• 投稿の最終変更日:2月 13, 2022

【アメリカ在住】日本とアメリカの常識の違い。アメリカは規格外!

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アメリカに興味がある人「日本とアメリカの違いについて知りたいにゃ。文化や考え方も違うと思うけど、アメリカに住んでいて、どんなことを学んでいるの? 教えてください。」

このような疑問に答えます。

この記事を書いている私は、
アメリカ人と結婚して3年、夫・アダムは8年間日本に住んでいました。
現在はアメリカ・ミネソタ州のセントポール在住です。(在住歴1年以上)

アメリカの常識・文化の違い

アメリカの国鳥は白頭鷲。羽を拾うのもダメ!

アメリカの国鳥、ボルドイーグル(白頭鷲)には、誰も触れてはいけません。

たとえ羽が落ちていても、拾ってはいけません。もしボルドイーグルの羽を拾って持ち帰ったら、バレた場合、罰金が科せられます。

また、白頭鷲の猟はもちろん禁止で、羽や卵、爪など、どの部分でも所有・売買は犯罪となります。

アメリカ人は、ボルドイーグルが大好きです。見れた日はラッキー☆

ただし、ネイティブインディアンだけは、白頭鷲の落ちている羽を拾うことが許されています。理由は、ネイティブインディアンの宗教的な信仰からです。伝統的なインディアンの衣装のための使用が、アメリカ政府から許可されています。

アメリカのピーナッツバターは甘くない!

アメリカでピーナッツバターを買うと、全く甘くありません。しょっぱいピーナッツバターの味です。

日本のピーナッツバターと言えば甘いものを想像するでしょうが、アメリカ人に日本のピーナッツバターは甘いと言うと、まずそう!と言われます。

日本に住んでいるアメリカ人は、日本のピーナッツバターは甘いので、嫌いな人が多いです。ちなみにアメリカで人気のピーナッツバターは「Syippy(スキッピー)」「Jif(ジフ)」です。

アメリカ人の愛国心がすごい!

アメリカ人はアメリカが大好きです。自国にプライドと自信を持っています。「自由の国」アメリカです。アメリカの国旗を家に掲げている家もたくさん見かけますし、アメリカの国旗がデザインの服やマスク、靴など、アメリカLOVEを目に見ることができます。

日本では、かつては祝日に日本の国旗を玄関先に掲げる家がたくさんありましたが、最近では全く見かけません。日本で国旗=愛国心→いいイメージじゃない、これはアメリカ人は理解できないことです。

70歳でもiPhoneを使いこなすアメリカ人

アメリカではデジタル化が非常に進んでいます。70歳、80歳のお年寄りでもiPhoneを使いこなしています。Facebookを活用している高齢者もたくさんいます。

日本人は50歳、60歳でもiPhoneを使いこなせない人が多いのに…。また、アメリカはいろんなところでWi-Fiが使えるので、とても便利です。カフェはもちろん、図書館でもレストランでもバーでもwi-fiが使えます。また、コンセントがあれば、スマホの充電も勝手に使えます。

電気自動車のテスラもたくさん走っているのを見かけます。

年をとってもデートやセックスを楽しむアメリカ人

アメリカ人は年をとっても、デートを楽しんだり、セックスを楽しんだりします。

年を取ったアメリカ人男性は、バイアグラを使うのが一般的です。70歳のアメリカ人は、20歳の日本人と同じくらいセックスしていると思います。

また、年を取って、もう子どもを望まない人は、精子が出る管を切って、精子が一生出ないように手術を受けます。(この手術を受けているアメリカ人男性、めちゃくちゃいます。)

また、年を取ってパートナーに先立たれた人も、新しいパートナーを探しますし、デートや再婚をするのが普通のことです。

どこで何してもいい!自由の国、アメリカ。

私たちは、ミネソタに住んでいますが、川や湖でカヌーやカヤック、ボートが自由に楽しめます。レンタルもたくさんあります。

カヌーで川を下って、適当な砂場や陸地で、キャンプができます(無料)。公共のスペースなので、誰もが自由に使えるのです。湖の湖畔にはキャンプファイヤーができる場所とテーブルがよく設置してあります。

日本は逆で、「公共のスペースだから、個人の欲で勝手に使ってはいけない」という捉え方ですね。

アメリカは図書館の設備が非常に充実していて、Wi-Fiはもちろん、インターネットが使えるデスクトップのパソコンが10~20台ほど、コンセントやソファもたくさんあります。誰でも自由に使っていいのです。

ペットに優しい国

アメリカ人にとって、犬はペットと言うより、「家族」としてみなされます。

レストランやバー、スーパーやお店の中にも、犬を同伴することができます。バーの店内で犬を見たときは、さすがに驚きました。

もちろん、ペット禁止のお店もまだまだ多いですが、多くのお店のドアの入り口には、犬用の水の受け皿が置いてあり、どの犬でも、ノドが乾いたら水分補給をできるようになっています。

また、多くのアパートが少なくとも、「猫1匹なら可」なので、我が家にも保護老猫・ほたる、10歳がいます。

犬猫の保護がたくさん

日本では、保護猫や保護犬を譲り受けることは、条件が厳しくてなかなかできません。(私たちもできませんでした。)ペット可の家が少なすぎる。

アメリカでは、猫や犬を保護し、里親を探すのが一般的です。犬猫のシェルターがたくさんあります。日本とは違い、できる限り、殺処分をしません。

すべての人に、色々な選択肢があるアメリカ

貧困層から超お金持ちまで、無限のアメリカ。国籍も人種も違う人々が集まって成り立っている国、アメリカ。ベジタリアンやヴィーガンの人もたくさんいるし、LGBTもいます。

未だに黒人差別やLGBTへの偏見はゼロとは言えませんが、日本を始め、ほかの国と比べたら、コニュニティーがあるので、必ず仲間を見つけることができます。

ゴミ箱がたくさんあって、ゴミが落ちている。

アメリカ全土で、歩道や公園、お店や駐車場に大きなゴミ箱がたくさん設置されています。

コンビニやパーキングエリアでも、自由にゴミを捨てていいのです。でも、こんなにたくさんのゴミ箱があるのに、アメリカの道路や公園、とにかくどこでもゴミが落ちています。ゴミ箱のすぐそばでも大量にゴミが落ちています。ゴミ箱がカラでも、周りにゴミが落ちているのです。

アメリカ人にも、ゴミをゴミ箱に捨てる習慣はありますが、ゴミ箱から外れて地面や床に落ちたとき、拾わない人がたくさんいます。(清掃業者が後で掃除するから気にしない)

高速道路のゴミ清掃は、法を犯した人が行います。(Public service:パブリックサービスと呼ばれます。)法を犯したバツとして、奉仕作業をしなくてはなりません。

日本は、ゴミ箱はあまり設置されていないのに、ゴミは落ちていませんね。

日本を訪れたことがあるアメリカ人はよく「なんで日本はゴミが落ちていないの?」と質問してきます。日本は小学校から清掃の教育を受けますね。(仏教や道徳が関係している)日本人はきれい好きなのと、大人になっても、ゴミを拾うという行為が身についているからだと言えます。

アメリカの学校では、清掃業者が校内を掃除するため、アメリカ人は子どもも大人も掃除をする習慣がありません。自宅の掃除もメイド(清掃業者)に頼む人も少なくありません。

実際にアダムのいとこは、週に1回の頻度で、2人の女性清掃業者(メイド)が来て、家中を2~3時間かけて掃除していました。

アメリカの家には地下室がある。

多くのアメリカの家には地下室があります。地下室の使い道は様々で、洗濯機と乾燥機を置いて、物置代わりにしている家もあれば、丸ごと部屋いしている家、バーカウンターを設置してパーティーに使っている家もあります。

ミネソタ州周辺では、竜巻警報が発令されたときは地下室に避難します。ちなみに、私たちのアパートの部屋も半地下です。(上のイメージ写真も半地下なので、窓がある位置が地面です。)

冬でも家の中が暖かい

セントラルヒーティングが一般的で、家の中全体を暖める、暖房の仕組みがあります。日本のように小さなストーブやこたつを使うような家はありません。

日本の家と比べて、アメリカの家の冬はめちゃくちゃ暖かいです。

ちなみに、私たちのアパートは半地下で、アパート全体にセントラルヒーティングがあるため、外の気温が-18℃のときも、部屋の中は20℃以上あり、非常に快適です。水道管が凍る心配もいりません。夏の光熱費が3,000円、12月の光熱費も4,000円です。

養子縁組が当たり前のアメリカ。

アメリカ社会では里親・養子縁組が当たり前です。

多くの子供が虐待やネグレクト、その他さまざまな事情でシェルターに保護されています。「すべての子どもは家庭的環境で養育を受ける権利がある」という理念のもとで、養子縁組を希望する家庭へ引き取られ、新たな家族を築いていきます。養子縁組を希望する人が多すぎて、子供の数の方が足りないくらいです。

また、アメリカでは18歳から成人扱いなので、18歳になると家族のもとから離れ、自立する人が大勢います。

一方、日本の養子縁組は半数以上が成人になってから養子縁組する成年養子(婿養子をもらう感じ)するもので、家系存続のために行われます。

アメリカでは、成年養子は存在しません(18歳は大人で、自立する年齢だから養子は不要)。また、養子縁組する子供の肌の色や身体障害は関係なく新しい家庭に迎え入れられます。

ホームレスがたくさんいるアメリカ。

アメリカでは、ホームレスの人がたくさいます。私はセントポールのダウンタウンで働いていますが、ほぼ毎朝、ホームレスの人が薄い寝袋にくるまって地面で寝ているのを見かけます(でもタバコも吸っていたし、iPhoneも持っていたんだよな~…)。最近は氷点下を下回るようになりました。ミネソタの冬は-20度近くまで下がります。

また、バスを待っているとお金をせがんでくる人もたくさんいます。一応、ホームレス向けのシェルターはあるのですが、ホームレスの数が多すぎて収容しきれなかったり、夜だけの利用に限られているので、日中は屋外で時間をつぶさなくてはなりません。

本当にホームレスで困っている人もいれば、ホームレスに成りすましてお金をだまし取ろうとしている人も多いのが実情です。

ドラッグに溺れてホームレスになった人や、コロナウイルスの影響で失業し、ホームレスになった人、その他さまざまな事情で家がない人が本当にたくさんいます。

救急車の利用が高額

アメリカの救急車は、各病院によって運営されているため、1回救急車を利用するのに、50万円以上かかります。もちろん、支払えないアメリカ人が大半で、自力で運転したり、誰かに病院に連れて行ってもらったり、ウーバーを使ったりして病院へ向かいます。

日本では、救急車は行政で運営されているので、無料ですね。

野生動物保護がすごい!

ミネソタ・ウィスコンシン州では、森林や水が豊かなため、とにかく野生動物がたくさんいます。

先日「高速道路を横断する動物たちのために、道路下に動物用通路を作った」というニュースを見かけました。鹿やラクーン、クマやキツネなど、色々な野生動物が実際に使用しており、多くの命が救われていてうれしかったです。

ミネソタ・ウィスコンシン州で高速道路を走っていると、とにかく鹿やラクーン、ウサギ、キツネ、スカンクなどの死骸だらけで、悲しくなります。先日(2020/12月)、3時間高速道路を走っただけで、15頭ほどの鹿の死体を見かけました(他にもキツネやウサギもいた…)。

無賃乗車のバス利用者がいる

私は毎日20分間のバス利用でセントポールのダウンタウンに仕事に行っています。バスに乗っていると、色々な人を見かけます。

「ちょっとそこまでだから」とバスの運転手にお願いして無賃乗車する人や、走って乗り込んできて運賃を払わずにそのまま座り込む人、車内に落ちている当日券再利用しようと、拾って日にちを確認している人などなど…。

「ちょっとお姉さん、私の分のバス代払ってよ」って女の人に言われたこともあります。誰が払うか!って感じ。

たったの250円なのに。たいてい、運賃を払わない人は怪しい人なので、バスの運転手もトラブルを避けるため無言です(ブツブツ文句はつぶやいているけど)。

アメリカのお金持ちは、本当にお金持ち。

日本でお金持ちと言ってもたかが1億円、2億円の世界です。

アメリカでお金持ちというと、年収60億円とかいう人たちです。資産200億円とかです。もう桁が違いすぎて意味が分かりません。

家もお城みたいなの(数億円もする家)を何件か持っていたり、プライベートジェットを持っていたり…。40億円の家が販売されています。

ちなみに、アメリカの宝くじ“パワーボール”で当選最高額は1,600億円です。もちろんかなりの額の税金を支払わなくてはいけませんが、それでも1,000億円は手元に残るはずです。日本とはスケールが違います。

これがアメリカンドリーム。(上のイメージ写真も家です。こういう家に住んでいる人が、アメリカのお金持ち)

アメリカでは、風邪薬購入数に制限がある。

アメリカでは、薬局で1度に購入できる市販風邪薬の数に制限があります。理由は、風邪薬を調合して「meth・メス」というドラッグを作ることができるからです。メスを作るには、大量の風邪薬(に含まれるメタンフェミン)が必要だそうで、購入個数制限があるのは、大量に風邪薬を購入してメスを作るのを防ぐためです。

meth(メス)というドラッグがあります。メスは、メタンフェタミン(Methamphetamine)の略で、非常に悪いドラッグ、クリスタル・メスとも言われます。(見た目がクリスタルに似ているため)。メスを使用すると、2~3年で一気に見た目が老化するので、メスをやっているかどうかはすぐにわかります。また、皮膚や歯がボロボロになったり、吹き出物ができたり、とにかく強いドラッグで、体にめちゃくちゃ悪いそうです。

ちなみに、メスは、日本人が作ったドラッグです。メスは「ヒロポン」の呼び名で、日本でも親しまれていました。明治時代に長井長義という日本人が開発し、昭和初期の日本ではヒロポンは合法でした。特に戦時中は、戦争や死の恐怖を和らげるため、様々なドラッグが日本でも使用されていました。

アメリカで歯科助手をしていて、一度だけ、歯医者に来た患者さんで「これがメス・マウスか!」というような歯を見かけました。20歳くらいの女性で、1歳の息子がいると話していましたが、ただの虫歯だけではあんなに歯はボロボロにならないぞ、と。日本では絶対に見かけないくらいのボロボロな歯でした。本人は虫歯が痛む、と訴えていましたが、あれは虫歯なんかじゃなかった…。

どうやら、人気ドラマ「ブレイキング・バッド」にメスが登場するようですね。私はまだドラマを見たことがありませんが。

小指の爪が長いのは、コカインを使用するため。

アメリカでは、小指の爪を伸ばして、コカインの粉をすくい、鼻で吸うそうです。

日本人でも小指の爪だけ伸ばしている男性が多いので、全く考えたことがありませんでしたが、確かにそうなのか、と。日本人の場合は鼻の穴や耳かきで小指の爪を使っているイメージですが、アメリカではコカインに使用するんですね。

もちろん、すべての人がコカインのために小指の爪を伸ばしているわけではありませんが。

殺人事件や強盗が日常的に発生する。

私の友人の車が、彼女の自宅前で盗まれました。2020年12月中旬、ミネソタ州セントポールでの出来事です。彼女は朝、出勤するために、車のエンジンをつけて車を温めていました。

5分ほど、家に戻ったスキに、誰かが車を盗みました(鍵は車についていた)。警察は翌日犯人を割り出し、家に押し入って犯人を逮捕しました。

犯人は、以前殺人事件を犯して、刑務所にいたところ逃げ出したため、警察から指名手配が出ている男だったそうです。友人は、警察が押収した車を返してもらうために約4万円を払わなくてはなりませんでした。

 

他にも、セントポール(我が家から5分離れた場所)で、uber(ウーバー)の運転手が何者かに射殺されて亡くなりました。運転手はただ、信号待ちをしていて、隣を通った車から無作為に銃で撃たれました。「誰かに撃たれた」と本人自ら警察に通報しましたが、警察が現場に駆け付けた時には、男性はすでに死亡していました。犯人は未だ逃走中です。

これが、アメリカで生活するということです。

銃がどこでも、いつでも、だれでも買える

18歳以上なら、銃を買うことができます。念のため、購入日から3日間は待たなくてはなりません。頭に血が上って、銃を買って誰かを殺す、なんてことのないように、購入日から3日間のうちに、頭を冷やして冷静になれ、ということです。

犯罪歴がないかも調べられます。犯罪者でなければ、結構簡単に買うことができます。小さい銃なら$150(1万5千円)くらいで購入できます。

マシンガンやスナイパーライフルも購入できます…。普通の生活では要らないのに。アメリカ人は銃が好きな人が多いです(特に男性)。ミリタリーが好きな人も多い。

逆に、銃が大嫌いなアメリカ人も多いです。単純に平和主義者の場合もありますが、主な理由に、家族や友人などが、銃で自殺を図ったり、射殺された、などもあります。

免許を取得すれば、銃を所持することも可能で、セントポールのカフェ(カリブーコーヒー)に行ったときに、男性の腰に小型銃があるのを見かけました。

アメリカには、車検がない

日本では2年ごとに必ず行わなければならない、車検。

アメリカには、車検がありません。「車の所有者の責任」とういイメージが強いです。また、車が壊れても、自分で直すアメリカ人が多いです。

ちなみに、アメリカで高速道路を走っていると、パンクしたタイヤやバンパーが落ちていたり、ハチャメチャに壊れたタイヤのカスが落ちていたり…日本では絶対に見られない光景です。

路上駐車ができる

アメリカでは、無料で路上駐車ができます。路上駐車用のスペースが確保されていて、「駐車禁止」のサインがない場所なら、駐車できます。誰かの家の前に停めることも可能です。日中なら駐車OKとか、時間制限利用(無料)の看板もあります。

ダウンタウン(都市部)では、無料路上駐車をすることは難しいです。(料金がかかる)

知れば知るほど面白いアメリカ!