダムもお腹がすいたらベビーキャロットです。

アメリカのヴィーガンは、生のにんじんを毎日大量にボリボリ食べまくります。

■ベビーキャロットと言えば!アメリカ人がやっている「芯を残して食べる遊び」

子どもも大人も、ベビーキャロットを食べるときの「おもしろい食べ方」があります。

それは「ニンジンの芯を、きれいに残して食べる」です。

特にベビーキャロットを食べるとわかりますが、にんじんの芯がはっきりわかります。

■ベビーキャロットと言えば!アメリカ人がやっている「芯を残して食べる遊び」

■ベビーキャロットと言えば!アメリカ人がやっている「芯を残して食べる遊び」

ニンジンの周りから食べていき、芯を壊さずにきれいに取り出す食べ方が、ゲーム感覚のようです。

で、最後に芯をポリポリ。

ニンジン嫌いの私も試してみました。…けっこう楽しかったです笑

簡単にできるニンジンと、そうでないニンジンがあるので、まずは試してみましょう。

■アメリカでは「ニンジン=目にいい」という迷信。

アメリカでは「にんじんを食べると、目がよくなる」と言われています。

日本ではブルーベリーに含まれる「アントシアニン」ですよね。

で、実はにんじんを食べても目がよくなるわけではないようです。

ニンジンに関する迷信でも、いまだに多くのアメリカ人はそう信じているし、事実じゃないと知っている人も、クセでつい言ってしまうよう。

■アメリカでは、ベビーにもキャロットを!

アメリカ人は、赤ちゃんにもニンジンを与えます。

ゆでたにんじんをペースト状にして、離乳食中の赤ちゃんにあげる人も多いです。

■アメリカの生薬にんじん「Ginseng」

アメリカで採れる「生薬(しょうやく)にんじん」もあります。

特に、ウィスコンシン州が産地としては有名です。英語では「Ginseng」と書き、発音:ジンセィンです。

アメリカで大量に生産され、中国に輸出されます。中国で漢方・生薬として薬や薬膳に使われます。

中国でも「朝鮮人参」が大量生産されていますよね。「中国にも朝鮮人参があるのに、なんでわざわざアメリカから同じものを買い取るの?」って疑問に思いますよね。

実は、アメリカで採れる生薬にんじんと、朝鮮人参は効用が異なるため、アメリカから中国へわざわざ輸入されて、中国で消費されているのです。

詳しくはWikipedia:アメリカニンジンでどうぞ。

4.アメリカで人気のにんじん、ベビーキャロットを使ったレシピ

アメリカで人気のにんじん、ベビーキャロットを使ったレシピ

ニンジンが大人気のアメリカ。アメリカ人はどうやってにんじんを食べるのか、ご紹介します。

■アメリカでニンジンと言えば、キャロットケーキ!

アメリカ人は、キャロットケーキが大好きです。

甘いものが嫌いなアダムも、キャロットケーキやパンプキンパイは好きです。

キャロットケーキは1年中、いつでも楽しめるスイーツで、カフェでも食べることができます。

■【材料】アメリカのヘルシーな、キャロットケーキのレシピ

・卵:大2個

・2%以上の無糖ギリシャヨーグルト:1カップ

・サラダ油:1/3カップ

・メープルシロップかハチミツ:2/3カップ

・牛乳:1/2カップ

・バニラエッセンス:小さじ1

・小麦粉:2カップ

・シナモン:小さじ1

・ベーキングパウダー:大さじ3

・ベーキングソーダ:大さじ2

・塩:小さじ1/2

・刻みクルミ:1カップ

・ココナッツフレーク:1/2カップ

・みじん切りのにんじん:2カップ

・クッキングオイルスプレー(バターでok)

【ギリシャヨーグルト・アイシング】

・2%以上のギリシャヨーグルト:2カップ

・粉砂糖:1/2カップ

・バニラエッセンス:大さじ1/2

・ココナッツフレーク

■【作り方】アメリカのキャロットケーキレシピ

①大きなボウルに卵を入れ、10秒まぜる。ヨーグルト、サラダ油、メープルシロップ、牛乳、バニラエッセンスを加え、よく混ぜ合わせる。

②別の大きなボウルに、小麦粉、シナモン、ベーキングパウダー+ベーキングソーダ、塩を加え、よく混ぜ合わせる。ダマをなくす。

③オーブン余熱(アメリカ)350度(日本:余熱170度)。耐熱皿にバターを塗っておく(クッキングシートを使ってもok)。フライパンを弱火で温め、香りが出るまで、数分クルミを炒める。ココナッツフレークを加えてさらに数分、よくかき混ぜながら炒める。火を止める。

④①のボウルに②のボウルを加える。混ざり合うまで、優しくかき混ぜる。※かき混ぜ過ぎに注意。

⑤ニンジン、炒めたクルミをとココナッツフレークを加えて混ぜる。全体的に混ざればok。

⑥耐熱皿に流し込む。30~40分焼く。

⑦焼きあがったら、オーブンから取り出し、完全に熱が取れるまで待って完成。(4~5時間冷ます。)

⑧ケーキを冷ましている間に、ザルにキッチンタオルを敷き、ヨーグルトを流して冷蔵庫で数時間おいて、水切りヨーグルトを作る。

⑨クリームチーズのようになった水切りヨーグルトに、粉砂糖とバニラエッセンスを加えて混ぜる。ケーキの上に塗り、ココナッツフレークを散らせば、ヘルシーキャロットケーキの完成。

レシピの引用サイトに写真もあります。≫レシピ引用元:Healthy Carrot Cake

■アメリカのにんじんレシピの定番「ベビーキャロットソテー・ベイクド」

ベイビーキャロットといえば、ソテーやベイクドです。イメージはこんな感じ≫[baby carrot recipes]

バターやオリーブでソテーしたり、オーブンで焼いて食べます。

味付けは塩コショウやハーブ類が一般的。ディルやローズマリー、タイムなどが便利です。

参考になればうれしいです。

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