• 投稿の最終変更日:9月 27, 2023
なぜメジャーリーグ選手はガムを食べる?理由は、集中力アップ

なぜメジャーリーグ選手はガムを食べる?理由は、集中力アップ

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野球が好きな人「メジャーリーグの選手は、なんでいつもガムを食べているのですか?」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.メジャーリーグ選手は、なぜガムを食べる?→集中力を高めるため

2.なぜメジャーリーグで、ガムが人気になったの?いつから?

3.メジャーリーグでは噛みタバコが人気だったのに、ガムに移行したのはなぜ?

4.なぜメジャーリーグのベンチは汚いの?ガムに関する決まりは?

5.なぜメジャーリーグでは、メーカー「Big League Chew」のガムが人気?

この記事を書いている私は、アメリカ在住歴約4年。現在は、ミネソタ州に住んでいます。

ミネソタ・ツインズを応援しています。

夫のおじさんは、大のツインズファン。ツインズのホームスタジアム(ターゲットフィールド)で、長年働いています。

メジャーリーグとガムに関して、実体験・英語のネット調査に基づいて解説します。

本サイトでは、メジャーリーグ(MLB)の無料視聴方法(ライブ/過去の試合)を解説しています。

↑シーズン中(4~11月)は、メジャーリーグの生中継が見れます。

↑見逃してしまった試合も見れます。

1.メジャーリーグ選手は、なぜガムを食べる?→集中力を高めるため

野球好きなら、「メジャーリーグ選手って、いつもガム食べてるよな…」って思ったことがあるかもしれません。

「ガム風船」を作って遊んでいる光景を見たときには、「え?遊んでる?」なんて思ってしまったりする人も多いはず。

今回は、多くのメジャーリーグ選手が食べる「ガム」について解説します。

■メジャーリーグ(野球)と言えば、グローブ・バット・ボールとガム?

アメリカ人にとってメジャーリーグ(野球)と言えば、連想されるものにチューインガムが入ります。

メジャーリーグの選手は、ガムを噛んでいる人が多いですからね。

✓メジャーリーグ(野球)で連想されるもの

・グローブ

・バット

・ボール

・ベースボールハット(帽子)

・ひまわりの種

・風船ガム

MLBとひまわりの種に関しては、メジャーリーグ選手が、ひまわりの種を食べる理由は暇だから!の記事で解説しています。よかったらご覧ください。

ベンチに置いてあるお菓子はこんな感じ≫ダグアウトのスナック(画像)

■メジャーリーグで食べられているガムは、なぜあんなに膨らむの?

風船ガムは、英語で「bubble gum(バブル・ガム)」と言います。

英語での発音は「バボー・ガム」。

✓風船ガムは、原料が違うからあんなに膨らむ

風船ガムとは、味や形に関係なく「風船のように膨らませられるガム」のことです。

原料は「チクル」または合成樹脂をベースに、軟化剤で調整して「伸び」のよいガムを目指して作られているものです。

普通の板ガムやキシリトールガムなどとは、原料が違うんですね。

だからあんなに膨らませることができます。

■なぜメジャーリーグの選手は、ガムを食べる?理由とメリット。

メジャーリーグ選手がガムを食べる理由・メリットは、主に以下の5つです。

・ストレス解消・集中力アップ

・口腔内の乾燥を防いだり、ほこりや砂を唾で吐き出せる

・噛みタバコの代わり

・とにかく時間つぶしになる(風船ガムを作るため)

・もう、クセ

■なぜ?メジャーリーグでガムを食べる理由:ストレス解消・集中力アップ

メジャーリーグで、多くの選手がガムを食べているのは「集中力を高める」ためです。

ガムによる咀嚼(そしゃく/噛む行為)運動で、血行が良くなり、運動能力が高まったり、集中力が高まったりする効果が期待されます。(科学的にも証明されている)く

✓メジャーリーグ選手の、試合の緊張や不安を解消してくれるガム

メジャーリーグ選手には、「いつボールが転がってくるか…」「もう少しで出番だ…」という不安や緊張感がつきものです。

そのストレスを解消する方法として、ガムが活躍します。

■なぜ?メジャーリーグでガムを食べる理由:口腔内の乾燥を防いだり、ほこりや砂を唾で吐き出せる

メジャーリーガーは、口の中の乾燥を防ぐためにガムを噛んでいます。

また、ガムを噛んで唾液を分泌させることで、口の中に入ったほこりや砂などを、唾(つば)と一緒に吐き出すことができます。

■なぜ?メジャーリーグでガムを食べる理由:噛みタバコの代わり

何十年も前は、「タバコ=体に悪い」ということが一般的に知られていなかったので、本当に多くのメジャーリーガーが噛みタバコをやっていました。

2016年にメジャーリーグのフィールドで全面禁止になるまでは、「噛みタバコ」をやっている選手もいました。

で、全面禁止になったことで「噛みタバコ→ひまわりの種 or ガム」の、主に2択で大きく分かれました。

※禁煙者の「口寂しさ解消」と同じ理由です。

■なぜ?メジャーリーグでガムを食べる理由:とにかく時間つぶしになる(風船ガムを作るため)

アメリカの風船ガムは、とにかく大きく膨らませることができて楽しいです。

風船ガムを作ることを、単純に楽しんでいるメジャーリーガーも多いです。

■なぜ?メジャーリーグでガムを食べる理由:もう、クセ

ガムって、日常的に食べ始めると、クセになりやすいものです。

1度クセになってしまったら、「ずーっと食べていないと、なんだか口寂しい…」。それがガムです。

シーズン中にあれだけずっとガムを噛んでいたら、そりゃあ、クセになりますよ。

ボールをキャッチする瞬間に、ガムで風船を作る選手だっていますからね(笑)

✓なぜガムを食べる?→迷信(ジンクス)でガムを噛むメジャーリーグ選手も。

メジャーリーグの試合を見ていると、バッターがバットを振る前に「お決まりのしぐさ」をすることを見かけますね。

ユニフォームの袖を直したり、腕を触ったり、首のストレッチをしたり…。

選手によってやることは様々です。

あれは、「superstition(スーパースティション/迷信)」によるものです。

(迷信とは身近な例では、黒い猫を見かけると不吉だとか、他人に風邪をうつすと治るなど、根拠はないけど信じられていること。)

選手の中には、「バッターボックスに立つ前に必ずガムを噛む」なんて人もいます。

・メジャーリーグ選手、アーロン・ジャッジとガム

ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)は、各ゲームの中で、初めてバッターボックスに立つ前に、必ず新しい2個のDUBBLE BUBBLE(ダブル・バブル)を食べます。

アウトになるまでそのガムを噛み続け、アウトになったらまた新しいダブル・バブルを食べています。

ちなみにアーロンは、シュガーフリーのダブル・バブルを食べています。

・メジャーリーグ元選手、ディック・スチュアートとガム

1950年代~60年代のメジャーリーグで活躍した、ディック・スチュアート(Dick Stuart)。

彼は、毎回バッターボックスへ向かう前にガムを噛み、バッターボックスに立ってベースの向こう側へガムをペッと捨てて、「I’m  ready.(打つ準備OK)」っていうスタイルだったそうです。

(昔はガムをフィールドに吐き捨てていた、ってことですね笑)

■野球(メジャーリーグ)は、暇な時間が多いスポーツ。風船ガムを作るのは楽しい。

野球って、結構「暇」な時間が多いんですよね。

ボールがなかなか飛んでこないポジションもあります。

自分の出番が回ってくるまでの時間が長かったり、試合中でもボールが飛んでこなかったり…。

とにかく「待つ」時間が長いんですね。

✓メジャーリーグ選手は、ガムがないと暇!

そんな暇な時間に、気を紛らわせてくれるのがガムです。

ダグアウト(=ベンチ)で、風船ガムで遊ぶメジャーリーガーの姿は、ファンを笑わせてくれます。

↑ガム以外にも、いろんなお菓子を食べて楽しんでいます。

■メジャーリーグの春の練習でさえ、風船ガムは必須アイテム

■メジャーリーグの春の練習でさえ、風船ガムは必須アイテム

メジャーリーグのチームである、Washington Nationals(ワシントン・ナショナルズ)の、2019年の春のトレーニングに関して。

フロリダで行われた、春のトレーニングにおけるサプライ(供給物・支給・用品)の内容を見ていきます。

・バット:423本

・ボール:18,000個

・ジャージ:342枚

・ヘルメット:230個

・靴下:700足

・ベルト:400本

・風船ガム:バケツ144個

・ひまわりの種:100ケース

でした。

風船ガムは、1つのバケツに150個以上入っていることが多いです。バケツ144個って、ヤバいですよね。

ひまわりの種100ケースにも驚きです。通常1ケースに、12袋とか入っていますからね。

メジャーリーグでは、1チームの春のトレーニングだけで、こんなに用意されるものがあるんですね。

ちなみに、上記のサプライにかかる費用もめちゃくちゃ高いです。

合計で$530,000は余裕で超えています(←ヘルメットと靴下の金額は含めていない状態で)。

1ドル=100円で単純計算しても、5,300万円です。春のトレーニングですよ?

↓わかりやすいように、表にしてみました。

メジャーリーグの春の練習でさえ、風船ガムは必須アイテム

✓メジャーリーグ元選手、アレックス・ロドリゲスは36個ものガムを食べていた

マリナーズやヤンキースで活躍した元選手である、Alex Rodriguez(アレックス・ロドリゲス)。

彼は、なんと「1ゲームで36個」もの風船ガムを食べていたことを、インタビューで明かしています。

毎回のゲームでそんなにガムを噛んでいたら、絶対アゴに悪い…!

■メジャーリーグ(野球)は、試合中にガムなどのおやつを食べる、唯一のスポーツ

野球は、試合中にスナック(snack=お菓子/おやつの意味)を食べる、唯一のスポーツだとも言われています。

選手の中には、ガムではなく、ひまわりの種やキャンディー(飴)を食べている人もいます。

2.なぜメジャーリーグで、ガムが人気になったの?いつから?

2.なぜメジャーリーグで、ガムが人気になったの?いつから?

では、なぜこんなにもメジャーリーグでガムが人気になったのか、理由を解説してきます。

■なぜ、メジャーリーグでガムが人気に?→スタジアムで販売開始されたから

メジャーリーグでガムが人気になったのは、1980年以降だと言われています。

理由は、1980年にシカゴ・カブスの「Wrigley Field(リグレー・フィールド)」で、Big League Chew(ビッグ・リーグ・チュー)が販売を開始したからです。

これが大きなきっかけです。

↑英語ですが、メジャーリーグとガムの歴史をまとめた動画があります。

■メジャーリーグがないユタ州。マイナーリーグでガムが大人気!なぜかは不明。

ユタ州にはメジャーリーグのチームがありません。

が、ユタ州のマイナーリーグ(ソルトレイク・ビーズ)では、ほかの州に比べるとガムがダントツ人気なんです。

なぜかはわかっていません。ほかの州では、ひまわりの種が多く食べられています。

3.メジャーリーグでは噛みタバコが人気だったのに、ガムに移行したのはなぜ?

3.メジャーリーグでは噛みタバコが人気だったのに、ガムに移行したのはなぜ?

かつてのメジャーリーグでは、噛みタバコ(下唇の裏に入れて噛むことで、ニコチンを取るもの)が人気でした。

■メジャーリーグでは、ガム以外にも「噛みタバコ」が一般的だった

メジャーリーグでは、噛みタバコ(chewing tobacco/チューイン・タバコ)が人気でした。

というのも、昔は

「タバコ(ニコチン)は体に悪い」

「口腔ガンのリスクを高める」

ということを知らなかったからです。

メジャーリーグなど、野球は屋外で炎天下でのプレーでは「暑さ・ほこりっぽさ」で体にはダメージです。

噛みタバコをすることで、口の中が唾液でうるおうので、けっこう好まれていたんですね(依存性も高い)。

昔は多くの選手が、よく唾を吐きだしている光景を目にしましたね。

あれ、噛みタバコをやっている証拠です。

■メジャーリーグで噛みタバコをしたくない人が、ガムを食べていた

昔のように、噛みタバコやタバコが普通だった時代でも、「タバコがやらない」という人は、当然いました。

メジャーリーグ選手で噛みタバコをやらない人は、ガムやひまわりの種を食べていました。

■近年のメジャーリーグでは、ガムかひまわりの種が一般的

現在、メジャーリーグでは噛みタバコは全面で禁止されています(2016年以降で禁止に)。

一般的には、チューインガムかひまわりの種を食べて、ダウンタイムを過ごしている選手が多いです。

4.なぜメジャーリーグのベンチは汚いの?ガムに関する決まりは?

4.なぜメジャーリーグのベンチは汚いの?ガムに関する決まりは?

メジャーリーグで、あれだけ食べられているガム…。

フィールド(球場)でのルールはあるのでしょうか?

■当然だが、メジャーリーグでもガムのポイ捨ては禁止

当然のことながら、メジャーリーグでもさすがに、噛んだあとのガムを吐き捨てることは禁止です。

ひまわりの種の殻のように、フィールドにポイっと吐き捨ててはいけません。

■メジャーリーグのベンチは、かなり汚い。未開封のガムも落ちてる…なぜ?

とは言っても、メジャーリーグのダグアウト(=ベンチ)は、かなり汚いのは知っていますか?

ベンチの様子はこんな感じ≫ダグアウトの様子(画像)

✓メジャーリーグは暇なので、ベンチで選手がガムで遊ぶ

というのも、野球は暇な時間が多いので、とにかくみんなお菓子を食べたり、ガムで遊んだりするんですね。

ベンチ(ダグアウト)には、未開封の風船ガムがゴロゴロ転がっています(もちろん地面に落ちたものは、ゴミ行きです)。

✓メジャーリーグ選手は、楽しいことが大好き

アメリカ人って、日本人とは違って「もったいない < 楽しい」感覚が強いです。

だからお菓子で遊ぶ様子(風船ガムのシャワーとか)がよく見られます。

ベンチが汚れても、ゲーム終了後に掃除する人がいるので、誰も気にしません。

・メジャーリーグのヤンキースでは、ベンチからガムを投げるゲームが流行った

ヤンキースでは、一時期「ベンチ(ダグアウト)からフィールドに向かって、ガムを投げるゲーム」が流行ったことがあります。

・小石を川に投げて、飛距離を競うゲーム

・小石を〇〇に当てるゲーム(的当て)

のように、未開封の風船ガムをフィールドに投げて遊ぶ選手が続出しました。

それだけ、暇なんですね(笑)

5.なぜメジャーリーグでは、メーカー「Big League Chew」のガムが人気?

メジャーリーグ以外にも、アメリカではガムは一般的なおやつとして好まれています。

子どもも大人も食べています。

※アメリカでは、ガムを食べる子どもの方が肥満率が低く、ガムを食べない子どもの方が肥満率が高い…なんて過去のデータがあるほどです。

ガムを噛むことで、満腹中枢が満たされるんですね。

■メジャーリーグで人気の、ガムのメーカーは?

メジャーリーグで人気のガムのメーカーは、以下の通りです。

■メジャーリーグで人気のチューインガム。食べ方は?

メジャーリーグを見ていると、とにかく大きな風船ガムを作っている選手が多いです。

一度に何個もガムを食べ、大きく膨らませる…。

どれだけ大きくできるか、って感じです。

膨らませたガムを、誰かの帽子の上にくっつけて遊ぶ選手も多いです。

✓メジャーリーグでは、帽子にガムをつけて遊んでる…

「他人の帽子に、ガムをつけるなんて汚い…!」って思うのが日本人の感覚です。

が、メジャーリーグなどのプロ選手は、新しく別のベースボールハットがほしければ、秒でもらえます。

試合で1度被った帽子はもうかぶりませんし、試合ごとに毎回新しい帽子が支給されるので、「汚い」とか特に考えていません。

「失礼、マナーが悪い」点に関しても、メジャーリーガーたちは「楽しんでいる」ので、マナーもなにも、問題ないんです。

■メジャーリーグでは、ガム以外にも人気のお菓子が!

ちなみにメジャーリーグでは、ガム以外にも以下のお菓子が人気です。

ハイチュウやポイフルは、日本のお菓子ですが「日本人選手がメジャーリーグに持ち込んで人気になった」そうです。

以上、参考になればうれしいです。

↑シーズン中(4~11月)は、メジャーリーグの生中継が見れます。

↑見逃してしまった大谷選手の試合も見れます。

✓アメリカ/海外のプロスポーツを、ライブで見る方法

アメリカのプロスポーツの簡単な観戦方法を、別記事で解説しています。

よかったらご覧ください。

✓アメリカ/海外のプロスポーツの、過去の試合を見る方法

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