• 投稿の最終変更日:6月 28, 2022
【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?

【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?

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歯科助手を目指している人「歯科助手の仕事が気になるな…フリーペーパーの求人とか見てると、歯科助手の募集を結構見かけるけど、なんでそんなに多いのかな?歯科助手ってきついの?無資格でも未経験でもOKってあるから、誰でもできる仕事なの?歯科助手の求人に応募する前に、知っておいた方がいいことがあれば知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?

2.【きついです】歯科助手になりたいと思っている人が、知っておくべきこと。

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。24歳で、転職・未経験で正社員の歯科助手になりました。

現在は、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手の仕事に関して、実体験に基づいて解説します。

1.【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?

【歯科助手】求人募集が多い理由は、仕事がきついから。なぜきついの?
結論として、歯科助手の仕事はきついです。 なぜかというと、歯科に関する専門知識を勉強しなくてはならないからです。また、想像以上に体力勝負で雑用が多く、人間関係も複雑な職場が多いからです。

■体験談:私が転職・未経験で歯科助手になった話

具体的なお話をすると、私は24歳で歯科助手になりました。未経験でなったので、歯科の知識を覚えるまで、精神的にかなりきつかったのを、今でも覚えています。

覚えなくてはならない知識は、思っているより膨大です。でも、ほとんどの人が3カ月~半年で覚えられます。

最初はめちゃくちゃきつかった仕事ですが、今では歯科助手の仕事が好きです。

■歯科助手の求人が多い理由【きついから】

歯科助手の求人が多い理由は、離職率が高いからです。

なぜ離職率が高いかというと、

・歯科助手の仕事が大変、きつい

・歯科助手はお給料が低い

・歯科助手は女だらけで、人間関係が複雑

などなど、結構マイナス面が多い仕事だからです。

■歯科助手はきついので、離職率が高い

私は、元職場の求人をフリーペーパーで見つけ、面接・見学を経て、歯科助手になりました。私が歯科助手になってから、友人から教えてもらったことがあります。

それは、私が就職した歯科医院も、常に求人を出していて、フリーペーパーやハローワークの常連だったということです。

(友人は事務員ですが、転職希望だったので、常に求人情報を見ていた。)

歯科助手の仕事に応募するときのポイントに関して、歯科助手の求人募集の見方とは?正社員求人は土日祝休みが少ないで詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

■【実体験】歯科助手になったけど、精神的にきつくて辞めたくなった

実際にその歯科医院に勤めて、離職率の高さを実感しました。開業歴10年で、辞めていった人は10人以上。私も1年経ったときに「辞めたい」と伝えましたが、すぐには辞めさせてもらえませんでした。

辞めたくなった理由は、職場が超ブラックだったからです。歯科医師(院長)がとても嫌味で威圧的な人でした。

■歯科助手を辞めるまでが、1番きつかったかも。

私の場合、「辞めたい」と言った後も1年2か月働かされる羽目になりました。その間めっちゃ歯科医師にいじめられました。マジで、精神的にきつかったです。

■歯科助手のきつい仕事内容とは?

歯科助手の仕事内容に関しては、メインは歯科医師・歯科衛生士の補助・サポートです。

治療の準備や片づけ、器具の滅菌処理やパック詰め、掃除や洗濯など、とにかく雑用がめちゃくちゃ多いです。

歯科助手の仕事内容について、詳しい記事はこちら≫【歯科助手】仕事内容を解説。未経験でもOKな歯科助手の仕事とは?

■歯科助手が「きつい」と感じる瞬間

・お給料が低いので、生活費がきつい

一生懸命働いても、あの労働量で手取り14万円か…と思うと、もうあの歯科医院に戻りたいとは思いません。昇給も1年に1回、5,000円とか。正直、歯科医師(経営者)に気に入られなければ、昇給は見込めません。

・女の職場で人間関係がきゅうくつできつい

私の職場は、20代の歯科助手が10人以上働いていました。年下でも先輩は先輩です。先輩の指示は聞かなくてはなりません。陰で「あの子むかつく」とか、やっぱりありました。

・歯科医師が神経質すぎてきつい

私の歯科医師は、超超超神経質で、完璧主義で、潔癖症で頭が良くて、お金を持っていて、マッチョでした。たまにブラインドを指でサッと触って「ホコリあるけど、ちゃんと掃除してんの?!」って怒ってくるような人でした。

サクションを定位置に戻すときに「ガチャ」っと音を立てるだけで、にらみつけてきます。治療後に、裏に呼び出されて細かく注意されます。

・グローブを十分に使えない

グローブは高価な消耗品です。しかし、歯科医院では必需品。私の歯科医院では、患者さん1人に対して1組のグローブしか使ってはいけませんでした。

・体力がないのできつい

歯科助手は1日中立ちっぱなしです。治療中は変な体勢でサクション補助をすることも多いです。先輩は何年も歯科助手をしていたので、完全に猫背になっていました。

生理の日や風邪気味で体調不良の日も、歯科医師には関係ないので、まじできついです。

私は体力がない方なので、毎日9時間は寝るようにしていました。風邪をひいても、スタッフ不足で休むことはできません。

・歯科医師からのいじめ、いびりがきつい

私の職場では、辞めたい場合半年以上前に「辞めたい」と伝えなくてはなりません。しかし、過去に半年で辞められた人は1人もいませんでした。

「辞めたいなら、〇月〇日まで働いてもらわないと困る。」と、希望する日よりも数ヵ月先に延ばされる、辞める日まで院長にいじめられる、というのがうちの暗黙の了解でした。歯科助手が院長に逆らえるわけもなく…。

私は「辞めたい」と言った日から、1年2か月の間、いじめ抜かれました。とにかく私ばかりコキ使われて、他のスタッフが暇そうにしているのに、私は1日中、トイレに行く暇もないくらい治療に入れられました。退職日の3カ月前にはうつっぽくなっていました。

でも、他のスタッフが辞めたくても恐怖で辞められないのを知っていたので、「私はあと3カ月で辞められるんだ」という希望だけを頼りに、最終日まで勤務しました。

最後の3カ月は、歯科医師に無視され続けました。最終日に一言だけ「おつかれさま」と言われて終了でした。

・拘束時間が長いくてきつい

朝8時前に出勤。8:30から仕事のはずなのに、毎日8:20分から働き始めなくてはなりませんでした。

午後の勤務も同様。15:00から仕事なのに、14:45分には働き始めます。13時からの休憩も、13:10まで10~15分の残業があります。20:30に仕事が終わりますが、延長されても残業代は出ません。1日フルで出勤の場合、12時間以上拘束されるので、本当に1日が長いです。

90分ある昼休みも、外出禁止でした。狭い休憩室で寝るか、スマホか、です。

他のスタッフと会話することは、暗黙のルールで許されていませんでした。

・感染症の恐怖

勤務先は、歯科助手が怪我しても守ってくれません。とがった器具が指に刺さっても、怖くて言えないので、絆創膏を貼って終わりです。マスイの針が刺さらなかった私はラッキーです。

自主的に肝炎の予防接(B型肝炎)を受けることも可能ですが、自分でわざわざ払って受ける人はいませんでした。

・歯科助手は評価されないのできつい

歯科助手は資格が要らない仕事です。雑用も多いです。やることは本当にたくさんあるのに、歯科医師はそんなの見ていません。

歯科医師に嫌われれば、頑張っても一切評価されません。

・歯科医院によっては、違法行為も…

歯科医院によっては、歯科助手がクリーニングしたり、型どりしたり、詰め物を詰めたりと…当然のように違法の医療行為が行われています。歯科助手の立場で「違法なのでできません」なんて歯科医師に逆らうこともできないし…。

違法とは知らずに、働いている歯科助手は「歯科助手はめっちゃやりがいある!」とか言います。

違法がバレたら、歯科助手も一緒に処罰の対象となります。

2.【きついです】歯科助手になりたいと思っている人が、知っておくべきこと。

2.【きついです】歯科助手になりたいと思っている人が、知っておくべきこと。

歯科助手の仕事はきついですが、やりがいもあります。私は歯科助手の仕事が好きです。ここでは、歯科助手のメリット・デメリットをご紹介します。

■きついけど...歯科助手になるメリット

・歯科助手になった自分に返って来るメリット

・歯の知識が身につく

・仕事を覚えれば、全国どこでも仕事がある

・患者さんからの感謝の言葉がうれしい

・歯の健康について真剣に考えることができる

・歯科助手の働き方におけるメリット

・仕事を覚えたあとは、勉強しなくていい

・休日に仕事のことを考える必要がない

・プライベートを充実させられる

・将来的に、パート・バイトでも働ける

・仕事内容が色々なので、飽きにくい

・いろいろな患者さんが来るので、おもしろい

■きつい歯科助手のデメリット

・歯科助手の仕事に関するデメリット

・体力勝負なので、歳をとったら続けたくない

・汚い仕事もやる

・感染症の恐怖

・優しい歯科医師を見つけにくい

・せまい人間関係で面倒くさい

・歯科の知識を覚えるのが大変

・休めない

・歯科助手のお給料に関するデメリット

・お給料が低い

・残業代が出ない

「歯科助手になりたいな」って思っている人は、こちらの記事もおすすめです≫【歯科助手】向いていない人の特徴5つと、辞めたい人へのアドバイス

■仕事がきつい歯科助手でも、おすすめする理由

なんか、「歯科助手の仕事について厳しいことやマイナス面ばかり書いているのに、歯科助手の仕事おすすめするの?どっちだよ!」って思う方が多いかもしれません。歯科助手の仕事がきついのは事実ですが、歯科助手を経験したうえで、それでも私は「あのとき歯科助手になってよかった」と思うからおすすめします。

私の場合は、歯科の知識が身についたのが人生におけるメリットです。もし歯科助手にならなかったら、一生、歯科に興味をもつこともありませんでした。歯科助手になったおかげで、歯科の大切さを身につけ、歯の健康を守ることができています。

また、歯科助手で身につけたスキル・知識を使った、現在はアメリカで歯科助手として働けています。歯科助手はきつい仕事ですが、やっていて楽しいこともたくさんあります。

いろいろな患者さんが来るので、日々違っておもしろいですよ。

↓この記事を動画でも解説しています。よかったらどうぞ。

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