【衝撃】アメリカのアーミッシュに起こった事件まとめ
アーミッシュが気になる人「アーミッシュってなんですか?」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.2006年、アメリカのアーミッシュに起きた悲劇の銃殺事件。
2.アーミッシュの銃殺事件が有名になった理由とは?
3.アーミッシュのコミュニティは闇…司教による事件もあった。
4.アーミッシュは、性に関する事件が多い事実
この記事を書いている私は、アメリカ在住3年。現在は、ミネソタ州在住です。
夫・アダムは、アメリカ・ウィスコンシン州出身です。そのため、アーミッシュが馬車で移動しているのを日常的に目にしていました。
また、ウィスコンシン州の田舎に住んでいる友人宅に行くと、家の前をアーミッシュが通るのを毎回見かけます。
この記事は、アダムや彼の家族から聞いたアーミッシュに関する情報や、インターネット上で収集した情報(英語記事を含む)を基に、まとめたものです。
✓アーミッシュの石けん
アーミッシュが作っているハンドメイドのソープもあります。
アメリカのアマゾンを使って購入する方法は、【超簡単】アメリカ版のAmazonアカウントの作り方・手順。英語が苦手でも大丈夫!で解説しています。よかったらご覧ください。
1.2006年、アメリカのアーミッシュに起きた悲劇の銃殺事件。
今回は、アーミッシュに関する事件について、まとめて解説していきます。
■アーミッシュってなに?
アーミッシュとは、アメリカ・カナダに住むキリスト教徒のコミュニティのこと。アーミッシュは、ドイツからアメリカに移民してきた当時の生活様式を、今でも伝統的に送っています。
現代文明を拒否するアーミッシュの暮らしは、車なし、水道なし、電気なし、シャワーなし、テレビなし。アーミッシュ以外とはほとんど交流せずに、自給自足で暮らしています。
アーミッシュについて、もっと詳しく知りたい人は、アーミッシュとは、アメリカにいる質素な暮らしをする人たちで解説しています。よかったらご覧ください。
✓アーミッシュに関する本
↑アーミッシュに関して書かれている本『アーミッシュ―もう一つのアメリカ』もあります。興味がある人はぜひ。
■事件に巻き込まれたアーミッシュ…彼らは超平和主義
アーミッシュはクリスチャンであり、とても平和主義者です。
通常アメリカでは、家のカギを絶対にかけます(日本でも同じですよね)。でも、アーミッシュは、夜でさえ家に鍵はかけません。
万が一、家に泥棒に入られても追いかけないし、怒りません。(宗教の力って本当にナゾです…)
アーミッシュは平和主義なので、銃を所有しません。(例外として、いくつかのコミュニティは猟銃を所有しています。)
■2006年、アーミッシュに起きた悲劇の事件とは?
↑当時の、実際の写真。
2006年、ペンシルベニア州で銃乱射事件が起こりました。
✓アーミッシュに起きた事件の概要
日時:2006年10月2日
場所:アメリカ、ペンシルベニア州にあるアーミッシュの学校
(West Nickel Mines School)
犯人:チャールズ・ロバーツ(Charles Roberts IV)
(事件後に自殺)
死亡者数:アーミッシュの少女5名
■アーミッシュに起きた、銃乱射事件の内容
アメリカ、ペンシルベニア州にあるアーミッシュコミュニティの学校(スクールハウス)(West Nickel Mines School)で、事件は起こりました。
「学校」と言っても、小さな教会みたいなイメージです。アーミッシュだけが通う、独自の学校。
アーミッシュの学校には、学年もクラスもないので、バラバラの年齢の子が一斉に学びます。
学校に銃を持って乱入したのは、近所の牛乳配達の男(チャールズ・ロバーツ/Charles Roberts IV)。
犯人は、10人の少女だけを人質に取り、学校に立てこもりました。
彼は当時32歳でした。
結果的には、10人の人質のうち、5人が銃で撃たれて死亡。その後、犯人も自殺しています。
撃たれて死亡したのは、7~13歳のアーミッシュ少女5人です。
■アーミッシュに銃乱射事件を起こした、犯人について
犯人は、チャールズ・ロバーツ(Charles Roberts IV)と言う男性。
近所で牛乳配達をしている男性でした。
犯人自身もキリスト教徒でしたが、彼はアーミッシュではありません。
犯行の理由は、自分の娘が生まれてすぐに死んでしまったことで「神を憎悪していたから」だそうです。
彼はロリコン気質があったようです。(だから人質は少女だけ。)
■事件に巻き込まれたアーミッシュの少女
当時、学校内で最年長だった13歳の少女が「私を殺して、みんなを解放して」と懇願し射殺されました。
その姉に続いて、妹も「次をやるなら私」と、姉妹そろって他の少女を守ろうとしたのです。
姉は命を落とし、妹は一命を取り留めました。
2.アーミッシュの銃殺事件が有名になった理由とは?
このアーミッシュの学校での乱射事件に関して、世界中がさらに驚いたのは、ここからです。
■事件後、アーミッシュは犯人を赦(ゆる)した
これに関して、全米が衝撃を受けました。普通のアメリカ人(アーミッシュ以外)であれば、絶対にありえないことです。
ニュースでも大きく取り上げられ、論争を巻き起こしました。
■乱射事件を赦(ゆる)した、アーミッシュの考え方とは?
↑当時の実際の写真。亡くなった少女たちの葬儀に向かうアーミッシュの馬車たち。
アーミッシュは、その信仰上から超平和主義者です。
祖父は、
「心の中に恨みを抱いてはいけない、犯人の邪悪さを考え続けてもならない。それらに執着すれば自分を苦める。」
という考えのもと、犯人が犯したことを赦(ゆる)したのです。
「自己犠牲」や「赦(ゆる)し」は、アーミッシュの信仰や習慣の一部と言えます。
「亡くなった少女たちが報われない、かわいそう」と思う人が大半でしょう。
でも、アーミッシュにとって「神が絶対」なので、少女たちの死も、神にすべてが委(ゆだ)ねられるのです。(キリスト教の考え方)
■アーミッシュに起きた、乱射事件を描いた映画がある
『Amish Grace(アーミッシュ・グレイス)』という映画もあります。
ペンシルベニアでの発砲事件を描いたものです。
アーミッシュの生活の様子などもわかるので、アーミッシュに興味がある人は、1度は見た方がいいでしょう。(私も観ました。)
↑アマゾンでDVDを購入して観ることができます。
アメリカのAmazonでなら、『Amish Grace』が$3.99(約500円)でレンタル視聴できます。30日間のプライム無料トライアルを利用すれば、無料で視聴できます。
アメリカのAmazonで視聴するには、VPNが必要です。
■事件が起こったアーミッシュの学校
事件が起こった学校は、取り壊されました。
現在は、別の場所に新しい学校を建てて使われています。
新しい学校の名前は「New Hope School」です。(New Hope:新たな希望の意味)
3.アーミッシュのコミュニティは闇…司教による事件もあった。
2011年9月~11月にかけて、オハイオ州のアーミッシュコニュニティ内で起こった事件があります。
✓アーミッシュコミュニティ内で起こった事件の概要
日時:2011年9月~11月
場所:アメリカ、オハイオ州ベルゴルツ(Bergholz)
被告:Samuel Mullet(サミュエル・マレット)66歳/司教
罪:ヘイトクライム(憎悪犯罪)で禁固15年
■アーミッシュのコミュニティ内で起きた事件に関して
禁固刑を言い渡された被告、サミュエルは、コミュニティ内の指導者の立場(司教/bishop)でした。
サミュエル被告は、指導者という立場でありながら、当時コミュニティ内でもめ事を起こしていた9人(アーミッシュの男女)に対して、襲撃したのです。
もめ事を起こしていた人に対して、馬用の大ばさみ(たてがみを切るのに使うはさみ)やシェーバーで、あごひげや髪の毛を切ったり剃ったりしたのです。
✓アーミッシュの男性・女性にとって、ヒゲと髪は超大事
ココで、この事件のポイントを1つ。
アーミッシュの男性にとって、ヒゲはものすごく大事なものです。
アーミッシュは、成人したらあごひげを伸ばす習慣があります。
年を重ねれば、何十年もヒゲを伸ばし続けていることになります。
コミュニティによっては、「ひげを整えたり、切ったりしてはいけない」なんて決まりがあるほどです。
アーミッシュの女性も、髪の毛は切ってはいけないという決まりがあります。
■アーミッシュのひげを剃るなんて…重大事件
アーミッシュのひげを剃り落とすなんて、本当にダメです。
ひげや髪の毛を剃られた側のアーミッシュにとっては、どんなに屈辱だったことか。
で、サミュエル司教は、ひげを剃った人の写真を撮影させ、コミュニティ内の他のアーミッシュに「見せしめ」として回覧させたそうです。
■アーミッシュのコミュニティ内では、神父がすべて決める
アーミッシュのコミュニティには、それぞれ決まりやルールが存在します。
それらのルールや決まりは、そのコミュニティ内の指導者(神父や司教など)がすべて決定します。
柔軟な指導者(神父・司教)ならコミュニティ内も住み心地がいいはずなのですが、厳格な指導者はルールもとにかく厳しいです。
また、1度決まった決まりやルールを変更することは、容易ではありません。
変な指導者だった場合、コミュニティ内がカルト状態になっていることもあるのが現実のようです。
オハイオ州で起こったこの事件に関しても、サミュエル被告は、司教であったものの、ほかのアーミッシュコミュニティの神父や司教と比べると、同じキリスト教徒でも、少し違った方向の思想だったようです。
4.アーミッシュは、性に関する事件が多い事実
最後に、アーミッシュの性に関する事件や問題について解説していきます。
夫・アダムも知らなかった、アーミッシュ社会の驚きの事実です。
■アーミッシュの女の子は、性的虐待を受けている事実
アーミッシュについて記事を書くのにあたり、アーミッシュに関する情報をいろいろ読んでいくうちにわかったこと。それが性的虐待の事実です。
アーミッシュの女の子たちは、兄弟や父親、隣人、コミュニティの牧師から、性的虐待を受けています。
この事実は、現在もほとんど明るみに出ていません。
■アーミッシュのコミュニティ内は、外部との接触がなく闇である
報告では、過去20年間のうちで、レイプなど性的虐待・被害を受けたアーミッシュの女の子はたったの52件となっています。過去20年間で52件って…嘘にも程がある。
アーミッシュ社会は外部との接触も少なく、閉ざされているので、家族や牧師に説得されて、女の子たちには、レイプされた事実を隠す他に選択肢がないのです。
報告されずに隠されている被害件数は何千件、何万件にも及ぶはずです。
また、アーミッシュ社会では子どもへの性教育がないので、幼い女の子たちは、レイプされてもそれが何なのか、兄弟や父親が自分に何をしているのか、分からないのです 。
ただただ恐怖を抱き、誰にも打ち明けられないのです。
私はアーミッシュでもないし、全然関係ないけど、アーミッシュの問題が少しでも解決することを願っています。
以上、参考になればうれしいです。
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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