• 投稿の最終変更日:7月 3, 2024
ネイティブ・アメリカン(インディアン)を描いた、おすすめ映画

ネイティブ・アメリカン(インディアン)を描いた、おすすめ映画

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映画が好きな人「ネイティブ・アメリカンの映画が知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.ネイティブ・アメリカンとは?歴史や迫害について

2.ネイティブ・アメリカンを描いた、映画の代表作品

3.ネイティブ・アメリカンを描いたおすすめ映画

4.ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害がわかる映画

この記事を書いている私は、アメリカ在住歴3年半。現在は、ミネソタ州ツインシティに住んでいます。

2022、2023年の夏は、ネイティブ・アメリカンの居留地でキャンパー暮らしをしていました。友人にネイティブ・アメリカンの男性がいます。

ネイティブ・アメリカンを描いた映画に関して、ネイティブ・アメリカンの友人やアダムの意見・英語のネット調査に基づいて解説します。

夫アダムは、映画が大好き。毎週3本くらいのペースで、一緒に映画を見ています。

私の夫・アダムは映画が大好きです。今まで見た映画の本数は5,000本以上。

1.ネイティブ・アメリカンとは?歴史や迫害について

1.ネイティブ・アメリカンとは?歴史や迫害について

ネイティブ・アメリカンとは、アメリカの先住民族のことを言います。

ヨーロッパから白人が入ってくる1492年よりも前から、アメリカの現地に住んでいた民族の総称です。

■ネイティブ・アメリカンの歴史について

ネイティブ・アメリカンは、少なくとも1万5千年~2万年もの歴史があるとされています。

1492年にヨーロッパから白人が入植してくるまでの長い間、アメリカの土地で彼らの歴史を刻んできました。

■ネイティブ・アメリカンの迫害

1492年以降、時間とともに、多くの人がヨーロッパからやってくるようになりました。

「アメリカという土地には、資源やゴールド、土地がある」と分かると、どんどん貪欲な人が流れ込み、ネイティブ・アメリカンを追いやっていきます。

✓映画「ラストサムライ」でも、ネイティブ・アメリカンの迫害が描かれている

映画「ラストサムライ」でも、ネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)はアメリカで、無抵抗だった女性・子どものインディアンも殺しました。

その影響から、アルコール依存症になっている姿が描かれていますね。

ネイティブ・アメリカンに関して、詳しくはネイティブ・アメリカンとは?歴史と迫害、服装など丸ごと解説!の記事で解説しています。よかったらご覧ください。

■ピーターパンの映画でも、ネイティブ・アメリカンが差別的に描かれる

多くの日本人が知らないことですが、実は昔のディズニー映画って、めちゃくちゃ差別的な表現が多いんです。

✓ピーターパン映画に出てくるネイティブ・アメリカンは、肌が赤い

ピーターパンに描かれているネイティブ・アメリカンは、まさにステレオタイプ(=固定観念)です。

肌の色を赤くしてあったり、ドラッグをやっている表現は、現代社会では完全にアウト!!

明らかな差別ですよね。

✓日本人も、ディズニー映画で差別的なステレオタイプで描かれている

私たち日本人も、ディズニー映画の中で差別的に表現されています。

わんわん物語」に出てくるサイとアムという猫は、日本人(アジア人)がモチーフとされています。

画像出展:Disneyキッズ

アメリカ人から見た、日本人に対する差別的な表現のステレオタイプとしては、以下のようなものが挙げられます。

・映画の中で描かれる、日本人のステレオタイプの特徴

・目が細い(笑うと目がなくなる)

・歯並びが悪い、出っ歯(前歯がデカい)

・サルっぽい

・肌が黄色い

・丸メガネ

・いつもお辞儀をしている

・日本人観光客は、いつもカメラで写真を撮っている

…こんな感じのステレオタイプで、日本人は海外で描かれています。

昔のディズニーって、めちゃくちゃ差別的な表現が満載でした。

2.ネイティブ・アメリカンを描いた、映画の代表作品

2.ネイティブ・アメリカンを描いた、映画の代表作品

ネイティブ・アメリカンを描いた作品で、有名な作品を3つご紹介します。

ネイティブ・アメリカンに興味がある人は、まずはこの3作品から見るといいでしょう。

■ネイティブ・アメリカンを描いた、おすすめ映画

・ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances with wolves)-1990年

・ラスト・オブ・モヒカン(The last of the Mahicans)-1992年

・荒野の誓い(Hostiles)-2017年

■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances with wolves)-1990年

画像出展:IMDb

1990年の作品で、アカデミー賞を受賞しています。

時代設定は1863年、南北戦争が激化していたテネシー州です。

✓ネイティブ・アメリカンの言語「タタンカ」は、この映画から

この映画には、スー族が出てきます。

そのため、映画中で「ラコタ語」を聞くことができます。

ネイティブ・アメリカンの言語(ラコタ語)で、バッファローを意味する言葉「タタンカ(tatanka)」が、この映画によって広く知られるようになりました。

■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:ラスト・オブ・モヒカン(The Last of the Mahicans)-1992年

画像出展:IMDb

映画の時代設定は、1757年です。

Mahicans(モヒカンズ)」とは、ネイティブ・アメリカンの部族の名前です。

「Mohican」とも表記されます。

原作は、小説「モヒカン族の最後」です。

※ヘアスタイルの「モヒカン」は、英語では「mohawk(モーハック)」と言います。モヒカンはヘアスタイルのことではなく、ネイティブ・インディアンのことを指します。

■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:荒野の誓い(Hostiles)-2017年

画像出展:IMDb

ネイティブ・アメリカンである、シャイアン族が出てきます。

時代設定は、インディアン戦争終結後の1892年です。

映画の中では、シャイアン語を聞くことができます。

■映画によく出てくる、ネイティブ・アメリカンの映画俳優

アメリカのインディアン映画と言えば、俳優「Wes Studi(ウェス・ステュディ)」です。

彼は、ネイティブ・アメリカンの血を引いているため、ネイティブ・アメリカン(インディアン)の役で映画出演していることがほとんどです。

✓ネイティブ・アメリカンの映画俳優「Wes Studi(ウェス・ステュディ)」

ウェス・ステュディは、オクラホマ州出身の純血の「チェロキー族」の俳優です。

俳優のほかにも、石像彫刻家、作家としても活躍しています。

✓ネイティブ・アメリカン「ウェス・ステュディ」の主な出演映画

・ダンス・ウィズ・ウルブズ

・ラスト・オブ・モヒカン

・ジェロニモ

・荒野の誓い

など

有名映画に出演しています。

彼は1947年生まれで、現在75歳です。

3.ネイティブ・アメリカンを描いたおすすめ映画

ネイティブ・アメリカンを描いた映画は、他にもあります。

■ネイティブ・アメリカンの映画

・ジェロニモ(Geronimo)-1993年

・Te Ata-2016年

■ネイティブ・アメリカンの映画:ジェロニモ(Geronimo)-1993年

画像出展:IMDb

映画のタイトルにもなっている「ジェロニモ(Geronimo)」は、実在したネイティブ・アメリカンで、とても有名な人です。

↓ジェロニモ。

1829年生~1909年没。アパッチ族のシャーマン(=祈祷師)であり、アパッチ戦争に参加した戦士です。

✓ネイティブ・アメリカンの名前に関する習慣

ネイティブ・アメリカンには、他人が実名(神聖な名前)を呼ぶのを避ける習慣があります。

ジェロニモの本名は「Goyathlay(発音:ゴヤスリー)」ですが、「ジェロニモ」の名で通っています。

実名(神聖な名前)は、家族以外には教えないものです。

✓ネイティブ・アメリカンは、名前を変える風習がある

また、ネイティブ・アメリカンは、伝統的に「何度も名前を変える」という風習もあります。

なので「ジェロニモ」という名前も、れっきとした彼の本名の1つと言えます。

■ネイティブ・アメリカンの映画:Te Ata-2016年

■ネイティブ・アメリカンの映画:Te Ata-2016年

画像出展:IMDb

実話に基づく映画で、アメリカのNetflixで見れます。

アメリカのNetflixで映画を見る方法は、インド映画【RRR】アメリカNetflix/ネトフリで配信中で詳しく解説しています。よかったらご覧ください。

■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画

・スモーク・シグナルズ(Smoke Signals)-1998年

・ウインド・リバー(Wind River)-2017年

■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画:スモーク・シグナルズ(Smoke Signals)-1998年

画像出展:IMDb

私も見ましたが、英語でも大丈夫でした。アメリカにおけるネイティブ・アメリカンの生活の様子がうかがえます。

インディアンならではのジョークや、白人に対する考え方などが聞けますよ。

この映画の制作のすべてにおいて、ネイティブ・アメリカンが携わっている点においても注目された作品です。

映画は、非常に高い評価を得ています。

2018年には、「文化的、歴史的、または審美的に重要」であるため、ナショナル・フィルム・レジストリ(アメリカ国立フィルム登録簿)に保存されました。

アメリカのAmazonで映画を見るには、アカウント作成とVPNが必要です。【超簡単】アメリカ版のAmazonアカウントの作り方・手順。英語が苦手でも大丈夫!で解説しています。

■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画:ウインド・リバー(Wind River)-2017年

画像出展:IMDb

「ウインド・リバー」は、日本でも話題になった映画です。バイオレントなシーンもあります。

ワイオミング州ウインド・リバーの、インディアン居留地でのストーリーです。(撮影地もワイオミング州とユタ州)

実話ではありませんが、アメリカの闇の「事実」としてとらえることができます。

今もなお、アメリカではネイティブ・アメリカンは弱い立場に置かれています。

この映画を見た後に、こちらの記事もおすすめします↓

池上彰さんが、この映画について、非常にわかりやすく解説しています。この映画をより深く理解できるはずです。

■アメリカのカウボーイ・インディアン映画

・折れた矢(Broken Arrow)-1950年

画像出展:IMDb

インディアン側からの視点で、白人に対して平和を求める姿を描いている映画です。

舞台はアリゾナ州で、アパッチ族が出てきます。

✓カウボーイ・インディアンの映画では、ネイティブ・アメリカンはいつも悪役

カウボーイ・インディアン映画の中では、いつもネイティブ・アメリカンは悪者として描かれています。

ヨーロッパからの入植者や、新しくできたばかりのアメリカ政府にとっては、インディアンたちが邪魔で仕方がなかったんですね。

何万年も前から住んでいた土地を奪われたインディアン側は、普通に考えたら悪者なわけないですよね…。

■YouTubeで見る!ネイティブ・アメリカンのショート映画

YouTubeには、ネイティブ・アメリカンに関する動画が、めちゃくちゃたくさんあります。

✓ウィンド・ウォーカー(Windwalker)-1981年

✓氷海の伝説(Atanarjuat: The fast runner)-2001年

アラスカやカナダに住むネイティブ・アメリカン、イヌエットに関するものです。

4.ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害がわかる映画

4.ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害がわかる映画

ネイティブ・アメリカンと言えば、ヨーロッパからの入植者(白人)によって迫害されたという歴史は、知っておかなくてはなりません。

ネイティブ・アメリカンの歴史や、迫害された事実に関する映画は、以下の通りです。

■ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害を描いた映画

・ソルジャーブルー(Soldier Blue)-1970年

・リトルビッグホーンの戦い(Battle of the Little Bighorn)

・小さな巨人(Little Big Man)-1970年

・シャイアン(Cheyenne Autumn)-1964年

■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:ソルジャーブルー(Soldier Blue)-1970年

画像出展:IMDb

1964年11月に起きた悲劇、「サンドクリークの虐殺」を描いた作品です。

✓ネイティブ・アメリカンの悲しい歴史「サンドクリークの虐殺」とは?

「サンドクリークの虐殺」とは、無抵抗のネイティブ・アメリカンの部族に対して、アメリカ政府軍がおこなった虐殺行為です。

約500人の女性・子ども、約100人の男性と老人男性が皆殺しにされました。

殺された遺体は、みんな頭皮と耳を剥ぎ取られ、バラバラずたずたにされました。

✓ネイティブ・アメリカンとベトナム戦争を、アンチテーゼしている

この作品でサンドクリークの虐殺を描くことで、1960年代のベトナム戦争で起きたアメリカ軍によるベトナム人虐殺(ソンミ村事件)への否定や比喩(ひゆ)として表現しています。

■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:リトルビッグホーンの戦い(Battle of the Little Bighorn)

1876年6月25日に、モンタナ州で実際にあった戦い「Battle of the Little Bighorn(リトルビッグホーンの戦い)」を描いている映画です。

✓アメリカ政府 対 ネイティブ・アメリカンの戦い

ちなみに「リトルビッグホーンの戦い」は、白人側が言っている名前です。

インディアンは「Battle of the Greasy Grass(グリージーグラス川の戦い)」と呼びます。

アメリカ政府 VS. ネイティブ・アメリカン(ラコタ族、シャイアン族、アラパホ族)の戦いです。

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アメリカ政府の軍人「ジョージ・カスター」の名前も有名です。

■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:小さな巨人(Little Big Man)-1970年

アメリカの西部劇の映画の中で悪役として描かれてきた、ネイティブ・アメリカンに対する見方の転換点に位置する作品として、映画史に残る作品です。

リトルビッグホーンの戦いが出てきます。

■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:シャイアン(Cheyenne Autumn)-1964年

1878年のシャイアン族の悲劇を描いた作品。

アメリカ政府の政策により、ネイティブ・アメリカンたちは居留地への強制移住を強いられました。

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✓悲しい歴史…ネイティブ・アメリカンの居留地への強制移住

ネイティブ・アメリカンたちは、徒歩で数か月もかかる場所へ、食料も水もない状態で強制的に移住させられました。

それにより、多くのネイティブ・アメリカンが命を落としました。

以上、参考になればうれしいです。

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