• 投稿の最終変更日:12月 10, 2022
アメリカのレストランでサーバーになる方法(就活)

アメリカのレストランでサーバーになる方法(就活)

私のアメリカでの就活期間は、たったの1~2週間でした。(2019.11月)

意外とすぐに就職先が決まりました。日本も同じですが、アメリカでも、レストランでは求人募集を出しているお店が多いです。

★アメリカでのサーバーの仕事の探し方

アメリカでのサーバーの仕事の探し方

1、インターネット検索

2、実際に働けそうなレストランまで行って、店のドアや窓に求人の張り紙がないか、確認する

3、ダメもとでお店へ行って「働きたい」とお願する

4、知人や友人から紹介してもらう

私はこれらの方法で、今のサーバーの仕事を見つけました。

と言っても、小さな田舎町なので、そもそもレストランの選択肢が少なかったですが。

1と2の方法が1番現実的ですね。

インターネットで検索すれば、たくさん出てきますし、お店の場所も地図で検索して確認できるので、実際に自分の家から通勤できそうか、じっくり考えることもできます。

「4、知人からの紹介」は、そもそも知人や友人がいなければ無理なので、ちょっと難しいですね。

インターネット検索では、日本でもお馴染の「インディード(Indeed)」を利用しました。

内容は英語で書いてあるので、もちろん英語で検索しないと出てきません。

例えば、

「(自分の住んでいる町の名前)、restaurant、server」

とかで検索すれば、求人が出てきます。

日本とは違い、「時給いくら、週〇日勤務」とか、はっきり書いていないレストランが多いです。

特に中国人が経営している日本食・中華レストランは…正直テキトーな所が多いかな。

このテキトーさが、いい意味でもあります。

また、店頭に貼ってある求人のサインは「Now Hiring」「Help Wanted」なので、意識して歩けば、いたるところで目にするサインです。

日本語に訳すと「求人募集中」みたいなものですね。

このサインがあるお店は、求人募集を出しているお店、ということになります。

私は、もともとサーバーになりたかったので、サーバーの仕事にフォーカスして仕事探しをしました。

★サーバーとホストの違いは?

・サーバーとホストの違いは?

初めて海外で働く、となると、ある程度の英語力が必要とされます。

英語でメニューも覚えなくてはなりませんし、お客さんとの会話も全て英語です。

サーバーとは・・・ウエイトレスのことで、仕事内容はお客さんからの注文を取って、オーダーします。料理ができたらテーブルまで運び、お会計もサーバーが行います。このときにもらえるチップが自分の収入源になります。

ホスト(ホステス)とは・・・レストランの入り口に立ち、来店した客をテーブルに案内する、案内役の仕事。レストランによってチップがもらえたり、チップなしの時給制だったりします。

日本にはあまり馴染みがありませんが、アメリカやカナダのレストランには、「ホスト(男性)」「ホステス(女性)」のポジションがあります。

日本語でホスト・ホステスと聞くと、水商売?って思うと思いますが…ここでの「ホスト・ホステス」はレストランの入り口にいる「案内人」のことを指します。

日本のレストランでは、案内人もウエイトレスも同じですよね。

みんな同じ時給でお給料が発生しているから、誰がどのお客さんを対応しても問題はありません。

でも、海外のレストランでは、チップが発生するので、自分の担当するお客さんが1番大事というか、担当しているお客さん以外のお客さんには接客しなくていいのです。

(もちろん、呼びとめられて何かを頼まれたら対応しますが、担当するサーバーに伝えれば自分は対応しなくて済みます。)

ホスト(あなたが女性ならホステス)は、お客さんが平等にサーバーに行き渡るように、その都度、状況を判断しながらテーブルに案内しなくてはなりません。

ホストを務めるには、的確な判断力が求められます。

週末の忙しい時間帯ともなると、満席で待たされるお客さんも出てくるので、しっかりと対応できる能力も必要となります。

ホストは、注文を取ったり、料理を運んだりしなくていいので、働き始めでメニューも覚えていない状態のときに、オーナーからホストのポジションを勧められることが多いようです。

私も、1軒目に面接を受けたレストランのオーナーに「メニューもたくさんあるし、いきなりサーバーになってもできないと思うから、慣れるまではホストになってもらうよ」と言われました。

2軒目の、今の職場でも、初めの1週間の週末はホストを務めました。

全っ然、ホストの仕事ができなかったけど…。

金曜、土曜の夜は、満席になり、待たされるお客さんも15人ほどいました。名前を聞いてメモし、「15分後くらいに戻ってきてください」と伝えます。まず、名前を聞いても聞き取れないから、メモができないし、スペルも分からないし…とにかくてんやわんやでした。

結局、オーナーにめっちゃ助けてもらいました。

私のレストランでホストになると、チップなしで、時給7ドル(700円)です。

私がサーバーになりたかった理由は、単純に「お金」です。

カナダにワーホリに行ってサーバーになった友人の多くは、やはり日本食レストランでサーバーになり、毎月20万~40万円くらい稼いでいるのを聞いていたからです。

ホストの場合、レストランによってはチップももらえるようですが、サーバーと比べると稼げないです。

でも、実際にアメリカでサーバーになってみて、私たちが住んでいる所は田舎なので、カナダにワーホリに行っていた友人と比べると、思っていたよりかは稼げないです。1ヶ月で収入が20万円の理由は、時給が2.33ドルだから。大都市でサーバーになれば、時給も10ドルくらいになるので、サーバーになって、月35万円~40万円は稼げるでしょう。

もし、英語が全然出来ないようであれば、アメリカやカナダのレストランには、皿洗い担当のポジションもあります。とてもきつい仕事ですが、ほとんど英語を使わずに、レストランで働くことができます。

★私のアメリカでの就活…1軒目。

日本食のレストランが求人を出していることをインターネットで見つけ、実際にお店まで行ってみて、求人の張り紙もチェックし、そのまま手ぶらで、レストランに入りました。

さすがに見た目の清潔感は大事かな、と思い、帽子は外し、大きなジャケットは車内に置いて行きました。レストランに行くときの服装は、なんでもokです。

レストランに入り、スタッフに「仕事を探していること、求人の張り紙を見たこと、サーバーになりたいこと、アプリケーション(申請書・応募用紙のこと)が欲しいこと」を英語で伝えました。

あと、対応してくれたスタッフに「この仕事は好きか?」を聞きました。

英語で伝えるので「Hello! I’m looking for my job, and I saw you are hiring now. I want to be a server, which position is open? 」(ハロー!仕事を探してるんですが、今求人出してますよね?サーバーになりたいんですが、何の仕事のポジションを募集していますか?)

「I want an application.」(申請書がほしいです。)

「Do you like your job here?」(この仕事、好き?)

↑ この「仕事好き?」の質問に対して、アメリカで働いている人は、みんな笑顔で「yes」と答えます。

アメリカで働いている人たちは、みんな自分の仕事が好きなのです。

やりがいや誇りを持って働いている人が多いです。

嫌な仕事だったら、辞めて新しい仕事を探すのが当たり前の文化なんだ、と目の当たりにしました。

日本は仕事が嫌でも、辞められませんからね…。

そして、私は、アプリケーションをもらい、家でゆっくり書いて、後日もう一度出向いて面接…の予定でした。

が、このレストランは、その場でアプリケーションを書かされ、書き終わったらそのまま面接でした。

正直、超ビックリ。

「今、レジュメもないし、家に持って帰って記入したい。後日持参するから。」とお願いしたのに、なぜかダメと言われました。

アプリケーションを埋めるには、アメリカのソーシャルセキュリティー番号や、住所、携帯の電話番号、過去の職歴(職場の住所や上司の名前)など、いろいろな情報が分かっていないと書けません。

さすがに困ってしまい、車の中で待っていてくれたジャパダムをレストラン内に呼んで、アプリケーションを埋めるのを手伝ってもらいました。

全部英語で書かなくてはいけないしね。

アメリカやカナダでの就活では、カバーレターやレジュメ(履歴書)が重要!とよく言われていますが、私は、作成はしてみたものの、印刷して持って行かなかったです。(書いた意味なし)

けど、レストラン側も「レジュメが欲しい」なんて、何も言ってこなかったです。

ゆるいレストランなら必要なさそうですね。でも、いざとなったときには便利なので、持って行った方が、自分が安心できます。

私の友人も、ニューメキシコ州の日本食・タイ料理レストランで働いていますが、レジュメなし、面接なしで、私と同じような感じだったようです。

そして、面接は1対1(オーナーと私)で行いました。

中国人女性のオーナーで、「同じアジア人なので、アメリカでの辛い状況や大変な境遇は分かるよ、だから助けてあげたい。」と言ってくれました。

日本食レストランですが、従業員はみな中国人ばかり。

日本人は1人もいませんでした。

面接は15分くらいで、アプリケーションに書いた大学時代の居酒屋でのウエイトレスの職歴について聞かれました。

そして面接後、雇ってくれる、となったのですが、フランチャイズのレストランだったのかな、中国人のオーナーなのに、厳しかった!

私は、ソーシャルセキュリティナンバーは持っていて、グリーンカードはまだ手元に届いていません。

私のビザは、日本のパスポートに貼ってある、1年間有効のものなので、それを提示しました。

しかし、パスポートのビザではダメ、と言われ、アメリカの政府が発行した、顔写真付きの身分証明書(アメリカの運転免許証など)が必要と言われてしまいました。

そのオーナーいわく、「納税などの関係で、政府に提出しなくてはいけない書類になるから、ないと雇ってあげられない」そうです。

残念ながら、あと一歩のところで働けませんでした。

★私のアメリカでの就活…2軒目(ここで就職)。

★私のアメリカでの就活…2軒目(ここで就職)。

その面接の帰りみち、近くにあったアジア系のレストランを見つけたので、また飛び込みで「仕事を探している、今求人を出していますか?」と聞きに、レストランに入りました。

回答は「このレストランでは求人は出していないが、ダウンタウンにあるもう一つの姉妹店がサーバーを募集しているよ」とのこと!!

対応してくれた中国人の男性に名前と、連絡先を渡し、その足で姉妹店のレストランへ。

アプリケーションをもらいました。

1軒目のアプリケーションと比べると、「え、これでいいの?」と疑うくらい簡単なアプリケーション用紙。

むしろ出さなくてもいいでしょ、と思ってしまうようなアプリケーションでした。

2軒目のレストラン(今の職場)では、面接もありませんでした。

姉妹店で渡した電話番号で、後日メッセージをもらい、オーナーと電話をしました。

すぐに働くのは気が引けたので、「1週間後の水曜日から働けます」と伝えると、「じゃあその日に10:10にお店に来てね。黒いクツと黒いズボン、あと黒いペンを持ってきてね」とのこと。

アメリカでの就活は、私たち日本人の学歴なんて関係ありません。(大学の研究員の就活なら話は別ですが…)

重要なのは、英語力と過去の経験です。

もし、あなたが少しでも居酒屋やレストランで働いたことがあるなら、10年前のことでも絶対にレジュメに書きましょう。

数ヶ月くらい働いていた期間を長めに書いても大丈夫です。

アメリカやカナダのレストランでサーバーになるには、過去の経験値をアピールすることが非常に重要です。

晴れて就職先が決まり、仕事が始まるまでの1週間、リサイクルショップで黒いズボンを買いました。

レストランのキッチン用の滑りにくい、黒いクツ(2,500円くらい)を購入。

あとは、インターネットの載っているそのレストランのメニューをノートに書きだし、覚えました。(実際には全然覚えられてなかったけど)

中国人の経営するレストランは、めっちゃメニューがあって、覚えるのが大変です。

働きながら覚えるしかありません。

あっと言う間に、仕事初日、10:10に行っても、レストランには誰もいなくて、10:20くらいにやっとスタッフがきました。

11月のウィスコンシン、めっちゃ寒いなか、外で待たされるのは辛かったですね。

ちなみに、他にも1軒、ダウンタウンにあるタイ料理レストランにも足を運び、「求人募集中ですか?」と聞きました。これはダメ元でしたが。

回答は「No, you know. It’s slow here.」でした。

確かに、ランチタイム過ぎに行って、お客さんは店内にいませんでした。

お客がたくさん来ないお店は、忙しくないのでスタッフもたくさんは必要ないんですね。

しかも、アメリカやカナダのレストランでは、サーバーの収入はチップで支えられているので、「お客さんが来ない=稼げない」ということです。

★アプリケーションの書き方

アプリケーションの書き方

アプリケーションとは、日本語訳だと「申請書」で、会社側が用意している履歴書みたいなイメージです。会社側が知りたい情報の項目が書いてあるので、それに沿って、自分の情報を埋めていきます。

・1軒目のレストランのアプリケーション(申請書)の項目

氏名、生年月日、身長や体重まで書く欄がありました。

また、過去の職歴を3つ、書く所がありました。

以前の職場の住所や上司の名前、電話番号、仕事内容やポジション、お給料なども書かなくてはなりませんでした。直近の仕事だと、居酒屋の経験が書けなくなってしまうので、面接に有利そうな職歴だけ書けば大丈夫です。特に居酒屋やレストランでのウエイトレスの経験があれば、絶対に書きましょう。

また、アプリケーションを埋めるには、アメリカでの住所や電話番号、ソーシャルセキュリティナンバーは必須です。

また、自分のアピールポイントも書かなくてはなりません。

1軒目のレストランでは、顔写真付きの、アメリカ政府が発行した、運転免許証みたいなもののコピーが必要だったので、働くことはできませんでした。

  • 2軒目(今の職場)のアプリケーションの項目

氏名、生年月日、アメリカでの住所、電話番号、過去の職歴3つとポジション…以上。

1軒目のレストランのアプリケーションが一般的なので、ただのA4用紙に印刷されただけの簡素な形式に、「このレストランは大丈夫か?」と不安になりました。めっちゃテキトーなレストランなんだろうな~、というのが分かりました。だからこそ、すぐに働かせてもらえたんですけどね。

仕事初日にアプリケーションを持参し、面接でもあるのかと思いきや、中国人の女性オーナーと少し話をして終了。

お給料は、時給は2.33ドル。

「…時給230円くらいって。まじ?」と正直思いましたが、もう働くことになってしまったので、今更無理とも言えず、そのままOKしました。

仕事初日は、朝10;30~夜20:30過ぎまで、いきなり働きました。

「夜22時までや週末は深夜まで仕事だけど、大丈夫?アメリカ人の旦那さんは、嫌がる人が多いんだよね」とのことでしたが、一刻も早く収入が必要だった私たちに選択の余地はありませんでした。

働き始めて数日後、ソーシャルセキュリティナンバーを聞かれました。

私の経験からすると、アメリカやカナダでレストランに仕事探しに行く時は、急に面接になる可能性(低いはずですが…)も考えて、ペン、ソーシャルセキュリティナンバー、自分の住所、過去の職場のメモなどを持って行くと安心ですね。

(って、これらが書いてあるのが、レジュメなのか笑) やっぱりレジュメは持って行った方が自分が安心できそうです。

何度も言いますが、アメリカの就職活動では、過去の経験値で評価されます。

少しでも居酒屋やレストランでなどで、ウエイトレスとして働いた経験があるのであれば、絶対に書きましょう。

★アメリカのレストランの面接で聞かれること

レジュメの過去の職歴欄に、「日本でサーバー(ウエイトレス)をやっていた」と書いておけば、「レストランで働いたことがあるんだね?」と確認されます。

サーバーの仕事は好きか

どのくらいの期間サーバーをやっていたのか

日本でのサーバーの仕事内容(注文を取って、食事の提供、皿洗い、フロア掃除)

お給料の確認(私の時給は2.33ドル)

週に何日間働けるか

夜遅くまで働くことは、大丈夫か

通勤方法や子どもの有無

英語のレベルはどのくらいか

基本的にはこのくらいです。

やっぱり英語がある程度出来ないと、雇ってもらうのも一苦労なのか…と実感します。私の英語力もきっと英検3級くらいなんだろうけど、奇跡的に雇ってもらえたし、1週間でサーバーとして働かせてもらっているので、オーナーには感謝です。

英語の発音とかで笑われることが多いけど。