【仕事辞めたい】退職代行サービスとは?メリット・デメリットも解説。
仕事を辞めたいと思っている人「仕事を辞めたいと思っていますが、辞めたいと言えません。退職代行ってどんなサービスですか?本当に退職できるんですか?サービスの利用方法や、メリット・デメリットとか知りたいです。」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.退職代行サービスとは?【仕事を辞めたい人の見方】
2.業者による代行サービス…弁護士とは何が違うのか。
3.退職代行サービスを利用するメリットとは?
4.退職代行サービスを利用するデメリットとは?
5.退職代行サービス利用の注意点とは?
6.退職代行サービスの利用をおすすめする人とは?
この記事を書いている私は、20代で何度も転職しました。小学校教員→未経験で歯科助手→一般事務を経験。小学校教員も歯科助手も、辞めるのが本当に大変でした。
現在は、国際結婚してアメリカ在住歴3年。ミネソタ州で、夫・アダムと猫と一緒に、自由気ままなキャンパー暮らしをしています。
ホテルの清掃員として、パートで働いています。
退職代行サービス関して、実体験・文献調査に基づいて解説します。
1.退職代行サービスとは?【仕事を辞めたい人の見方】
退職代行サービスとは、
「上司が怖くて、辞めたいと言えない」
「会社から引き留められていて辞められない」
などの状況を、あなたに代わって解決してくれるサービスです。
退職代行サービスを利用することで、本人に代わって会社に退職の意向(退職届)を伝えてくれます。
■退職代行サービスとは、10年以上も続く弁護士の業務の1つだった。
近年では、退職代行サービスはメディアでよく取り上げられるようになりました。
確かに、考えてみれば「仕事を辞めたいけど、辞めさせてもらえない」なんて状況、普通に変ですもんね(アメリカじゃ、ありえません)。
労働上の問題を解決するのも、弁護士の仕事の1つです。
■退職代行サービスは、2017年から浸透し始めた?
2017年にEXIT株式会社が始めたサービス「退職代行EXIT」がメディアで話題となりました。
画像出展:EXIT公式サイト
現在では、退職代行サービス自体かなり一般に普及・浸透しています。
(退職代行サービスの認知度に関しては、退職代行の認知率は63.9%「退職代行サービスに関するアンケート」結果発表が参考になります。)
今では、退職代行サービスの業者数は、50社以上とも言われています。
現在、日本退職代行協会もあります。
■退職代行サービスの利用は、一般的にも受け入れられている。
「退職代行サービスを利用して会社を辞めるなんて、社会人として失格かな…。
職場の同僚にも内心バカにされたりするのかな」なんて思ったりする人もいるかもしれませんが、近年では、退職代行サービスの認知度も高まっています。
あなたと同世代の人はあなたのことを心配してくれるでしょう。退職代行サービスの利用を不快に思うのは、頭の固い上司だけ。
■退職代行サービスの成功率とは?
数ある退職代行サービスの中には、「退職代行の成功率100%」と言っている広告も見かけます。
成功率が100%になる理由は、「民法第627条」のおかげ。
民法第627条によって、どんな企業であっても、解約の申し入れの日(退職の意向を伝えた日)から2週間で退職できる、という決まりがあるからです。
■民法第627条(WIKIBOOKSから抜粋)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
期間によって報酬を定めた場合には、使用者からの解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。
6箇月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、3箇月前にしなければならない。
引用元:WIKIBOOKS
■退職代行の成功率100%とは言っても…。
が、「とにかくすぐに退職できる」「職場ともめずに、円満退職できる」かは、また別問題です。
会社によっては、辞めるまでに時間と手間がかかる場合もあるでしょう。
■アメリカでは、辞めたいと伝えてからきっちり2週間で退職できる。
「辞めたい」と伝えてから2週間で退職できるのは、アメリカも同じです。
アメリカ人にとって「仕事を辞める」ということはとても普通のことです。
私は円満退職するために、アメリカでは1か月以上前に退職の意向を伝えるようにしています。
アメリカでは、仕事をバックレて出勤しなくなる人や、退職の意向を伝えた後、2週間待たずに仕事に来なくなる人がとてもたくさんいます。日本とは真逆な感じです。
■退職代行サービスを使う必要がないケースとは?
退職代行サービスを利用するには、最低でも3万円くらいかかります。
「会社に辞めたいと言うのが気まずい」、「引継ぎが面倒くさい」という理由で、退職代行サービスを利用するのは、おすすめできません。
やはり、本人が直接会社に退職の意向を伝えた方が、円満退職できる可能性は高まります。退職後も連絡を取り合うような関係が持てるような会社であれば、退職代行サービスは使わないほうがいいですよね。
また、ちゃんとした企業であれば、「辞めたい」と伝えてから2週間で退職できるはず。
■退職代行サービスを利用したときの流れ
では、実際に退職代行サービスを使ったときの流れがどんな感じなのか、簡単に見ていきます。
退職代行サービスを利用した流れのイメージは以下の通りです。
■退職代行の流れ
①相談・申し込みする
②サービス費用の支払い
③退職代行サービスの担当者と打ち合わせ
④退職代行サービスが会社に退職を伝える
⑤退職完了の報告、アフターフォロー
サービスによって、内容が異なります。
退職後の後払いでOKなサービスもあれば、24時間365日対応しているサービスもあります。
思い切ってサービスを利用してみれば、思っていたよりもサクサクと進んでいき、あっという間に退職できるでしょう。
2.業者による代行サービス…弁護士とは何が違うのか。
「退職代行サービス」と一言で言っても、中身は異なります。
どんな種類があるのか、解説していきます。
■退職代行サービスの、主な種類3つとは?
退職代行サービスの種類は、大きく分けて主に以下の3つです。
①弁護士が関わる退職代行
②労働組合(ユニオン)の退職代行
③一般企業が運営する退職代行業者
実際に誰が退職代行業務を行うのか、によってサービス内容も値段も異なります。
退職の意向だけを会社に伝えるものもあれば、退職の意向を伝えた上で、未払いの残業代の請求まで行ってくれるサービスもあります。
公務員が退職代行サービスを利用したい場合は、ちょっと特殊なので、弁護士にお願いする方がいいでしょう。(民間企業に頼んだ場合、未払い残業代や有休などの交渉などはできませんからね。)
①弁護士が運営する退職代行
・弁護士が運営する退職代行:弁護士法人みやび
↓弁護士法人みやびの評判・口コミを知りたい人
弁護士法人みやびは、弁護士が交渉するので、ブラック企業に強いです。
有給取得や未払い残業代の請求など、退職代行にプラスして「未払い費用も請求したい」人におすすめです。
費用は高いですが、弁護士が業務を行うので安心。ブラック企業勤務で、確実に辞めたい人、企業ともめる可能性がある人には心強いです。
・弁護士が運営する退職代行:退職110番
弁護士法人が運営する退職代行サービス「退職110番」は、弁護士法人が運営しています。
弁護士なので、未払い賃金や慰謝料請求まで、徹底的に行うことができます。
今までタダ働きで、未払いの残業代がたくさん残っている人は、やはり弁護士にお願いするのがいいでしょう。
利用料金:税込43,800円(正社員・アルバイト・パート一律)
②労働組合(ユニオン)の退職代行
・労働組合が運営する退職代行:退職代行SARABA
画像出展:退職代行SARABA公式サイト
退職代行SARABA(サラバ)は、労働組合の退職代行SARABAユニオンが退職代行業務を行います。
退職代行SARABAは、追加料金なしで、一律料金価格(税込24,000円)で利用できます。
また、他の退職代行サービスと比べて利用料金が良心的で、さらに会社との交渉ができます。24時間365日対応していて、返金保証もあります。
↓SARABAの評判・口コミを知りたい人
画像出展:退職代行ガーディアン公式サイト
【退職代行ガーディアン】を詳しく見る≫
【退職代行ガーディアン】は、29,800円で利用できる退職代行サービスです。
正社員、アルバイト、パートも、一律の利用料金です。(追加料金なし)
退職代行ガーディアンは、労働組合(ユニオン)が運営しているので、一般業者ができない「交渉」ができます。
運営元の労働組合は、1999年設立という実績があります。
【退職代行ガーディアン】を詳しく見る≫
③一般企業が運営する退職代行業者
画像出展:辞めるんです公式サイト
辞めるんですを詳しく見る≫
「辞めるんです」は、早くて、安くて、確実退職できる退職代行サービスです。
「LENIS Entertainment株式会社」という企業が運営しています。
費用は27,000円(税込)と、かなりリーズナブル。後払いもOKです。(追加発生料金なし)
運営元は民間企業ではありますが、顧問弁護士監修です。
退職できなかった場合は、全額返金保証付きですが、退職率100%と言っているので、確実に辞められるでしょう。
24時間365日対応しているので、仕事で忙しい人にもおすすめです。
≫「辞めるんです」の公式サイトはこちら(無料相談できます。)
辞めるんですを詳しく見る≫
上記でも解説したように、一般企業が運営する退職代行業者は利用しないほうがいいかもしれません。
理想なのは、弁護士がサポートしてくれるサービスの利用です。
が、弁護士なので費用も高くなります。
なので、労働組合の退職代行サービスを使うのが、1番現実的でコスパもいいでしょう。
≫労働組合が関わる退職代行:【退職代行ガーディアン】
退職代行サービスを利用したときの、担当者との相性もあるので、まずは無料相談でいろいろな退職代行サービスに相談してみるのも1つの手です。
3.退職代行サービスを利用するメリットとは?
退職代行サービスを利用するメリットについて、主なものをサクッとまとめます。
■退職代行サービスのメリット
・即日対応してくれる(最短即日退職)
・ほぼ確実に仕事を辞められる
・自分で直接、会社に言わなくていい
・会社に行かなくて済む
・会社とのやり取りなし
・有休消化、残業代回収できる(業者による)
などが、メリットとして挙げられます。
辞めにくい職場や上司が怖い場合は、とにかくもってこいのサービスです。
24時間対応しているサービスもあるので、仕事の後、夜遅くても相談に乗ってくれます。
■体験談①:小学校教員を辞めたくても、勇気がなくて言えなかった話。
私は24歳のとき(2014年)に、なったばかりの小学校教員を半年で退職しました。
仕事を辞めたかった理由は本当にいろいろあるのですが、主には、モンスターペアレントの問題や上司からのパワハラでした。
当時の私は「仕事辞めます。」の一言を言う勇気がなくて…。うつ病診断をもらうか迷いましたが、兄からのアドバイスでうつ診断は絶対にもらわないと決意。
結局、私が精神的に参ってしまい、過呼吸になって倒れてしまいました。
病院に運び込まれ、そのまま実家に帰り、電話にて退職の意向を校長先生に伝えました。
(状況が状況だったので、退職にあたって学校には行っていません。私物も着払いで送ってもらいましたし、引継ぎもしていません。)
※兄は保険関係の仕事をしているため、とてもいいアドバイスをくれました。アドバイスの内容は、「うつ診断をもらったらもう消せないので、一生付きまとってくること。転職活動に不利になったり、保険加入が難しくなったりと、メリットが1つもないこと。」でした。これは、すべての人に当てはまるいいアドバイスだと思います。
■体験談②:歯科助手を辞めたいと伝えたのに、引き留められて1年以上辞められなかった話。
小学校教員を半年で辞めた後、転職活動を2カ月間しました。4社ほど履歴書を送り、未経験で歯科助手として働き始めました。
最初の1年くらいは仕事も順調で楽しかったのですが、だんだんと「ん?なんか、ブラックだな」と思う点に気が付くようになりました。
働き始めてから1年。勇気を振り絞って、鬼こわーい院長に「仕事を辞めたい」意向を伝えました。
勤務先の歯科医院は、なぜか「退職の意向は、半年前に言うこと」というルールがありました。なので、7か月前に伝えたところ、拒否されました。
結局、仕事を辞めたいと伝えてから、1年2か月もいじめられながら働く羽目に…。
精神的にマジで追い詰められてヤバかったです。
当時2015年の出来事で、退職代行サービスがまだ世間に知られていない時期でした。
もし退職代行サービスがあれば、1年以上も続いた院長からのいびり、いじめ、いやがらせに耐えなくても済んだのに…。歯科助手を辞めるのは、本当に、本当に大変でした。
4.退職代行サービスを利用するデメリットとは?
退職代行サービスを利用するデメリットについては、主に以下の通りです。
■退職代行サービスのデメリット
・お金がかかる
・会社から確認の電話がくる可能性がある
・同じ業界への再就職が難しい(狭い業界で働いている場合)
・ボーナスが支払われない可能性がある
・公務員は利用できない場合がある
・私物や離職票を送ってくれない可能性がある
上記のような内容が、退職代行サービスのデメリットとして挙げられます。
狭い業界(例えば教員や税理士など)の場合、業界内での横のつながりが非常に強いです。うわさはすぐに広がるので、同じ業界への再就職はちょっと難しいと思っていた方がいいでしょう。
退職代行サービスを利用するには、3万円はかかると考えておいた方がいいです。
自力で辞めれば0円で済みますからね。
また、「本人に確認したい」「直接理由を聞きたい」「文句を言いたい」など、クレイジーな上司だったら、連絡してくる可能性もあります。(電話に出なければいいでしょう。)
※退職後、勤め先の会社が離職票などの重要書類を送ってくれない場合は、ハローワークに相談すれば大丈夫です。
5.退職代行サービス利用の注意点とは?
退職代行サービスを利用する際に、気をつけなくてはならない点が1つあります。
それが非弁問題です。
■退職代行サービス利用の注意点「非弁問題」とは?
弁護士資格を持っている人が「いない」退職代行サービスの場合、法律に違反する可能性も考えられます。
具体的には、「弁護士の資格を持たない人にサービスを依頼した場合、法的な権利を主張したり、交渉したりすることができないこと。
おこなった場合は、「弁護士法違反に触れる可能性がある」ことです。(非弁問題と言います。)
■退職代行サービスは、民間企業を避ければOK
弁護士に頼むのが1番いいのですが、その分費用が高くなります。
現実問題として、支払える金額(3万円前後)でサービスを提供している労働組合がいいと思います。
トラブルを避けるためにも、民間企業が行っているサービスは、できれば避けた方が無難でしょう。
とはいえ、交渉なし(残業代請求や有休消化など)でただ単に辞めたい、退職の意向を伝えてほしいだけであれば、民間企業で大丈夫でしょう。
6.退職代行サービスの利用をおすすめする人とは?
退職代行サービスは、すべての人が利用するわけではありません。
結婚や引っ越し、出産、家庭の事情など、退職理由として勤め先に言いやすい場合は、退職代行なんて不要ですよね。
ではどんな場合に、退職代行サービスを利用するといいのか解説していきます。
■退職代行サービスを利用すべき場合とは?
・会社と直接やり取りしたくない場合(上司が怖くて言えないなど)
・引継ぎなしで退職したい場合
・何がなんでも、今すぐ退職したい人
・会社に引き留められて、退職できない人
・職場のパワハラがひどくて悩んでいる人
・仕事のストレスで心身共に消耗している場合
など(まさに過去の私です。)
■退職代行サービスの利用者は男性に多い?
退職代行サービスを利用する層は、20代男性に多いようです。
が、近年では退職代行サービスの利用自体が一般的になっていることもあり、男女ともに30~40代の利用者も増えてきています。
■退職代行サービスを使うか迷っているなら、相談してみよう。
退職代行サービスがちょっとでも気になっているなら、相談してみるのがいいでしょう。
あなたに合っていない職場環境でもがくよりも、あなたを必要としている人や会社で働いたほうがずっと働きやすいです。
■本記事で紹介した、退職代行サービス
・弁護士が行う退職代行サービス
・労働組合が行う退職代行サービス
・民間企業が行う退職代行サービス
以上、参考になればうれしいです。
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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