【ミネソタから解説】アメリカでの暮らし。楽しむコツは?
アメリカの暮らしに興味がある人「アメリカの暮らしってかっこいいイメージがあるけど、みんなどんな感じで生活しているんだろう?英語がペラペラで、大きな家に住んで、友人がいっぱいいて、パーティーに行く…そんな憧れるような生活を送っているの?」
こういった疑問に答えます。
✓もくじ
1.アメリカでの暮らしとは?【住む地域で異なる暮らし】
2.アメリカ暮らし【マナーとルール】
3.収入格差が大きいアメリカ暮らし
4.アメリカ暮らし【食事編】
5.アメリカ暮らし【日本とは全然違う点】
6.アメリカでの暮らし【実力社会!アメリカの働き方】
7.アメリカでの暮らしは自分次第で楽しくなる【アメリカの暮らしを楽しむコツ】
この記事を書いている私は、アメリカ在住歴1年半。現在はミネソタ州で歯科助手として働いていています。
アメリカの暮らしに関して、実体験に基づいて解説します。
1.アメリカでの暮らしとは?【住む地域で異なる暮らし】
■アメリカでの暮らしは、住む場所による
アメリカはめちゃくちゃ国土が広いので、「アメリカ在住」と一言で言っても、気候や暮らし、治安や物価、文化など、すべてが異なります。
例えば、私はミネソタ州に住んでいるので、気候としては北海道に近い感じです。でも、冬は-30℃まで下がる日もあります(3年前くらいに-50℃を記録)。-30℃でも普通にバスを利用して、職場に出勤していました。北海道に比べて、雪はあまり降らないです。「雪国」ではなく、「氷の世界」って感じです。
ミネソタ州には湖が1万以上あるので、夏場は蚊が大量発生します。キャンプをしたら息ができないほどの蚊が飛んでいる感じです。北の方には、オオカミも生息しています。
一方で、友人はアリゾナに住んでいて、砂漠地帯です。サソリがいたり、日中の最高気温が50℃まで上がり、暑すぎて外に出られないとか…。
■アメリカの暮らしは、住む場所で法律が違う
アメリカは、州ごとに法律が大きく異なります。
マリファナが合法の州や違法の州もあります。税率も異なります。
■住む場所で稼げるお金も違う
最低賃金もかなり差があります。私はウィスコンシン州のオークレアで、レストランのサーバーをしていました。時給は$2.33(250円)だったので、収入のほとんどはチップでまかなわれていました。当時の月収20万円くらい。2LDKでアパートの家賃が6万円でした。
一方で、ミネソタ州のミネアポリスでサーバーになれば、時給$15+チップで稼ぐこともできるので、月収40万円くらい稼ぐことができます。家賃は1LDKで9万円くらい。
カリフォルニアでは、年収1,000万円で低所得世帯に入ってしまいます。ミネソタ州で年収1,000万円なら、かなり裕福な生活ができます。
ニューヨークのブルックリンでは、2LDKのアパートの家賃が1ヵ月30万円とかです。いくら稼げばそんな家賃が払えるんだろう…。
フロリダ州に行けば、数億円、何十億円もする豪邸が海沿いに立ち並んでいます。
下の写真は、フロリダのボカラトンという場所で撮った写真です。もう、国が運営している美術館みたいですよね。でも、誰かの家です。億万長者?
フロリダ州の「ポームビーチ」で画像検索すれば、豪邸がゴロゴロ出てきます。
[palm beach florida houses for sale] で検索すると、フロリダで買える家が出てきますが、40億円とかの家があります。
■アメリカの暮らしは、お金で決まる
アメリカには、お金持ちの地域とそうでない地域、危ない地域など、いろいろな地域があります。地域によっては、理由がない限り近づきたくない地域もあります。
私たちは比較的安全な地域に住んでいるので、夜21時ころで歩いても命の危険を感じることはありません。それでも、ここは日本ではないので、夜の1人歩きはしないようにしています。
私はセントポールのダウンタウンで働いていますが、ホームレスの人がたくさんいます。
仕事終わりで17時ころバス停で待っていると居心地が悪いことがよくあります。(身の危険までは感じませんが。)2日に1度程度で「お金ちょうだい」と声を掛けられます。
一方で、お金持ちが住む地域に行ってみると、道端にゴミも落ちていないし、芝生が青々としています。
「何億円する家だろう?」という家が立ち並ぶ地域は、その地域専属の警察がパトロールしているので、”一般人”は排除されます。
医者や政治家、CEOたちが住む地域はまじでやばいです。
金、金、金って感じ。
■アメリカでの暮らしは治安が保証されていない
ちょうど1年前にミネソタ州に引っ越してきたとき、カリブコーヒー(チェーンカフェ)に行ったら、銃(小型ピストル)を腰に差してコーヒーを頼んでいる若い男性がいました。
さすがに多くの人が銃を所有しているアメリカでも、わざわざ日常生活で銃を腰に差して、携帯している人はめったに見かけません。そのカフェにいたすべての人が「うわ、マジか…。何も起こらないことを願うしかない…」と思ったはずです。
ちなみに、銃を携帯するには、お金を払えば「許可証」を発行することができます。
■人種差別が根深いアメリカの暮らし
2020年5月に起こった、ミネソタ州ミネアポリスでの、ジョージフロイド事件から早くも1年が経とうとしています。
2021年4月に、またミネアポリスで警官が誤って拳銃を発砲し、20歳の黒人男性が死亡しました。数年前に、同様の事件が起こったとき、黒人男性警官が誤って、白人女性を射殺してしまったときには、その黒人警官は即行で一番重い「殺人罪」の判決を言い渡されています。
明らかに人種差別が横行しているのです。
アメリカでは、黒人や中国人(アジア系)への差別が一向に収まりません。幸運にも、私はアジア人の差別を受けた経験はまだありません。ですが、カリフォルニアで起きているニュースを見るたびに恐怖を感じます。
アメリカでは、「アジア人=すべて中国人」とみなされます。そもそも、「JAPAN」って言葉しか知らないアメリカ人もたくさんいます。
■アメリカでの暮らしは、大自然が満喫できる
ミネソタ州での暮らしは、本物の大自然が満喫できます。夏は青々とした木々の中で、キャンプやハイキングができます。湖もたくさんあるので、カヌーし放題です。カヌーで川下りして、見つけたビーチでキャンプやキャンプファイヤーが楽しめます。
冬は湖が凍るので、スケートやアイスフィッシングを楽しめます。ツインシティから車で10分の場所で味わえます。
■アメリカでの暮らしは、スポーツが身近
アメリカ人は、スポーツが大好きです。スポーツをやるのも、観るのも大好き。
ミネソタ州では、夏はフットボール、野球、ソフトボール、バレー、ラクロス、フリスビー、バスケ、サイクリング、ランニング、カヌー、ハイキング、ジェットスキー、スケボー、キックボード、ローラースケートなどが人気。特にフットボールとアイスホッケーは、プロの試合だけではなく、大学生の試合の方が人気かも。
夏場の湖畔は、スポーツブラと短パンで走っているきれいな女性や、上裸で筋肉ムキムキの男性がたくさん走っています。
冬はアイスホッケーやスキー、スノボー、スノーシュー、アイスフィッシングなどなど。
■アメリカ暮らしは、田舎や湖畔が大人気
アメリカでは、「普段は都会に住み、週末は田舎の別荘で過ごす」という人がたくさんいます。金曜日の14時ころから帰宅ラッシュで大渋滞。
平日は超真面目に働いて、大きく稼いで、余暇はゴルフでリラックス…なんて生活をしている友だちがたくさんいます。
田舎の家ほど大きくて、家自体の相場も下がりますが、田舎でも湖畔や人気の小さな町となると、土地の価格が跳ね上がります。
土地にかかる税金も高いので、ミネソタ州では、年収1,000万円くらいの世帯なら優雅な暮らしができるのかな。(カリフォルニアで年収1,000万円は、低所得世帯になってしまう)
■アメリカでは家が大きく、おしゃれな暮らし
アメリカのドラマや映画を観ていると、「家が大きくておしゃれ!」と思う人も多いかと思います。実際、アメリカの家は、日本と比べてかなり大きいです。
家賃は住む場所、大家さんによります。
ウィスコンシン州のオークレアに住んでいたときは、2LDKで$600でした。今のアパートはミネソタ州セントポールで、月$850で1LK・半地下です。でも、東京のアパートとかと比べたらめちゃくちゃ広いし、おしゃれです。
2021年5月から、友人と3人暮らしになります。2LDKで$1,600の家に引っ越します。デッキがあり、地下室があり、庭と絶景が手に入ります。私たちは$900くらい負担するので、今のアパートとほぼ変わりません。
アメリカの家には、セントラルヒーティングがあるので、外が-30℃の日も、設定温度20℃以下でも寒くありませんでした。アメリカではユニットバスが主流です(もう慣れました。)
■アメリカ暮らしのいい点は、ガソリンが安いこと
アメリカのガソリンは、日本と比べて格安です。1ガロン$1.70~2.80くらいで行ったり来たりします。1ガロンは約4Lなので、日本式に換算すると、45~75円/Lって感じです。
私たちは、ホンダのPILOTに乗っていますが、$1.70/ガロンのときだと3,000円くらいで満タンになります。ロードトリップには超最高です。
2021年4月現在のミネソタ州は、2.80/ガロンで、高いです。(テキサス大寒波の影響により価格高騰)
アメリカのガスステーションは、基本的にはセルフ式。コンビニと併設されているのが一般的です。
■アメリカ暮らしはお酒に強くならないと…
アメリカ人は、本当にお酒に強いです。
パーティーとなったら、マジで飲みまくる。酔っても酔っても、お酒に強いアメリカ人。ビールにテキーラ、ワイン、ウィスキー…いろいろ持っています。
■アメリカ暮らしのいい点は、ビールが安いこと
ビール好きにはたまらないと思います。
アメリカは、何百種類ものビールが手に入ります。ウィスコンシン州でしか買えないビールもあります。クラフトビールなんて、数えきれないほど存在。
リカーショップで安く買えるPBR(ビール)は、ケースで買えば、350㎖の缶1本あたり約100円です。
クラフトビールはもちろん高くなりますが、バーで飲んでもコップ1杯700㎖くらいで$6とか、それくらいです。
2.アメリカ暮らし【マナーとルール】
■アメリカ暮らしはマナーがたくさん
アメリカは、日本とは異なるマナーがたくさんあります。
例えば、会話中はアイコンタクトが大事です。相手の目を見て話さないと、失礼に当たります。相手の目を見てあいさつしないと、相手は自分に言われてると気が付かないので、返事もされません(笑)
外食時、レストランやバーではチップを支払うのが常識です。基本的には、飲み食いした合計代金の18%です。海外ではサービスはタダではありません。
■道路が逆で混乱するアメリカの暮らし
アメリカでは道路も、車の運転席も日本とは逆です(左側)。ワイパーとウインカーも左右逆です。また、道路交通法もまったく異なるので、赤信号でも、車が来ていなければ右折可能です。
ちなみに、アメリカで運転免許を取得するのにかかるお金は数千円です。日本は30万円くらいかかりますが、意味わかりませんね。
アメリカでは高校生から、自分の車を運転して通学するのが一般的です。
■アメリカ暮らしは、高速道路が無料で最高
アメリカの高速道路は無料です。
ミネソタ州のツインシティ周辺は、距離的にはかなりある場所でも、高速道路が整っているので、どこでも大体20分くらいで行くことができます。
そして、みんな運転スピードが速いです。時速120㎞くらいで走っている人が多いイメージ。警察もいっぱいいるので、スピード違反でよく捕まっています。
■実はお酒に超厳しいアメリカ暮らし
アメリカでお酒を飲める年齢は21歳からです。
リカーショップやバー、レストランでも、年齢確認をされます。明らかに21歳以上だな、って人は年齢確認がないときもありますが。
夫・アダムがリカーショップでビールを買おうとしたときの話です。IDを求められて、アダムが提示。私も一緒にレジにいたのですが、たまたまお財布を持って行かなくて、私だけIDを提示できませんでした。そしたら、「IDがないから売れない」と断られ、アダムはビールを買うことができませんでした。
また、公共の場でお酒を飲むことは違法なので、ビール瓶を紙袋で包んで飲んでいる人を見かけます。でも、ビール1杯くらいなら、飲酒運転OKです。ランチに1杯飲むって人も普通にいます。
■アメリカ暮らしは、タバコに厳しいのでうれしい
アメリカでは、レストランやバーの中では完全に禁煙です。分煙とかないです。なので、日本の居酒屋のような臭い飲食店がないです。
■アメリカ暮らしでは、契約書のサインに注意
アメリカでは、とにかく契約書・同意書へのサインをする機会が多いです。サインしたら最後。書かれている内容はすべて合法的に適用されます。
内容がよく分からないものに、簡単にサインしてはいけません。私は歯科助手をしていますが、アメリカでは、すべての歯科治療に同意書が必要です。
■アメリカ暮らしはすごい!レシートがあれば返品可能
アメリカでは食料品以外は、基本的に返品可能です。「買ったけどやっぱりサイズが違った」「好きな色じゃなかった」とか、理由はいろいろ。
買ってから1~2週間くらいで、レシートがあればOKってお店がたくさんあります。お店には、返品専門の窓口が設けられています。
■アメリカ暮らしでは、未使用中トイレのドアは開けておく
アメリカの家では、トイレのドアが「閉まっている=使用中」、「開いている=使用可能」って意味を表します。なので、基本的にはドアは占めるけど、カギはかけないって感じ。
また、犯罪防止のため、公共トイレのドアの足元は大きく開いています。バッグをトイレの床にドンっと置いている人をよく見かけます。汚い…。
アメリカのトイレには、音姫なんてないし、ウォシュレットもないし、温かい便座も存在しません。
3.収入格差が大きいアメリカ暮らし
■アメリカの暮らしには、色々なライフスタイルがある
アメリカは「メルティングポット」と言われている通り、色々な人種や文化が混ざり合っています。
毎日礼拝する人もいれば、無宗教の人もいます。アフリカ系、アジア系、メキシコ系、とか、本当に世界中の国からアメリカに集まってきて、「アメリカ」という国を形成しています。
ライフスタイルもいろいろ。冬はフロリダやアリゾナで過ごし、夏はミネソタで過ごす人もいます。高校生で妊娠する子も多いですし、50歳でも独身で人生を楽しんでいる人もいます。
意見や考え方の違いを受け入れ、柔軟に対応していく能力が必要となります。
■アメリカの暮らしでは、仕事の獲得が大変
夫・アダムは日本に8年間住んでいたため、アメリカでの仕事のキャリアがほぼありませんでした。コロナが直撃した時期でもあったので、レジュメを送りまくっても、全然仕事が決まらず、数カ月間苦しみました。
私は日本での歯科助手の経験があったので、仕事はすぐに決まりました。でも、働き始めてからが大変でした。原因はもちろん英語の壁です。
■貧富の差が激しいアメリカの暮らし
ミネソタ州セントポールのダウンタウンに毎日出勤する私ですが、毎日何人ものホームレスを見かけます。
心苦しいときもありますが、たいていのホームレスはタバコをふかしているので、「そのタバコはどうやって買ったの?」って思ってしまいます。
寒い冬も道端でうずくまって寝ている人を見るのは本当に辛いです。でも、多くのホームレスの人は、道端でお金を恵んでもらい、集まったお金でドラッグを買うんですよね…。負のサイクルが半端ない。
一方で、お金持ちの層が住む住宅街に行くと、庭に噴水があったり、お城みたいな家に住んでいたりするので、びっくりします。フロリダに行ったときに見た、海沿いの豪邸は美術館だと思うものでした。
■アメリカは健康保険が高いので、運動している人が多い
「アメリカ人=太っている」と思う人も多いはずです。もちろん、アメリカには肥満の人がものすごくたくさんいます。20代でも高血圧の薬を飲んでいる人がたくさんいます(←歯科医院で働いているので、頻繁に見かける)。
でも、それ以上にエクササイズをして健康維持している人も多いのが事実です。理由は、医療費がありえないほど高いから。病気にならないように日頃から運動する人が多いです。
ちなみに、スポーツジムは24時間使い放題、シャワーありで、月額1,000円です。
■アメリカは、都市にも動物がいる暮らし
ミネソタ州の都市も、ワシントンD.C.の大都市にも、リスが大量にいます。
ミネソタ州のミネアポリスとセントポールは、大きな都市にも関わらず、七面鳥やシカ、野ウサギやアライグマ、コヨーテなどなど、本当にたくさんの野生動物を、日常的に見ることができます。
高速道路には野生動物死骸がゴロゴロ転がっているので、悲しくなる。
■アメリカでは、デモ活動が盛ん
アメリカは、みんなで一致団結して政府に対抗したり、デモ活動で意思表示したりするのが盛んです。
暴力的になるデモ活動はよくないですが、平和的なデモ活動なら、私は賛成です(デモの内容にもよりますが)。2020年のジョージフロイド事件以降、ミネソタ州では本当にたくさんのデモ活動が行われています。
4.アメリカ暮らし【食事編】
■アメリカ暮らしの外食は高い
アメリカで2人で外食するとなると、食事代、チップを含めて$30~50は余裕で超えます。バーで高いお酒をたくさん注文したら、チップもその分高くなるので、家計に響きます。
■ドギーバッグができるアメリカの暮らし
アメリカでは、レストランで食べきれなかった料理は、家に持ち帰ることができます。レストランでの食べ残しを持ち帰ることを「ドギーバッグ」と言います。食べ残しのスープまで持ち帰り可能。
■アメリカ暮らしでラーメンは期待できない
アメリカのラーメンは食べてもおいしくない、または、おいしいけど量が少なくて損した気分が半端ないです。
私は、アメリカのレストランでは、ラーメンを注文しないようにしています。私がアメリカで食べたラーメンは、「麺はおいしいのに、スープがダメ」とか、「スープはおいしいのに、麺が残念過ぎる」とか…。
アジアマーケットでインスタントラーメンを買って、自分でアレンジしたほうがよっぽど安くておいしくて、ホッとできます。
■ヴィーガンにも優しいアメリカの暮らし
アメリカのスーパーには、ヴィーガン向けの食品がたくさん売られています。
もちろん、近年で急激に普及しているものですが、日本と比べて100倍近く選択肢が豊富です。
レストランでも、ヴィーガン向けのメニューもあるし、ヴィーガンだと伝えれば、ヴィーガン向けに調理してくれます。
■アメリカの暮らしでは、スーパーもいろいろ
アメリカのスーパーマーケットに目を向けてみると、高級なスーパー(Lunds&ByerlysやWhole foodsなど)があります。普通のスーパーには、ターゲットやトレーダージョーズなどがあり、安いスーパーにはALDYやウォルマートなどがあります。
高級なスーパーの床はカーペットだったり、食品もオーガニック系が多く、「腐っているのに売られている」なんて食材は見かけません。お惣菜もめちゃくちゃおいしいです。
先日、L&Bで長蛇の列に並んでレジ待ちしていたら、$1するおいしいチョコ(もちろん商品)を1人1つずつ配ってくれました。高級なスーパーでは、商品の質、サービスが他よりも高いので、値段もすべて$1~3ほど高いです。
5.アメリカ暮らし【日本とは全然違う点】
■道端に無料が転がるアメリカの暮らし
アメリカでは、近所の家の前(道端)に、家具や食器、服や本など、色々なものが放置されています。
「もう使わなくなったけど、まだ使えるから、ほしい人がいたら勝手に持って行っていいよ」ってシステムです。丁寧に「FREE」って書かれていることもあります。「粗大ごみじゃないの?」って思うかもですが、ゴミではありません。
私たちの家具はほぼ、無料で道端で拾ったものや、家族や友人から無料でもらったもので成り立っています。3人掛けのソファも、道端で発見し持ち帰りました。
■アメリカ暮らしが楽しい「ステイツセール・ガレージセール」
アメリカでは、「ガレージセール」と言って、庭先で不要なものを適当な値段で週末に売っているのをよく見かけます。現金のみの支払いです。
コロラド州で行ったガレージセールでは、カヤック2つを$200(2万円)で売っていました。めちゃくちゃほしかったのですが、ミネソタ州への引っ越しが決まっていたので、あきらめました。
state sale(ステイツセール)は、だいたい、金~日曜日に開催されます。
基本的にはお年寄りが亡くなって、遺品整理のためのセールって感じで、他人の家に入れるチャンスでもあります。誰かが亡くなったことを深く考えると悲しいので、そこは考えないようにしています。
先日行ったステイツセールは、湖畔にたたずむ豪邸で、おそらく数億円する家でした。お金持ちだった人のステイツセールに行くと、高級品や質の高い物が格安で手に入ります。
■アメリカではGLBTがオープンで暮らしやすい
ミネソタ州では、GLBTに対する偏見が少ないです。私の友人にもレズビアンもゲイもいます。
4年前に、ゲイバーに行きましたが、超人気で、ショーもめっちゃ楽しかったです。ミネソタ州のテレビニュースのアナウンサーも、レズビアンを告白したあと、もっと生き生きと活躍しています。
■アメリカでは、気軽に友人宅へ泊まる暮らし
アメリカでは、友人宅への行き来が超普通です。今はコロナで行けませんが、コロナがなければ、「今何してる?家来る?」って感じで、とりあえず予定もなしに家に向かいます。
喋りながらお酒を飲んだり、ゲーム(バチボールやディスクゴルフ)をしたり、映画を観たり、バーに行ったり…。帰りが遅くなれば、そのまま泊まっていく(ソファで寝る)ことも日常茶飯事です。
■アメリカ人は、髪の毛を毎日洗わない暮らし
夫・アダムと暮らし始めてから、髪の毛を毎日洗わないという衝撃の事実を知った私。
アメリカで歯科助手になって、スタッフとの会話で「髪の毛を毎日洗うのはよくない。3日に1回くらいがちょうどいいんだよ」と5人くらいに言われた衝撃。
アメリカ人って多くの人が2~3日に1回髪の毛を洗うみたいです。
アダムのライフスタイルを真似し始めて、生活が楽になりました。気づいたら、私も2日に1回のペースで髪の毛を洗うようになっていました。(歯科助手として働いているときは、毎日洗いますが。)
■アメリカのお金持ちは、本当のお金持ちの暮らし
アメリカで言う「リッチ」は本当にお金持ちです。数十億円、数百億円の世界の話です。
私たちの友人にも1人お金持ちがいますが、彼は昔、株でめちゃくちゃ儲けてもっとリッチになった感じです。資産何億円なんだろう?って感じです。湖畔に別荘を持っています。彼もめちゃくちゃお金持ちなのに、アメリカには彼よりももっと、もっとお金持ちがいるのだから、驚きです。
フロリダ州の豪邸が立ち並ぶ道をドライブした時には、お城ばかりで衝撃でした。
■アメリカの暮らしはマリファナの匂いが身近
コロラド州もミネソタ州も、近所や公園、ビルの階段の踊り場など、いたるところでマリファナの匂いをかぐことができます。マリファナの匂いがするってころは、どこかで誰かが吸っているっていうこと。
マリファナが合法化されている州も増えてきましたね。
6.アメリカでの暮らし【実力社会!アメリカの働き方】
■アメリカでの就活
私は日本での歯科助手経験を活かし、アメリカでも歯科助手として働いています。レジュメを職場に持っていき、面接なしで2日後から働き始めました。
アメリカでは経験やスキル、即戦力が重視されます。
■アメリカ暮らしなら、自己主張しないとだめ
アメリカでは自己主張しない限り、「空気」としてみなされます。アメリカで「シャイで無口」は生きていくのがかなりキツイです。
英語が下手でも、身振り手振りで、自己主張すれば周りから認められます。ノーなら「NO!」とはっきりと言わないと伝わりません。
特に仕事においては、あいまいだったり、相手任せはダメです。
■残業しないアメリカの暮らし
アメリカではとにかく残業しません。「残業=時間内に仕事が終わらなかった=能力が低い人」とみなされます。
私の職場の歯科医院は、17時ピッタリに帰宅します。忙しかった日で、最後の患者さんのカルテが作れなかったときは、翌日の朝にパパっと終わらせる感じです。
アメリカでは、無給で残業させられることはありません。
■アメリカでは、昇給は交渉次第
アメリカで働いていると、交渉次第で昇給してもらえます。しっかりと働き、実力が認められれば、その分評価してもらえます。
私は勤務半年くらいの期間で、合計4万円以上、1ヵ月のお給料が上がりました。交渉しなければ昇給しないことも。
■アメリカ暮らしは、いろいろな言語が混ざる
アメリカで歯科助手になって早くも1年が経ちました。
この1年で、英語、スペイン語、マン語、中国語、イタリア語、ロシア語、ドイツ語、フランス語、韓国語、フィリピン語を耳にしました。
私の職場では公用語は英語ですが、スペイン語、マン語、韓国語、フィリピン語を話せるスタッフが働いています。1年間、セントポールの歯科医院で働いて、日本語を使う機会は1度もありませんでした。
■アメリカ人は、みんなよくしゃべる
みんなまじでよくしゃべります。
特に歯科助手として働いていると、毎日10人以上の患者さんと接します。本当にみんなよくしゃべる。私はスモールトークでペラペラ話すのは得意な方ではないので、いつも聞き役。聞いてるフリしてカルテを作っています。
職場のスタッフも、いつもおしゃべりばかり。手も一緒に動かしてくれ。
7.アメリカでの暮らしは自分次第で楽しくなる【アメリカの暮らしを楽しむコツ】
■アメリカ暮らしでは、ライフスタイルの選択ができる
どの地域に住んで、どんな暮らしがしたいのか。
アメリカでは、理想の暮らしを求めることができます。
古いスクールバスを改造して家にして住んだり、古い飛行機の機体を改造したり。お金があれば別荘だって持てます。田舎に広大な土地を買って、小さな家を建てて、ハイキングコースを作ったり。私たちは田舎に暮らしたいと思っています。ぶっちゃけテント生活でもOK。
■アメリカ暮らしでは友だちの作りが重要
コミュニティに参加したり、学校に通ったり、仕事を得て働くことにより、友だちができやすくなります。私も職場のスタッフはみんな友達感覚なので、毎日職場に行って働くのが楽しかったです。
■アメリカの田舎暮らしの楽しみ方
大自然を満喫し、リラックスする生活を目指せば、田舎生活は最高に充実します。私たちは田舎に広大な土地を持って、森の中の小さなログハウスに暮らすのが夢です。
アメリカ人はこういう暮らしをしている人も多いです。別荘を持って、週末はそういう暮らしをしているお金持ちもたくさんいます。
■日本食は諦め、世界の食に目を向ける
アメリカではおいしいレストランの日本食は期待できないので、自分で日本食を作るようにするといいでしょう。
アメリカには世界中から人が集まり、食も集まります。アメリカで日本人が作る日本食がおいしいように、本場の人が作る本場の料理はマジでおいしいです。せっかくアメリカに住んでいるのであれば、世界各国の食を楽しむことをおすすめします。
例えばメキシカンやジャイロ、ギリシャ料理など、本場の人が作る料理はおいしいです。世界旅行せずに、世界中の本場の味が楽しめるのがアメリカの魅力です。
■英語ができれば、アメリカでの暮らしはもっと楽しくなる
アメリカでの生活をもっと楽しくするためには、やはり英語力が欠かせません。英語が上達して、もっとコミュニケーションが取れるようになれば、絶対にもっと楽しくなります。
1番手っ取り早い方法は、仕事を得て英語で働くことです。毎日英語を聞いたり見たり、話したりすれば、嫌でも覚えます。
私も歯科助手として働いて、この1年で劇的に英語力が伸びました。
■日本ではできないことをする
アメリカは自由の国です。日本ではできないことがたくさんあります。また、音楽フェスやライブミュージック、季節ごとのイベントもたくさんあるので、いろいろ参加してみるといいです。
2020年はコロナだったので、私たちは毎週末、キャンプとカヌー、ハイキングをして満喫しました。
アメリカでは、お金をかけずに楽しめるアクティビティがたくさんあります。
■アメリカ国内は飛行機安い
アメリカ国内の航空券は、めちゃくちゃ安いです。例えば、ミネソタとコロラドの往復券で$60!車で行くより全然格安です。
安い時期、航空会社を見つけて、アメリカ国内を旅行しまくりましょう。
■別荘を借りる
アメリカでは、簡単に別荘を借りることができます。
ミネソタ州の北の方だと、たくさんの湖畔別荘がレンタルできます。1週間で$400とかなので、2人で行ってもそこまで高くないですし、大勢で行けばかなり安くなります。
■まとめ
アメリカは日本と全然違う暮らしができます。マイナス面ばかりに目を向けず、文化や価値観の違いを受け入れ、人生を楽しんではいかがでしょうか?
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トーマン悠(トーマンはるか)
英語が大嫌いで、英会話に通って英語が話せるようになりました。英検4級だけ持っています。
アメリカ人と結婚して6年、アメリカ在住4年。現在は夫・アダムと、のんびりキャンパー暮らしをしています。
新卒で小学校教員
→半年で退職
→歯科助手
→英会話に通う
→アメリカ6週間1人旅
→北海道移住
→事務員
→夫婦で仕事を辞め、エベレストのベースキャンプまで120㎞を完歩
→アメリカ移住
→レストランでサーバー、3か月で辞める
→歯科助手
→スーパーの青果売り場勤務
→ミネソタ州でキャンパー暮らし
→ホテルの清掃員
→RVパークのスタッフ
現在はアメリカ・ミネソタ州在住です。
目標であった、夫・アダムの奨学金450万円を完済しました(2021年12月末)。
ヒッピー思考で、愛と自由と平和がモットー。
アダム・トーマン
このサイトの英語アドバイザーを担当。
2011~2019年まで、日本各地で英語・英会話講師を経験。
初めて住んだ岩手県二戸市が超大好き。
幼児~大人まで、ビギナー~超上級者まで、幅広く教えてきました。
Make your English your style.
★仮想通貨・米国株を2017年から運用中。
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