• 投稿の最終変更日:2月 13, 2022
【歯科助手】仕事内容を解説。未経験OKな歯科助手の仕事内容とは?

【歯科助手】仕事内容を解説。未経験OKな歯科助手の仕事内容とは?

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歯科助手を目指している人「歯科助手の仕事内容が知りたいな。私は未経験だけど…歯科助手には何か資格がいるのかな?歯科助手になって大変なこととか、お給料とかも知りたいな。これから、歯科助手として就職したいので、こういったキャリアにおいて有利になる情報を知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.【歯科助手】仕事内容は歯科医師・歯科衛生士のサポートです。

2.【未経験でもOK】歯科助手の仕事内容の具体例をご紹介。

3.歯科助手の仕事内容で大変なこと。お給料や将来性は?

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。転職・未経験で正社員の歯科助手になりました。現在は、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手の仕事情報に関して、実体験に基づいて解説します。

1.【歯科助手】仕事内容は歯科医師・歯科衛生士のサポートです。

1.【歯科助手】仕事内容は歯科医師・歯科衛生士のサポートです

結論として、歯科助手の仕事は、歯科医師と歯科衛生士の補助・サポートです。

なぜかというと、歯科助手は医療行為を一切行わない職業で、未経験でOKで、資格も不要だからです。

■歯科助手の仕事内容は、大きく2つ

①【歯科受付】の仕事内容

受付にて患者さん対応。予約管理、保険関係やお会計に関する、医療事務みたいなお仕事。

②【歯科助手】の仕事内容

主に治療の補助や、器具の滅菌、治療の準備など。電話による予約対応も。

■私は「歯科助手」だったので、解説できる仕事内容は、治療や器具に関すること

私は歯科助手しかやったことがないので、歯科受付の仕事は一切わかりません。「歯科助手」とは、常に診察室にいるスタッフです。

歯科助手は治療に深く関わる仕事なので、「医療行為は一切しない」とは言っても、歯科に関する専門的な知識や、歯科医師のサポートに必要なスピードが求められます。

2.【未経験でもOK】歯科助手の仕事内容の具体例をご紹介。

ここでは、歯科助手の仕事内容を具体的にご紹介します。歯科助手には資格がないため、医療行為は一切できません。どんな仕事ならできるのか、また、何が医療行為に当たるのかを詳しくみていきましょう。

(ちなみに、私は歯科受付の仕事には詳しくないので、あまり解説できません。すみません。)

■歯科助手の仕事内容(患者さんと接する)

・患者さんを席へ誘導
・患者さんに問診
・電話で予約の対応

■歯科助手の仕事内容(治療の補助)

・歯科医師の治療をサポート(サクションで唾液をゴーゴー吸う)
・印象材(アルジネート)を練って、先生に渡す
・被せ物などに使う接着剤を練って、先生に渡す
・カルテにメモ・記録

■歯科助手の仕事内容(雑務)

・朝の掃除、1日の治療の準備
・在庫管理、注文
・治療で使うタオルの洗濯
・明日の治療の準備
・1日の終わりの掃除、片付け

■歯科助手の仕事内容(技工物関係)

・技工物の管理
・印象に石こうをつぐ
・技工指示書を作成する

■歯科助手の仕事内容(器具の片づけ)

・治療後の滅菌・消毒
・治療後の器具の片づけ
・器具を滅菌パックに詰める

■歯科助手がやってはいけない仕事内容(医療行為)

・患者さんの唇に触れていけない
・麻酔を打ってはいけない
・タービンで歯を削ってはいけない
・被せ物や詰め物を口腔内で接着してはいけない
・患者さんの入れ歯の装着をしてはいけない

■歯科助手がやってはいけない仕事内容(歯科医師がする)

・レントゲンを撮影してはいけない(歯科衛生士も撮影禁止)

■歯科助手がやってはいけない仕事内容(歯科衛生士の仕事)

・アルジネート印象材で型どり(患者さんの口の中に指を入れる
・クリーニング
・フッ素を塗ってはいけない
・歯磨き指導をしてはいけない

■歯科助手の仕事内容は「医療行為」以外です

日本全国で、歯科衛生士の人数が足りていないため、多くの歯科医院で違法な医療行為(歯科助手がクリーニングしたり、型どりしたり)をしているケースが相次いでいます。

もし、歯科助手が医療行為を行った場合、違法なので、歯科医師も歯科助手も処罰の対象となります。「知らなかった」「指示されたから…」は通用しないので、注意してください。
違法行為だと知らない歯科医師は1人もいません。違法行為をさせられるような歯科医院は、残念ですが辞めましょう。

■「歯科助手兼受付」の仕事内容は?

また、歯科医院によっては、【歯科受付「兼」歯科助手】って募集しています。この場合は、受付もやって、助手もやってなので、結構ハードです。歯科助手の仕事だけでも覚えることは山ほどあるのに、保険や予約管理、レセプトなど…

ちなみに、歯科受付の仕事は医療事務なので、医療行為には関係ありません。違法かどうかの心配はいりません。

中には、受付にきつい態度をする患者さんもいます。歯科助手兼受付の仕事は、めっちゃ大変そうです。

受付と歯科助手で分かれている歯科医院での就職をおすすめします。

■体験談:私が未経験で歯科助手になった話。

具体的なお話をすると、24歳のとき、転職・未経験で歯科助手になりました。歯科助手になろうと思ったきっかけは、当時通っていた横浜の歯科医院で、歯科助手の人と話したことでした。

「歯科助手は簡単になれますよ」って、笑顔で言われて、「え、そうなの?」って思ったからです。

転職期間中に、早速求人を探して応募。「未経験OK」とあり、電話で面接と見学をさせてもらいました。無事に面接に合格し、晴れて歯科助手生活をスタートさせたのが2014年11月のことです。

3.歯科助手の仕事内容で大変なこと。お給料や将来性は?

3.歯科助手の仕事で大変なこと。お給料や将来性は?

歯科助手の仕事は、未経験だと大変です。なぜかというと、専門的な歯科知識をゼロから学ぶ必要があり、覚える量がたくさんあるからです。

■歯科助手の仕事内容は「3K」【汚い・きつい・危険】

歯科医院で勤めると言うことは、「医療現場に勤務する」ということです。

・汚い
・きつい
・危険

・歯科助手の「汚い」仕事内容

・器具や抜歯後の片づけは、歯科助手の仕事内容

歯科助手の仕事には、治療後の片づけや滅菌処理などがあります。

治療後は唾液だらけのロールワッテや、ガーゼがあったり、血液がついてることもよくあります。

抜歯後は「歯」を見ます。歯に肉がくっついてくることもあれば、むし歯でドロドロに溶けていることもあります。

・歯科助手の仕事内容には書かれていないが、現実はこんな感じ

口臭がやばい患者さんもいます。しかし、歯科助手なので、治療の補助に入れば、そういう患者さんの口腔内を間近で見なくてはなりません。治療中に、唾液が飛んできたり、水の跳ね返りを浴びたりすることもあります。

・歯科助手の仕事内容の想像を超える衝撃

私が失神しそうになったのは、上前歯の抜歯で、歯肉の中をとがった器具でガリガリかき出している治療を見たときです。私はまだ歯科助手になりたてのころ(3~4ヵ月かな?)だったので、私の全身から血の気が引いていくのを感じました。

抜歯や血は、歯科助手になって経験を積んでいくうちに慣れます。そして、歯に対する興味がどんどんわいてきます。

・歯科助手の「きつい」仕事内容

歯科助手の仕事は、正直きついと感じる場面が多いです。きついのは、精神面と体力面の両方で言えます。

・歯科助手の「きつい」仕事内容。(精神面)

精神面に関して、基本的に勤務する歯科医院は小規模なことが多く、人間関係がせまくて複雑だからです。未経験なら、覚えることも多くプレッシャーが大きいです。

歯科医師が神経質で厳しい人が多いですし、性格の悪い歯科衛生士がいたり、お局歯科助手がいたりすることも…実際に、歯科医師と相性が悪くて辞めていく歯科助手・歯科衛生士が大量にいます。

・歯科助手の「きつい」仕事内容。(体力面)

体力面に関しては、歯科助手の仕事は、1日中立ちっぱなしです。

治療中、変な体勢でサクションをしなくてはならない場合もあります。また、治療中は立っているので、腰も痛くなりますし、猫背になりがちで、肩こりもひどくなります。

また、歯科医院は少人数で回っているので、風邪をひいても休めないのが現状です。

・歯科助手の「危険」な仕事内容

・歯科助手の「危険」仕事内容。(使用済み医療器具は危ない)

歯科助手の仕事は、常に危険と隣り合わせです。
例えば、歯科助手は、使用済みのマスイの針を処理しなくてはなりません。使用済みの針のキャップはゆるくなっているので、処理中に外れてしまうこともあります。針を扱うときは、常に注意が必要です。

・歯科助手の「危険」仕事内容。(歯科器具は基本とがっている)

また、歯科器具はとがっているものが多いです。ぶっちゃけ、たまに指に刺さります。根の治療に使うファイルと言われる器具も、超とがった針です。滅菌処理後に器具などが指に刺さるのは「痛い!」で済みますが、治療後の器具が刺さった場合は「痛い」だけでは済みません。

・歯科助手の「危険」仕事内容。(感染症の恐れ)

患者さんが感染症を持っている可能性はゼロではありません。肝炎やエイズ、HIVをもっている患者さんも中にはいます。とにかく、血液感染しないように常に注意を払わないといけない仕事です。
歯科助手の仕事が大変なことに関して、詳しく書いた記事があるので、よかったらそちらも読んでみてください。→【未経験で歯科助手は大変】大変な理由と、仕事のやりがいとは?

■よくある疑問:歯科助手の仕事内容が専門的で大量なんですが…本当に資格は必要ないのですか?

「仕事が大変そうだけど、本当に未経験でいいの?」という疑問があると思います。

そういった疑問もあると思いますが、実は歯科助手にも「検定」があります。私は歯科助手の検定の存在を知らずに、未経験で歯科助手になりました。

実際には、歯科助手の検定がなくても歯科助手になってから仕事を覚えていけば問題はありません。

・歯科助手の仕事内容を事前に学びたいなら、資格・検定の検討

とはいえ、歯科の知識が少しでもある状態で仕事を始めた方が、気持ち的にも自分が楽ですし、仕事の覚えるスピードを速めるのに役立つかもしれません。

ちょっとでも歯科助手の仕事が気になるな、っていう人は、とりあえず歯科助手の検定について、資料請求してみるのもアリです。資料請求は無料なので、一度どんなもんなのか確認するといいでしょう。

ちなみに私は、独学をおすすめします。参考記事はこちら歯科助手の資格は取得不要。独学を考えるなら、未経験で飛び込もう。

■歯科助手の仕事内容は分かったけど、お給料はどうなの?

上記で解説した仕事内容にたいして、歯科助手のお給料はどれくらいなんだろう?と思った人に。ちょっとだけ、お給料について触れておきます。

お給料は、正直あまり高くはありません。

私が静岡県内で歯科助手をしていたときは、手取りで14万円くらいでした。でも、働く場所や歯科医院、院長にも大きく左右される仕事でもあります。私の先輩は長年勤めていて、院長のお気に入りだったので、めちゃくちゃもらっていたようです。

歯科助手のお給料について詳しく書いた記事があるので、よかったら参考にしてみてください。→【低いです】歯科助手の年収・給料はいくら?ボーナスや昇給はあるの?

■歯科助手の仕事内容を身につけたあとの、将来性は?

■歯科助手の仕事内容の将来性は?

歯科助手は資格がなく、お給料も低いこともあり「将来性があるの?」と不安になる人も多いかと思います。歯科助手の将来性について解説します。

・歯科助手の仕事は、就職に困らない

歯科助手は、仕事のスキルが1度身についてしまえば、日本全国どこでも歯科医院で仕事を得ることが可能です。今では歯科医院の数はコンビニより多いと言われています。歯科助手としてずっと働き続けたいと思う人は、将来的にも就職先には困らないと言えます。

私の先輩は、静岡の歯科助手を辞めて、今は東京で歯科助手として働いています。

・歯科助手の経験があれば、パートという選択肢もある

結婚したり、子どもができたりしたときでも、パートやバイトの雇用形態で歯科助手として働くことも可能です。パートの歯科助手なら、時間に融通の利く働き方ができるようになるので便利ですね。年を取ってから、未経験で歯科助手のパートを始めるのは、体力的にもかなり大変です。

若いうちに歯科助手を経験して、ブランクを開けて、また歯科助手のパートになってもいいでしょう。

・海外でも通用する歯科助手の仕事スキル

私はお給料の低さや待遇の悪さに嫌気がさして、正社員だった歯科助手を2年4ヵ月で辞めました。しかし、今では当時身につけた歯科助手の知識やスキルを活かして、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科に関する英語なんてほぼわからなかったのに、完全に日本で得たスキルのおかげです。

30歳までなら、「ワーキングホリデー」でカナダやオーストラリア、東南アジア各国、ヨーロッパ各国で働くことができます。日本の働き方に疑問を感じたら、英語を学んで海外に出てみるのも1つの手です。

「私には英語なんて無理…」と思っても、ぶっちゃけ中学レベルの英会話ができれば、あとは勉強で何とかなります。

また、私の先輩は歯科助手を辞めて、25歳でオーストラリアにワーホリに行きました。

・歯科助手の仕事スキルを転職に生かす

歯科助手として働くと、「先を読んでテキパキ動く能力」や「コミュニケーション能力」「几帳面さ」などのスキルが上がります。将来的に「歯科助手以外の仕事も考えたい」という人にとっては、かなり有利なスキルを得られるのが歯科助手です。営業職でも事務職でも生かせる能力が、歯科助手の仕事を通して身につけることができます。

私は実際に、歯科助手を辞めたあとは、未経験ですが企業の事務員として働いていました。私の先輩は、歯科助手から保険の営業職に転職していました。

・歯科助手から、歯科衛生士を目指すのもアリ

歯科助手の経験をもとに、歯科衛生士を目指すのもありですね。歯科衛生士になるには、専門学校へ通って国家資格を取得しなくてはなりません。しかし、歯科助手として働けば、歯科の知識が結構身につくので、歯科衛生士になる勉強にも役立ちます。

歯科衛生士の学校へ通うようになったら、バイトの歯科助手として働いて、わからないところを職場の歯科医師や歯科衛生士に質問できます。晴れて歯科衛生士になれれば、お給料も上がります。

患者さんへ直接歯科のサービスを提供できる立場にもなるので、やりがいもグッと上がるはずです。

いかがでしたか?なんとなくでも、歯科助手の仕事が分かってもらえたら、うれしいです。私は歯科助手の仕事が大好きなので、本音をぶっちゃけつつ、歯科助手になりたい人を応援しています。