• 投稿の最終変更日:4月 7, 2022
アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき【過去の経験・知識が重要】

アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき【過去の経験・知識が重要】

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アメリカ在住で働きたいと思っている日本人「アメリカ在住だけど働きたいな、なんて思ってる。夫だけに働いてもらっているのも申し訳ないし、ちょっとでも働いてお金が稼げればいいなぁ。でも、アメリカで働くなんて、全然自信ない。あまり英語が得意じゃないけど、どんな職種なら私でも働けるんだろう?アメリカで働くって、どんな感じか不安だし、体験談とか聞きたいな。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき。

2.アメリカで働くなら、経験や知識がある職種だといい【体験談あり】

3.アメリカで働くけど、どんな職種も【英語力】は働きながら身につける。

この記事を書いている私は、アメリカ在住2年。

ミネソタ州・ミネアポリスで暮らしています。

アメリカに移住して、レストランのサーバーになり、3ヵ月で辞めました。その後、渡米半年で、日本での経験を活かして歯科助手になりました(1年勤務)。英検4級しかもっていません。

現在は、スーパーで青果売り場を担当しています。

アメリカで働くことに関して、実体験に基づいて解説します。

1.アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき。

1.アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき。

結論として、アメリカで働くなら、好きな仕事・興味がある職種がおすすめです。

なぜかというと、アメリカがそういう働きかたの文化だからです。好きじゃないこと、興味がないことを仕事にしている人は、飽きてすぐに辞めていきます。

そして、せっかくアメリカに住んでいるのなら、「やってみたいことには、飛び込んでみる」ことです。アメリカで働くには、勇気と度胸が必要です。興味があれば、飛び込んでみればいいです。

■体験談:私がアメリカで初めて働くとき、職種えらびを間違えた話。

具体的なお話をすると、2年前の私はアメリカで初めての就職活動をしていました。

「就職活動」と言っても、アメリカの場合、インターネットで、求人情報を検索したり、知人の紹介だったり、お店に貼ってある求人のチラシを見たりすることです。

・「アメリカで、サーバーとして働くと稼げる」という思い込みで、職種選び失敗。

私の友人が何人も、カナダにワーホリに行っていて…みんなレストランのサーバーでけっこう稼いでいたんですよね。月35~40万円くらい。

「海外のサーバーって、めっちゃ稼げるじゃん!」ってイメージがあって。

アメリカでサーバーをやっている友人も、パートで全然働いてないのに月20万円くらい稼いでて。

「私もアメリカでサーバーとして働きたい!お金たくさん稼ぎたい!」って単純に思っていたのが、サーバーになったきっかけです。

私は過去に教員でしたが、人に教えるのが好きではないので、「日本語教師」という選択肢は、一切ありませんでした。

・アメリカでも、働く場所によって同じ職種でも、収入が全然ちがう

2019年11月に、ウィスコンシン州の小さな町の日本食・中華のレストランのサーバーになりました。人手不足だったため、面接もなしで即採用でした。

で、ウィスコンシンって、田舎なので私が働きだしたレストランでの時給が$2.33だったんです。

もう、衝撃ですよね。

当時2019年の年末で、「このご時世、時給250円くらいで働かされることがあるのか」と。でも、もう仕事始まっちゃったし。面接がなかったので、「時給がいくら」とかの話も一切なくて。

働く初日にサラッと言われました。

つまり、収入の主な源はお客さんからの「チップ」ということです。

チップが少なければ、収入も少なくなります。

結局、フルタイムで働いて、月18万円くらいの収入でした。

・アメリカなのにめっちゃ働いてた私。

朝10:20ころ出勤して、ランチの勤務

14:30~16:00まで昼休み(毎回帰宅してました)

16:00~22:00までディナー勤務

こんな感じの働き方だったので、夫・アダムと真逆の生活になってしまいました。当時、友人もいなかったので、本当にひとりぼっちでストレスがやばかったです。

職場のレストランも、スタッフはみんないい人だったのですが、家族経営だったので、輪の中に入れず。というか、みんな中国語で話してるから、会話に入るの無理(笑)

こんな感じだったので、「仕事大変」「友だちできない」「アダムに会えない」「思っていた以上に、全然稼げない」「チップ制度嫌い」で、3ヵ月で辞めました。

・アメリカ・ミネソタ州ツインシティで働くと、同じ職種でも時給が12ドル。収入が倍に。

ちなみに、ミネソタ州のミネアポリスやセントポールでサーバーになると、時給が$12以上だかに決められています。

それにプラスで、チップがもらえるので、同じ仕事でもお給料は倍になります。

もしツインシティでサーバーとして、フルタイムで働けば、月収35~40万円になります。(もちろん、大都会のレストランなので、もっと仕事がキツイ感じになるけど。)

■結論、アメリカで働くなら、職種選びが重要です。

私は大学生のときに、居酒屋でアルバイトをしていました。その経験があったので、サーバーに興味を持ったのですが…。

いま思い返せば、「私、居酒屋でのバイト、めっちゃきらいだったわ。」って。

過去の自分が好きじゃなかったものは、今の自分も好きじゃないってことを学びました。

せっかくなら、嫌なことからは逃げて、ラクで楽しい方がいいです。

2.アメリカで働くなら、経験や知識がある職種だといい【体験談あり】

上記では、私がアメリカでサーバーになって失敗した話を書きました。ここでは、アメリカで歯科助手になった話と、スーパーで働き始めた話を書きます。

■私がアメリカで、歯科助手という職種を選んで働くことになった理由。

私は大学卒業後、小学校教員になったのですが、うつになって半年で辞めた経験があります。その後、転職・未経験で歯科助手になりました。

歯科助手としての知識と経験には、自信がありました。

ブランクも3年ありました。

「英語」という言葉の壁もあり、ぶっちゃけ不安だらけでした。

でも、サーバーになって失敗したので、「また歯科助手になりたい。歯科助手の仕事、めっちゃ楽しかったし、好きだった。」という気持ちが大きくなりました。

英語ができないのに、歯科助手になるのは不安ばかりでしたが、「やりたい」気持ちの方が大きかったのが、歯科助手になった理由です。

■アメリカで仕事を得て働くのに、また面接なしだった。

私が歯科助手の仕事をゲットしたのは、ぶっちゃけ簡単でした。

理由は、ボスの歯科医がおもしろい変な人だったから。34歳の韓国系の男性で、ベンチャー企業みたいな感じ。

インターネットで、求人募集を見て、レジュメを直接持参しました。

で、歯科助手としての経験があったので、翌日、採用の電話がきました。

当時、2020年3月で、ちょうどコロナウイルスがアメリカに直撃する前後でした。

またもや、面接なしで仕事を得ました。今回もフルタイムです。

■アメリカで歯科助手という職種を選らび、働くことになった初日の記憶

3年ぶりに歯科助手になった私。スクラブを着て、緊張しながら出勤しました。

行ったら「誰?」ってなりました。勤務先のオフィスには、「新人(私)が採用された」ことが知らされていなかったのです。

まぁ、アメリカってそんな感じなのか、と。

で、いろいろ器具の場所やら、治療ごとの準備やら説明を受けたのですが、やっぱり自分が過去にやってきているので、なんとなくわかるんですよね。

それが本当に救いになりました。

歯科英語なんて、勉強したことなかったので、最初の3ヵ月はマジで大変でした。

■なんやかんやで、アメリカで歯科助手として働く1年1ヵ月。歯科助手はちょっと特殊な職種。

アメリカで歯科助手として働いた体験・感想から言うと、未経験なら、海外で歯科助手は大変すぎるので、おすすめしません。(専門的すぎる)

アメリカ人の女の子ですら、10人以上辞めたり、クビになったりしているのを見てきました。たった1年しか働かなかったけど、10人以上です。20人かも(笑)

自分の過去の経験や知識を活かせる職種を考えてみましょう。経験と知識があれば、英語の壁はグッと低くなります。

■現在は、アメリカのスーパーで働く私。それも経験のある職種。

セントポール→ミネアポリスに引っ越しとともに、歯科助手を辞めました。最終日に泣いてしまった私。

めっちゃいい職場・スタッフ・仕事で、辞めるのはもったいない気もしました。

で、今は家から徒歩15分で行けるスーパーで働いています。大学生のときに百貨店の青果売り場でバイトしていた経験もとに、青果売り場の仕事をゲットしました。過去の経験から、野菜や果物の目利きができるので、仕事で役立ちます。

今は、パートタイムとして働いています。

働いている年齢層も超幅広いです。15歳の女の子~70歳くらいのおじいちゃんまで働いています。レジ担当は、人が足りなくてめっちゃ忙しそうです。

スーパーで全体的に人手不足なので仕事は大変なときもありますが、歯科助手の仕事と比べたらめっちゃ気楽です。ポテトやリンゴの箱はめちゃくちゃ重いですが…体が鍛えられます。

■アメリカのスーパーで働くと、アメリカについていろいろ学べるから楽しい。

アメリカのスーパーで働いていると、いろいろなスタッフ、お客さんと出会えます。会話も楽しいですし、アメリカ人がどんな料理を作っているのか、知らない野菜をどうやって食べるのか学べます。

フルーツとか、めっちゃ試食させてもらえます。

変なお客さんもたくさんいます。とにかく、毎日楽しいです。

■スーパーで働いていて、タダでアイスクリームを大量にもらった話。

■スーパーで働いていて、タダでアイスクリームを大量にもらった話

「0度で配達されるはずのアイスクリームが、15℃で配達されて、ちょっと溶けちゃったから。」といって、大量のアイスクリームをタダでもらいました。

ストアマネージャー(店のトップ)もクールな人です。「返却もできるけど、せっかくだから従業員に食べてほしい」とのこと。

$60(6,000円)分くらいのアイスクリームをもらって帰りました。アメリカの大きなカートに、山盛りのアイスクリーム…

好きなだけ持って帰っていいという、夢のような体験でした。その日に出勤で、まじでラッキーでした。

こういうの、日本の職場じゃ経験できないですよね。

■一緒に働く20歳のマネージャーが、クールすぎる。

私のマネージャーは、20歳の男の子です。左腕に竜と鬼のタトゥーがあります。人手不足が原因で、彼は毎日働いています。が、本当にクールな男の子。ちょっとシャイでかわいい一面も。

先日、「みんな、人手不足でタイトなシフトになってごめんね。一生懸命働いてくれてありがとう。」って、1人あたり$30のギフトカードをくれました。彼のお財布から出ているお金です。合計$300(3万円以上)かな。

私がマネージャーでも、そんなことしません。彼、本当にすごい。困っていたらすぐに助けてくれるし、希望休を出せば、全部聞いてくれるし。

日本には、こういうクールな上司が少ないのが残念です。

■アメリカで働くとわかる【comes and goes】みんなどんどん辞めてくよ。

サーバーの仕事も、歯科助手の仕事も、スーパーでの仕事も、とにかくスタッフの入れ替わりが激しいです。

アメリカなので、辞めるときも2週間前に「辞めます」って言うだけです。しかも、高校生などの若い子はいきなり辞めていきます。突然出勤しなくなることも。

歯科医院に関しては、医療に関わる仕事なので、いい人材・優秀な人材を見つけるのが難しいです。そのため、常に新人教育して、辞めてくって感じ。

歯科助手の仕事は、仕事が覚えられない子が多くて、クビになる子が多かったですね。

スーパーは、ストア全体的に人手不足です。私はスーパーで3ヵ月しか働いていないのに、もうすでに古株です。出勤するたびに、新しい高校生が働いている感じです。特にレジ担当はどんどん辞めていきます。

3.アメリカで働くけど、どんな職種も【英語力】は働きながら身につける。

3.アメリカで働くけど、どんな職種も【英語力】は働きながら身につける。

私は、英検4級しかもっていません。英語もぶっちゃけ嫌いです。でも、世界中の人とコミュニケーションが取れる手段としての英語は好きです。

■「アメリカで働く」と言っても、私は英語が全然話せませんでした。

アメリカに移住した2年前は、1人でスーパーで買い物したときに、レジの人と会話すらできませんでした。

渡米して3ヵ月でレストランのサーバーになりましたが、魚の名前なんて英語で全然わからなかったし、本当に大変でした。レストランのメニューも大きかったし、お客さんとの会話もしなきゃならなくて…。

英語がもっと嫌いになりました。

■英語とサーバースキル不足で、チップがもらえなかったことも。

アメリカのサーバーの仕事はまじで大変です。

私は記憶力が悪いので、オーダーミスも何度もしました。注文されたものを入力し忘れて、お客さんをずーっと待たせたことも。当然、もらえるチップも、他のスタッフよりは少なかったです。

サーバーとして働いて、いいチップを得るには、「フレンドリー」「記憶力」「一度に、一気に料理をもっていくスキル」などなど…。

高級レストランで働けば、短時間でめちゃくちゃ稼げます。その分、仕事もハードです。メニューの内容や、扱っているソースの種類、料理の原材料や、お酒の種類などなど、初出勤のときにすべて覚えてきたか、テストがあるレストランもあります。

なので、英語ができた方が当然稼げます。

■アメリカで歯科助手として働くには、英語を必死で覚える必要があった。

で、渡米して半年で歯科助手になり、「なんとしても、歯科助手の仕事にしがみついていたい」という思いから、必死で歯科英語を覚えました。

といっても、日々新しく聞いた英語をメモして、家で復習する感じ。難しい歯科用語の英語でも、日本語では頭の中で理解できるので、英単語と日本語の知識をつなぎ合わせるような勉強方法でした。

歯科助手としての経験と知識があるため、「ゼロからの勉強ではなく、点と点をつなぐ作業」だったので、そこまで苦ではなかったです。また、「アメリカで歯科助手になりたい」という夢をかなえられたうれしさもありました。

■アメリカのスーパーで働く私は、未だに知らない英語のものばかり。

スーパーで働き始めて3ヵ月経った今でも、お客さんから聞かれて、わからないものも多いです。なので、「写真見せて?」と聞き返しています。野菜の名前が分らなくても、写真を見ればすぐにわかるので、英語の名前が分らなくても特に問題ありません。

しかも、周りのスタッフがめちゃくちゃいい人ばかりなので、困っていたらみんな助けてくれます。お客さんもフレンドリーで優しいので、スーパーで働くには、ぶっちゃけ英語が全然できなくても働けます。

■アメリカで働くには、どんな職種でも、働きながら英語を学べばOK!

いくら英語を必死に勉強しても、働く職種によっては足りない・意味がないこともあります。

いくら英語を必死に勉強しても、働く職種によっては足りない・意味がないこともあります。例えば、「Produce(プロデュース)=農産物」というのも、スーパーで働くことになり、面接で必要な単語だったので、初めて知りました。「DA=デンタルアシスタント」というのも、歯科助手の仕事に興味を持ち始めてから知った単語です。

普段の英会話からは、なかなか学べない単語です。学び方も、働きながら職場の人がいろいろ教えてくれるので、学ぶのも楽しいです。

・アメリカで、サーバーとして働くのに必要な英語

サーバーとして働くには、サーバーがよく使う「レストランでの接客英語」「料理名」などが必要です。英会話のスキルも、いいチップを得るためには必須です。

・アメリカで、歯科助手として働くのに必要な英語

歯科助手の仕事に必要な英語は、歯や治療に関する英語です。いくら一般英語を勉強しても、歯科助手の仕事は務まりません。医療現場に必要な英語は、特別に勉強しない限り、普段の生活や英会話から学ぶことはできません。

歯科医院の職場では、楽しい仲間・友人がたくさんできました。

・アメリカのスーパーで働くのに必要な英語

野菜や果物の英単語や、味や食感・料理の仕方の表現などを知っていた方が、働くのが楽しくなります。指示されたことが理解できるレベルなら大丈夫。

一方で、同じスーパーで働くにも、「Meat Department(ミート・デパートメント)=肉コーナー」のカウンターで肉や魚を売るなら、肉と魚が好きじゃないときついです。お客さんからの質問に答えられなければ、仕事が務まりませんからね。

レジを担当するなら、スモールトークと言われる「英会話」力があった方がいいです。

スーパーでも、スタッフはみんな楽しいです。

どれもこれも、働き始めれば、嫌でも覚えるようになります。だって自分に必要なら、勝手に記憶としてたまっていくものです。

以上、いかがでしょうか。

アメリカで働きたいな~、と思っている人の参考になれば幸いです。やってみて、嫌ならやめればいいんです。だってアメリカだから。2週間前に言えば、簡単に辞められます。そして、次を探せばいい。

好きな仕事に出会えれば、職場での友達もたくさんできて、アメリカ生活がもっと楽しくなりますよ!