【動画あり】ストリートバスケ(ストリートボール)をすべて解説
バスケが好きな人「ストリートバスケって、何ですか?」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.ストリートバスケ(ストリートボール)とは?
2.ストリートバスケ(ストリートボール)とバスケットボールの違い
3.ストリートバスケ(ストリートボール)の歴史
4.ストリートバスケ(ストリートボール)の聖地は、ニューヨークのラッカー・パーク
5.ストリートバスケ(ストリートボール)のレジェンドたち
6.ストリートバスケ(ストリートボール)が見れるYouTube動画まとめ
この記事を書いている私は、アメリカ在住歴約4年。現在は、ミネソタ州に住んでいます。
ウィスコンシン州出身の夫・アダムと一緒に、アメリカの歴史や文化について日々学んでいます。
ストリートバスケ(ストリートボール)に関して、英語の文献調査に基づいて解説します。
\シーズン中(10~6月)は、ライブで見よう!/
1.ストリートバスケ(ストリートボール)とは?
アメリカでは、ストリートバスケットボール(ストリートボール)が盛んです。
バスケが好きな人であれば、ストリートバスケが気になる人も多いのではないでしょうか?
今回は、ストリートボールに関して詳しく解説していきます。
■ストリートバスケ(ストリートボール)とは?
ストリートバスケ(ストリートボール)は、本来は、「近所の屋外バスケコートで、バスケをしている」というものです。
✓ストリートバスケは、アメリカ以外でも人気
アメリカでは、ニューヨークやカリフォルニア(ロサンジェルス)でめちゃくちゃ盛んです。
また、意外かもしれませんが、フランス(パリ)やフィリピンでも人気です。
✓「ストリートバスケ」ではなく、「ストリートボール」である
「ストリートバスケ」と言っても、アメリカ人は「なにそれ?」ってなります。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)をプレーする年齢層
イメージとしては、中学生~20代前半の若者(世代)が主にストリートボールをプレーしていることが多いです。
アメリカの場合、高校までが義務教育です。
が、学校に行けない子、途中でドロップアウトしてしまった子、お金がなく大学に行けない子など…さまざまな子がいます。
そんな彼らは、時間があればとにかくコートに行き、ストリートボールをプレーしているんです。
1日中ずーっとバスケットボールで遊んでいれば、そりゃうまくもなりますよね。
■ストリートバスケ(ストリートボール)は、ニューヨークで始まった
ストリートボールは、ニューヨークにある「ハーレム(Harlem)」という地域で始まりました。
現在のハーレムの治安は、ちょっとはマシになってきたものの、100年前、50年前は信じられないくらい「貧しく、危ない地域」として有名でした(日本人が想像できないレベル)。
※今でも危ない地域ではありますが、建物などは改装され見た目や雰囲気は昔とだいぶ違うようです。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)が有名な、ハーレムの治安
当然ですが、そんな地域ではドラッグの売買や暴力、貧困による闘争、犯罪は日常茶飯事。
もちろん、犯罪も暴力も小さな子どもの身近で起きます。
貧困地域なので、公共の学校で得られる教育の質も低く、中学校に通わなくなる子ども、資金がなくて高校・大学に行けない子がたくさんいる地域です。
✓貧しい子どもが、ストリートバスケをしている
アメリカでは、貧しい家庭の子どもは学校に通えません。
高校や大学に行かなければ、バスケチームに所属できないので、バスケをプレーする機会がありません。
特にアフリカ系アメリカ人は、人種差別の理由から、昔はNBA(プロバスケ)でプレーするのを許されていませんでした。
■ストリートバスケ(ストリートボール)の魅力
ストリートバスケ(ストリートボール)の魅力を、簡単に挙げてみます。
・とにかく見ていて楽しい!
・フリースタイル
・ヒップホップの音楽に合わせてプレー
・バスケのプレーにパフォーマンスを加えている
・貧しい子でもプレーできる
・トーナメント=パーティー、熱狂的なエナジーが集まる
・その場に居合わせるメンバーで、気軽にゲームができる(3on3)
■ストリートバスケ(ストリートボール)の最大の特徴
・1on1でプレーするときの、個々のプレースタイルがさまざま
・相手を、わざとあおるようなプレースタイルをする
特に、1on1でプレーするときに、プレイヤーの個性/スタイルがはっきりと見てわかります。
「Attitude(アティチュード/絶対に誰にも負けねぇ。俺が1番、みたいな態度)」とよく言われる「相手をわざとあおったり、小ばかにしたりするプレー」も多くみられる特徴があります。
ストリートボールをプレーする人は、みーんな自信満々でナルシストですよ(笑)
それでこそ、ストリートボーラーです。
2.ストリートバスケ(ストリートボール)とバスケットボールの違い
では、ストリートボールとバスケットボールの違いは、なんでしょう?
バスケと比較してみると、ストリートボールの方が「ホンモノのバスケ」「リアルなバスケ」と言えるでしょう。
■ストリートバスケ(ストリートボール)とバスケットボールの違い
・基本的にルールはないと思っていい
・細かいファールは、ほぼ許容される
・審判(レフリー)はいない
・コートは通常の半分
・「1 on 1」か「3 on 3」が多い
・コートごとにコミュニティが作られている感じ
・コートごとルールが全然違う
・ヒップホップと連合している
■ストリートボールとバスケの違い:基本的にルールはないと思っていい
ストリートボールには、基本的にルールはありません。
「なんでもOKの自由スタイル」って感じですね。
✓日本人のストリートボールは、ただバスケを屋外でやってるだけ
日本のストリートボールとアメリカのストリートボールを比較すると、日本のストリートボールはストリートボールとは言えません。
日本人の場合、基本的にはルールに従うことが多いので、「ただバスケを屋外でプレーしているだけ」であって、ストリートボールではありません。
■ストリートボールとバスケの違い:細かいファールは、ほぼ許容される
ストリートボールでは、個人のプレー「style(スタイル)」が最も重視されます。
そのため、パフォーマンス次第で、たいていのファールも許容されます。(トラベリングとかダブルドリブルとか、余裕でOK)
✓ストリートバスケでは、ファールは自己申告
ストリートボールでは、ファールをしたら手を挙げて自己申告します。
しかしながら、ファールばかりしていたら、観客からは大ブーイングされます。
確かに、ファールを自己申告してばかりいたら「なんだよあいつ、ファールばっかじゃん。下手くそ」って思いますよね。
よほどのことでない限り、ファールは流されます。
※「顔を殴った…」とかいうレベルのファールは、手を挙げて自己申告します。
■ストリートボールとバスケの違い:審判(レフリー)はいない
ストリートボールには、レフリー(審判)がいません。
まぁ、ルールがないんだから、審判がいても意味ないですよね。
■ストリートボールとバスケの違い:コートは通常の半分
屋外コートで行われるストリートボールは、コートの大きさが通常の半分なことが多いです。
半分コートなので、バスケットは1つです。
ネットがないこともあるので、ボードにhoop(フープ)だけついている感じ。(または鎖のネット)
✓バスケのリングは、「フープ」と言う
日本語だと「リング」と言いますが、海外でリングと言っても通じません。
本来の言い方は「hoop(フープ)」です。
(※フラフープって言いますよね。フープは、輪の意味。)
・basket(バスケット)=フープ + ネットのこと
・日本語のリング:hoop(フープ)が正しい(ネットがない状態)
・ネット=net(ネット)
【補足】
・Nice shoot × → 正しくは、Nice shot(ナイスショット)
日本語の「ナイスシュート(Nice shoot)」は、間違った言い方です。海外では、誰も言いません。
理由は、「shoot(シュート)」が現在形なので、文法的に間違っているから。
正しくは過去形の(shot/ショット)を使った、「Nice shot(ナイスショット)」です。
発音は、ナイスショッ。
■ストリートボールとバスケの違い:「1 on 1」か「3 on 3」が多い
学校終わりの夕方なら、何人もコートに集まっているはずなので、「3 on 3(=3対3)」でゲームが始まります。
3 on 3では、チームプレーや、チームの一体感でのパフォーマンスが重視されます。
✓ストリートバスケ特有の「1 on 1」が人気
気に入らないプレイヤーがいれば、個人的にプレーを申し込んで「1 on 1(=1対1)」でプレーします。
1対1のプレーは人気ですね。
人気の理由は、個人のプライドがかかっていることや、1対1なのでどちらが相手よりうまいかがはっきりと分かるからです。
チームプレーでは、誰が1番うまいかわかりませんからね。
✓ストリートバスケで賭けをすることも
ストリートボールでは、お金を賭けることもあります。
「俺が勝ったら$〇」…みたいな。
映画「White Men Can’t Jump」の中でも、賭けをしているシーンがあります。
■ストリートボールとバスケの違い:コートごとにコミュニティが作られている感じ
ストリートボールでは、コートごとにコミュニティが作られています。
「いつものメンバー」が集まることが通常。
✓ストリートバスケでは、コートでいいパフォーマンスが披露できれば認められる
別のコートから、見知らぬ顔がうちのコートに来たら「誰だよお前、あ?」ってなります。
1 on 1で実力試しみたいなのが始まり、ここで相手の度肝を抜くプレーが見せられれば、「なにお前、やるじゃん」って感じで、そのコートで「認めて」もらえます。
逆に、いいプレーができず、相手に振り回されるプレーをしてしまったら、めちゃくちゃ恥をかかされます。
相手にもしてもらえません。もう二度と、そのコートではプレーできない…と思っていいでしょう。
■ストリートボールとバスケの違い:コートごとルールが全然違う
ストリートボールでは、コートごとに独自のコミュニティが作られているので、当然ルールも違ってきます。
■ストリートボールとバスケの違い:ヒップホップと連合している
ストリートボールは、ヒップホップと強く結びついています。
トーナメント(大会)には、MC(司会者)やDJがいることが多いです。
ヒップホップ音楽をかけながらプレーします。
3.ストリートバスケ(ストリートボール)の歴史
ストリートボールの歴史についても解説していきます。
100年以上前から、ストリートボールが始まっていたと考えていいでしょう。
■ストリートバスケ(ストリートボール)の歴史-1900年代
1900年代初頭のニューヨークシティと、ワシントンD.C.で始まったとされています。
✓ハーレムのチームがストリートバスケで、1920年に全米1位になった歴史も
1920年のストリートバスケ(ストリートボール)のトーナメントでは、ハーレムのチームが白人チームを破り、全米で1位に輝いた成績もあります。
ちなみに、当時のハーレムのチームメンバーは、全員がアフリカ系アメリカ人でした。
第一次世界大戦以降、アフリカ系アメリカ人は人種差別を理由に、NBAでバスケをプレーすることが許されませんでした。(だからストリートボールをしていた。)
■ストリートバスケ(ストリートボール)の歴史-1950年頃に確立
→もっと人が集まって、ストリートボールを観戦
→コミュニティができる
→もっといいプレイヤーが誕生
→ストリートボールが確立された(1950年頃)
こんな感じです。
■ストリートバスケ(ストリートボール)の、フィリピンでの歴史
ストリートボールは、フィリピンでも大人気です。
1898年頃から、アメリカ人がフィリピンに住み着き始めました。
それにより、アメリカ人がフィリピンの学校システムに野球とバスケを教えました。
フィリピンでは、グローブやバットなどの道具が必要な野球よりも、道具が必要ないバスケが人気になりました。
✓フィリピンは、アジア圏でもバスケが強い
1913年には、バスケのアジア大会でフィリピンが優勝。
フィリピンは、アジアトーナメントで何度も優勝しています。
4.ストリートバスケ(ストリートボール)の聖地は、ニューヨークのラッカー・パーク
■ストリートバスケ(ストリートボール)の聖地は、ニューヨークのラッカー・パーク
世界で最も有名なストリートボールのコートと言えば、アメリカ・ニューヨークにある「Rucker Park(ラッカー・パーク)」です。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)で有名なアメリカのコートトップ10
ニューヨーク・ハーレムにあるラッカー・パークが、堂々の第1位です。
画像引用:レッドブル
・ストリートバスケの聖地:④Venice Beach Courts (Los Angeles,California)
ベニスビーチ・コート(カリフォルニア州ロサンジェルス)
・ストリートバスケの聖地:⑤Mosswood Park (Oakland,California)
・ストリートバスケの聖地:⑥16th and Susquehanna (Philadelphia,Pennsylvania)
16th&サスケハナ(ペンシルベニア州フィラデルフィア)
・ストリートバスケの聖地:⑦Dyckman Park (Manhattan,NY)
・ストリートバスケの聖地:⑧Kingdome (Harlem,NY)
キングダム(ニューヨーク州ハーレム)
・ストリートバスケの聖地:⑨Happy Warrior Playground (Manhattan,NY)
ハッピー・ウォーリアー・プレイグラウンド(ニューヨーク州マンハッタン)
・ストリートバスケの聖地:⑩4th Ward Park (Linden,New Jersey)
4th ワード・パーク(ニュージャージー州リンデン)
「Religion of Sports」サイトで、ニューヨークにあるバスケのコートの情報を確認できます。
※地図上で緑色の丸をクリックすると、コートの写真や公園に関する情報が見れますよ!(^^)
めちゃくちゃ便利なサイトなので、覗いてみましょう。
✓ストリートバスケで有名な、ロサンジェルス内のコートトップ5
カリフォルニア、ロサンジェルスで有名なストリートボールのコートは、以下の通りです。
参考:レッドブル
✓アメリカ以外の有名なストリートバスケのコートトップ3
1.Pigalle Outdoor Court(Paris, France)
2.City Wall Rooftop Court(Dubrovnik, Croatia)
3.The Tenement(Manila, Philippines)
・有名な世界のストリートバスケコート:Pigalle Outdoor Court(Paris, France)
ピガール・アウトドアコート(フランス、パリ)
・有名な世界のストリートバスケコート:City Wall Rooftop Court(Dubrovnik, Croatia)
シティ・ウォール・ルーフトップ・コート(クロアチア、ドゥブロヴニク)
・有名な世界のストリートバスケコート:The Tenement(Manila, Philippines)
ザ・テネメンツ(フィリピン、マニラ)
■ハーレムの「ラッカー・パーク」は、ストリートバスケの核心/ハート
ラッカー・パークでいいプレーが見せられなければ、まったく相手にされないと言っても過言ではないでしょう。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)の聖地「ラッカー・パーク」は、すごい
この公園のコートでストリートボールをプレーした人が、NBA(プロ)やABA(アマチュア)に行ってプレーしています。
また逆に、現役NBAプレイヤーが、ストリートボールをしにRucker Park(ラッカー・パーク)にわざわざ足を運ぶことがあるくらいです。
■NBA選手がラッカー・パークで、ストリートバスケ(ストリートボール)をプレーする
イメージとしては「楽しみたいから」という理由よりも、「真剣」にストリートボールに向き合う感じですね。
✓ラッカー・パークで、ストリートバスケ(ストリートボール)をプレーした選手
以下の超有名選手を含む、NBAプレイヤーが、ラッカー・パークでストリートボールをプレーしています。
すごすぎますね。
↑アレン・アイバーソンがラッカー・パークでプレーしている動画(1998年)。
↑2011年、ケビン・デュラントがラッカー・パークでプレーしている動画。
✓多くのNBA選手が、貧しい環境から這いつくばってきている
アメリカでは、貧富の差が非常に激しいです。
NBA選手(特にアフリカ系アメリカ人)は、貧しい環境で育ち、家族や家計を支えるためにプロ選手を目指してきた人が非常に多いです。
そんなNBAプレイヤーなので、多くのNBA選手は、ラッカー・パークのプレイヤーのことをものすごく尊敬しています。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)と、プロバスケの違い
・プロバスケ(NBA):勝つことがすべて。得点の数だけを重視。ビジネス
・ストリートボール:「本物」のバスケである。スタイル、態度を重視。heart(ハート)
■アメリカのストリートボーラーは、日本のプロバスケ選手よりも強い
正直に言って、アメリカのストリートボールのプレイヤーは、日本のプロバスケの選手よりも上手です。
✓アメリカ人は、なぜストリートバスケがうまい?
アメリカ人の少年たちが、なぜあんなにストリートボールがうまいのか…?
その答えは、
「They have own style.(自分のスタイルを持っている)」
「Just be YOU.(自分らしく)」プレーするから。
彼らはとてもクリエイティブだし、個々で独自のスタイルを持っているし、自分らしいattitude(態度/形)を持っているのです。
✓日本人のストリートバスケは、ルールに従いすぎ
でも、もしアメリカのストリートボーラーが日本のプロとプレーしたら、
…「ファール判定だらけ」でアメリカ人が負けますね(笑)
海外のストリートボールでは、ルール/ファールよりも、スタイルやパフォーマンスが重視されるので、アメリカだったらファールになりません。
が、ルールに従う日本人からしたら、アメリカ人はファールの連発になってしまうのです。
臨機応変や、柔軟、クリエイティブが苦手なのが日本人です。
だからアメリカ人とのレベルが開いてしまうのです。
■ストリートバスケの聖地「ラッカー・パーク」の歴史/変遷について
ラッカー・パークはかつて、「PS156 Park(ピーエス・ワンフィフティシックス)」という名前でした。
✓ストリートバスケのトーナメントを、まとめる活動をしていた人物がいる
1940年代に「Rucker(ラッカー)」という人物(先生だった人)が、ハーレムのバスケのいろいろなトーナメントを取りまとめようと、活動していました。
(当時は、ストリートボールとは呼ばれていませんでした。)
✓1954年以降、ストリートバスケの大会が毎年行われるように。
1950年代には、ストリートバスケが人気になりました。
そして1954年以降は、毎年必ず行われるトーナメントとして確立しました。
■1982年、ストリートバスケとヒップホップが融合
1982年に、ヒップホップのアーティスト「Greg Marius(グレッグ・マリアス)」という人が、ラッカー・パークのストリートバスケのトーナメント(大会)をオーガナイズ(=企画/準備)ました。
✓グレッグ・マリアスのおかげで、現在のストリートバスケが形成された
この人物のおかげで、現在のストリートボールのスタイル(イベントの形)が出来上がったと言われています。
彼は、ヒップホップ音楽とストリートボールを融合(ゆうごう)させるという、新しいスタイルを生み出したのです。
グレッグは、ストリートボールとヒップホップの「架け橋」になったのです。
✓ストリートバスケの、有名なトーナメント
グレッグのおかげで、「Entertainers Basketball Classic(エンターテイナーズ・バスケットボール・クラシック)」という名前のトーナメントとして、今でも毎年夏に開催されているイベント(大会)となりました。
このトーナメントには、有名なヒップホップアーティストが来て音楽を披露します。(Jay-Zとか)
・現在のストリートバスケの貢献者グレッグは、すでに他界している
ちなみにグレッグは、2017年にガンで亡くなっています。59歳でした。
■1998年には、ストリートバスケ(ストリートボール)のトーナメントツアーが開始
1998年、「AND 1 Mixtape Tour(発音:エンドワン・ミックステイプ・ツアー)」が始まりました。
✓ストリートバスケの「AND 1 Mixtape Tour」とは?
バスケのシューズを作っていた会社「AND 1(発音:エンドワン)」が、ストリートボールのマーケットに着目。
AND1シューズを世の中に広めるマーケティング作戦として、「AND 1 Mixtape Tour」を始めました。
ストリートボールのプレイヤーにシューズを無料提供し、プレーしてもらうことで、宣伝効果を上げていました。
「AND 1 Mixtape Tour」とは、世界中を回ってストリートボールのトーナメントを各地で開催したものです。
※2008年には、日本でも行われていたんですね。≫参考
・ストリートバスケ(ストリートボール)のシューズと言えば
ストリートボールのシューズは、Nike(ナイキ)、Adidas(アディダス)が人気です。
ストリートボールのシューズと言えば、かつては「AND1」ブランドがとても有名でした。
現在は、AND1はほとんど人気がない状態です。
(※現在でもAND1シューズは買えますが、買収されてほかの会社の傘下に入っています。)
・ストリートボールのファッショに関して
ストリートボールのファッションに関しては、バスケの服を着ているだけです。
ファッションよりも大事なのは、いいプレースタイルを見せることですからね。
(逆に、どんなにかっこいい服を着ていても、いいプレーができなければ恥をかきます。)
✓1998年~2000年頃まで、世界中でストリートバスケが大ブームだった
1998年の「AND 1 Mixtape Tour」をきっかけに、ストリートボールが有名に。
2000年頃まで、世界中でストリートボールが大ブームとなりました。
このあとから、ストリートボールに関する映画やドキュメンタリー映画がいろいろ作られるようになりました。
■フランスとストリートバスケの歴史
実は、フランス・パリでもストリートボールはめちゃくちゃ人気です。
1998年に始まった「And 1 Mixtape Tour」をきっかけに、パリでストリートボールが広まりました。
✓フランス・パリのストリートバスケとは
フランスのストリートボールは、
「3 on 3が基本」
「個人ではなく、チームのスタイルが重視される」
「エゴ(=俺オレな感じ)が少ない」
といったように、アメリカのものとはちょっと違います。
✓フランスのストリートボール「Quai 54」
フランス・パリでは、世界最大のストリートボールトーナメント「Quai 54」が行われます。
「Quai」はフランス語なので、発音は「ケ」や「ケィ」って感じ。
なので、「Quai 54」の発音は「ケ・フィフティフォー」となります。
✓NBA選手も、パリで開催されるストリートボールの大会に行く
「Quai 54」は、8,000人ものファンや観客が集まる大イベントです。
NBA選手も、有名なヒップホップアーティストも会場に足を運びます。
・「Quai 54」は、ハーレムのストリートボールの世界バージョン
「Quai 54」は、ニューヨークのハーレムで行われるトーナメントの「世界バージョン」と考えればいいでしょう。
ナイキやマイケルジョーダンのシューズ会社が、スポンサーになっているレベルです。
✓「Quai 54」に関して、NBA選手が言った言葉
ラッカー・パークがアメリカのストリートボールを変え、
Quai 54は、世界のラッカー・パークになる
…こんな風に言っているNBA選手もいます。
■ストリートバスケ(ストリートボール)とMCの関係
ストリートバスケ(ストリートボール)のトーナメントには、必ずと言っていいほどMC(アナウンサー)がいます。
「MCが、ゲームのすべてをコントロールする」と言っても過言ではないほど、ストリートバスケ(ストリートボール)にとって、MCは重要な存在です。
✓ストリートバスケ(ストリートボール)のMCの役割
うまいMCは、どんなに悪いゲームでも、彼の司会や話術で「いいゲーム(=見ていて楽しい)」にしてしまいます。
悪いプレー(醜いプレーやヘタなプレー)が出たら、観客(アメリカ人)は信じられないくらい冷たい態度を取ります。
ブーイングも出ます。
そうなるとやっぱり会場の空気も悪くなるし、熱気も冷めてしまいますよね…。
うまいMCなら、不思議とそういう悪い空気にならないんです。すごいですよね。
■ストリートバスケ(ストリートボール)の有名MC
ニューヨークで開催される「Entertainers Basketball Classic(エンターテイナーズ・バスケットボール・クラシック)」のトーナメントで、MCとして名が通っている有名な人を載せておきます。
以下のMCたちは、このトーナメントにおいて非常に重要な人物です。
・Mic Larry(ミック・ラリー)
・Al Cash(アル・キャッシュ)
・Duck Tango(ダック・タンゴ)
・Hannibal(ハナボー)
・EJ(イー・ジェイ)
・Boobies Smooth the Politician(ブービーズ・スムース・ザ・ポリティシャン)
※(カッコ)内は英語での発音です。
↑彼らがMCをしているときの動画を、リンク先に載せておきます。
MCなので、みんな本名ではなく、MCとしての活動ニックネームです。
アメリカで人気のMCになれる人は、超~目立ちたがり屋で、話がうまく、その場の雰囲気を盛り上げるのがとってもうまい/得意な人です。
5.ストリートバスケ(ストリートボール)のレジェンドたち
ストリートボールには、当然のことながらレジェンドがいます。
ここでは、5人のレジェンドをご紹介します。
■ストリートバスケ(ストリートボール)のレジェンド
・Joe “The Destroyer” Hammond(ジョー・ハモンド)
・Earl “The GOAT” Manigault(アール・マニゴールト)
・Richars “Pee Wee” Kirkland(リチャード・カークランド)
・Rafer “Skip to My Lou” Alston(レイファー・アルストン)
・Philip “Hot Sauce” Champion(フィリップ・チャンピオン)
■ストリートバスケのレジェンド:Joe “The Destroyer” Hammond(ジョー・ハモンド)
Joe Hammond(ジョー・ハモンド)、あだ名は“The Destroyer”(ザ・デストロイヤー/破壊者)。
彼は、NBAとABAからのオファーを断った人物です。
1971年、ジョーはNBA選手とストリートボールをプレーし、最初の前半でなんと50ポイントもゴールを決めています。
■ストリートバスケのレジェンド:Earl “The GOAT” Manigault(アール・マニゴールト)
Earl Manigault(アール・マニゴールト)、あだ名は“The GOAT”(ザ・ゴート/ヤギではなく、史上最高の選手)。
「GOAT(ゴート)」は、「Greatest Of All Time」のことを指します。ヤギではなく、史上最高のプレイヤーを意味しています。
サウスカロライナ州生まれですが、ニューヨークのハーレムで育ちました。
彼のジャンプ力はものすごく、彼をテーマにした映画も作られています。
NBA選手である「Kareem Abdul-Jabbar(カリーム・アブドゥル=ジャバー)」が、彼が今までプレーした人(NBA選手も含む)の中で、「1番うまい」と言ったほどの人物です。
✓ストリートバスケのレジェンドの映画「Rebound: The Legend of Earl "The Goat" Manigault」
画像出展:IMDb
1996年のHBO映画「Rebound: The Legend of Earl “The Goat” Manigault」という、実話を基にした映画です。
すべて英語ですが、YouTubeで無料で見れます。
■ストリートバスケのレジェンド:Richars “Pee Wee” Kirkland(リチャード・カークランド)
Richars Kirkland(リチャード・カークランド)、あだ名は“Pee Wee”(ピー・ウィー/ちび)。
1969年にNBAドラフトで選ばれ、シカゴブルズの選手になりました。
■ストリートバスケのレジェンド:Rafer “Skip to My Lou” Alston(レイファー・アルストン)
Rafer Alston(レイファー・アルストン)、あだ名は“Skip to My Lou”(スキップ・トゥ・マイ・ルー)。
彼は、ストリートボーラーからNBA選手になりました。
ちなみに、Skip to My Louは、アメリカの童謡(歌の題名)です。
■ストリートバスケのレジェンド:Philip "Hot Sauce” Champion(フィリップ・チャンピオン)
Philip Champion(フィリップ・チャンピオン)、あだ名は“Hot Sauce”(ホットソース)。
「AND 1 Mixtape Tour」で、最も有名だったプレイヤーと言える人物。
6.ストリートバスケ(ストリートボール)が見れるYouTube動画まとめ
最後に、ストリートボールが見て楽しめるYouTube動画をご紹介します。
アメリカをはじめとする、本場のストリートボールを楽しんでください♪
■Rucker Park(ラッカー・パーク)のストリートバスケトーナメント動画
✓Kobe Bryant(コービー・ブライアント)のストリートボール動画
■AND 1 Mixtape Tour(エンドワン・ミックステイプ・ツアー)のストリートバスケ動画
■Entertainers Basketball Classic(エンターテイナーズ・バスケットボール・クラシック)のストリートバスケ動画
■Quai 54のストリートバスケ動画
■カリフォルニア・ロサンジェルスのストリートバスケ動画
↑ベニスビーチでの様子。
みんな「ストリート英語」を話しているので、何言っているか全然聞き取れません(笑)
以上、参考になればうれしいです。
参考記事:レッドブル
\シーズン中(10~6月)は、ライブで見よう!/
✓アメリカ/海外のプロスポーツを、ライブで見る方法
アメリカのプロスポーツの簡単な観戦方法を、別記事で解説しています。
✓アメリカ/海外のプロスポーツの、過去の試合を見る方法
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
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