経験者【教員は激務】働きすぎで多忙。プライベートなしの現実。
教員を目指している人「教員は激務だって聞くけど...なんでそんなに激務なの?どんな仕事してるの?激務だって言われているくせに、教員志望者は多いし、倍率だって結構高い県が多いよね?なんで?」
という疑問に答えます。
✓もくじ
1.【教員は激務】日本の教員は働きすぎ。多忙でプライベートなし?
2.激務なのに、教員志望者が多いのはなぜ?
3.教員が激務だと言われれる理由【具体的な仕事内容】
4.教員の激務が改善できない理由【残業時間長すぎ】
この記事を書いている私は、長野県の国立大学卒業後、横浜市の小学校で教員になりました。モンスターペアレントやパワハラなどから、うつになり半年で退職しました。
現在は、アメリカ人と結婚し、アメリカ・ミネソタ州在住です。
夫は、8年間日本の小中学校・英会話教室で、英語講師をしていました。
教員の激務な仕事の実態に関して、実体験に基づいて解説します。
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1.【教員は激務】日本の教員は働きすぎ。多忙でプライベートなし?
結論として、教員は激務です。
■体験談:私が小学校教員になって、毎日の激務でボロボロだった話。
具体的なお話をすると、私は大卒で24歳のときに、横浜市立の小学校で教員になりました(3年生のクラス担任)。
教員になって、すでに長時間労働だったのを覚えています。
・教員が激務なのは、本当
6時過ぎに自宅を出て、朝7時前には学校に出勤。夜はだいたい21~22時に帰宅、という生活を送っていました。
6月ころには、モンスターペアレントとのトラブルが発生し、クラスがまとまらなくなりました。
会議続きで自分の仕事ができる時間もなく…結局土日も出勤して働いていました。
・激務すぎて、教員を辞めたいと思うように...
「学校に行きたくない」「教員を辞めたい」と思うようになり、すっかりうつっぽくなってしまいました。
7月後半の夏休みは、実家のある静岡に帰省しました。
・結局、激務な教員を退職
夏休み明けのある日、モンスターペアレントからの電話をきっかけに、過呼吸になってしまった私。
結局、教員を辞めました。
■アメリカ人から見る日本の教員とは?【激務すぎて謎】
夫・アダムはアメリカ人です。8年間日本に住んでいて、英語講師をしていました。
アダムは朝8時過ぎに出勤して、夕方4時には帰宅。残業なしで、完全土日休みです。
・なぜ教員がそこまで激務なのか、理解できない
「なんで学校の先生はあんなに働いているの?みんなげっそりしているし、辛そう。みんなだって、自分の家族もいるでしょ?」って不思議がります。
アメリカでは「残業する人=能力が低く、時間内の業務を終わらせられない人」です。
そもそも文化が違うので、タダ働きしてるなんて、もう理解できません。
・アメリカの教員も多忙だが、日本の教員は激務すぎ。
アメリカで教員になると、毎年夏休みが6~7週間あります。
子どもだって、宿題一切なしで3ヵ月丸々夏休み期間です。
■よくある疑問:教員は激務・多忙だから、プライベートの時間はないの?
「そんなに働いてて、自分の時間ってあるの?」という疑問があると思います。
そういった疑問もあると思いますが、教員になって最初の3年くらいは、「プライベートの時間なんてない」そうです。
私の大学時代の友人は、みーんな小中学校の教員です。今もほとんどの子が教員を続けています。
多くの友人が、「3年くらい経ったら、自分の時間がもてるようになった」と言っていました。
が、ここで言う「自分の時間」とは、「仕事中に一息できる時間」のことです。
・激務な教員がプライベートの時間を確保するのは、本当に難しい
小学校教員なら、仕事に慣れてくれば、土日でプライベートの時間を確保できる可能性が高いです。
中学校・高校の教員は、部活があるので土日も仕事になることが多いです。
部活の顧問は、休みたくても休めません。しかも、ほぼタダ働きの状態です。
そのかわり、勤務中は授業がない「空き時間」があります。
・教員は激務なので、出会いは少ないです。
私の知っている限り、教員になって結婚した人は、大学時代からの恋人同士です。
教員になると、プライベートの時間がないので、自然な出会いはほぼ期待できません。
勤務先の学校で出会うくらいしかないです。私の知り合いの教員も、30歳以上で独身な人が、男女ともに多いです。
2.激務なのに、教員志望者が多いのはなぜ?
「教員」って、公務員だし、世間体もいいというか、信頼されやすいというか。イメージ的にいい職業な気がします。
ただし、どこかの誰か教員が、不祥事を起こしたときには、これでもかってくらい叩かれますが…。
■激務な教員でも、教員志望者が多い理由
・両親が教員で、本人も子どもが好きだから
教員志望者は、親が教員であることが非常に多いです。
私もそうでした。親も親せきも教員だったので、「教員以外の仕事」を知らなかった(考えたこともなかった)、と言うのも事実です。
「夏休みで1~2週間の休暇、いいなー」って思っていました。
・教員は公務員、世間体がいいから
「職業はなんですか?」と聞かれて「教員です」って言ったら、「すごい!」ってなりますよね。
お給料も、仕事内容や勤務時間を無視して、数字だけ見たら悪くないですし。リストラされる心配もありません。
一般企業のように「数字や業績」を問われることもありません。
・教員になるまで、真の「激務」を知らないから
「教員いいなー」ってなんとなく思っていた人で、実際になってみたら激務すぎた、って場合も多いと思います。
・教員は激務でも、子ども相手の仕事だから
教員志望者の中には、「子ども相手だから、子どもが好きならなれるでしょ」って単に考えている人もいると思います。
実際に教員になってみて、教員同士のいざこざや、保護者への対応、無限の一般雑務など、「こんなはずじゃなかったのに…」って。
ここまで読んで「うわぁ…やっぱりキツイわ。辞めたい…けど辞められない。」って思った人もいるかもです。そんな人は、いざというときのために、退職代行サービスについて知っておくといいでしょう。
退職代行サービスに関して、詳しくは別記事でどうぞ。
3.教員が激務だと言われれる理由【具体的な仕事内容】
教員の業務内容って、ぶっちゃけ「全部」だと思います。
しかも、保護者が「教育の責任を、教員に押し付けてくる」こともあります。
特に小学校教員は、給食指導や清掃指導などもしなくてはなりません。
■激務な教員の仕事内容(小学校教員)
・毎日、全教科の授業準備
・給食指導(準備・食べ方・後片付け)
・歯磨き指導
・清掃指導
・プール清掃
・夏休みのプール開講
・水泳補助(教員も、水着でプールに入ります)
・音楽の授業(ピアノ弾いて、歌う)
・図工などの作品を飾る
・保護者の対応
・いじめの対応
・教員同士の会議
・互助会への参加
・教員の研修参加
・宿題チェック
・児童の健康管理
・テストの丸つけ
・成績つけ
・クラブ活動の担当
子どもだって、宿題一切なしで3ヵ月丸々夏休み期間です。
朝7時~夕方4時まで、トイレに行けないのが普通。膀胱炎(ぼうこうえん)になる教員がたくさんいます。
子どもに歯磨き指導をするのに、教員は歯を磨く時間すらありません。
■激務な教員の仕事内容(中学校教員)
小学校教員と比べて、中学校教員には、授業の「空きコマ」ってのが存在します。
1日のうちで、1~2時間は自分の時間が持てる先生が多いはず。
・自分が担当する教科の授業準備
・会議
・テスト作成
・成績つけ
・部活動顧問(毎日放課後、毎週末)
・生徒指導
・高校入試のこと
ほかにもいろいろ。
勤務する地域が大都市だと、恐喝(きょうかつ)や暴力、いじめ、窃盗などの問題も起こりやすいです。
週末は、部活の練習や試合の遠征などで、なくなります。
特に、忙しい部活は、若い教員が強制的に配置されます。
■激務な教員の仕事内容(高校教員)
中学校と似ていますが、高校生はもうかなり大人なので、高校によっては生徒指導がめちゃくちゃ楽な学校もあります。
・自分が担当する教科の授業準備
・会議
・テスト作成
・成績つけ
・部活動顧問
・生徒指導
・大学入試のこと
・就職活動のこと
高校の教員って、学校によっては教員同士がめちゃくちゃ仲が良くて「楽しい」って人も多いようです。
4.教員の激務が改善できない理由【残業時間長すぎ】
教員になった人なら、「教員は激務」ってのを知っているし、管理職だって理解しているはず…。なんで改善されないの?って思いますよね。
特に、忙しい部活は、若い教員が強制的に配置されます。
■教員はそもそも激務なくせに、「長時間労働=いい」という風潮
教員の世界では「長時間労働=良い教員」みたいになっています。
特に若い先生が早く(20時)帰宅しようというものなら、他の先生からの視線がグサグサ刺さります。
40代、50代のベテランの先生も、みーんな夜22時~23時まで毎晩残業しています。(毎晩帰宅は深夜?)
教員に残業手当なんてつかないので、ぶっちゃけタダ働きですよ。
私は毎日早く帰りたかったのに…周りの空気で無理でした。
アメリカの教員も激務だが、日本と違う
私の知り合いで、2021年9月からミネソタ州の中学校で美術の教員を始めた子がいます。彼女は中学1年生(日本でいう小6)に美術を教えています。(彼女は25歳)
彼女の学校では、就業時間は朝7時~午後3時半までだそう。でも彼女は授業準備があるから朝5半~6時半に出勤し、午後3時半に仕事を終えて帰宅するそうです。
他の先生は朝7時~5時まで働いてる人もいる、って言っていました。
週末は家で授業の構想を練るそうですが、学校への出勤は絶対にしません。
■文科省も国も、結局何もできない。教員は激務のまま
「働き方改革」とか、「残業月45時間以内」とか打ち出していますが、ぶっちゃけそんなの現場じゃ通用しません。
友人は、中学校教員ですが、始発で行って、終電で帰宅の生活です。
日本では「人の命の重み」の感覚が、他の国より軽いですから。
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■教員は、仕事内容が多すぎで激務になってしまう
教員になったことがある人は分かるかと思いますが、仕事をしていて「やることが次から次へと出てくる」のが現実です。
教員になっても、私みたいに辞めていく人も多いです。
教員数やサポートも手薄なので、教員1人への負担も大きくなります。
以上、やっぱり教員は激務です。
根本から改善しないと直らない問題ですが、今後直る兆しは見えません。
■教員向けの転職サイト2社
「激務な教員生活とはおさらばしたい…転職した方がいいのかな?…」なんて、ちょっとでも考えているなら、転職サイトに登録しておくといいでしょう。
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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