• 投稿の最終変更日:2月 13, 2022
【体力勝負で大変な仕事】年齢が壁になる歯科助手。年齢不問なのに?

【体力勝負で大変な仕事】年齢が壁になる歯科助手。年齢不問なのに?

cat

歯科助手を目指している人「歯科助手になりたいな、って思っているけど…20代の若い子が多そうなイメージだけど、歯科助手って何歳までなれる職業なんだろう?求人には【未経験OK・年齢不問】って書いてあるものも多いけど、ほんとなのかな…?これから、歯科助手として就職したいので、こういったキャリアにおいて知っておいた方がいい情報を知りたいです。

こういった疑問に答えます。

✓もくじ

1.未経験OK・年齢不問の歯科助手なのに、おすすめしない理由は?

2.【体力勝負で大変な仕事】年齢が壁になる歯科助手

この記事を書いている私は、歯科助手歴3年以上。24歳のとき、転職・未経験で正社員の歯科助手になった。歯科助手の仕事が大好き。

現在は、アメリカで歯科助手として働いています。

歯科助手の仕事情報に関して、実体験に基づいて解説します。

1.未経験OK・年齢不問の歯科助手なのに、おすすめしない理由は?

1.未経験OK・年齢不問の歯科助手なのに、おすすめしない理由は?

結論として、歯科助手の仕事に年齢が関係ないのは事実です。

なぜかというと、実際の求人内容で「未経験OK!年齢不問」が結構あるからです。実際に、歯科助手を「10年、20年も続けています」って方は、現在の年齢が30歳~50歳ではないでしょうか。

しかしながら、30~40歳以上から、未経験で歯科助手として働いていこうと思っている方には、正直歯科助手の仕事はおすすめしません。

■年齢を重ねてきたら、「歯科助手に挑戦」をおすすめしない理由

はっきり言って、30~40歳になって「歯科助手になろうかな。未経験OKで、年齢不問って書いてあるし。」と思っている女性がいたら、一度立ち止まって、真剣に考え直してほしいのです。

なぜなら、歯科助手になったら、膨大な歯科の知識を超勉強しなくてはなりません。1日中、立ちっぱなしで、本当に疲れる仕事です。治療中も変な姿勢になって、腰が痛くなります。楽しい仕事ですが、大変なことも山ほどあります。

本当にやりたい仕事か、本当にやっていける仕事か、自分の心に問いかけてみてほしいのです。

■もし年齢の高い人が、歯科助手になった場合を考えてみる

・歯科助手の平均年齢が若い可能性が高すぎる

・自分以外の歯科助手がみんな20代

・20代の女の子が、自分より全然仕事ができる

・20代の子に注意されながら仕事を必死で覚えなくてはならない

・仕事を覚える量が膨大で、プレッシャーが半端ない

・若い子の目の前で、院長に注意されるみじめさ

・治療中は変な体勢で補助に入ることもあるので、腰や肩にくる

・1日中立ちっぱなしなので、本当にクタクタになる

・下手すると歯科医師が自分より年下(ドクターとの収入を比べるのも意味ないけど、それでもほぼ同い年なのに年収の差がありすぎて、マジで悲しくなる)

・変なプライドがあって、仕事のやり方を受け入れられない(歯科助手の仕事は、院内全員共通でないといけません。「自己流」とか「自分はこれがいいから」って言うのは通用しません。)

・人間関係が複雑な職場が多い(歯科助手はサバサバしてる人が多い)

・同僚が若すぎて、共通の話題がない

・仕事のわりにお給料が少ない

・昼休憩が長いので、合計の拘束時間がめっちゃ長い

・忙しい日は、ずっと治療に入ったり、ひたすら治療の片づけなどでバタバタ追われるので、昼休憩まで1回もトイレに行けないこともよくある。

・ミスができないプレッシャーがある

などなど、以上のようなことが考えられます。

もちろん、30代40代で、未経験で歯科助手に挑戦しようと思っている人がいたら、本当にすごい勇気なので、マジで尊敬します。そして、私自身が歯科助手を愛しているので、「歯科助手の仕事って、本当に楽しいよ!」って伝えます。

でも、本人の将来を考えると、「私だったら、30歳、40歳から未経験で歯科助手には、絶対に挑戦しません。おすすめしません。」と断言します。てか、経験ありでも年を取ったら戻りたくない。

なぜなら、歯科助手の仕事は、若くて仕事の吸収が早いうち、体力があって体が動くうちだからこそ楽しい仕事なのかな、って実感しているからです。

もちろん、まずは挑戦してみてもいいのですが、歯科助手の仕事に慣れるまで、約3カ月~半年間かかります。仕事を覚えるまでは、他のスタッフに注意されることも非常に多いです。

何より、歯科医師からの圧が、プレッシャーとストレスになります。

もし、歯科助手の他に就職可能な職種があるのであれば、そちらを検討したほうがいいかな、というのが、私の本音アドバイスです。

■体験談:40歳くらいの女性が、歯科助手の面接で不採用に。

具体的なお話をすると、私が働いていた静岡県の歯科医院に、当時40歳くらいの女性が面接に来ました。結果は不採用でした。

本当の理由は聞いていませんが、おそらく年齢的なものと、未経験だったという理由だと思われます。私の歯科医院は、10人以上いる歯科助手が全員20代でした。最高齢でも当時28歳。

そんな中で突然40歳の年上の人が、歯科助手として後輩に入ってきたら、確実にみんな仕事がやりにくくなりますよね。しかも、私の歯科医師がゴリゴリの体育会系で、年齢を超重視する人…

「自分と同い年くらいの人にいろいろ厳しく注意したくない」というのも、不採用の理由になったはずです。

結局その人が不採用になった数か月後、新しく歯科助手として雇用されたのは20歳前後の未経験の女の子でした。

2.【体力勝負で大変な仕事】年齢が壁になる歯科助手

2.【体力勝負で大変な仕事】年齢が壁になる歯科助手

歯科助手の仕事は、かなり肉体労働だと思います。なぜなら、歯科助手には椅子がないので、治療中はずっと直立不動って感じで、体に堪えるからです。

■私も年齢とともに、歯科助手の仕事が疑問に…

私は現在、アメリカで歯科助手として働いています。もうすぐ1年が経ちますが、私自身も30歳になります。アメリカでは、患者さん1人当たりの治療時間が1時間以上になることも多いので、歯科助手側にも椅子があります。

治療中も座って仕事ができますが、それでも、無理な体勢で治療補助をしなくてはならないこともあります。

最近は、「このまま、歯科助手の仕事をずっと続けてもお給料も上がらないし、体力的にもきついな…もっと年を取ったら、歯科助手として働きたくないし」と思うようになりました。ぶっちゃけ、別の仕事を検討中です。

■アメリカでは歯科助手にも免許があるので、年齢関係なし

私の職場の歯科助手で、1人だけ50歳くらいのフィリピン人女性がいます(他のスタッフは、歯科医師も併せて20歳~35歳)。彼女はアメリカで4年間学校へ通い、歯科助手の免許を取って、歯科助手として働いて7年目です。(残念ながら、日本には歯科助手の免許はありません。)

彼女が歯科助手として50歳でも頑張って働いているのは、お金のため。免許をもたない歯科助手の時給は$12(1,300円くらい)ですが、免許を持っている歯科助手の時給は$28(3,000円くらい)です。

時給3,000円の仕事なら、そりゃ頑張れますよね。

もし、日本にも歯科助手の免許があって、結構稼げる職業なら、年齢問わずにどんどん挑戦すべきだと思います。でも現実は、過酷な労働で安月給です。

■若い歯科助手も、年齢とともに歯科助手から転職していく現実

歯科助手の仕事は、未経験・高卒でなれる職業です。そのため、18歳~27歳くらいまでの人が歯科助手になります。(←あくまで私の歯科医院の経験上です。)

私も24歳の時に、転職・未経験で歯科助手になりました。

そして、多くのほとんどの歯科助手が30歳前後までに歯科助手の仕事を辞めています。

理由はやはり年齢的なもの、将来性、待遇、体力的なものでしょう。歯科助手の仕事は、長年続けて、年齢を重ねてもお給料は低いままです。待遇や福利厚生が手厚い歯科医院も少ないのが現状です。

年齢を重ねれば、体力的にも大変になるばかり…

若い子が30歳を機に辞めていく職業に、30歳、40歳から挑戦するのは、本当に苦労すると考えられます。

以上より、歯科助手の仕事は楽しくておすすめです。

でも、未経験で年齢を考慮すると、めっちゃ大変な歯科助手ライフが待ち構えています。1回しかない人生なので、できるだけ楽にいける選択肢を選んでみてはどうでしょうか?

厳しい内容になってしまい、すみません。でも、私の厳しいアドバイスが、少しでも参考になればうれしいです。

こちらの記事もおすすめです。