• 投稿の最終変更日:9月 14, 2022
アメリカのモーテルとは?怖いの?大手チェーンは朝食付きで快適。

アメリカのモーテルとは?怖いの?大手チェーンは朝食付きで快適。

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アメリカのモーテルが気になる人「アメリカのモーテルってどんな感じなの?映画とかに出てくるモーテルは怖いイメージだけど...。アメリカ旅行でモーテルを利用したときの、注意点とかあれば知りたいです。」

という疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカのモーテルとは?怖いの?

2.【アメリカのモーテル】大手チェーンは朝食付き

3.【体験談】アメリカのモーテルを使った感想

4.アメリカのモーテルの利用料金・相場の値段は?

5.アメリカのモーテルを利用するときの泊まり方・注意点

この記事を書いている私は、アメリカ人の夫・アダムと国際結婚して4年。アメリカ在住2年、ロードトリップが大好きです。今回、アメリカのモーテルを初めて利用しました。

アメリカのモーテルに関して、実体験に基づいて解説します。

1.アメリカのモーテルとは?怖いの?

1.アメリカのモーテルとは?怖いの?

結論として、アメリカのモーテルは怖くありません。日本人が「モーテル=怖い」イメージを持っているのは、映画のせいです。実際のモーテルは、全然怖くないし、危なくないし、キレイです。(大都市のモーテルはちょっと違いますが…)

(もちろん、モーテルがある周囲の治安が悪ければ、危ない可能性もあります。そういうモーテルは利用してはいけません。)

■そもそもアメリカの「モーテル」ってなんなの?

アメリカにあるモーテルとは、「安価でシンプルな、素泊まり宿」って感じです。一般的には、ホテルより安いのがモーテルです。

■アメリカのモーテルとホテルの違い

アメリカのホテルにはプールやジム(フィットネス)、スパ、レストラン、バーがあるのが一般的ですが、モーテルにはありません。ホテルはモーテルよりも大きい(3階建てとか)です。ホテルの方がモーテルよりも、コロナ対策はしっかりしているでしょう。

ホテルにはたくさんのスタッフがいますが、モーテルはスタッフが1人って感じ。モーテルには、ラウンジやルームサービスはありません。ホテルの方が、アメニティグッズがそろっています。

■アメリカで自家用車が普及して、モーテルができた

1900年ころから、アメリカでは道が舗装され、町と町がつながり、一般人でも自家用車などの所有が増えました。アメリカには、ロードトリップを楽しむ人もたくさんいます。

モーターやオーモービルの普及…つまり、自家用車やバイクがアメリカで普及したことをきっかけに、モーテルができました。「モーター」+「ホテル」が合体して「モーテル」になりました。

■アメリカ人は長距離移動するので、モーテルが人気

アメリカでは、車で20時間~30時間の長距離移動をすることも、結構普通です。ロードトリップは今でも多くの人がしています。15時間くらいの運転なら、寝ないでノンストップ運転する人も多いですが、さすがに20時間となると、若い人でも1泊必要になります。

■アメリカのモーテルは、高速道路のそばにある

モーテルは主に、高速道路のそば、郊外(ダウンタウンから離れた場所)にあります。モーテルの立地は、日本で言う「ラブホテル」のイメージです。高速道路の出入り口付近の、いたるところにある感じ。(アメリカのモーテルは、日本のラブホとは全然違います。)

■アメリカのモーテルは素泊まり・シンプルが基本

モーテルは基本的に「簡易宿」「素泊まり」なので、1泊~2泊するのが一般的です。モーテルに長期滞在する使い方はしません。トースト・シリアル・コーヒーという、シンプルな朝食がついてきます(ないところもある)。

2.【アメリカのモーテル】大手チェーンは朝食付き

2.【アメリカのモーテル】大手チェーンは朝食付き

アメリカで大手チェーンのモーテルといえば、以下の通りです。

・Supre 8
・Motel 6
・Best Western
・Holiday Inn(ホテルとモーテルの中間)
・Days Inn(ホテルとモーテルの中間)

アメリカ国内を車で走っていると、Super 8 とMotel 6、Holiday Innは本当によく見かけます。上記のモーテルは、日本で言う「ビジネスホテル」っぽい感じです。

■アメリカの「大手チェーンのモーテル」は朝食付き

アメリカの大手チェーンのモーテルは、基本的に朝食がついてきます。(スーパー8は朝食あり、モーテル6はなしでした。)

朝食は、モーテルの利用料金に含まれているため、言ってしまえば「朝食無料」です。朝食の内容は、モーテルによって異なります。トースト、シリアル、コーヒーってのが、アメリカのベーシックな朝食です。それ以上のメニューが出てきたら、ラッキーですね。

ちなみに、個人経営のモーテルでは、朝食がないところもあります。

3.【体験談】アメリカのモーテルを使った感想

3.【体験談】アメリカのモーテルを使った感想

今回、ウィスコンシン州のマディソン近くの「Super 8」に1泊しました(2021年11月)。1階の部屋を利用しました。1階だとカーテンを開けると外から丸見えです。遮光カーテンだったので、朝でもずっと暗かったです。2階の部屋にすればよかったなー、って。

■体験談:私がアメリカのモーテルを、初めて利用した話

■体験談:私がアメリカのモーテルを、初めて利用した話

具体的なお話をすると、先日、私は初めてアメリカのモーテルを利用しました。利用したのは、モーテル「Super 8」です。

上の写真の崖の写真(ベッドの後ろ)は、おそらくミシガン湖。

・アメリカのモーテルの利用価格(ウィスコンシンの郊外)

4日間のロードトリップをしていたので、2021年11月15日(月)に1泊利用で滞在しました。1泊あたり$59.99+$7.50 Tax per night. でした。合計で支払った金額は$67.49です。日本円で約7,000円くらい。クイーンサイズのベッドが1つ、朝食付きでした。(Super 8)

・アメリカのモーテルの利用価格(イリノイ州シカゴの近く)

パスポートの更新のため、2021年の年末に、シカゴまで車で片道6時間。行ってきました。2泊で$120(約1万5,000円)でした。$52+taxって感じ。(モーテル6)

・アメリカのモーテルは結構きれい

・アメリカのモーテルは結構きれい

実際にモーテルを利用するまで、私はモーテルにいいイメージを持っていませんでした。が、利用してみて「なんだ、普通に日本のビジネスホテルと同じじゃん」って思いました。室内もきれいだし、暖房も効いてて快適でした。

・アメリカのモーテルの内装

カギはオートロックです。無料Wi-Fi、シャワーとトイレ、洗面台があり、テレビとデスク、チェア、冷蔵庫、電子レンジがありました。カーテンは遮光カーテンです。エアコンはドでかいのが1個。11月中旬で寒かったので、72℉(華氏)に設定されていました。摂氏だと約22~23℃です。

製氷機もあり、氷を部屋に持っていけます。コインランドリーもありました。トラックの運転手とか、ロードトリップ中の人が洗濯できます。

・アメリカ人は間接照明が好きなので、モーテルも暗め

多くのアメリカ人は、間接照明を好みます。夫・アダムは日本に8年間住んでいましたが、日本のギラギラに明るい、白い照明が大嫌いです。「まぶしすぎて見えない」、「明るすぎて雰囲気ぶち壊し」、「夜なのにリラックスできない」など、日本人にはない感覚ですね。あと、青い目は強い光に弱いため、間接照明の方がいいのです。

で、モーテルももちろん間接照明です。ライトがいくつかあって、好きな明るさにします。日本人にとっては、アメリカのモーテルの部屋はかなり暗く感じられるはずです。が、それもアメリカの文化なのです。

・アメリカのモーテルにあったアメニティグッズは?

・アメリカのモーテルにあったアメニティグッズは?

滞在したSupre 8には、シャンプー、コンディショナー、固形石けん2個、メイク落としシート1枚、ローションがありました(上の写真)。シャンプーとコンディショナーは、いい匂いでしたが、少量すぎて…夫も私もロン毛なので、全然足りませんでした。

ティッシュも1箱あったし、インスタントコーヒーも用意されていました。ドライヤーもありました。バスタオル2枚、ハンドタオル2枚、フェイスタオル2枚ありました。電子レンジがあるので、冷凍食品を買ってチンして食べることができます。超アメリカっぽい。

・アメリカのモーテルにないもの

歯ブラシや歯磨き粉、かみそり、綿棒などはありません。冷蔵庫も空なので、水は自分で買います。スマホの充電器も、自分のものが必要です。スリッパやバスローブもありません。アメリカ人はベッドの上も靴で上がる人も多いです。床だって靴下や裸足で歩き回るのが普通なので、日本人からするとスリッパはほしくなりますね。

■モーテルで食べた「アメリカの朝食」

■モーテルで食べた「アメリカの朝食」

「無料の朝食」にあまり期待はしていませんでしたが、期待を上回ったのでうれしかったです。

・2種類のパン(トースト)
・オートミール
・シリアル
・スクランブルエッグ
・ソーセージ
・ワッフル
・メープルシロップ
・ヨーグルト
・牛乳
・バター
・ジャム
・コーヒー
・紅茶
・ココア
・アップルジュース
・オレンジジュース

が用意されていました。スクランブルエッグやソーセージは、冷凍ものを温めて提供している感じです。ふつうにおいしかったです。ワッフルも自分で焼きました。

これ、全部、部屋に持って帰って食べてOKです。朝6~9時までが朝食の時間なので、何回でもコーヒーのおかわりに行けますよ。食べ物も、好きなだけ食べてOKです。

4.アメリカのモーテルの利用料金・相場の値段は?

アメリカのモーテルを利用するにあたり、利用料金の相場って気になりますよね。ここでは、目安となる価格を解説しておきます。

■安すぎるモーテルは、アメリカ人も使わない

$50以下のモーテルはアメリカ人も「ちょっと安いな。」って思う金額です。安いのには、それなりの理由があります。低価格の主な理由には「治安」が関係しています。

特に大都市のダウンタウンにある安いモーテルは、トラブルに巻き込まれたり、身の危険があったりするので、利用しないことが賢明です。アメリカ人も、普通だったらそういうモーテルは避けます。

■アメリカで、$60前後のモーテルがふつう

もちろん、場所や地域によって違いますが、ロードトリップなどで見かけるモーテルは、1泊1部屋あたり、$60~70ってのが多いかと思います。表示されている値段に、税金がかかるので、実際には$70前後の支払いになるはずです。ニューヨークやカリフォルニア、ラスベガスなどはもっと高くなります。

■アメリカのモーテルは、部屋ごとの値段

日本だと、泊まる人数によって値段が決まりますね。アメリカのモーテルは、部屋によって値段が決まるようです。今回、私たちは2人で1部屋、クイーンベッドを利用しました。

が、例えば実際にはもう1人車にいて、ホテル利用の清算を済ませたあと、裏の入り口から入って、部屋を3人で使う、なんてこともできるのです。2人ベッドで寝て、1人は床で寝る、とかアメリカ人の大学生ならやりそう。また、近くに住む友人などがいれば、みんなを呼んでパーティーすることも可能です(笑)

・アメリカのモーテルの差が激しい

・アメリカのモーテルの差が激しい

モーテル初体験が「スーパー8」だった私ですが、2回目のモーテル利用で、「モーテル6」に2泊しました。平日にもかかわらず、利用者はたくさん。受け付の女性は全然フレンドリーではなかったです。

イリノイ州シカゴのダウンタウンまで、車で30分という立地だったこともあり、モーテルには監視カメラがたくさん。「大都市は危険」というのを肌で感じました。(防犯のために、監視カメラだらけなのはいいことなのですが…)

マリファナの臭いもしたしな~。

・アメリカ・シカゴのモーテル6は汚かった

スーパー8はめちゃくちゃきれいで、アメニティもあり、朝食も無料だったのですが、シカゴのモーテル6は、真逆でした。

・モーテル6は汚かった…

・モーテル6は汚かった…

ベッドのシーツはシミがいくつもありました。(上の写真、右下に大きなシミが見えます。)枕カバーにも、誰かの髪の毛がくっついていました。

・モーテル6にはアメニティがなかった

小さな固形石けんが2個、置いてありました。それだけです。シャンプーもリンスもなし。

コーヒーもポットもなし。

タオルは置いてありましたが、たたんでなかったので、きれいなものなのか不明でした。

・モーテル6の設備

・モーテル6の設備

↑共同で使う電子レンジ、自販機、コインランドリー(奥)のスペースを発見。怖そうな人が使っていたので、私は利用しませんでした。

部屋には、ベッド、トイレ、シャワー、テレビ、ヒーターがあっただけです。

・ドライヤーなし。

・冷蔵庫なし。

・電子レンジはみんなで共有

・朝食なし。

・モーテル6のベッド

ベッドは、すごく古くてミシミシでした。今まで何千回、このベッドでセックスしたんだろう…って感じ(笑)

・アメリカのモーテル6は、ペットは無料で利用できる

利用したモーテル6では、「ペット滞在無料」でした。犬でも猫でも、無料で部屋に泊まることができます。それ、いいですよね。犬を連れているおじさんを見かけました。

5.アメリカのモーテルを利用するときの泊まり方・注意点

最後に、アメリカのモーテルを使うときの注意点などを書いておきます。参考になれば幸いです。

■アメリカのモーテルの予約について

私たちは、モーテルに直接出向いて、その場で予約・支払いをしました。事前にネットで検索していましたが、ネット予約しようとしたら、合計料金が$80近くになったので、とりあえず予約せずに直接行くことに。窓口で予約したら、実際には$70以下だったので、ネット予約よりも安くすみました。

月曜日だったこともあり、空き部屋があるだろうモーテルであれば、直接行って、値段を聞いてみるのもアリでしょう。

■アメリカのモーテルでは、IDを提示

モーテルでチェックインするときは、IDの提示を求められます。スーパー8では、予約する人だけの提示でOKでした。夫・アダムは運転免許証を提示しました。車がある場合は、ナンバープレートの番号も書きます。

大都市など、治安が悪いところだと、宿泊者全員のIDを提示します。

日本人旅行者なら、パスポートを提示すればOKです。

■アメリカのモーテルで使う英語

・Check in please.-チェックイン

・ID-パスポートやアメリカの運転免許証

・Deposite-保証金

・Reservation(リザーヴェーション)-予約

上記の英語だけわかれば十分です。モーテルのスタッフと会話するのは、チェックインのときだけです。

deposit(デポジット)とは、保証金のことです。クレジットカードの提出を求められたら、クレジットカード渡しましょう。デポジットのお金は、あとで返金されるので大丈夫です。

■アメリカのフットボール試合の前後は、モーテルの値段がやばい

フットボールの試合が近くで行われるモーテルの場合、試合の前日や当日の夜は1泊2万円、3万円なんてザラです。私たちはウィスコンシン州のグリーンベイにも行きましたが、そんな感じでした。フットボールスタジアムがある周辺で、試合がある週末は利用しないようにしましょう。

■アメリカのモーテルは裏口がある

アメリカのモーテルには、正面の入り口と、裏口があります。裏口はオートロックなので、外から入る場合は鍵が必要です。裏口を利用すれば、わざわざ入り口にいるスタッフに顔を合わせることもありません。内側からドアを開ければ、ぶっちゃけ誰でもモーテル内に入れます。治安がいい場所なら、誰も入ってこないのでご安心を。

■アメリカのモーテルでデリバリー

超アメリカっぽく、モーテルを利用したいなら、デリバリーでピザなどを注文するといいですね。私たちは、近くにあったピザを食べました。ベッドの上で、ピザを食べながら、テレビでフットボール観戦。超アメリカ人、って感じの過ごし方です(笑)。毎年9月~2月の、毎週月・木・土・日ならテレビでフットボール観戦が楽しめますよ!

■アメリカの大都市のモーテルは避けよう

アメリカの大都市のダウンタウンは、夜の治安が悪いことが多いです。そんな場所にあるモーテルは使わないようにしましょう。実際に行ってみて、周囲に落書きが多かったり、ゴミがたくさん落ちていたり、町全体がさびれてお金がない感じだったらやめた方がいいですね。

郊外にいけば、値段も安く、治安もよく、比較的きれいなモーテルがあるはずです。

■アメリカには個人経営のモーテルもたくさん

個人経営のモーテルも、めちゃくちゃあります。もう、賭けみたいなものです。めちゃくちゃきれいなモーテルもあれば、シーツすら洗ってないようなモーテルもあります。朝食があるモーテルもあれば、ないモーテルもあります。実際に泊まってみるまでわかりません。それも旅を盛り上げる醍醐味(だいごみ)です。

■アメリカのモーテルでは「チップ」するの?

アメリカには、チップの文化があります。サービスはタダではありません。が、モーテルに1泊した場合は、チップは必要ありません。もしも3泊以上滞在して、部屋を掃除してもらった場合は、チップをおいておいた方がいいです(マナーとして)。

治安がいい場所であれば、映画のようなドラッグ交渉や売春などが行われているモーテルに出会う確率の方が少ないです。(シカゴのモーテル6は、ちょっとドラッグ系のイメージがしたけど。)

実際にモーテルを利用してみれば、「なんだ、日本のビジネスホテルじゃん」って思うでしょう。