• 投稿の最終変更日:12月 20, 2022
【アメリカ在住者】ミネソタの家賃を公開。家賃価格には理由がある。

【アメリカ在住者】ミネソタの家賃を公開。家賃価格には理由がある。

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アメリカの家賃が知りたい人「アメリカの家賃ってどれくらいなんだろう?アメリカの家って大きなイメージがあるけど…アパートや一軒家とか、色々違いがあるのかな?住む地域で、どのくらい家賃が変わってくるのかな?アメリカで安く住む方法とか、裏ワザ、注意点みたいなものがあれば知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.アメリカの家賃は住む地域で決まる

2.家賃が安い・高いのには理由がある

3.【アメリカ在住者】アメリカでの家賃を公開。ミネソタ州です。

4.アメリカの住まいの種類【家賃も異なる】

5.アメリカで家賃を抑えて安い暮らし。

6.アメリカでの住まい探しの注意点【賃貸家賃は上がる】

この記事を書いている私は、アメリカ在住1年半。
現在は、ミネソタ州ミネアポリスで、夫・アダムとルームメイトの3人暮らしをしています。

アメリカの家賃や暮らし情報に関して、実体験に基づいて解説します。

1.アメリカの家賃は住む地域で決まる

結論として、アメリカの家賃は住む地域できまります。

大都市(カリフォルニアやニューヨーク、フロリダなど)は人口も多いですし、富裕層もたくさんいるため、価格が異常に高い傾向があります。東京のアパートの家賃が高いのと同じ理由です。

■アメリカの大都市の家賃は高い

例えば、ニューヨークのブルックリンの友人の賃貸アパートは、結構広めの1LDK(駐車場なし)でしたが、1か月の家賃は30万円だと言っていました。(ブルックリンだと家賃30万円はかなり一般的かと思います。)

私も4年前にその友人宅に1泊しましたが、「このアパートで毎月30万円って、どんな仕事してるの?」と正直疑問でした。

その友人は、知り合いの紹介でそのアパートに入居できたため、月30万円でいいとのこと。同じアパートの他の部屋の住人は、月々35万円支払っているそうです。

■アメリカの田舎の家賃は安い

一方で、ウィスコンシン州オークレアで、ちょっとだけ私が住んでいたアパートは、2LDK+駐車場、中庭付きで、月6万円でした。

調べてみたら、ノースダコタがアメリカの中で1番土地や家の価格が安いみたいですね。何もない地域には、人も仕事も集まらないので、家賃は安くなります。

なので、アメリカの家賃は、住む地域によってマジで、全然違います。

2.家賃が安い・高いのには理由がある

2.家賃が安い・高いのには理由がある

アメリカの家賃の価格には、ちゃんと理由があります。

治安がいい地域ならもちろん家賃も高くなりますし、治安が悪い地域なら住みたい人が少なくなるので、家賃の相場も低くなるからです。

例えば、デトロイトは今でも治安がいいとは言えません。アメリカ人でさえ、用事がなければ近寄らない地域もあります。

「デトロイトの格安物件」で検索してみると、2011年の記事ですが、「1万円で買える家」がゴロゴロ出てきました。

リフォーム必須なので、結局お金はかかるのですが、それ以外に「命の保証がない」ってところが1番の問題かと…(治安の問題)。

■アメリカで驚きのアパート発見。家賃は手ごろだけど、ほかの問題がやばすぎる。

2020年5月のジョージフロイド事件をきっかけに、ミネソタ州ミネアポリスの治安が一気に悪化しました。そのため将来的に、ミネアポリスの一部の地域では家の価格が上がりにくくなりました。

私たちは1年前、ミネアポリスでアパートを探していました。

そのとき、私の職場が比較的危ない地域にありました(←オフィスも安いから)。私の職場に近い場所で探してみましたが、1つやばいアパートがありました。立地も値段も悪くなかったのですが、住まなくてよかった…!

アパート検索サイトの口コミに「アパート自体はいいけど、ランドロードがいつもドラッグでハイになっている。たまにランドロードが家の鍵を勝手に開けて、私たちの家の中に入ってくる。ありえない。」という驚きのコメントが。

ランドロードは管理人なので、アパートすべての部屋の鍵を管理しています。もちろん、勝手に他人の家に入るなんて違法ですが、治安の悪い地域ではそういうことも日常なのです。大家さんがハイになって、よく家の中に入ってくるって、異常ですよね。帰ったら大家さんが家にいる、みたいな。それでも家賃は8~9万円でした。

■アメリカお金持ちの地域は、家賃も爆上がり

一方で、ミネソタ州のイダイナという地域では、数億円以上の豪邸がゴロゴロ立ち並んでいます。

そういう地域は、ゴミも落ちていないし、銃の発砲事件なんて起きないし、特別警官がパトロールしています。こういう地域では、賃貸の価格も超高くなります。

3.【アメリカ在住者】アメリカでの家賃を公開。ミネソタ州です。

3.【アメリカ在住者】アメリカでの家賃を公開。ミネソタ州です

2021年4月現在、ちょうど引っ越し中です。上の写真は、セントポールのアパートのリビングです。

セントポールとミネアポリスにアパートを借りています。1か月半、重複して家賃を払っているため、家計に響いております。

■アメリカ・ミネソタ州セントポールのアパートの家賃

1LDK+駐車場で$875/月です。(猫1匹飼っているので$25の支払いが含まれています。)光熱費とかは別途かかるので、生活費自体は月15万円くらいかな。

半地下の部屋に住んでいます。もちろん、アメリカなのでユニットバスです。このアパートは、ミネソタ州の冬でも、半地下とセントラルヒーティングのおかげで全然寒く無かったです。

■アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスの家賃

ドゥープレックスの家で、2ベッドルーム、リビング、地下、デッキ、庭があって、$1,550/月です。光熱費とかは別途かかります。

ここに3人で住んでいます。私たちは$900支払います。家の裏には家がないので、木々を見ながら生活できます。

■アメリカのアパート暮らし。家賃に変動あり。

・セントポールのアパートの大家さん(アパートの管理人:ランドロードと言う)が、めっちゃ嫌な人です。だから引っ越したかったってのもあります。

このアパートは、1年契約の家賃($875)ですが、2年目の5月からは$975になるって、更新月の1カ月前に、急にメールが来ました。急に家賃が1万円も上がるってキツイです。

■アメリカのアパート暮らし。建物はオートロックなのに、物置が壊された。

・先日、アパートないの私たちの物置のドアのネジが、全て誰かに取り外されていました。金網も半分壊され、ベロっとめくれている状態。

何も取られていなかったのでよかったのですが、一応大家さんに連絡。「そうなの?直しておくわ」ってメールの返信で終了。アパートには入居者以外入れないようになっているので、入居者がやったのか…?大家さんの対応がありえなかったです。

■アメリカのアパート暮らし。いろいろ失礼すぎ

・アパートの内覧をするってメールが前日に来て、急に翌日、大家さんと知らない人が家に入ってきて家の中を見ていきました。

「ランドロードは、内覧のお知らせを24時間以上前に連絡しなくてはならない」という規約なので、規約としては合っています。でも、相手のこと考えていなさすぎです。もし超汚い家の人で忙しかったら、一晩で片付けるのは無理です。

なんか、いろいろありえないし、失礼・最低な大家さんです。私たちが入居した当日にちょっと話した、別の入居者も「大家さんが嫌だから、今月で引っ越すんだ~」って言っていたのを思い出しました。

4.アメリカの住まい、物件の種類【家賃も異なる】

アメリカには、色々なスタイルの物件があります。日本ではなじみのないものもあるので、チェックしていきましょう。アメリカに引っ越しする、留学するって方は必見です。

■アパート

私たちは、アパート暮らしをしていました。家賃を抑えたいなら、最も現実的な選択肢ですね。雪かきとか芝刈りとかする必要がないので楽です。でも、駐車場や庭とかがない場合も多いので、スペースが欲しい人には大変かも。私たちは、アパート暮らしで夫婦共働きなので、1年間で貯金200万円できました。

■スタジオ(アメリカでは家賃は低め)

(Studio:発音はストゥーディオ)

ワンルームのアパート。友人がセントポールのダウンタウンで住んでいました。2019年末時点で、家賃は月5万円でした(現在は8万円くらいになっていました。)別途が部屋の真ん中にあって、すぐ横に小さなキッチンが。パソコンを置いたら、もうスペースなしでした。1人暮らしならアリです。もともとホテルだったのを、スタジオとして貸し出していました。

■一軒家

郊外(サヴァーブと言う)では、一軒家も選択肢としてアリです。車がなければ、生活は大変。一軒家の賃貸もありますし、購入もできます。アメリカでは、家は投資なので、50年の家も100年の家も人気です。リフォームしつつ、家の価格を上げて賃貸に出したり、売ったりするのが普通です。
『トイストーリー1』を見れば、アメリカの一般的な家の感じ、そのままです。

■ドゥープレックス(Duplex)

Du=2を意味するので、2つの家って意味です。

■トレーラーハウス(アメリカでは家賃が低め)

アメリカでかなり一般的な家のスタイル。

■RV

キャンピングカーに住む人も多いのがアメリカ。私の友人も、300万円くらいで大型の牽引RVを購入し、2~3年住んでいました。数年住むなら、生活費をグッと抑えることができます。また、引っ越しも楽ちん。ただ、設置場所を見つけるのが大変です。

■コンドミニアム・タウンハウス

両方とも分譲マンションと似た仕組みです。管理事務所があって、スタッフがいます。ジムやプール、プレイグラウンドなど共用の施設があることが多いです。私たちも、1年前に見学だけしました。プールもジムもありました。
夫・アダムのお父さんは、フロリダのコンドミニアムで暮らしています。

■ルームシェア(アメリカでは家賃を抑える一般的な方法)

私たちが現在、友人とルームシェアをしています。アメリカでは、特に学生が大勢で一軒家に住むことが多いです。歯科助手の友人は、6人で大きな一軒家で暮らしています。1人当たりの支払いは4~5万円って言っていました。30万円の巨大一軒家でルームシェアしたら、いい家に住みつつ、生活費をかなり抑えることができますね。誰と住むか、が重要です。

■ホームステイ

お金を支払い、現地の家庭に滞在する方法。アメリカの「生の」生活・文化を体験できるので、留学生に人気の選択肢です。でも、受け入れ先の家族によりけりなので、超運任せです。ファストフードばかり食べる家庭かもしれないし、ベジタリアンの家庭かもしれないし、一切掃除をしない家かもしれません…。

■学生寮(アメリカの大学生が家賃を抑える方法)

1年目・2年目の大学生が学生寮(ドームという)に住むことが多いです。1ヵ月で5万~6万円で暮らすことが可能です。(光熱費とか込みで)私の歯科助手の友人も、来月からドームに引っ越しです。ルームメイトと気が合うかがかなり重要です。

5.アメリカで家賃を抑えて安い暮らし。

5.アメリカで家賃を抑えて安い暮らし

アメリカで家賃を抑えたい人が考えられる方法を考えてみました。

■アメリカで家賃を抑える方法:①田舎暮らし(仕事がないけど、家賃が安い)

働く場所にとらわれていないのであれば、田舎で暮らした方が断然安く住めます。カリフォルニアやニューヨーク以外でも、アメリカは広大なのでいい場所がたくさんあります。マイナーな州を選ぶのもありです。私はウィスコンシン、ミネソタが大好きです。

■アメリカで家賃を抑える方法:②Facebookで家探し

ウィスコンシン州・オークレアでアパートを安く契約(2LDで月6万円)できたのは、Facebookで見つけたからです。

■アメリカで家賃を抑える方法:③ルームシェア

気の合う友人と一緒に暮らせば、楽しく暮らしつつ、生活費も下げることができます。「ルームシェアしてくれる人募集」っていうサイトもあるので、一度見てみても面白いと思います。

■アメリカで家賃を抑える方法:④友人に聞く

友人や知り合い伝いで、普通よりちょっと安い価格で賃貸してくれるっていう人も、たまにいます。ダメもとで、色々聞いてみるといいでしょう。アメリカって、かなりコネが大事です。

私たちは、2020年の春は3ヵ月ほど、友人の親の家にタダで住んでいました(当時夫婦で無職だったので、本当に助かった)。

彼の両親は、ミネソタ州の寒い冬を避けて、アリゾナへ半年間移住します。冬の間は家に誰も住んでいないので、色々な人にタダで住まわせてあげているそうです。

家賃も光熱費もタダで住まわせてもらったことで、3ヵ月で40~50万円くらい節約することができました。

■アメリカで家賃を抑える方法:⑤トレーラーハウスは比較的安い

アメリカ全土でトレーラーハウスはたくさんあり、一般的な住まいです。「トレーラーパーク」といって、トレーラーハウスがたくさん集まっているところがあります。

建てるのが簡単で、安い材料で作られているので。価格は安めです。集合住宅地に建てるので庭がないことが多いです。

■アメリカで家賃を抑える方法:⑥キャンピングカーで暮らす

私の友人が実際に、2~3年RVに住んでいました。一度泊まらせてもらいましたが、めっちゃ広くて快適でした。300万円でローンを組んで買えば、月々の支払いが6万円(ローン返済と設置する土地代)くらいに抑えられます。

RVを設置しておく場所は、Craigslist (クレイグズリスト)で探したそうです。

■アメリカで家賃を抑える方法:⑦国立公園で住み込みバイト

イエローストーン国立公園などで、キャビンやコテージ、ホテルの清掃の仕事やキッチンの仕事などをしながら、ドーム(寮)に安く住むことができます。夫・アダムは高校卒業後に、友人とイエローストーンに住んでいた方法です。

大きく稼ぐことはできないですが、出費も少なく、毎日大自然の中で暮らすことができる方法です。(今のところ、2年後くらいの私たちの人生計画の選択肢の候補です。)

6.アメリカでの住まい探しの注意点【賃貸家賃は上がる】

6.アメリカでの住まい探しの注意点【賃貸家賃は上がる】

・ランドロードがしっかりしている人か?

・家の修理がしっかりされているか?

・治安がいい場所か?安い賃貸は、命や安全の保障がない。

・光熱費は家賃に込みか、込みじゃないか?

・ネットでランドロードやアパートの口コミを見てみる。

・見学時、ランドロードに近所の人の情報を聞く(いい人たちか?安全か?)

・ペットOKか?(私たちのアパートは猫1匹だけOKです。$25/月加算)

などなど。

アメリカでは、間接照明が一般的なので、リビングに照明器具がないのが普通です。みんな電気スタンドを買って間接照明で、柔らかい明りで生活します。

日本の家みたいに、夜でも超明るいのは、アメリカ人からすると「雰囲気ぶち壊しでダサい。まぶしすぎる。要らない」という考え方のようです。

ランドロード(大家さん)がいい人で、いい関係が築ければ最高です。契約前に、いろいろ情報を集めることが重要です。いい家が見つかるといいですね!

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