ネイティブ・アメリカン(インディアン)を描いた、おすすめ映画
映画が好きな人「ネイティブ・アメリカンの映画が知りたいです。」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.ネイティブ・アメリカンとは?歴史や迫害について
2.ネイティブ・アメリカンを描いた、映画の代表作品
3.ネイティブ・アメリカンを描いたおすすめ映画
4.ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害がわかる映画
この記事を書いている私は、アメリカ在住歴3年半。現在は、ミネソタ州ツインシティに住んでいます。
2022、2023年の夏は、ネイティブ・アメリカンの居留地でキャンパー暮らしをしていました。友人にネイティブ・アメリカンの男性がいます。
ネイティブ・アメリカンを描いた映画に関して、ネイティブ・アメリカンの友人やアダムの意見・英語のネット調査に基づいて解説します。
夫アダムは、映画が大好き。毎週3本くらいのペースで、一緒に映画を見ています。
私の夫・アダムは映画が大好きです。今まで見た映画の本数は5,000本以上。
1.ネイティブ・アメリカンとは?歴史や迫害について
ネイティブ・アメリカンとは、アメリカの先住民族のことを言います。
ヨーロッパから白人が入ってくる1492年よりも前から、アメリカの現地に住んでいた民族の総称です。
■ネイティブ・アメリカンの歴史について
1492年にヨーロッパから白人が入植してくるまでの長い間、アメリカの土地で彼らの歴史を刻んできました。
■ネイティブ・アメリカンの迫害
1492年以降、時間とともに、多くの人がヨーロッパからやってくるようになりました。
「アメリカという土地には、資源やゴールド、土地がある」と分かると、どんどん貪欲な人が流れ込み、ネイティブ・アメリカンを追いやっていきます。
✓映画「ラストサムライ」でも、ネイティブ・アメリカンの迫害が描かれている
映画「ラストサムライ」でも、ネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)はアメリカで、無抵抗だった女性・子どものインディアンも殺しました。
その影響から、アルコール依存症になっている姿が描かれていますね。
■ピーターパンの映画でも、ネイティブ・アメリカンが差別的に描かれる
✓ピーターパン映画に出てくるネイティブ・アメリカンは、肌が赤い
ピーターパンに描かれているネイティブ・アメリカンは、まさにステレオタイプ(=固定観念)です。
肌の色を赤くしてあったり、ドラッグをやっている表現は、現代社会では完全にアウト!!
明らかな差別ですよね。
✓日本人も、ディズニー映画で差別的なステレオタイプで描かれている
私たち日本人も、ディズニー映画の中で差別的に表現されています。
画像出展:Disneyキッズ
アメリカ人から見た、日本人に対する差別的な表現のステレオタイプとしては、以下のようなものが挙げられます。
・映画の中で描かれる、日本人のステレオタイプの特徴
・目が細い(笑うと目がなくなる)
・歯並びが悪い、出っ歯(前歯がデカい)
・サルっぽい
・肌が黄色い
・丸メガネ
・いつもお辞儀をしている
・日本人観光客は、いつもカメラで写真を撮っている
…こんな感じのステレオタイプで、日本人は海外で描かれています。
昔のディズニーって、めちゃくちゃ差別的な表現が満載でした。
2.ネイティブ・アメリカンを描いた、映画の代表作品
ネイティブ・アメリカンを描いた作品で、有名な作品を3つご紹介します。
ネイティブ・アメリカンに興味がある人は、まずはこの3作品から見るといいでしょう。
■ネイティブ・アメリカンを描いた、おすすめ映画
・ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances with wolves)-1990年
・ラスト・オブ・モヒカン(The last of the Mahicans)-1992年
・荒野の誓い(Hostiles)-2017年
■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances with wolves)-1990年
画像出展:IMDb
1990年の作品で、アカデミー賞を受賞しています。
時代設定は1863年、南北戦争が激化していたテネシー州です。
✓ネイティブ・アメリカンの言語「タタンカ」は、この映画から
この映画には、スー族が出てきます。
そのため、映画中で「ラコタ語」を聞くことができます。
ネイティブ・アメリカンの言語(ラコタ語)で、バッファローを意味する言葉「タタンカ(tatanka)」が、この映画によって広く知られるようになりました。
■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:ラスト・オブ・モヒカン(The Last of the Mahicans)-1992年
画像出展:IMDb
映画の時代設定は、1757年です。
「Mahicans(モヒカンズ)」とは、ネイティブ・アメリカンの部族の名前です。
原作は、小説「モヒカン族の最後」です。
※ヘアスタイルの「モヒカン」は、英語では「mohawk(モーハック)」と言います。モヒカンはヘアスタイルのことではなく、ネイティブ・インディアンのことを指します。
■ネイティブ・アメリカンを描いた映画:荒野の誓い(Hostiles)-2017年
画像出展:IMDb
ネイティブ・アメリカンである、シャイアン族が出てきます。
時代設定は、インディアン戦争終結後の1892年です。
映画の中では、シャイアン語を聞くことができます。
■映画によく出てくる、ネイティブ・アメリカンの映画俳優
画像出展:Wikipedia(ウェス・ステュディ)
アメリカのインディアン映画と言えば、俳優「Wes Studi(ウェス・ステュディ)」です。
彼は、ネイティブ・アメリカンの血を引いているため、ネイティブ・アメリカン(インディアン)の役で映画出演していることがほとんどです。
✓ネイティブ・アメリカンの映画俳優「Wes Studi(ウェス・ステュディ)」
ウェス・ステュディは、オクラホマ州出身の純血の「チェロキー族」の俳優です。
俳優のほかにも、石像彫刻家、作家としても活躍しています。
✓ネイティブ・アメリカン「ウェス・ステュディ」の主な出演映画
・ダンス・ウィズ・ウルブズ
・ラスト・オブ・モヒカン
・ジェロニモ
・荒野の誓い
など
有名映画に出演しています。
彼は1947年生まれで、現在75歳です。
3.ネイティブ・アメリカンを描いたおすすめ映画
ネイティブ・アメリカンを描いた映画は、他にもあります。
■ネイティブ・アメリカンの映画
・ジェロニモ(Geronimo)-1993年
・Te Ata-2016年
■ネイティブ・アメリカンの映画:ジェロニモ(Geronimo)-1993年
画像出展:IMDb
映画のタイトルにもなっている「ジェロニモ(Geronimo)」は、実在したネイティブ・アメリカンで、とても有名な人です。
↓ジェロニモ。
画像出展:Wikipedia(ジェロニモ)
1829年生~1909年没。アパッチ族のシャーマン(=祈祷師)であり、アパッチ戦争に参加した戦士です。
✓ネイティブ・アメリカンの名前に関する習慣
ネイティブ・アメリカンには、他人が実名(神聖な名前)を呼ぶのを避ける習慣があります。
ジェロニモの本名は「Goyathlay(発音:ゴヤスリー)」ですが、「ジェロニモ」の名で通っています。
実名(神聖な名前)は、家族以外には教えないものです。
✓ネイティブ・アメリカンは、名前を変える風習がある
また、ネイティブ・アメリカンは、伝統的に「何度も名前を変える」という風習もあります。
なので「ジェロニモ」という名前も、れっきとした彼の本名の1つと言えます。
■ネイティブ・アメリカンの映画:Te Ata-2016年
画像出展:IMDb
実話に基づく映画で、アメリカのNetflixで見れます。
■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画
・スモーク・シグナルズ(Smoke Signals)-1998年
・ウインド・リバー(Wind River)-2017年
■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画:スモーク・シグナルズ(Smoke Signals)-1998年
画像出展:IMDb
私も見ましたが、英語でも大丈夫でした。アメリカにおけるネイティブ・アメリカンの生活の様子がうかがえます。
インディアンならではのジョークや、白人に対する考え方などが聞けますよ。
この映画の制作のすべてにおいて、ネイティブ・アメリカンが携わっている点においても注目された作品です。
映画は、非常に高い評価を得ています。
2018年には、「文化的、歴史的、または審美的に重要」であるため、ナショナル・フィルム・レジストリ(アメリカ国立フィルム登録簿)に保存されました。
■現在のネイティブ・アメリカンを描いた映画:ウインド・リバー(Wind River)-2017年
画像出展:IMDb
「ウインド・リバー」は、日本でも話題になった映画です。バイオレントなシーンもあります。
ワイオミング州ウインド・リバーの、インディアン居留地でのストーリーです。(撮影地もワイオミング州とユタ州)
実話ではありませんが、アメリカの闇の「事実」としてとらえることができます。
今もなお、アメリカではネイティブ・アメリカンは弱い立場に置かれています。
この映画を見た後に、こちらの記事もおすすめします↓
池上彰さんが、この映画について、非常にわかりやすく解説しています。この映画をより深く理解できるはずです。
■アメリカのカウボーイ・インディアン映画
・折れた矢(Broken Arrow)-1950年
画像出展:IMDb
インディアン側からの視点で、白人に対して平和を求める姿を描いている映画です。
舞台はアリゾナ州で、アパッチ族が出てきます。
✓カウボーイ・インディアンの映画では、ネイティブ・アメリカンはいつも悪役
カウボーイ・インディアン映画の中では、いつもネイティブ・アメリカンは悪者として描かれています。
ヨーロッパからの入植者や、新しくできたばかりのアメリカ政府にとっては、インディアンたちが邪魔で仕方がなかったんですね。
何万年も前から住んでいた土地を奪われたインディアン側は、普通に考えたら悪者なわけないですよね…。
■YouTubeで見る!ネイティブ・アメリカンのショート映画
YouTubeには、ネイティブ・アメリカンに関する動画が、めちゃくちゃたくさんあります。
✓ウィンド・ウォーカー(Windwalker)-1981年
✓氷海の伝説(Atanarjuat: The fast runner)-2001年
アラスカやカナダに住むネイティブ・アメリカン、イヌエットに関するものです。
4.ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害がわかる映画
ネイティブ・アメリカンと言えば、ヨーロッパからの入植者(白人)によって迫害されたという歴史は、知っておかなくてはなりません。
ネイティブ・アメリカンの歴史や、迫害された事実に関する映画は、以下の通りです。
■ネイティブ・アメリカンの歴史や迫害を描いた映画
・ソルジャーブルー(Soldier Blue)-1970年
・リトルビッグホーンの戦い(Battle of the Little Bighorn)
・小さな巨人(Little Big Man)-1970年
・シャイアン(Cheyenne Autumn)-1964年
■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:ソルジャーブルー(Soldier Blue)-1970年
画像出展:IMDb
1964年11月に起きた悲劇、「サンドクリークの虐殺」を描いた作品です。
✓ネイティブ・アメリカンの悲しい歴史「サンドクリークの虐殺」とは?
「サンドクリークの虐殺」とは、無抵抗のネイティブ・アメリカンの部族に対して、アメリカ政府軍がおこなった虐殺行為です。
約500人の女性・子ども、約100人の男性と老人男性が皆殺しにされました。
殺された遺体は、みんな頭皮と耳を剥ぎ取られ、バラバラずたずたにされました。
✓ネイティブ・アメリカンとベトナム戦争を、アンチテーゼしている
この作品でサンドクリークの虐殺を描くことで、1960年代のベトナム戦争で起きたアメリカ軍によるベトナム人虐殺(ソンミ村事件)への否定や比喩(ひゆ)として表現しています。
■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:リトルビッグホーンの戦い(Battle of the Little Bighorn)
1876年6月25日に、モンタナ州で実際にあった戦い「Battle of the Little Bighorn(リトルビッグホーンの戦い)」を描いている映画です。
✓アメリカ政府 対 ネイティブ・アメリカンの戦い
ちなみに「リトルビッグホーンの戦い」は、白人側が言っている名前です。
インディアンは「Battle of the Greasy Grass(グリージーグラス川の戦い)」と呼びます。
アメリカ政府 VS. ネイティブ・アメリカン(ラコタ族、シャイアン族、アラパホ族)の戦いです。
アメリカ政府の軍人「ジョージ・カスター」の名前も有名です。
YouTubeには、ジョージ・カスターに関するアニメーション動画もあります。
■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:小さな巨人(Little Big Man)-1970年
アメリカの西部劇の映画の中で悪役として描かれてきた、ネイティブ・アメリカンに対する見方の転換点に位置する作品として、映画史に残る作品です。
リトルビッグホーンの戦いが出てきます。
■ネイティブ・アメリカンの迫害を描いた映画:シャイアン(Cheyenne Autumn)-1964年
1878年のシャイアン族の悲劇を描いた作品。
アメリカ政府の政策により、ネイティブ・アメリカンたちは居留地への強制移住を強いられました。
✓悲しい歴史…ネイティブ・アメリカンの居留地への強制移住
ネイティブ・アメリカンたちは、徒歩で数か月もかかる場所へ、食料も水もない状態で強制的に移住させられました。
それにより、多くのネイティブ・アメリカンが命を落としました。
以上、参考になればうれしいです。
■コメントや質問がある方は、私のSNSにダイレクトメッセージをください(^^♪
(※時差があるので、3日以内に返信するように心がけています。)
・ツイッター
・インスタグラム
・YouTube
・[email protected]
(EメールでもOKですが、私からの返信が迷惑メールに入ってしまうようなので、要注意。)
あわせて読みたい記事
トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
■お知らせ■
当サイトはリンクフリーです。
リンクを貼る際の許可は必要ありません。
なお、本文の引用は出典元URLを貼っていただければOKです。
本サイトでは、アフィリエイト広告を利用しています。
最近の記事
- 超便利!海外送金サービス「wise(ワイズ)」の賢い使い方11月 30, 2023/0件のコメント
- 【VPN】YouTubeプレミアムの値段を、安くする裏技を解説11月 18, 2023/
- NHL/アイスホッケーの人気・不人気チームを解説。人気な理由は?10月 26, 2023/
■カテゴリーから探す
アダムが運営する、アメリカのヤードゲーム文化を紹介するサイト:ぱーてぃーげーむアメリカはこちら