• 投稿の最終変更日:2月 13, 2022
歯科助手「あるある」をつらつら書きます…いくつ共感できますか?

歯科助手「あるある」をつらつら書きます…いくつ共感できますか?

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歯科助手の人「歯科助手をしています。歯科助手ライフでの「あるある」はありますか?」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.歯科助手「あるある」をつらつら書きます…いくつ共感できますか?

2.アメリカの歯科助手あるある

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。(日本:2年4カ月。アメリカ:1年)現在はアメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手「あるある」に関して、実体験に基づいて解説します。超たくさんあるので、今回の記事は読むのが大変です。すみません。

1.歯科助手「あるある」をつらつら書きます…いくつ共感できますか?

歯科助手の仕事が大好きです。合計2年4ヵ月、歯科助手として働いていました。私が体験した「あるある」を、つらつら書いていきます。

あなたはいくつ共感できますか?(※私は静岡県内の田舎の歯科医院に勤務していました。)

■歯科助手あるある【なりたてのころ】

・歯科助手になりたての頃の猛勉強

・覚えることが多すぎて、意味が分からなくなる

・何から始めればいいのか、わからない

・ゴールが見えなくて不安すぎる

・歯科助手になったばかりのころは、歯科材料の臭いで体調が悪くなる

・不安で夜も眠れない

・夢の中でも働いている

・歯科器具が全部同じに見える

・教えてもらったことを一瞬で忘れる

・仕事が辛くて、悲劇のヒロインになった気分になる

■歯科助手あるある【仕事になれてきたころ】

・半年も経つと新しく覚えることがなくなる

・仕事を覚えれば、めっちゃ楽になる

・ゴム手袋をはめることに慣れて、違和感なし

・歯科医院の臭いに慣れる

■歯科助手あるある【仕事中の楽しみ】

・タイプの患者さんが来るとテンションが上がる

・天気が悪いと、患者さんが来ないので暇になる

・小綿球や滅菌パックを作る、地味な作業が楽しい

・お年寄りのヘッドレストの異常なスタイルが地味に笑える

■歯科助手あるある【1人前になったとき】

・毎週通ってくる患者さんを覚える

・歯を見ると番号が頭をよぎる

・ボールペンの消費量が半端ない

・1分でも早く、家に帰りたい

・昼休憩はスマホか寝るか

■歯科助手あるある【1人前になっても…】

・歯科受付と業務が分かれているので、保険関係とか、お会計とか、レセプトとか全く分からない。

・印象の石こうを外すときの不安と緊張感

・1日中立ちっぱで、足がむくむ

・超音波の音で頭痛

・抜歯の血を見て、血の気が引く

・レントゲンが左右逆なので、右と左が分からなくなる時がある

■歯科助手あるある【患者さんに対して】

・歯科医院と同じ苗字の患者さんが来ると「同じ名前だ」とつい思ってしまう

・かみ合わせ調整で患者さんが「もうちょっと…」「まだ少し…」と永遠に続くときのめんどくささ

・めんどくさい患者さんに当たったときの「まじかよ、なんで自分」感

・痛み止めをたくさん欲しがる患者さん。…市販薬で効きますよ。

・出会いがない

・外国人の患者さんが来て、オドオド

・厚化粧の女性の患者さんを、まじまじと見てしまう

・患者さんに鼻くそがついていると、気になってしょうがない

・10年ぶりとかの歯医者で、RCTの説明してるのに、「もう先生、悪いの全部抜いちゃってください!」って言ってくる患者さん。入れ歯の大変さ、知らないだけだよ。

・「このおじいちゃん、映画のわき役で出てきそうだな…」っていう患者さん

・中学の同級生が患者として来院(マスクで、相手は私に気づかない。そこまで仲良くなかったので、あえて話しかけない)

・↑知り合いの口の中を無断で見ている罪悪感

・口臭が激臭の患者さん

・嗚咽(おえつ)がすごすぎる患者さん

・7番を「親知らず」だと思っている患者さん

・入れ歯を作りに来たおばあちゃんの顎が、ガクガク止まらない

・診察台でスリッパを脱ぐのか、履いたままか聞いてくる患者さん(どっちでもいいですよ)

・「しっかり磨いてます」と見え見えのウソをつく患者さん。虫歯どころか残根ですが。

・あと少しで治療が終わる患者さんが、突然来なくなる

・あと少しで根充できたのに、固いものを噛んで歯が割れた患者さん。結局抜歯で、ブリッジに…。

・モンスター級の舌ベロと格闘

・インプラントの金額を知らずに「抜歯してインプラントします」っていう患者さん。インプラントの金額を知って気まずくなる。

・髪の毛に、ハゲ隠しの黒い粉をつけている患者さん

・ブクブクが長すぎる患者さん

・歯痛で顔がパンパンに腫れてくる患者さん(まじで痛そう)

・「半年前から痛み出して…。」という患者さん。半年もあったのに?

・歯石たっぷりなのに、虫歯が1本もない患者さん

・歯垢たっぷりの患者さん(治療しても別の歯が虫歯でいたちごっこ。なぜ歯磨きしないのか謎。)こういう人に限って、真面目に毎週来院してくれる。

・患者さん同士で、同姓同名

・「この水、飲めますか?」と聞いてくる患者さん

・転んで打って、抜けてしまった歯を牛乳につけて持ってくる患者さん

・「なんで何回も通院しなきゃならないの」と怒る患者さん

・アポ外で永遠と待たされて、機嫌が悪くなる患者さん

■歯科助手あるある【イライラすること】

・1日中同じマスクを着用

・スタッフルームに落ちている毛の量が半端ない

・治療が下手な先生だと辞めたくなる

・手が濡れていて、グローブがはめられない

・子どもが泣きわめいてイライラする

・拘束時間が長い(昼休憩90分もいらない。早く帰りたい)

・壊れて吸わなくなった掃除機で掃除している

・滅菌の器械(オートクレーブ)がスタートすると45分くらいかかるので、時間をみて回さなくてはならない

■歯科助手あるある【手を抜く】

・目元だけ化粧すればOK

・腕毛の処理を忘れ、暑くてもカーディガンが脱げない

■歯科助手あるある【私だけじゃないこと】

・お腹がぐーぐーなっているのが、患者さんに丸聞こえ

・先生がマスクの下でもごもご言っていることが聞き取れない

・マスクのおかげで、スタッフがみんなかわいく・美人に見える

・マスクで、自分の息で目が乾燥する

・なるべくグローブなしでは、職場のモノを触らないようにしている

・他のスタッフに「消毒済みでキレイだよ」と言われても、イマイチ信用できない

・自分の歯がボロボロになる、恐怖の夢を見る(めっちゃリアル)

■歯科助手あるある【昼休憩】

・治療中は眠いのに、休憩中は眠くない

・他のスタッフのお弁当の中身をチラ見

・昼休みに「電話が鳴りませんように」とめっちゃ祈る

・昼休みに電話が鳴ったときの「うわ…マジ最悪」(心の声)

■歯科助手あるある【午後の診療】

・午後の治療はめっちゃ眠い

■歯科助手あるある【うわ、最悪】

・グローブの中に、水が入ってきたときの気持ち悪さ

・トイレに行くタイミングを逃す

・たまにカルテで指を切る

・たまに指に短針が刺さる

・器具を落としてしまったときのヒヤヒヤ感(特にタービン)

・難抜歯がグロイ

■歯科助手あるある【ほかのスタッフ】

・年下のギャルの先輩がいる

・後輩が年下でやりにくい

・スタッフの入れ替わり、立ち替わりが激しい

■歯科助手あるある【暇なとき】

・滅菌パックをひたすら切って手作り

・BTで使うロウを、ひたすらちぎる作業(案外好き)

・患者さんが来なくて暇なときも「仕事をしているフリ」をしなくてはならない

・床に落ちて固まったバイトを削る

■歯科助手あるある【歯について】

・救える歯は、絶対に救った方がいいと心から思う

・抜歯後の歯を見るのに慣れる

・歯にめっちゃ興味がわく

・抜歯後の歯はピンセットでつかむ(グローブしてても触りたくない)

■歯科助手あるある【電話対応】

・電話対応は「1週間先まで予約で埋まっていますので…」

■歯科助手あるある【ちょっとうれしい】

・先生の知り合いからのちょっと高級な差し入れで、テンションが上がる

■歯科助手あるある【ラッキーなこと】

・生理痛のときは、勝手に痛み止めを使える

■歯科助手あるある【プライベート】

・私生活で、相手の歯が気になって会話に集中できない

・超イケメンでも歯並びが悪いと萎える

・虫歯があるのに治そうとしない人は無理になる

・毎日フロスするようになった

・ジェルコート大好き

・家族や恋人の歯の健康も気になる

・前歯の虫歯で黒くなっている人、生理的に無理

・歯の重要性について熱弁すると、友だちに引かれる

・休日はプライベートを満喫

・虫歯がない人がものすごくうらやましい

・歯磨きをおろそかにしていた、歯科助手になる前の過去の自分を責める

・家に帰って家族に話す「今日の出来事」が止まらない

・付き合い始めた人の下奥歯がなくてすぐに別れた

■歯科助手あるある【院長・先生】

・患者さんが先生の知り合いだと特別対応

・たまに見る先生の寝ぐせが気になってしょうがない

・院長の気分でその日、1日の運命が左右される

・院長がめっちゃケチ

・院長はお金持ち

・患者さんにはバカ優しい

・院長のミスなのに、スタッフのミスにされる

・キャンセルばかりで暇だと、院長の機嫌が悪くなる

・院長が超潔癖症

・院長の気分で、急に謎のルールが決まる

・怖い院長でも、奥さんには勝てない

・スタッフはダメなのに、院長がたまに治療中にガムを噛んでいる

■歯科助手あるある【ブラックだった私の職場】

・お給料が、いつまでたっても現金手渡し

・スタッフ同士の交流禁止

・スタッフの苗字しか知らない

・スタッフ同士でプライベートで遊ぶの禁止

・ブラックリストがある

・先生に気に入られればお給料が上がる

・裏口付近がゴミ袋の山

・ゴミ袋に足を突っ込んで、ギュウギュウに詰めてから縛る

・1日の終わりにサクションチップとかを、数えなければならない

・サクションチップが間違ってゴミに捨てられた日には、見つけるまで帰れない(残業代出ない)その日のゴミ袋を、手分けしてすべて掻き出して探す。

・1つのトイレを10人以上で使う

・なんでも先輩優先

・スタッフみんな20代

・退職願の通知は半年前にしなくてはならない

・半年でスムーズに辞められた人はいない

・1分でも遅刻すると給料から1万円引かれる

・1度出勤すると外出禁止

・制服を忘れたときの絶望感(家族に電話して持ってきてもらうしか方法なし)

・1週間ごとしか制服を洗えない(めっちゃ汚いのに)

・5分前行動

・残業代なし

・有休なし

・希望休は出せない

・休憩室が狭い(1人座布団1枚のスぺ―スのみ。あぐらで過ごす。身動き取れない。)

・ネイル禁止

・爪が長いと「切って」と言われる

・ネックレス禁止

・ブレスレッド禁止

・指輪禁止

・金髪禁止(暗い茶髪はOK)

・お気に入りのスタッフは金髪OK

・体調不良のときは、自分で他のスタッフ(休日の人)に連絡して代わりに出勤をお願いしなくてはならない

・なぜかナースキャップをしなくてはならなかった

・インフルエンザでも有休を使わせてくれない

・唯一スムーズに辞められるのは「寿退社」

・終わりのあいさつで、その日に気づいたことを1つ言わなきゃならない

以上が、私の歯科助手あるあるです。私のあるあるに「うんうん」同感してくれたらうれしいです。

皆さんは、どんな歯科助手あるあるをお持ちですか?

2.アメリカの歯科助手あるある

アメリカ移住して、ミネソタ州で歯科助手になりました。アメリカの歯科助手「あるある」を書いていきます。

日本の歯科との違いをお楽しみください。(私はアメリカの歯科助手の資格を持っていません。)

もう途中、「あるある」というより「へぇ~」に変わるかもです。が、アメリカの歯科事情を多くの人に知ってもらい、日本歯科のすばらしさを噛みしめてもらえたらうれしいので、まとめていきます。

■アメリカの歯科助手あるある【超自由】

・毎日1着、使い捨てのガウンを使える

・マスクも使い放題(コロナ前は患者さん1人ごとで新しいマスクに替えていた)

・ネイルOK

・長いネイルもOK(同僚が長いネイルをして、長すぎて仕事に支障が出て諦めていた)

・指輪OK

・ネックレスOK

・マツエクOK

・濃い化粧OK

・金髪OK(長い髪は縛る)

■アメリカの歯科助手あるある

・制服はスクラブ

・スクラブって高い(上下セットで5,000円くらい)

・スタッフはみんな、スクラブを2,3着持ってる

・勤務先が最初のスクラブを買ってくれる

・指定された色のスクラブなら、どんなスタイルでもいい(スポーティーなものならちょっとセクシーなものも)

・歯科助手の仕事は、歯科医師・歯科衛生士・資格歯科助手の補助・サポート

・アメリカでは、資格がある人ほど働かずに怠けていても注意されない(めっちゃずるい感じ)

・資格を主張して、歯科助手に雑用をめっちゃ回してくる

・資格を持っていても、優秀とは限らない

・多少英語ができなくても、発音が下手でも、何とかなるし、スキルと経験があれば普通に働ける

・外国人は、印象に石こうとつぐのがマジで超ヘタクソ(資格歯科助手のやったやつは、お世辞にもうまいとは言えないレベル)

・交渉次第でお給料が上がる(私は1年間で3回昇給した。$12→$15になった)

・休憩中(60分)はみんなYouTube見てる

・天気がよければ、休憩中に散歩する

・ランチをもっていかないときは、レストランに電話でオーダーして、テイクアウト

・アメリカ人は、仕事中もしゃっくりを抑えようとしない(ものすごい音で、しゃっくりが止まるまで繰り返す)

・患者さんの名前が全然読めないときがある

・患者さんの名前をちゃんと呼んでいるのに、別の患者さんが入ってきてしまう

・名前を間違えると怒る患者さんと、笑って正しい名前を教えてくれる人に二極化される

・すべての医療行為に同意書へのサインが必要なアメリカ

・18歳以上のすべての患者さんの血圧を測らなくてはいけない

・18歳以下は保護者のサインが必要だが、17歳とかに見えないので、びっくりする

・簡単にはサインしない患者さんもたまにいるので、治療がスムーズに始められず、困る

・子どもの治療は基本やらない→子ども専門歯科に速攻で紹介状

・クリスマスに歯科医師がプレゼントをくれる(高級なチョコレート、2,000円分のギフトカード)

・滅菌パックはすでに使える状態のもので、シール付きの高いやつ

・被せ物の印象材料も高いやつ(ガンで使うタイプ)

・被せ物の型取りのトレーも使い捨てのタイプ

・サクションもプラスチックで使い捨て

・診察台の消毒や除菌に使うのは、高い除菌シート

・未経験で新人スタッフが入ってきても、2~3週間で仕事を覚えてテキパキ働けないと、すぐにクビになる

・教育係みたいな立場がいないので、新人にちゃんと教えない

・歯ブラシ・歯磨き粉・フロスは職場でもらえる

・クリーニングに来た患者さんには、歯ブラシ・歯磨き粉・フロスをプレゼント

・歯ブラシは使い物にならない質

・入れ歯の保管方法の説明で、犬か猫を飼っているか聞く(ペットは入れ歯の臭いが好きで、噛んで遊んでおもちゃにしてしまう、らしい。)

・同じものを注文しているのに、毎回届く商品が違うので、いつまで経っても、使い勝手に慣れなくて、歯科医師がイライラする。

■アメリカの患者さんあるある

・虫歯のない患者さんがたくさんいる

・治療中にサクションをめっちゃ要求してくる患者さん

・治療中にサクションを奪い取って、勝手に使っている患者さん

・20歳とかでも入れ歯の患者さんがいてビビる

・お金がない人は抜歯+入れ歯しか治療の選択肢がない

・めっちゃ太ってて「うわっこの人やだ」って患者さんほど、いい歯科保険のプランに加入している

・Fワード(禁止用語)を言う患者さん

・インプラントは1本50万円~

・インプラントの値段を知らずに「いや、インプラントやるからいいよ」って言う患者さん。値段を聞いて速攻で諦める。

・マリファナの臭いプンプンの患者さんがいる

・体臭がきつすぎて、失神しそうなくらいの患者さんがいる(マスク3枚重ねで装着、ゴーグルとフェイスシールドで防護。治療前後でファブリーズしまくる)

・体臭がきつい患者さんに当たったときの絶望感…診察が終わるまでファブリーズできない

・自分のせいで虫歯になったのに、治療金額を伝えると逆切れしてくる患者さん

・英語が話せない患者さん(通訳者連れてきてください…)

・RCTの治療内容が理解できなくて、治療拒否して帰っていく患者さん

・「マスクをくれ」と言ってくる患者さん。コロナなので毎回断るが、怒ってくる患者さんも

・写真撮影禁止のサインがたくさんあるのに、治療風景を撮影する患者さんの旦那さん

・治療中の自分をセルフィーで撮影する人がめっちゃ多い

・歯科恐怖症の人がめっちゃ多い(だいたい恐怖心から怒ってるか、泣いているか)

・太っている患者さんのせいで、診察台が壊れた

・体が大きい患者さんが座ると、診察台がスウィングして回転してしまう(気まずい)

・CRは基本的に麻酔なし(多くのアメリカ人が歯科の麻酔嫌い)

・麻酔なしで被せ物の型取りまでして、信じられなかった…神経ある歯なのに。

・ピアスだらけ、タトゥーだらけの患者さんが「麻酔の針が大嫌い」と泣きわめく(舌ベロにピアスがあるのに…)

・太っている人の手首が太すぎて、血圧計が使えない

・高血圧すぎて数値が230超えの人がいる

・お年寄りが、自分の通訳者として別のお年寄りを連れてくるので、診察時間がめちゃくちゃ長くなってしまい、困る

・通訳者がちゃんと通訳してくれない(通訳してお金をもらっている、仕事なのに)

・診察台に誘導して、座った瞬間にトイレに行きたくなる患者さん(治療時間に制限があるんですが…)

・診療時間がお祈り(宗教)の時間と被って、歯科医院の隣の自由ルームで祈ってて、診療時間に遅れる患者さん

・フロスを日常的に使っている患者さんがものすごく多い

・歯科保険の加入が個人の自由なので、治療費を払えない人がたくさんいる

・患者さんも歯科の知識に詳しい人が多い

・話好きの患者さんだと、中々診察に区切りがつかなくて大変(内心、早く帰って…)

・電車内で知らない人に殴られて前歯が折れた…という患者さんが来院

・金歯で被せたがる患者さん

・除去した古い金歯を持ち帰って、換金する患者さん

・治療で来てるのに、歯ブラシちょうだいと言ってくる患者さん

・ネイルが長すぎて、自分の入れ歯が外せない20代の若い女の子

・「入れ歯が取り外せなかった」と、1週間も入れ歯をつけっぱなしにして来院する患者さん。こういう入れ歯の臭いは猛烈のやばい。

・おしゃれのために、キラキラする見た目がダイヤっぽいもの(普通はネイルに使う)を、市販の瞬間接着剤で上前歯にくっつけた、という患者さん。「かわいいでしょ?」と誇らしげ。うちに通院中に取れたらしいが、取れた跡が表面ザラザラで、貼り付けたことをめちゃくちゃ後悔していた。

・精神的にかなり不安定な女性患者さん。席に誘導するやいなや、何もしていないのに爆ギレ。触ってないのに、「さわんじゃねーよ!!」ってキレて来て、そのまま診察せずに帰ってもらった。

・身長が2メートル以上ある患者さんは、歯の根っこも異常に長い。

■アメリカの歯科医師あるある

・歯科医師は虫歯なし

・歯科医師はアメリカ人でも変わり者で神経質

・歯科医師は細かいところまで、いちいち細かい

・めっちゃフレンドリー

・イライラしてた院長が、調子の悪いタービンをそのままゴミ箱へ投げ捨てたのを目撃(10万円するのに…私の2週間分のお給料だぞ…)

・雇われ歯科医師の月収は200~300万円。開業医ならぼろ儲け。

・アメリカで歯科医師になるには8年間大学で勉強。学費は安くても2,000万円以上。

・歯科でも各専門で分かれるため、RCTしかしない先生もいるし、抜歯しかしない先生もいる。一方で、日本人みたいにほぼ全部の治療を1人で行う先生もいる。

・時給プラスでRCTは成果報酬型なので、RCTとたくさんやるほど、お給料が追加で跳ね上がる

・私の歯科医師は絶対に炭酸飲料を飲まない

・私の院長はほぼ毎日マックで、ペプシ飲みまくり

・何歳でも歯科医師になれるので、大学卒業後の歯科医師は若い。20代後半でバリバリ稼いでいる

・歯科医師のほかに、「デンタルセラピスト」と呼ばれる人たちもいて、CRを1日中やっている。デンタルセラピストは「虫歯の判断権」を持っていないので、歯科医師が虫歯チェックしたあとに、その虫歯をCRで治す。

・デンタルセラピストは、CR、乳歯のRCT、乳歯の抜歯、シーラントをやっていい。

■アメリカの歯科情報あるある

・歯科助手にも資格がある

・歯科助手の資格を取るには、4年間専門学校へ通わなくてはならない

・歯科助手はDA(Dental Assistant:デンタルアシスタント)と呼ばれる

・資格を持つ歯科助手はLDA(Licenced Dental Assistant)と呼ばれる

・資格なしの歯科助手の時給は$13(約1,400円)

・資格がある歯科助手の時給は$28(約3,000円)

・アメリカで歯科衛生士は超超人気の職業

・歯科衛生士は競争率が高い職業なので、資格を取るのがめちゃくちゃ難しくて大変(学費も1,000万円以上)

・歯科衛生士になると、年収700万円~800万円

・資格ありの歯科助手と歯科衛生士は、レントゲンを撮れる

・アメリカの歯科医院は、土日休みで9:00~17:00の営業時間が多い

・仕事中、時間があれば間食できる

・働いた分だけ、有休の時間が加算される仕組み

・お給料日は、2週間に1回

・タイムカードは指の指紋認証の器械

・院長の気分次第で急にランチがピザになる(タダ飯)

・アメリカの歯科医院には、天井にモニターがあり、治療中、患者さんはヘッドフォンをつけながら、好きな番組や映画とかを見れる

・アメリカの歯科は、患者1人当たりの治療時間が1~4時間とか、普通(歯科保険会社のおかげで、1人の患者さんに対する単価が非常に高いから。日本はたくさん患者さんを診察しないと、歯科医院がお金を稼げない)

・サクションが2本ある(ハイスピードとサライバインジェクション)

・日本の歯科治療剤が人気

・モリタ、松風が人気

・松風のCR(コンポジット)歯科材料が超超超人気(1本4,000円する)

・松風のコンポジットでコアを作る(さすがにコアにするのは強度が心配…)

・日本製のセメント(粉と液)を使っている

・私の歯科医院でも、モリタのRCTで根の長さを測る器械を使っている

・日本のボールペンが書きやすいと大人気

・歯科医院に勤務していると「医療従事者」とみなされ、色々なお店で割引してもらえる(会社の名札を見せる)→レーシックなら10万円割引。靴屋さんで15%オフとか。

・職場にはスタッフ用に、お菓子やジュースがたくさん用意されている

・コロナでマスクの値段が爆上がり(2020年3月ころは50倍の値段とか)

・マネージャーがいる

・私の歯科医院では、従業員やその家族・友人は半額で治療が受けられる

・パノラマのレントゲンは5年に1回撮影OK

・Bite Wing(バイトウィング)と呼ばれる、レントゲンは1年に1回撮影OK

・部分的なデンタルは何枚撮ってもOK

・カルテが全てパソコン内でデジタル化されているため、紙ベースのカルテはない

・紙カルテがないので、オフィスのスペースが広く使える

・同意書などもすべてスキャンしてデジタル化。PC内で管理する

・国籍も年齢も人種も、従業員にも患者さんにも関係ない

・難抜歯を専門的に行う歯科医院に勤めると、資格なしの歯科助手でも時給$30(3,000円以上)

・歯科矯正専門のクリニックはめちゃくちゃお金が稼げる(矯正すると治療費は、100万円以上かかる)

・アメリカ人は歯並びに超神経質(文化的なもの)

・アメリカでは「八重歯」は醜い、矯正で直すべきものという考え

・ホワイトニングも大人気

・RCT専門の歯科医院もかなりお金を稼いでいる

・1つの歯科医院ですべての治療が完了しない。
→(私の歯科医院の場合)同じ会社でも4つのオフィスがあり、それぞれで治療内容が異なる。抜歯ならオフィスA、小臼歯のRCTならオフィスB、CRならオフィスCとD…みたいな感じ。30分くらい離れた場所にあるため、患者さんは本当に大変そう。(たらい回し状態みたいな感じ…)

・RCTのKファイルやロータリーファイルは、2~3回使ったら捨てて新しいものを使う

・私が利用するバスの広告に、自分の歯科医院の広告を見かける

・患者さんに歯科医院の評価をお願いする(FacebookやGoogleの口コミ)

・Facebookの高評価のために、患者さんの家族に1,000円分のスタバのギフトカードをあげてお願いしていた

・インプラントやデンチャーのテレビコマーシャルが多い

・私の歯科医師は30代前半のアジア系女性。
→彼女は主にRCTと入れ歯しかやらない。たまにCRもする

・大臼歯のRCTは、別の歯科医院に紹介状を書いて回す(紹介料だけでも4万円)

・自費RCTは、歯1本あたり15万円。

・被せ物は基本、白のセラミック。

・被せ物は1本$1,200(約15万円)

・いい歯科保険に加入している場合、「1年間に1つだけ」被せ物をカバーしてくれる。(それでも、自己負担で半額の7万円とかが多い)
→何本も虫歯がある人は…何百万円もの大金を払うか、抜歯+デンチャーか。

・多くの保険プランが大臼歯のRCTをカバーしない。
→選択肢は抜歯+デンチャー

・ほとんどの歯科保険は、抜歯とデンチャーはカバーするので、まぁ、支払えるような金額。

・抜歯は自費で、1本につき約2万円。難抜歯は3万円。

・デンチャーを作るのは保険でカバーされるが、6~7年に1度しか保険が使えない。
→入れ歯が壊れたらそれをくっつけて直して使い続けるしかない。
→途中で他の歯を抜歯して、デンチャーの作り直しが必要でも、7年経たたないと保険が適応されないので、使っているデンチャーに歯を追加して使い続けるしかない。

・歯科保険に入っていない人は、デンチャーも自費で支払い。総入れ歯1つ(full denture)は13~30万円かかる。上下で作ったら、倍の値段。怖い…

・1本義歯(flipper:フリッパー)、部分入れ歯(partial:パーシャル)、総入れ歯(full denture:フルデンチャー)、歯の本数で値段が全然違う

・めっちゃ大きな虫歯でも、銀で詰めないで、CRで詰めて治す
→虫歯が大きすぎて、CRがすぐに取れたり、歯が耐えられなくて折れる→抜歯

・加入している保険会社やプランによっては銀の被せ物もある(超レア)

・歯科医師がヘッドライトを使っているので、ライトを動かすスキルは不要

・歯科医師が使うヘッドライト(ゴーグルについているやつ)は100万円する

・歯科医師が使うライトのせいで、ミラーに反射してマジで、めっちゃまぶしい。直視できない。

・顕微鏡もついているので、歯科医師は治療中、2倍の大きさで歯を見ているらしい

・アメリカの市販の歯ブラシは高い。1本500円以上が当たりまえ。でも500円の歯ブラシは質が悪いので、結局1本700円くらいの歯ブラシになる。

・アメリカの市販の歯磨き粉も高い。いいやつは1個1,000円近くする。

・お金がなくて歯科医院に行けない人が多いので、ウォルマートでは自分で治せる歯科材料が売られている。(詰め物の接着剤とか)

なんかもう、アメリカの歯科あるあるが、ありすぎて、すごいことになっていますが…最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

【日本の歯科について】

アメリカで歯科助手になって、アメリカの歯科保険のシステムを知れば知るほど、「日本の歯科治療制度って素晴らしいな」と実感しています。

歯の健康は、本当に重要ですよね。日本では、被せ物は銀になってしまうけど、払える金額だし、色は銀でもちゃんと長く使えるし、しっかり噛めます。

抜歯+入れ歯に比べたら、全然マシです。20歳、30歳で自分が入れ歯になることを想像するとゾッとします。

日本の働く環境や歯科医師は好きじゃないけど日本の歯科の制度は本当に最高だと思います。

【アメリカの歯科について】

私は、日本とアメリカの両方で歯科助手の経験をしました。歯科助手として働きやすいのは断然アメリカです。疲れたら「疲れた!」って言っていいし、患者さんも歯科医師もスタッフもみんなフレンドリーです。

でも、アメリカでは資格を持っていないと、その分雑用も増えるし、日本みたいに「みんな平等で、助け合っていこう」みたいな感じではありません。

アメリカなら実力社会なので、頑張った分・能力の分だけちゃんと評価してもらえます。

でもやっぱり、歯科治療費が高すぎて、本当に悲しいです。明らかにRCTで救えりはずの歯が、保険やお金のせいで抜歯→入れ歯になっていくのです。そして入れ歯になった患者さんは「入れ歯が痛い、食べられない」と言って、また来院するのです。

日本だっただ簡単に、安く救える歯だったのに…といつも思ってしまいます。

以上、私の歯科助手あるあるでした。何個か、共感してもらえましたか?

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