アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき【過去の経験・知識が重要】
アメリカ在住で働きたいと思っている日本人「アメリカ在住だけど働きたいな、なんて思ってる。夫だけに働いてもらっているのも申し訳ないし、ちょっとでも働いてお金が稼げればいいなぁ。でも、アメリカで働くなんて、全然自信ない。あまり英語が得意じゃないけど、どんな職種なら私でも働けるんだろう?アメリカで働くって、どんな感じか不安だし、体験談とか聞きたいな。」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき。
2.アメリカで働くなら、経験や知識がある職種だといい【体験談あり】
3.アメリカで働くけど、どんな職種も【英語力】は働きながら身につける。
この記事を書いている私は、アメリカ在住2年。
ミネソタ州・ミネアポリスで暮らしています。
現在は、スーパーで青果売り場を担当しています。
アメリカで働くことに関して、実体験に基づいて解説します。
1.アメリカで働くなら、好きな職種を選ぶべき。
結論として、アメリカで働くなら、好きな仕事・興味がある職種がおすすめです。
なぜかというと、アメリカがそういう働きかたの文化だからです。好きじゃないこと、興味がないことを仕事にしている人は、飽きてすぐに辞めていきます。
■体験談:私がアメリカで初めて働くとき、職種えらびを間違えた話。
具体的なお話をすると、2年前の私はアメリカで初めての就職活動をしていました。
「就職活動」と言っても、アメリカの場合、インターネットで、求人情報を検索したり、知人の紹介だったり、お店に貼ってある求人のチラシを見たりすることです。
・「アメリカで、サーバーとして働くと稼げる」という思い込みで、職種選び失敗。
私の友人が何人も、カナダにワーホリに行っていて…みんなレストランのサーバーでけっこう稼いでいたんですよね。月35~40万円くらい。
「海外のサーバーって、めっちゃ稼げるじゃん!」ってイメージがあって。
アメリカでサーバーをやっている友人も、パートで全然働いてないのに月20万円くらい稼いでて。
「私もアメリカでサーバーとして働きたい!お金たくさん稼ぎたい!」って単純に思っていたのが、サーバーになったきっかけです。
私は過去に教員でしたが、人に教えるのが好きではないので、「日本語教師」という選択肢は、一切ありませんでした。
・アメリカでも、働く場所によって同じ職種でも、収入が全然ちがう
2019年11月に、ウィスコンシン州の小さな町の日本食・中華のレストランのサーバーになりました。人手不足だったため、面接もなしで即採用でした。
で、ウィスコンシンって、田舎なので私が働きだしたレストランでの時給が$2.33だったんです。
もう、衝撃ですよね。
当時2019年の年末で、「このご時世、時給250円くらいで働かされることがあるのか」と。でも、もう仕事始まっちゃったし。面接がなかったので、「時給がいくら」とかの話も一切なくて。
働く初日にサラッと言われました。
つまり、収入の主な源はお客さんからの「チップ」ということです。
チップが少なければ、収入も少なくなります。
結局、フルタイムで働いて、月18万円くらいの収入でした。
・アメリカなのにめっちゃ働いてた私。
朝10:20ころ出勤して、ランチの勤務
14:30~16:00まで昼休み(毎回帰宅してました)
16:00~22:00までディナー勤務
こんな感じの働き方だったので、夫・アダムと真逆の生活になってしまいました。当時、友人もいなかったので、本当にひとりぼっちでストレスがやばかったです。
職場のレストランも、スタッフはみんないい人だったのですが、家族経営だったので、輪の中に入れず。というか、みんな中国語で話してるから、会話に入るの無理(笑)
こんな感じだったので、「仕事大変」「友だちできない」「アダムに会えない」「思っていた以上に、全然稼げない」「チップ制度嫌い」で、3ヵ月で辞めました。
・アメリカ・ミネソタ州ツインシティで働くと、同じ職種でも時給が12ドル。収入が倍に。
ちなみに、ミネソタ州のミネアポリスやセントポールでサーバーになると、時給が$12以上だかに決められています。
それにプラスで、チップがもらえるので、同じ仕事でもお給料は倍になります。
もしツインシティでサーバーとして、フルタイムで働けば、月収35~40万円になります。(もちろん、大都会のレストランなので、もっと仕事がキツイ感じになるけど。)
■結論、アメリカで働くなら、職種選びが重要です。
私は大学生のときに、居酒屋でアルバイトをしていました。その経験があったので、サーバーに興味を持ったのですが…。
いま思い返せば、「私、居酒屋でのバイト、めっちゃきらいだったわ。」って。
過去の自分が好きじゃなかったものは、今の自分も好きじゃないってことを学びました。
せっかくなら、嫌なことからは逃げて、ラクで楽しい方がいいです。
2.アメリカで働くなら、経験や知識がある職種だといい【体験談あり】
上記では、私がアメリカでサーバーになって失敗した話を書きました。ここでは、アメリカで歯科助手になった話と、スーパーで働き始めた話を書きます。
■私がアメリカで、歯科助手という職種を選んで働くことになった理由。
私は大学卒業後、小学校教員になったのですが、うつになって半年で辞めた経験があります。その後、転職・未経験で歯科助手になりました。
歯科助手としての知識と経験には、自信がありました。
ブランクも3年ありました。
「英語」という言葉の壁もあり、ぶっちゃけ不安だらけでした。
でも、サーバーになって失敗したので、「また歯科助手になりたい。歯科助手の仕事、めっちゃ楽しかったし、好きだった。」という気持ちが大きくなりました。
英語ができないのに、歯科助手になるのは不安ばかりでしたが、「やりたい」気持ちの方が大きかったのが、歯科助手になった理由です。
■アメリカで仕事を得て働くのに、また面接なしだった。
私が歯科助手の仕事をゲットしたのは、ぶっちゃけ簡単でした。
理由は、ボスの歯科医がおもしろい変な人だったから。34歳の韓国系の男性で、ベンチャー企業みたいな感じ。
インターネットで、求人募集を見て、レジュメを直接持参しました。
で、歯科助手としての経験があったので、翌日、採用の電話がきました。
当時、2020年3月で、ちょうどコロナウイルスがアメリカに直撃する前後でした。
またもや、面接なしで仕事を得ました。今回もフルタイムです。
■アメリカで歯科助手という職種を選らび、働くことになった初日の記憶
3年ぶりに歯科助手になった私。スクラブを着て、緊張しながら出勤しました。
行ったら「誰?」ってなりました。勤務先のオフィスには、「新人(私)が採用された」ことが知らされていなかったのです。
まぁ、アメリカってそんな感じなのか、と。
で、いろいろ器具の場所やら、治療ごとの準備やら説明を受けたのですが、やっぱり自分が過去にやってきているので、なんとなくわかるんですよね。
それが本当に救いになりました。
歯科英語なんて、勉強したことなかったので、最初の3ヵ月はマジで大変でした。
■なんやかんやで、アメリカで歯科助手として働く1年1ヵ月。歯科助手はちょっと特殊な職種。
アメリカで歯科助手として働いた体験・感想から言うと、未経験なら、海外で歯科助手は大変すぎるので、おすすめしません。(専門的すぎる)
アメリカ人の女の子ですら、10人以上辞めたり、クビになったりしているのを見てきました。たった1年しか働かなかったけど、10人以上です。20人かも(笑)
自分の過去の経験や知識を活かせる職種を考えてみましょう。経験と知識があれば、英語の壁はグッと低くなります。
■現在は、アメリカのスーパーで働く私。それも経験のある職種。
セントポール→ミネアポリスに引っ越しとともに、歯科助手を辞めました。最終日に泣いてしまった私。
めっちゃいい職場・スタッフ・仕事で、辞めるのはもったいない気もしました。
で、今は家から徒歩15分で行けるスーパーで働いています。大学生のときに百貨店の青果売り場でバイトしていた経験もとに、青果売り場の仕事をゲットしました。過去の経験から、野菜や果物の目利きができるので、仕事で役立ちます。
今は、パートタイムとして働いています。
働いている年齢層も超幅広いです。15歳の女の子~70歳くらいのおじいちゃんまで働いています。レジ担当は、人が足りなくてめっちゃ忙しそうです。
スーパーで全体的に人手不足なので仕事は大変なときもありますが、歯科助手の仕事と比べたらめっちゃ気楽です。ポテトやリンゴの箱はめちゃくちゃ重いですが…体が鍛えられます。
■アメリカのスーパーで働くと、アメリカについていろいろ学べるから楽しい。
アメリカのスーパーで働いていると、いろいろなスタッフ、お客さんと出会えます。会話も楽しいですし、アメリカ人がどんな料理を作っているのか、知らない野菜をどうやって食べるのか学べます。
フルーツとか、めっちゃ試食させてもらえます。
変なお客さんもたくさんいます。とにかく、毎日楽しいです。
■スーパーで働いていて、タダでアイスクリームを大量にもらった話。
「0度で配達されるはずのアイスクリームが、15℃で配達されて、ちょっと溶けちゃったから。」といって、大量のアイスクリームをタダでもらいました。
ストアマネージャー(店のトップ)もクールな人です。「返却もできるけど、せっかくだから従業員に食べてほしい」とのこと。
$60(6,000円)分くらいのアイスクリームをもらって帰りました。アメリカの大きなカートに、山盛りのアイスクリーム…
好きなだけ持って帰っていいという、夢のような体験でした。その日に出勤で、まじでラッキーでした。
こういうの、日本の職場じゃ経験できないですよね。
■一緒に働く20歳のマネージャーが、クールすぎる。
私のマネージャーは、20歳の男の子です。左腕に竜と鬼のタトゥーがあります。人手不足が原因で、彼は毎日働いています。が、本当にクールな男の子。ちょっとシャイでかわいい一面も。
先日、「みんな、人手不足でタイトなシフトになってごめんね。一生懸命働いてくれてありがとう。」って、1人あたり$30のギフトカードをくれました。彼のお財布から出ているお金です。合計$300(3万円以上)かな。
私がマネージャーでも、そんなことしません。彼、本当にすごい。困っていたらすぐに助けてくれるし、希望休を出せば、全部聞いてくれるし。
日本には、こういうクールな上司が少ないのが残念です。
■アメリカで働くとわかる【comes and goes】みんなどんどん辞めてくよ。
サーバーの仕事も、歯科助手の仕事も、スーパーでの仕事も、とにかくスタッフの入れ替わりが激しいです。
アメリカなので、辞めるときも2週間前に「辞めます」って言うだけです。しかも、高校生などの若い子はいきなり辞めていきます。突然出勤しなくなることも。
歯科医院に関しては、医療に関わる仕事なので、いい人材・優秀な人材を見つけるのが難しいです。そのため、常に新人教育して、辞めてくって感じ。
歯科助手の仕事は、仕事が覚えられない子が多くて、クビになる子が多かったですね。
スーパーは、ストア全体的に人手不足です。私はスーパーで3ヵ月しか働いていないのに、もうすでに古株です。出勤するたびに、新しい高校生が働いている感じです。特にレジ担当はどんどん辞めていきます。
3.アメリカで働くけど、どんな職種も【英語力】は働きながら身につける。
私は、英検4級しかもっていません。英語もぶっちゃけ嫌いです。でも、世界中の人とコミュニケーションが取れる手段としての英語は好きです。
■「アメリカで働く」と言っても、私は英語が全然話せませんでした。
アメリカに移住した2年前は、1人でスーパーで買い物したときに、レジの人と会話すらできませんでした。
渡米して3ヵ月でレストランのサーバーになりましたが、魚の名前なんて英語で全然わからなかったし、本当に大変でした。レストランのメニューも大きかったし、お客さんとの会話もしなきゃならなくて…。
英語がもっと嫌いになりました。
■英語とサーバースキル不足で、チップがもらえなかったことも。
アメリカのサーバーの仕事はまじで大変です。
私は記憶力が悪いので、オーダーミスも何度もしました。注文されたものを入力し忘れて、お客さんをずーっと待たせたことも。当然、もらえるチップも、他のスタッフよりは少なかったです。
サーバーとして働いて、いいチップを得るには、「フレンドリー」「記憶力」「一度に、一気に料理をもっていくスキル」などなど…。
高級レストランで働けば、短時間でめちゃくちゃ稼げます。その分、仕事もハードです。メニューの内容や、扱っているソースの種類、料理の原材料や、お酒の種類などなど、初出勤のときにすべて覚えてきたか、テストがあるレストランもあります。
なので、英語ができた方が当然稼げます。
■アメリカで歯科助手として働くには、英語を必死で覚える必要があった。
で、渡米して半年で歯科助手になり、「なんとしても、歯科助手の仕事にしがみついていたい」という思いから、必死で歯科英語を覚えました。
といっても、日々新しく聞いた英語をメモして、家で復習する感じ。難しい歯科用語の英語でも、日本語では頭の中で理解できるので、英単語と日本語の知識をつなぎ合わせるような勉強方法でした。
歯科助手としての経験と知識があるため、「ゼロからの勉強ではなく、点と点をつなぐ作業」だったので、そこまで苦ではなかったです。また、「アメリカで歯科助手になりたい」という夢をかなえられたうれしさもありました。
■アメリカのスーパーで働く私は、未だに知らない英語のものばかり。
スーパーで働き始めて3ヵ月経った今でも、お客さんから聞かれて、わからないものも多いです。なので、「写真見せて?」と聞き返しています。野菜の名前が分らなくても、写真を見ればすぐにわかるので、英語の名前が分らなくても特に問題ありません。
しかも、周りのスタッフがめちゃくちゃいい人ばかりなので、困っていたらみんな助けてくれます。お客さんもフレンドリーで優しいので、スーパーで働くには、ぶっちゃけ英語が全然できなくても働けます。
■アメリカで働くには、どんな職種でも、働きながら英語を学べばOK!
いくら英語を必死に勉強しても、働く職種によっては足りない・意味がないこともあります。
いくら英語を必死に勉強しても、働く職種によっては足りない・意味がないこともあります。例えば、「Produce(プロデュース)=農産物」というのも、スーパーで働くことになり、面接で必要な単語だったので、初めて知りました。「DA=デンタルアシスタント」というのも、歯科助手の仕事に興味を持ち始めてから知った単語です。
普段の英会話からは、なかなか学べない単語です。学び方も、働きながら職場の人がいろいろ教えてくれるので、学ぶのも楽しいです。
・アメリカで、サーバーとして働くのに必要な英語
サーバーとして働くには、サーバーがよく使う「レストランでの接客英語」「料理名」などが必要です。英会話のスキルも、いいチップを得るためには必須です。
・アメリカで、歯科助手として働くのに必要な英語
歯科助手の仕事に必要な英語は、歯や治療に関する英語です。いくら一般英語を勉強しても、歯科助手の仕事は務まりません。医療現場に必要な英語は、特別に勉強しない限り、普段の生活や英会話から学ぶことはできません。
歯科医院の職場では、楽しい仲間・友人がたくさんできました。
・アメリカのスーパーで働くのに必要な英語
野菜や果物の英単語や、味や食感・料理の仕方の表現などを知っていた方が、働くのが楽しくなります。指示されたことが理解できるレベルなら大丈夫。
一方で、同じスーパーで働くにも、「Meat Department(ミート・デパートメント)=肉コーナー」のカウンターで肉や魚を売るなら、肉と魚が好きじゃないときついです。お客さんからの質問に答えられなければ、仕事が務まりませんからね。
レジを担当するなら、スモールトークと言われる「英会話」力があった方がいいです。
スーパーでも、スタッフはみんな楽しいです。
どれもこれも、働き始めれば、嫌でも覚えるようになります。だって自分に必要なら、勝手に記憶としてたまっていくものです。
以上、いかがでしょうか。
アメリカで働きたいな~、と思っている人の参考になれば幸いです。やってみて、嫌ならやめればいいんです。だってアメリカだから。2週間前に言えば、簡単に辞められます。そして、次を探せばいい。
好きな仕事に出会えれば、職場での友達もたくさんできて、アメリカ生活がもっと楽しくなりますよ!
トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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