• 投稿の最終変更日:6月 27, 2022
りんご丸かじり?アメリカのりんごの種類【おすすめの6品種】

りんご丸かじり?アメリカのりんごの種類【おすすめの6品種】

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アメリカ在住の人「アメリカのリンゴっていろいろな種類があって、どれがいいのかわからない。おすすめがあれば知りたいです。」

という疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカのりんごの種類【おすすめの品種は?】

2.【アップルパイ向け】アメリカのりんごの品種

3.アメリカのりんごの歴史【旬の秋は、りんご狩り】

4.アメリカ人とりんごの色々。【チーズ・アップルサイダー】

5.アメリカのスーパーで売ってる…りんご飴??

6.アメリカのりんごは小さいものもある。なぜ?

この記事を書いている私は、アメリカ在住歴2年半。ミネソタ州在住です。スーパー勤務で、青果売り場を担当しています。

今回は、スーパーの青果売り場を担当する私が、仕事中にいろいろ試食した経験や、スタッフに教えてもらったこと、実際のりんごの売れ行き具合から、本記事を書いていきます。

アメリカのりんごに関して、実体験・英語の文献調査に基づいて解説します。

1.アメリカのりんごの種類【おすすめの品種は?】

1.アメリカのりんごの種類【おすすめの品種は?】

アメリカには、とてもたくさんのりんごの種類があります。アメリカ在住で、スーパーに行ったことがある人なら、「どれがおいしいの?」って悩むはず…。

この記事で、その悩みを解決できればうれしいです。

■秋が旬!アメリカのりんごの種類【おすすめ品種6個】

とりあえず、お客さんがめちゃくちゃ買っていくりんごが、以下の通りです。どれもおいしい品種なので、あえて順位付けはしません。

・Honey Crisp(ハニークリスプ)

・Pink Lady(ピンクレディー)

・Fuji(フジ)

・Envy(エンヴィー)

・Gala(ゲイラ)

・Granny Smith(グラニースミス)

ちなみに、私のお気に入りはハニークリスプ、ピンクレディー、Envyです。フジも甘くておいしいですが、本当に新鮮なものでないとクランチーな歯ごたえが劣ります。

以下で詳しく解説します。

■アメリカでおすすめのりんご:Honey Crisp(ハニークリスプ)

ハニークリスプは大玉が多く、シャキっとクランチーで、ジューシーでとても甘いです。ハニークリスプの丸かじり最高です。

ハニークリスプは、ミネソタ大学が開発した品種です。

とても人気が高く、私の職場でも飛ぶように売れるのがこのハニークリスプです。職場で1番売れているりんごが、ハニークリスプだと言えます。

■アメリカでおすすめのりんご:Pink Lady(ピンクレディー)

こちらもシャキっとしていておいしいです。めちゃくちゃ甘いわけではありませんが、歯ごたえが楽しめるりんごです。

■アメリカでおすすめのりんご:Fuji(フジ)

フジは、日本の品種ですね。アメリカでも「FUJI=とても甘い」ことで有名な品種。入荷仕立てのフレッシュならシャキッとおいしいんですが、職場で扱っていて、すぐにシャキシャキ感がなくなる気がします。

りんご自体はおいしいのですが、味がマイルドなのでパンチや特徴がないとも感じます。

■アメリカでおすすめのりんご:Envy(エンヴィー)

ジャズコズミックと比較しながら食べると、「Envy、めっちゃうまいな」って感じてしまいます。Envyは薄皮、クリスピー、ジューシーで、本当においしいのでおすすめです。

■アメリカでおすすめのりんご:Gala(ゲイラ)

GALAの発音は「ガラ」ではなく「ゲイラ」です。クランチーでおいしい。アップルパイにぴったりです。

■アメリカでおすすめのりんご:Granny Smith(グラニースミス)

酸っぱいりんごが好きな人におすすめです。夫・アダムのお気に入りがこれ。リンゴの酸味を「tart」と言います。(発音:タートゥ)

英語ではありますが、りんごについて学べます。≫US Apple

■アメリカのりんごは、ほぼどれでもおいしい。

正直、アメリカでりんごを買うなら、どれでもおいしいです。上記でご紹介した品種以外にも、コズミックやジャズ、グリーンドラゴンなどいろいろありますが、ぶっちゃけ単体で食べて、ほかのりんごと比較しなければ、どれもおいしいです。

酸っぱいのが苦手な人は、グラニースミスは買わないようにしましょう。

当たり前ですが、りんごの旬となる9月~11月に食べるのがベストです。

3月~5月とかに店頭に並ぶりんごは、旬の時期と比べてかなり味が落ちます。スーパーで働きだして、春先のリンゴのまずさから、旬の時期しか買わなくなりました。

■アメリカで「買ってはいけない」りんご2種類

アメリカのりんごは、ほぼどれもおいしいのですが、2種類だけまずいりんごがあります。それが以下の2つ。

この2種類は、格別に人気がありません。職場でも全然売れません。どちらも名前に「デリシャス」ってあるのに、1番おいしくないりんごって、変だよね…って青果売り場ではジョークになるくらいです。

どちらも甘さはなく、よく言えば「Old school」(品種改良前の、りんご本来)の味?強いて言えば、昔ながらの味が好きなお年寄りが買っていきます。

2.【アップルパイ向け】アメリカのりんごの品種

アメリカでは、アップルパイがとても人気です。りんごが旬になれば、アップルパイを手作りする人もグッと増えます。

アメリカの数あるりんごの種類の中でも、アップルパイにぴったりの種類があります。それが以下の通りです。

■アメリカでアップルパイを作るなら、このりんごで!

・グラニースミス

・Gala(ゲイラ)

・ハニークリスプ

・Pink Lady(ピンクレイディー)

上記の4種類のりんごは、本当によく売れます。アップルパイを作る人は特に、1度に何個も買っていきます。

お客さんの1人、おばあさんが2021年の秋に「アップルパイを作るから、グラニースミスを1箱買いたい」なんてことがありました。パーティーのために、アップルパイを大量に作るらしいです。

■アップルパイ向きのりんごについて

グラニースミスとGALA(ゲイラ)が、アップルパイに1番おすすめです。酸味があるので、甘さとのバランスが取りやすいようです。

ハニークリスプとピンレディーもおすすめなのですが、りんご自体がジューシーですでに甘いため、アップルパイを焼いたときにベッチョリと崩れやすいようです。

3.アメリカのりんごの歴史【旬の秋は、りんご狩り】

アメリカのりんごの歴史【旬の秋は、りんご狩り

アメリカにりんごが伝来したのは、17世紀(1600年代)のことです。最初のりんごの種はフランスから持ち込まれました。

ジョニー・アップルシード(←ニックネーム)と呼ばれる人が、マサチューセッツ州でりんご果樹園を広めました。彼のおかげで、アメリカにりんごが早く広まったと言えるようです。

■アメリカの秋は、りんご狩り。

アメリカに住んでいるなら、1度は体験してほしい「りんご狩り」。私も2020年の秋にウィスコンシン州でやってきました。

りんご農園(Apple Orchard/アップルオーチャード)に行き、りんご狩りに使う袋を購入します。袋の大きさによって値段が異なります。私たちが行った農園では、小さい袋でも1枚$20前後でした。

りんご農園には、15~20種類ほどのりんごがあり、取り放題です。人がいなければ、りんごをもいで、丸かじりできます。

味見してみて、おいしかったらその種類のりんごをたくさん収穫。当時は歯科助手をしていたので、職場にもって行ってみんなに配りました。

■アメリカのりんご狩りは、他にもイベント盛りだくさん。

アメリカでりんご狩りに行くと、だいたい秋のハロウィン時期と重なります。

そのためりんご農園では、hayride(ヘイライド)pumpkin patch(パンプキンパッチ)corn maze(コーンメイズ)なども楽しむことができます。

■アメリカ人は、りんごを丸かじりするのが普通。

アメリカ人はりんごを丸ごとかじって食べるのが一般的です。その理由は、

・りんごは、皮をむかなくてもおいしい

・皮をむくのがめんどうくさい

・1年中安価で、簡単に買える(コンビニでもカフェでも売っています)

・健康にいい

・食べ終わった芯は、そのままポイできる(自然に返る)

・朝ごはん=りんご(忙しくても手軽、運転中にも食べられる)

「Apple a Day, Keep a Doctor Away.」なんて、英語のことわざもあります。りんごを食べれば健康だから、医者にかからなくてすむ…日本のことわざでも、柿や大根で同じようなものがありますね。

■アメリカで人気のキャンドル。りんごの香りがおすすめ。

アメリカではキャンドルが人気です。私のお気に入りは、「Apple Orchard(アップルオーチャード)」の香りです。

りんご果樹園の心地よい香りで、リーズナブルなキャンドルは、Walmartで売っているキャンドル。

Fresh Orchard Apples」という商品名で売っていて、大きいもので1個$6前後で買うことができます。キャンドルコーナーを探してみてください。

4.アメリカ人とりんごの色々。【チーズ・アップルサイダー】

アメリカで「りんご」と一言で言っても、楽しみ方はたくさんあります。

■アメリカ人は「りんご+チーズ」で食べる

アメリカに来て、りんごとチーズを一緒に食べるようになりました。本当においしい…。特にウィスコンシン州はチーズが有名なので、りんごとチーズ、クラッカー、サラミとかで楽しみます。

りんごの種類によっても味が変わるし、チーズの種類を変えても味の違いを楽しむことができます。

■アメリカ人は、りんごにキャラメルソースをつけて食べる

りんご自体が甘くておいしいのに、さらに甘さのパンチ。キャラメルソースってものもあります。キャラメルソースを使う場合は、りんごをスライスして、ディップして食べる感じ。

私は、甘すぎるので好きではありません。

■アメリカでりんごジュースと言えば「アップルサイダー」

「アップルサイダー」をご存じですか?

アップルジュース:果汁100%でりんごの果肉を絞ったもの

アップルサイダー:りんごの皮、芯、種も含め、りんご丸ごと絞ったもの

アップルサイダーはちょっと酸味があります。だから「サイダー」って言うのかな、きっと。アップルサイダーは種も芯もすべて絞られているので、りんごジュースよりも栄養価が高く健康的と言えます。

ハロウィンの時期は、アップルサイダーを火で温めて飲みます。粉のアップルサイダーもあり、冬はお湯で割って楽しめます。夏は冷たいものを飲みます。

■体験談:アメリカのスーパーで働いていて、このりんごは「去年か今年か」聞かれた話。

りんごの時期といえば、秋ですよね。だいたい9月~11月にかけて旬です。でも、アメリカでは1年中りんごが店頭に並びます。その謎を解明しました。

私がスーパーで働いていて、2021年11月ころにおじいさんに質問されました。「Are these apples this year or last year?(このりんごは今年のやつ?去年のやつ?)」って。私はその質問の意味が理解できなかったので、とっさに「This year.」と回答。後でマネージャーに確認したら、おもしろい事実が判明したのでシェアします。

・アメリカではりんごを真空保存(冷凍)する。

りんごの時期ではない春先からアメリカで出回るりんごは、実は「去年に収穫された、冷凍もの」なんです。

秋に大量に収穫されるりんごですが、まだ若いうちにりんごを収穫→保管庫で急速冷凍(凍る寸前の温度にして、真空状態にするらしい)→翌年の春先(出荷前)に解凍→スーパーに並ぶ。

つまり、6月前後に買うりんごは、ほぼ1年近く前に収穫されたりんごってことになります。

■アメリカの冷凍りんご…味は?

味などの違いについて、マネージャーに聞いてみました。冷凍されていた「去年のりんご」であっても、「今年のりんご」の味と大差は出ないようです。

が、強いて比較するのであれば、「お店で食べるラーメン」と「インスタントラーメン」の違いのようなもの、だそうです。なるほど、わかりやすい。

3月~5月とかに店頭に並ぶりんごが、まさに「去年のリンゴ」です。私は、あまりおいしいとは思いません。

スーパーで仕事をしているとわかりますが、春先のリンゴは部分的に傷んでいるものが多く目立ちます。(廃棄処分になるので、お客さんは知りません。)

■完熟したりんごで、アメリカのリスが泥酔。

アメリカには、リスやウサギなど、野生動物がたくさんいます。ミネソタ州に住んでいると、家の周りで毎日見かけます。

で、都会のリスってゴミをあさって暮らしてるんですよね。ゴミの中にりんごの芯とかがあった場合。

りんごが古ければ、発酵が進みアルコールになっていることも。先日、道端でベロベロに酔ったリスを見かけました。

↓リスが酔っぱらうとこんな感じ。めっちゃ面白いです。

5.アメリカのスーパーで売ってる…りんご飴??

5.アメリカのスーパーで売ってる…りんご飴??

日本のお祭りで見かけるのは「りんご飴」ですが、アメリカで見かけるのは「キャラメルアップル」です。飴ではなく、キャラメルでりんごがコーティングされています。

■アメリカの子どもが大好きな、キャラメルアップル

キャラメルアップルは、特にハロウィンの時期(9月下旬~11月上旬)にたくさん見かけます。ハロウィンやルネサンスフェスティバルなどの、イベントやお祭りで買えます。

アメリカの子どもに人気です。キャラメルは固くなっていますが、食べているうちにベッタベタになります。

↑このりんごチップスも、おいしいのでおすすめ。

6.アメリカのりんごは小さいものもある。なぜ?

アメリカには、小さなりんごも売られています。バッグに入って量り売りされているのを、1度は見たことがあるのではないでしょうか?

■アメリカの小さいりんごは、小さいだけ

アメリカのスーパーで売られている小さなりんごですが、ぶっちゃけ「違いは大きさだけ」です。ただ早めに収穫しただけであって、味などに特に違いはありません。

早めに収穫することで、もっと量産できるので農家さんも儲かる、って感じのようです。

■アメリカのスーパーで見る、バッグに入った小さなりんご

バッグに入って売られている小さなりんごは「Apple totes」(発音:アッポートーツ)と言います。

スーパーのチラシ広告とかで「Gala Apples – Sold in tote bags」って書いてあるのは、「トートバッグに入って売られていますよ~」って意味です。

「totes(発音:トーツ)」は、トートバッグ(持ち手がついているもの)です。

今年の秋、旬のりんごが待ち遠しいですね。

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